Mission Driven Brand

Mission Driven Brand

ブランディングの戦略家が【ブランド戦略の全て】を解説するブログ

ブランディングとは|ブランディングの種類と21のブランディング手法

ブランディングとは|ブランディング手法|強いブランドを創る21のブランド戦略手法と手順

この記事に辿り着いたあなたなら「ブランディングとは?」あるいは「ブランディングの方法」について関心をお持ちのことだろう。

このブログ「Mission Driven Brand」は、ブランディングやマーケティング・ビジネスにおける「できない、わからない」の解決を目指すブログだ。

今回は「ブランディング」について、以下の内容をわかりやすく解説していこう。

  • ブランディングとは何か?
  • ブランディングの種類
  • なぜブランディングが必要なのか?
  • ブランディングの構成要素
  • ブランディングのメリット
  • 強いブランドを創る21のブランディング手法

ブランディングを学びたい方へ。このブログから書籍化した「ブランディングの教科書」

f:id:missiondrivencom:20200721150322j:plain

まずは冒頭に、僭越ながら拙著を紹介させていただこう。

「ブランディング」は捉えどころがなく、なかなか一歩を踏み出せない。あなたはこのような状況に陥ってはいないだろうか?

本書の執筆陣は、ある時は広告代理店のストラテジックプランナーとして、ある時は、外資系コンサルティングファームのコンサルタントとして、クライアントの実務担当者が悪戦苦闘する姿を見てきた。

「ブランディング」は、その本質を理解しないまま実行に移そうとすると、的を射ない小手先の手法を延々と繰り出すことになりがちだ。結果、やみくもに予算を消化したまま、成果が出ない事態に陥ってしまう…。

そのような事態を1件でも減らしたい。そう考えたのが本書を執筆した理由だ。

ブランディングの本は、どれも「ブランドのらしさ」「ブランドの世界観」など「ふわっと」した話になりがちだ。そして「ふわっ」とした話になればなるほど抽象的かつ曖昧な概念論になってしまい、企業組織の中で通すことが難しくなる。

本書は、外資系コンサルティングファームと広告会社で培った「生の知見」をふんだんに盛り込みつつ、つい「抽象論」に陥りがちな「ブランディング」に対して「論理的な納得性」と「直感的な腹落ち感」の両面を追求した書籍だ。

本書のタイトルは「ブランディングの教科書-ブランド戦略の理論と実践」だ。

「理論」が理解できなければ、ブランディングを体系化できず、ビジネスに再現性を生むことができない。そして「実践」が理解できなければ、ビジネスに成果をもたらすことができない。

本書は、ブランディングの理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書」として、ブランド戦略の再現性と成果を目指した書籍だ。

おかげさまで、本書はAmazon kindle売れ筋ランキング「消費者主義」ジャンルでベストセラー1位を獲得し、Amazonレビューでも、

  • 「ふわっとしたブランディングの本が多い中で、異彩を放っている」
  • 「事例も多いので実践のイメージが湧きやすい」
  • 「海外企業の事例ばかりが紹介されている輸入本だとピンとこない、という方にお薦め」

など、ありがたい言葉を頂いている。

  • クッキー規制によりデジタルマーケティングでCTRやCVRが頭打ち。CPAは下がるどころか、少しずつ上昇傾向ですらある。
  • 矢継ぎ早に新商品を繰り出してもすぐに競合に追い付かれ、差別化ができない。商品開発サイクルは更に早まり、自転車操業状態になっている。
  • 「自社にはブランディングが必要だ」と理解はしているが、概念が抽象的過ぎて、どう周囲を巻き込んでいいかがわからない。

もし、あなたがこれらに当てはまるなら、ぜひAmazonのページで本書の目次をチェックしていただきたい。つい感覚論になりがちな「ブランディング」に対して、

  • なぜ、そうなのか?
  • どう、ビジネスに役立つのか?
  • 何をすればいいのか?

を徹底して解説しているので、あなたのお役に立てるはずだ。

kindle Unlimitedを契約されている方は無償で手に入れることができるので、気軽に手に取っていただきたい。

ブランディングとは何か?

ブランディングとは何か?を理解するには、まずは「ブランドとは何か?」を理解する必要がある。

ブランドの意味を直感的に理解するには、モノを「製品」「商品」「ブランド」にわけて考えてみるとわかりやすくなる。

製品とは何か?

倉庫に積まれている製品の画像

「製品」とは、工場の倉庫にある出荷待ちのものを指す。

製品開発者が長年かけて開発し、工場担当者が丹精込めて生産する。

倉庫担当者が倉庫棚に整理し、出荷待ちの状態となる。しかしこの時点で生活者の関与はなく、企業側主導で事が進められる。

商品とは何か?

店頭に積まれている商品の画像

「商品」とは、お店の棚に並んだ販売待ちのものを指す。

商品開発担当者が「どう売るか?」を考えながらロゴやパッケージデザインを開発し、価格設定もなされている。

そして営業担当者もやはり「どうバイヤーに売るか?」を考え、知恵を搾る。そしてその努力が結実すれば、無事小売店の棚に並ぶことになる。

しかし、商品棚には様々な競合商品がひしめきあっている。

そしてたまたま偶然その棚を通りがかった生活者が、たまたま偶然あなたの商品を目にし、更にたまたま偶然その時のニーズにマッチすれば、買い物かごに放り込む。

「商品」の状態のままでは、数々の「たまたま偶然」をくぐり抜けた上での「衝動買い」に頼らざるを得ない状況だ。

結果「衝動買い」を創るために、販売促進担当者が「どう売るか?」を考え、値引き販売をしてみたり、ノベルティを付けてみたり、懸賞キャンペーンを展開するなど、やはり「製品」と同様、企業側主導で事が進められることが多いはずだ。

ブランドとは何か?

女性が胸の前で指でハートマークを作っている画像

「ブランド」とは、生活者1人1人の心の中にある。

長年、広告代理店と外資系コンサルティングファームの両方で「ブランディングのリアル」を体験してきたk_birdにとって、実務に直結しやすい「ブランドの定義」は以下の通りシンプルだ。

ブランドとは

ブランドとは「生活者から見て独自の役割を持ち」
「生活者の感情移入が伴ったモノやサービス」のこと。

強いブランド力を持つと評判のブランドを思い起こしてみて欲しい。

アップル、グーグル、ディズニー、スターバックス、コカ・コーラのロゴ画像

例を挙げれば、アップル、グーグル、ディズニー、スターバックス、コカ・コーラ…。どのブランドも、生活者のライフスタイルの中で独自の役割を持ち、単なる「モノ」や「サービス」を越えて、生活者からの感情移入が伴っていないだろうか?

これが、ブランドの世界で良く言われる「ブランドとはお客様の中にある」の真意だ。

k_birdは、広告代理店と外資系コンサルティングファーム時代を合わせて、延べ300回以上のマーケティングリサーチ経験を有している。

その経験からしても、独自の役割を持ち、感情移入が伴っているブランドとそうでないものとでは、指名購入意向率が5倍以上変わる例はザラにある。一方で、逆の例は1件も見たことがない。

どのようなモノやサービスも、人の感情が乗った時、その人にとっての「ブランド」に変わる。

ブランディングとは何か?

ブランドとは「生活者にとって独自の役割を持ち」「生活者から感情移入されている」モノやサービスのことだ。そしてブランディングとは「できるだけ多くの人に」「できるだけ際立った」独自性と感情移入を形創っていく活動を指す。

どのような製品・サービスも、独自の役割を築き、感情移入を促す取り組みを続けることによって、長く愛されるようになる。つまり「ロングセラーブランド」に育てることができる。

これが、k_bird流の「ブランディングとは何か?」の定義だ。

ブランディングとは?

  • ブランドとは、生活者から見て「独自の役割」を持ち「生活者の感情移入」が伴ったモノやサービス。
  • ブランディングとは「できるだけ多くの人に」「できるだけ際立った」独自性と感情移入を促していく取り組みを指す。
  • その成果は「衝動買い頼み」を越えた「指名買い」によるロングセラーブランドだ。

ブランディングの種類

このブログでは、主にBtoCの商品/サービスブランディングを中心に解説をしている。しかし無用な混乱を避けるために「ブランディングの種類」についても解説しておこう。

ブランディングは、大きく分けて3つの種類が存在する。

  • 「何を」ブランディングするのか?:
    「商品・サービスブランディング」と「企業ブランディング」
  • 「誰に」ブランディングするのか?:
    「アウターブランディング」と「インナーブランディング」
  • 「誰が」ブランディングするのか?:
    「BtoCブランディング」と「BtoBブランディング」

「何を」「誰に」「誰が」の基準でブランディングの種類を示した画像

以下、わかりやすく解説しよう。

ブランディングの種類-1:商品・サービスブランディングと企業ブランディング

「何を」ブランディングするのか?を基準に分類すると、ブランディングは「商品/サービスブランディング」と「企業ブランディング」の2種類が存在する。

商品・サービスブランディングと企業ブランディングの違いを示した画像

商品/サービスブランディングとは、その名の通り商品/サービス単位でブランディングを展開することを指す。一般的には「ターゲット=商品/サービスの見込み客」であり、マーケティング領域でのブランディングであることから、別名ブランドマーケティングとも呼ばれる。

日本では「ブランディング」といえば「広告宣伝」という手法論に矮小化されがちだが、欧米ではブランディングはマーケティングの上位概念の戦略として位置付けられている。欧米企業がブランディングに長けており、マーケティングを「ブランドマーケティング」と呼ぶのはこのためだ。

一方で企業ブランディングとは、個々の商品ではなく、企業単位でブランディングを展開することを指す。企業ブランディングの対象は「社会」「従業員」「取引先」「株主・投資家」など「全ステークホルダー」となるのが一般的だ。

近年の企業ブランディングの例では、松下電器がパナソニックへ、 富士重工がスバルへと企業名を変更し、企業ブランディングを展開したのは記憶に新しいところだ。

ブランディングの種類-2:アウターブランディングとインナーブランディング

「誰に」ブランディングするのか?を基準に分類すると、ブランディングは「アウターブランディング」と「インナーブランディング」の2種類に分けることができる。

アウターブランディングとインナーブランディングの違いを示した画像

アウターブランディングとは、消費者や顧客など自社の「外側」にいる人達に対してブランディングを展開することを指す。

一方でインナーブランディングとは、別名「インターナルブランディング」とも呼ばれ「従業員」を中心に、自社の「内側」にいる人たちに対してブランディングを展開することだ。

インナーブランディングの目的は、従業員に対してブランドのミッション(社会的使命)やブランドビジョン(在りたい姿)あるいはブランドバリュー(価値観・マインドセット)を一人ひとりに理解してもらい、自分ごととして日々の業務を実践してもらうことだ。

スターバックスや東京ディズニーリゾートの例を見ればわかるように、人を介してサービスを提供するサービス業では、接客スタッフ1人ひとりの接客態度や接客品質がブランドの評価に直結していく。

また、近年「ブランド体験」や「カスタマージャーニー」の重要性が叫ばれて久しいが、部門を越えて一貫したブランド体験やカスタマージャーニーを実現していく上でも、インナーブランディングはとりわけ重要な取り組みとなる。

ブランディングの種類-3:BtoCブランディングとBtoBブランディング

「誰が」ブランディングするのか?を基準に分類すると、ブランディングは「BtoCブランディング」と「BtoBブランディング」の2種類が存在する。

BtoCブランディングとBtoBブランディングの違いを示した画像

消費財を提供しているBtoC企業がブランディングすることを「BtoCブランディング」と呼ぶ一方で、ビジネス財を提供しているBtoB企業がブランディングを展開することを「BtoBブランディング」と呼ぶ。

グローバルなBtoB企業では、ブランディングに力を入れている企業は多い。例を挙げれば、IBM/GE/インテル/シスコシステムズ/オラクル/SAP/JPモルガン/アクセンチュア/アドビシステムズ/キャタピラーなど、数え上げればきりがない。

これらのBtoB企業は、世界のブランド価値ランキングの常連企業だ。そして高い収益性を実現していることからも分かる通り、ブランディングはBtoB企業にとっても大きな競争力となる。

なぜブランディングが必要なのか?

続いては「なぜ今、ブランディングが必要なのか?」について、5つの理由を解説していこう。

生活者の志向の変化

マーケティングの世界では、最も重要なのが「生活者のニーズを満たすこと」だということに、あなたは異論はないだろう。しかし一方で、日本では多くの業界が市場成熟期を迎え「モノ余りの時代」を迎えていることもまた事実だ。

「モノの豊かさからココロの豊かさへ」と言われるようになって久しいが、人は「モノ」のニーズが満たされると、徐々に「ココロのニーズを満たしたい」という欲求が生じてくる。

f:id:missiondrivencom:20180517221435p:plain

そして冒頭でも解説した通りブランディングとは「あなたの商品に対して生活者からの感情移入を形創ること」だ。そしてそのためにはモノやサービスの機能を越えて「ココロのニーズを満たす要素」を提供する必要がある。

市場競争の激化

日本国内では、すでに多くの市場が成熟化している。これはつまり「全体のパイが広がらない」ことを意味いる。その結果必然的に生じてくるのが「シェア争い」つまり顧客の奪い合いだ。

シェア争いや市場競争を勝ち抜くには、大きくわけて2つの要素が必要となる。

  • 多くの生活者に感情移入されているかどうか?
  • 他では替えられない独自性を感じてくれるかどうか?

まず1つ目の「多くの生活者に感情移入されているかどうか?」について解説しよう。「多くの生活者に感情移入してもらう」ためには、先ほど解説したように「自分にとって実利がある」だけでなく「自分の感性にフィットする」「自分の気持ちにフィットする」「自分の価値観にフィットする」などが必要となる。

いわば、どのようにターゲットの気持ちの核心を突き、ブランドとの間に共感・共鳴点を創りだすかが問われることになる。

続いて2つ目は「他では替えられない独自性を感じてくれるかどうか?」だ。

単なる「モノやサービス」を越えて、生活者のココロの中に「際立った独自の役割(=ブランドポジショニング)や独自の個性(=ブランドパーソナリティ)」を築き上げれば、あなたのブランドならではの「独自性」を創ることが可能となる。

例を挙げれば、ハーレーダビッドソンは「値段が高い」「燃費が悪い」「うるさい」「場所を取る」など実利的には「良いとこ無し」に思えるが「自由と解放と無骨心」という独自のブランドパーソナリティで、日本のオートバイメーカーとは一線を画している。

「どのブランドよりも自分として感情移入してもらい」「他に替えられない独自性がある」という2つを高いレベルで両立できれば、その商品・サービスは激しい市場競争にも勝ち抜いていくことが可能となる。そのカギを握るのがブランディングだ。

f:id:missiondrivencom:20180517221431p:plain

今後もシェア争いや市場競争はますます厳しくなることだろう。あなたのブランドも、待ったなしのはずだ。そのような厳しい状況の中で、ブランディングは「指名買い」され続けるために極めて重要な戦略となるはずだ。

価格競争の激化

インターネットの出現によって「あらゆるものが比較しやすくなった」ことは、すでにあなたも実感していることだろう。現在では様々な比較サイトが存在し人気を博しているのも、ご存じの通りだ。

生活者にとっては便利な時代だが、一方でマーケティング担当者にとっては苦難の時代でもある。なぜなら多くの生活者は、スペックによる比較を通して「底値の商品・サービス」を探すのが当たり前となったからだ。つまり、価格競争だ。

この価格競争から抜け出すための方法は一つしかない。「そもそも比較されない状態」を創り出すことだ。

適切なブランディングのステップを踏めば、多くの生活者はあなたの商品・サービスに感情移入するようになる。そしてそのまま感情移入が進み「他に変えられない特別な存在」となれば、生活者はそもそも比較しなくなり、指名買いが進むようになる。

例えばiPhoneを思い浮かべて欲しい、iPhoneは国内の携帯端末メーカーと比べられているだろうか?

あなたの商品は、比較された上で「底値の商品」と見なされるべきか?それとも感情移入により「他に変えられない特別なブランド」となるべきか?その分岐点はブランディングの成否だ。

国内人口の減少

あなたもご存じの通り、今後日本国内の人口は減少が見込まれている。

人口の減少は、多くの業界にとって市場の縮小を意味する。そして市場の縮小が進めば、新規顧客の獲得コストは跳ね上がり、相対的に既存顧客のからのリピート購入の重要性が増すことになる。

あなたのビジネスを成り立たせているのは「新規の顧客」と「リピート顧客」の2つのはずだ。そして新規顧客を獲得するために先行投資を行い、リピート顧客の収益によって成功投資を回収する、という収益構造になっているはずだ。

もし、あなたのブランドのリピート顧客があなたのブランドにブランドロイヤリティ(=ブランドへの愛着)を感じていなければ、あなたのブランドは常に競合ブランドへのブランドスイッチリスクに晒されていることになる。

そして現実に競合ブランドへのブランドスイッチが起きれば、あなたのブランドは収益が減少するだけでなく、先行投資を回収できずに赤字に陥るリスクすら孕む。

一方で、ブランディングが効果を発揮しブランドロイヤリティが向上すれば、あなたのビジネスの収益基盤は安定する。

ある研究結果によれば、ブランドロイヤリティが5%向上すると顧客1人当たりの生涯価値が95%高まると言われている。さらに顧客はブランドロイヤリティが高いブランドに対して最大25%の価格プレミアムを支払う、という研究結果もある。

ここまでお読みになれば、人口減少時代において、いかにブランディングやブランドロイヤリティが重要性かは、ご理解いただけたはずだ。

f:id:missiondrivencom:20170807193431p:plain

人材難

国内人口の減少に伴って、今後は人材難が拡大していくはずだ。

しかしブランディングにより知名度や感情移入の度合いが高まれば、優秀な人材採用にも好影響を与える。

新卒の就職活動を見てもわかる通り、就活生は知名度の高い企業を優先的に応募する傾向は顕著だ。毎年雑誌の誌面を賑わす「就職したい企業ランキング」でも、知名度の高い企業が独占している状況だ。

また、近年の就職活動は「就活サイト」への登録が半ばスタンダードとなっているが、学生は知名度の高い企業を優先して探そうとする。さらにしばらくは売り手市場が続くこともあり、知名度の高い企業が有利となる構図に拍車をかける状況だ。

この解説の冒頭で、ブランディングの目的は「感情移入による指名買い」であると解説したが、就職マーケットでもまた、ブランディングは知名度の向上を通して「就活生からの指名買い」を増やす有力な手段となる。

また強いブランドを構築できれば、インナーブランディング効果により、組織文化面でも大きな競争力となる。その代表例が「スターバックス」や「東京ディズニーリゾート」だ。

この2つのブランドの共通点は、双方ともにアルバイトスタッフが優秀であり「そのブランドらしさ」を体現した働きを自主的に行うことだ。

スターバックスや東京ディズニーリゾートで働くアルバイトスタッフは、そもそもそのブランドのファンであることが多い。そして、ファンであるがゆえに「そのブランドらしさ」を誰よりも理解している。

その結果、たとえ柔軟な対応が必要な局面でも、自律的に「そのブランドらしく」行動し、顧客をもてなすことができる。さらに、そのブランドが好きで働いているため、ブランドに対する帰属心や貢献意欲も高い。

結果、企業の外側からの「見栄え」だけでなく、内側からもブランドを強くしていく「組織文化」が形成され「そのブランドらしい」均一したサービス品質を生み出していく。
さらに、ブランドに対して帰属意識の高い人材が優れたサービス品質を生み出し、そのサービス品質が感情移入を伴う強いブランドを創る。そしてそのブランドに惹かれた優秀な人材を集まり、優れたサービス品質を提供する、という好循環が創られていく。

サービスマーケティングの世界には「サービス・プロフィットチェーン」という考え方が存在する。

  1. ブランディングにより、人材のブランドロイヤリティが高まる
  2. 「そのブランドらしい」自発的な行動が促される
  3. 人材の自発的な行動によって、顧客へのサービス品質が向上する
  4. その結果、顧客のブランドロイヤリティが高まる
  5. ブランドロイヤリティが高まれば、ブランドの売り上げや利益が増加する
  6. その利益の人材に還元される
  7. 上記の「1」に戻る

「サービス・プロフィットチェーン」は、サービス業の収益の源泉を「従業員のブランドロイヤリティ」に置く考え方だ。特に「人材」が競争力のカギとなるりやすいサービス業や小売業の場合、ブランディングによるサービス品質の向上効果は、極めて大きな競争力となるはずだ。

【新刊】 このブログから書籍化!
仕事の質と生産性を上げる57の方法」を徹底解説

f:id:missiondrivencom:20200921000054p:plain

ブランディングの構成要素

冒頭で「ブランドとは、生活者の感情移入が伴ったモノやサービス」であると解説したが「感情移入」を創るためには、どのような要素が必要だろうか?

そもそも、ブランドに対して何の連想も働かなければ、ブランドに感情移入しようがない。よって、まず形創るべきは「ブランド連想」だ。

ただし、ブランド連想が生活者にとって何の価値(=喜び)もないものであれば、ブランド連想を形創る意味はない。よって、最終的には「ブランド連想」を通して「ブランドから得られる価値(=喜び)」が認識される必要がある。この「ブランド連想から一歩進んだ価値」を「ブランド提供価値」と呼ぶ。

「ブランド価値」は、大きく4つの要素に分類することができる。以下、簡単に解説しよう。

ブランドの実利的価値をつくる

生活者にとって最もベーシックな喜びは、そのブランドから「実利を得られる喜び」だ。具体的には「品質」や「機能」あるいは「利便性」や「用途」がもたらす喜びだ。

多くの企業は、ライバルよりもうまくこの喜びを提供するために、開発競争にしのぎを削っているはずだ。しかし市場が成熟化してくると生活者は「ココロの豊かさ」に関心が移るため、差別化要因にはなりにくくなる。

ブランドの感性価値をつくる

生活者にとって最も重要なのが「実利価値」であることは論をまたない。しかし一方で生活者は「左脳的」だけでなく「右脳的な感性」でもブランドの好き嫌いを判断している。
生活者が「感性」や「感覚」を持った人間である以上、自分の感性に合わないものよりも、自分の感性に合うものを選びたいと思うのは当然の心理だ。

特に近年では多くの市場が成熟化し「実利価値」での差別化は難しくなっている。

もしあなたの商品でも「実利価値」で差別化が難しくなっていると感じているのなら、「ブランドの感性的な価値」に着目してみよう。

ブランドの情緒的価値をつくる

人は誰でも「後ろ向きな気分」よりも「前向きな気分」でいたいと考えるのが自然だ。そして「前向きな気分」が得られたとき、人は喜びを感じる。

近年「ブランド体験価値」の重要性が叫ばれているが、この「ブランド体験価値」を考える上で重要なのが「情緒価値」だ。

ブランドの自己表現価値をつくる

あなたは一人の人間として、どのような価値観をお持ちだろうか?

もし、あなたが明確な価値観をお持ちなら、あなたの言葉や行動、あるいはモノの選び方は、その価値観に沿ったものになっているはずだ。
そしてその「価値観」がブランドが結び付いたとき、ブランド力はより強いものとなる。

 ブランディングがもたらすメリット

「知名度向上」と「販売拡大」の効果

ブランド戦略の10個の戦略メリット-1:「知名度向上」と「販売

当たり前のことだが、生活者は「知らないものを欲しがる」ことはできない。

逆を言えば、知名度が上がり知っている人が増えていけば、欲しがる人も比例的に増えることになる。結果、販売数量も比例的に拡大していくメリットが生じる。

さらに、多くの生活者は同じジャンルの「無名の商品」と「有名な商品」を比べた場合、有名な商品の方を選ぶ傾向にある。

なぜなら、生活者はモノを購入する際に「有名な商品だから大丈夫だろう」という安心感を得たがるからだ。

社会心理学者のR・ザイアンスによれば、人々は見知らぬ「記号」であっても、何回も繰り返し見せられるとその記号に対して好意を持つようになるという。つまり人間は知らないものより知っているもののほうに、強い理由もなく好意を抱く傾向を持っているのだ。

知名度向上によりブランドに「安心感」という感情移入を起こすことができれば、あなたの商品は他社商品よりはるかに選ばれやすくなる。

さらには、ブランドに対するポジティブな感情移入が強まれば強まるほど、その顧客がブランドを周囲に推奨してくれるメリットが生じる。いわゆる「クチコミによる推奨効果」だ。

近年のソーシャルメディアやレビューサイトの普及によって、以前と比べてクチコミの影響範囲ははるかに広くなっている。

ブランドの知名度が高まり、愛着感情を持ってくれる顧客が増えれば、クチコミ推奨による販売機会も広がるはずだ。

「価格プレミアム」の効果

ブランド戦略の10個の戦略メリット-2:「価格プレミアム」の効果

もしあなたの商品が価格競争に晒されているのなら、ブランディングは必要不可欠だ。

一般に、ビジネスの売上高は「販売数量×販売単価」で決まる。しかし、近年の市場成熟化と競争激化で「販売単価」が下落するプレッシャーは年々高まっている。

そのような状況の中でも、適切にブランディングを実行に移せれば、高い単価を維持できるメリットを享受できる。その理由を解説しよう。

ブランドは、感情移入の度合いが強まれば強まるほど、生活者から見て「思い入れが強い特別なブランド」に育っていく。結果「ほかには替えられないブランド」となり、例え類似商品より多少高くても選ばれやすくなる。

その上、さらに感情移入の度合いが強まれば、生活者はそもそも類似商品と比べることすらしなくなる。いわば比較をせずに「指名買い」をしてくれる状況だ。その結果、価格競争に巻き込まれず、高い商品価格を維持しやすくなるメリットが生じる。

これが、ブランディングでよく語られる「価格プレミアム」のメカニズムだ。

高い価格を維持できるということは、財務的には利益率を高く維持できることにつながり、好業績の大きな要因となる。

「リピート率向上」の効果

ブランド戦略の10個の戦略メリット-3:「リピート率向上」の効果

「リピート率の高さ」は、あなたのビジネスにとって致命的に重要だ。

あなたが携わっている商品の顧客構成を分解すると「新規顧客+既存顧客」にわけることができるはずだ。そしてあなたのブランドのビジネス構造は、新規顧客獲得のために大きな投資を行い、リピート購入の利益によって投資を回収していく構図になっている。

もし既存顧客のリピート率が低ければ、新規顧客獲得コストが回収できなくなり、あなたのビジネスはじり貧に陥っていく。それぐらい「リピート率の向上」はビジネスの成否を左右する重要なファクターだ。

しかし一方で、あなたのブランドには数多くのライバル商品が存在する。そしてそれらのライバル商品は、虎視眈々とあなたの顧客を狙っている。

もし、ライバル商品の戦略が優れていれば優良顧客の流出が起き、あなたのブランドのリピート率は低下していく。競争が激しい現状においては、これは大きなビジネスリスクだ。

しかし、ブランディングは「リピート率の向上」に大きなメリットをもたらす。

「価格プレミアム」でも触れたが、ブランドは、感情移入の度合いが強まれば強まるほど、生活者から見て「思い入れが強いブランド」に育っていく。そして「愛着感情」が強くなればなるほど、競合商品に対する「浮気」が起きにくくなるため「リピート率」を高く維持できるようになる。

一般に、リピート顧客にかかるコストは、新規顧客にかかるコストの1/5で済むと言われる

ブランディングによる感情移入で高いリピート率が維持できれば、新規顧客獲得コストの回収可能性が高まるだけでなく、ビジネスの収益性向上にも大きく貢献するようになる。

「ビジネス機会の拡大」の効果

ブランド戦略の10個の戦略メリット-4:「ビジネス機会の拡大」の効果

ブランド戦略の考え方の一つに「ブランド拡張」という考え方がある。

「ブランド拡張」とは、シンプルに言えば「築き上げたブランドの知名度や魅力をうまく活用しながらサブブランドなどを開発して、新しい市場に新事業・新商品を展開する戦略」を指す。

例えばアップルの成功事例を元に解説しよう。

ブランディング成功事例:アップルの成功事例

アップルのことは、当然あなたはご存知のことだろう。もともとはパソコンのブランドであり、多くの日本人の思い入れや愛着、感情移入を勝ち取ってきたブランドだ。

そしてブランディングの観点から言えば、アップルはブランド拡張を成功させてきたブランドでもある。

「iPhone:スマホ市場」や「iPod:タブレット市場」、「iTunes:音楽配信市場」や「iPod:携帯音楽プレーヤー市場」など、アップルというブランドの知名度や魅力をうまく利用して、PC市場とは異なる市場を次々に開拓してきた。

Appleの成功事例に見られる通り、いったんブランドを確立すると、生活者はそのブランドに大きな期待を抱くようになる。そしてその期待をうまく利用することで、新しい市場の開拓を有利に進めることができるようになる。

これが、ブランディングによる「ビジネス機会拡大」のメリットだ。

「アライアンス機会の拡大」の効果

ブランド戦略の10個の戦略メリット-5:「アライアンス機会の拡大」の効果

ブランディングにより知名度が上がり感情移入の度合いが強まるのは、何も生活者に限った話ではない。ブランディングがうまく機能すれば、多くの企業もあなたのブランドに注目することになる。

ブランディング成功事例:ユニクロの成功事例

例えばユニクロの成功事例を例にとると、ユニクロの大ヒット商品である「ヒートテック」が、東レとの共同開発で生まれた商品であることは有名な話だ。

しかし想像してみてほしい。

もし、ユニクロが未だ知名度もブランド力もない山口県のアパレル企業だったとしたら、果たして東レとの共同開発や、ヒートテックの大ヒットは実現しただろうか?

ブランディングが成功すれば、生活者以外にも多くのステークホルダーを惹きつける。

すると惹きつけられた企業からの協業の機会が増え、更なる成長のための戦略オプションも広がるメリットが生じるはずだ。

「仕入れコストの削減」の効果

ブランド戦略の10個の戦略メリット-6:「仕入れコストの削減」の効果

ブランディングの実務の現場では「ブランディングのメリット」は販売面の効果のみに焦点が当てられ、コスト面のメリットはあまり語られることはない。

しかし、ビジネスは売上からコストを差し引いて初めて利益になる以上「ブランディング略によるコスト削減」のメリットも理解しておきたい。

ブランディングがうまくいくと、ブランドの知名度が高まり販売数量は増えていく。

そして販売数量が増えれば、当然原材料の仕入れ数量も増えることになるため、以前と比べて仕入れ業者に対する価格交渉力は大きく高まっていく。

さらに、あなたのブランドが社会的に評判のブランドへと飛躍した場合、今度は「採算ラインぎりぎりでもいいから、ぜひあなたの会社と取引をしたい」という取引先が現れ始める。

なぜなら、その取引先から見れば、社会で評判のあなたのブランドと取引をすることは、自社の社会的な信用を高め、技術や品質が認められた大きな実績となるからだ。

そしてその実績を引っ提げて他の様々な企業にアプローチできるようになるため、例えあなたとの取引が採算ぎりぎりであっても、その取引先にとっては次のビジネスに向けた大きなメリットとなるのだ。

これは、あなたの会社からみれば、破格の低コストで原材料を仕入れることが可能になることを意味する。

上記2つの理由から、ブランディングは「仕入れ面」でのコスト削減にも大きな効果をもたらす。

 

「広告宣伝コストの削減」の効果

ブランド戦略の10個の戦略メリット-7:「広告宣伝コストの削減」の効果

広告宣伝費は、あなたにとってコストだろうか?それとも投資だろうか?

あなたが短期的に売り上げを上げたいと思えば、その広告宣伝費はコストとなる。しかし一瞬大きく売り上げは伸びるだろうが、その効果は一時的なものとなり、後には何も残らない。いわば広告宣伝費を「消費して終わる」こととなる。

しかし長期的にブランドを構築したいと思えば、広告宣伝費は投資という性格を帯びる。ブランドに対して感情移入し、永続的に指名買いしてもらえる顧客を増やすことが目的となるからだ。

ここでぜひ、あなたのブランドの知名度が高まり、社会的に定着し、多くの生活者から「指名買い」されている状態を思い浮かべてみて欲しい。

「多くの生活者に指名買いされている状態」ということは、つまり「広告宣伝を見たり聞いたりしなくても、向こうから指名で買っていただけている状態」と同じだ。

つまり「これまでは多大な広告宣伝費を使わないと買ってもらえなかった」状態から「例え広告宣伝をしていなくても、指名で買っていただけてる生活者が多数いる状態」になるため、同じ売上を上げるにも、広告宣伝費は必要最小限で済むようになる。

これが、ブランディングによる「広告宣伝費の削減」の効果だ。

もし、あなたがインターネット広告の運用経験がおありなら、売上に比例して広告宣伝費がかかってくる「自転車操業状態」のつらさは、よくおわかりのはずだ。

もちろん、広告宣伝費を「売上を上げるためのコスト」とみなした「一発芸」を否定するものではないが「広告宣伝費の削減効果」も含めて、より戦略的かつ長期的にブランドの競争力を築きたいのであれば「広告宣伝費=投資」という視点も必要だ。

「人材採用」の効果

ブランド戦略の10個の戦略メリット-8:「人材採用」の効果

ブランディングにより知名度や感情移入の度合いが高まれば、優秀な人材採用にも好影響を与える。

新卒の就職活動を見てもわかる通り、学生は知名度の高い企業を就職候補に選びやすい。毎年雑誌の誌面を賑わす「就職したい企業ランキング」も、上位にランキングされるのは知名度の高い企業ばかりだ。

また、近年の就職活動は、いわゆる「就活サイト」への登録が半ば常識となっているが、学生は知名度の高い企業を検索して探そうとするため、やはり知名度の高い企業が有利となる。

先にブランディングの目的は「指名買い」であると解説したが、就職マーケットでもまた、ブランディングは知名度の向上を通して「学生からの指名買い」を増やす有力な手段となる。

さらに「ブランドに対する感情移入の強さ」もまた、知名度とは別の側面で人材採用面で大きなメリットを与える。むしろ、ブランドの競争力強化という観点ではこちらの方が重要だ。

ブランディング成功事例:スターバックス&東京ディズニーリゾートの成功事例

例えば「スターバックス」や「ディズニーランド」を思い浮かべてほしい。どちらも、強い感情移入が伴ったブランドの成功事例だ。

この2つのブランドの「人材面」での共通点は、双方ともに正社員ではないアルバイトスタッフが極めて優秀であり「そのブランドらしさ」を体現した働きを自発的にすることだ。

スターバックスやディズニーランドで働くアルバイトスタッフは、そもそもそのブランドのファンであることが多い。そして、ファンであるがゆえに「そのブランドらしさ」を誰よりも深く理解している。

その結果、たとえマニュアルがない局面でも、自発的に「そのブランドらしいふるまい」をし、顧客を喜ばすことができるのだ。

さらに、そのブランドが好きでアルバイトに応募し働いているため、アルバイトスタッフであるにもかかわらずブランドに対する帰属心や貢献意欲が高く「そのブランドの役に立ちたい」というモチベーションが高い。

結果、企業の外側からの「見栄え」だけでなく、内側からもブランドを強くしていく「組織文化」が形成・強化され、その組織文化が「そのブランドらしい」個性的な商品やサービスを生み出していく。

そしてその優れた商品やサービスが、感情移入を伴う強いブランドを創り、そのブランドに惹かれた優秀な人材を集めるという好循環が創られていく。

これは何も、スターバックスやディズニーランドなどの接客業のみに当てはまる事例ではない。例えば「リクルート」や「マッキンゼー」なども成功事例だ。

特に「人」が競争力のカギとなるサービス業の場合、ブランディングによる人材獲得効果の向上は、極めて大きなメリットとなるはずだ。

「働く誇りの向上」の効果

ブランド戦略の10個の戦略メリット-9:「働く誇りの向上」の効果

続いてのメリットは「働く誇りを向上させる効果」だ。

広告代理店という職業柄、ブランディングの一貫として知名度向上を目的としたTVCMの仕事をさせていただくことがある。初めてTVCMを行うクライアントの場合、TVCMは決して安い投資ではないため、社員の皆さんは一様に期待と不安が入り交じった表情をされることが多い。

しかしTVCMのオンエア後、その状況は一変する。皆さん一様に誇らしい顔つきに変わるのだ。

もちろんブランディングの成果が出て「ブランドとして知名度が高まった」ことに対する誇らしさはあるだろう。しかし現場の実感値として最も多いのは、自分の家族や関係者からの反響に対する誇らしさだ。

  • 娘さんから「お父さんの会社のCM見たよ。いいね」とLINEがきた。
  • 田舎のご両親が、わざわざ流れたCMを録画してくれていた。
  • 営業担当者が、取引先の方からCMを誉められた。

数値には現れにくいことだが、なかなかバカにできないブランディングのメリットだ。こういった1つ1つの出来事が社員の皆さんの誇りに変わる瞬間を何度も目にしてきた。

誰だって、自分達が「この商品は、世の中をより良く変えるはずだ」と信じて、苦労に苦労を重ねて作った商品が世の中に知られるようになり、多くの人から愛着を持たれ、ブランドとして成長していく姿を見るのは誇らしいものだ。

そしてそれらの誇りが、いつか自分の会社や、職務に対する誇りへと変わる。

一般に、企業の経営資源は「ヒト」「モノ」「カネ」と言われる。

しかし「モノ」を生産するのも、販売を通して「カネ」に変えるのも、その真ん中にいて使いこなすのはいつだって「人」だ。

そして、企業の経営資源のうち「人」だけが喜怒哀楽の感情を持つ。

そしてここまで読んでいただければお分かりだと思うが、ブランディングは時に感情移入を通して「モノ」や「カネ」以上の価値を「社員」から引き出すのだ。

「資金調達コストの削減」の効果

ブランド戦略の10個の戦略メリット-10:「資金調達コストの削減」の効果

最後は、ブランディングによる資金調達コストの削減メリットだ。

多くのマーケティング担当者にとって「ブランディング」と「資金調達コストの削減」とは結び付きにくいかもしれない。よって、まずはデフォルメされた事例を挙げて解説しよう。

今ここに、1羽のニワトリがいたとする。普通のニワトリとの違いは、1週間に1個「金の卵」を生み続けることだ。

さて、あなたは資金を提供する投資家としてこのニワトリに投資する場合、いくらの金額の投資なら妥当だと考えるだろうか?

一般的なファイナンス理論における答えはこうだ。

このニワトリが2年生きると想定した場合、このニワトリは合計104個の金の卵を生み出すことになる。金の卵が1個10万円の価値があるとすれば、このニワトリは1,040万円(1個10万円×104週間)の価値を生み出すことになる。

だとすれば、あなたはこのニワトリを1,040万円未満の金額で投資をすることが妥当だという結論になる。

しかしニワトリは生き物だ。残念ながら半年後に死んでしまうかもしれない。当然、そのリスク分は、あなたの投資金額から割り引いて考えなければならない。

さて、上記のデフォルメされた事例を

  • ニワトリ=あなたのブランド
  • 金の卵=あなたのブランドが生み出す利益
  • 半年後に死んでしまうリスク=あなたのブランドが抱えるリスク

に置き換えて考えてみよう。資金提供者が投資を検討する際の重要なファクターは、

  • あなたのブランドは、今後どれだけ利益(=金の卵)を生み出すのか?
  • そうならないリスク(=例えば2年経たずにニワトリが死んでしまうリスク)はどれくらいあるのか?

の2点に集約されることに気付くはずだ。

ここでブランディングに話を戻すと、これまで解説してきたように強いブランドは弱いブランドと比べて「知名度の向上」「価格プレミアム」「リピート率の向上」などを通して、多くの利益(=金の卵)を生み出す。

そして「ブランドに対する感情移入」「指名買い顧客の増加」などを通して顧客流出の可能性を減らすことができるため、資金提供者から見たリスク(=2年経たずに死んでしまうリスク)」を低減させる。

結果、金融機関や投資家から見れば、強いブランドを持った企業は「資金を提供しやすい企業」となり、翻って企業の立場から見れば、ブランディングは「資金調達コストの削減効果につながる」というメリットをもたらすのだ。

このブログから書籍化!
シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

強いブランドを創る21のブランディング手法

最後に、強いブランドを創る21のブランディング主婦を解説しよう。

ブランディングの立脚点を揃える

強いブランドを創る21のブランディング手法-1:ブランディングの立脚点を揃える手法

ブランディング手法【手順1】ブランディングの意味をチームで共有する

あなたは「ブランディングとは何か?」と組織メンバーから聞かれて、明確に答えることができるだろうか?

ブランディング活動を推進していくにあたって、まず重要となるのが「ブランディングとは何か?」をチームメンバーと共有することだ。なぜなら、ブランディングは極めて概念的であるため、ともすれば人によって多様な解釈が存在してしまうからだ。

例えあなた自身が「ブランディングとは何か?」を理解していたとしても、それを周囲にロジカルに説明できなければチームメンバーの解釈は乱れ、繰り出すブランディング施策は散発的なものとなり、ブランド力の向上はおぼつかなくなる。

このブログの筆者であるk_birdはこれまで、外資系コンサルティングファーム及び広告代理店の現場で様々な企業のブランディングを支援してきたが、失敗事例として最も多く出くわすのが、チームメンバーの解釈の違いによる、ブランディングの一貫性の乱れだ。

もしあなたがこれから真剣にブランディングに取り組もうとするなら、まずすべきはブランディングにおけるチームメンバーの立脚点を揃えることだ。

以下の解説記事では、時間に限りのある実務家とって「直感的で」「わかりやすい」ブランディングの意味を解説している。

もしあなたがブランディング活動を展開するに当たり、チームメンバーの立脚点を揃えたいなら、まずは以下の解説をご覧いただきたい。

ブランディング手法【手順2】ブランディングのメリットをチームメンバーで共有する

ブランドは、決して組織の能力を越えることはない。

例え「ブランディングとは何か?」についてチームメンバーの立脚点が揃ったとしても、ブランディングによってもたらされる「組織横断的なメリット」が充分に理解されなければ、それぞれのチームメンバーは個別の事情で一貫性のないブランディング施策を繰り出してしまうことにもなりかねない。

その結果、ブランディング活動は迷走し、あなたの企業のブランドはコモディティ化や価格低下のリスクにさらされたままとなってしまうだろう。

以下の解説をお読みになれば、あなたは胸を張って「なぜブランディングが必要なのか?」あるいは「ブランディングは、各部門においてどのようなビジネス競争力をもたらすのか?」をロジカルに説明できるようになる。

もしあなたが、ブランディングを「対:生活者」だけでなく「チームの組織能力」として定着させたいなら、ぜひ下記の解説をお読みいただきたい。

ブランディング手法【手順3】ブランディングとマーケティングの違いを理解する

あなたはどこかで「獲得系の施策」という言葉を耳にしたことはないだろうか?

多くの企業のマーケティングは「標的であるターゲット」を攻略し「収益に変えるための顧客獲得活動」という「企業目線でしか見れない罠」に陥ってしまっている。

しかし、顧客は「標的」でもなければ「獲得するもの」でもない。そうである以上、優れたブランディングを展開したいなら、視点は「生活者中心」に置かれなければならない。

以下の記事では、多くの企業が陥りがちな「企業中心のマーケティング」と「ブランディング」の7つの違いを対比しながら解説している。

あなたの企業は、知らず知らずのうちに「企業中心のマーケティング」に陥っていないだろうか?もし少しでも心当たりがあるなら、下記の記事で点検してもらいたい。

環境変化を味方につける

f:id:missiondrivencom:20190622022549j:plain

ブランディング手法【手順4】ブランドを取り巻く「世の中の流れ」を分析する

現状と向き合わないブランディング活動はあり得ない。

ブランドを取り巻く現状を把握する上でまず必要となるのが、世の中の流れを把握するPEST分析だ。

PEST分析は、ブランディングの命運を左右する「最重要な」分析と言っても過言ではない。なぜならPEST分析は、ブランド単体の努力ではコントロールできない世の中の変化を分析する手法だからだ。

「ブランド単体の努力ではコントロールできない」ということは、PEST分析で分析した数々の示唆は「前提」として考え、味方につけなければならないことを意味する。しかし、もしPEST分析をおろそかにした結果「前提」を間違えてしまえば、その「前提」に立って策定されたブランディング施策も間違ったものになる。

しかし、安易なPEST分析はチームメンバーを疲弊させる。

なぜならPEST分析は「世の中の流れ」を把握する分析である以上、安易に行おうとすると「どの範囲を」「どのレベルまで」分析すれば良いのかわからず「絨毯爆撃的な作業」になってしまうからだ。その結果、労力をかけた割には「時間切れで終わりました」という本末転倒な事態に陥ることになりかねない。

以下の記事では「世の中の流れ」を分析するフレームワークである「PEST分析」の方法と手順について、例を交えながら解説している。

さらに、無料でダウンロードできる「PDFテンプレート」も配布している。もしあなたが「世の中の流れ」を味方につけたいなら、ぜひ参考にしてほしい。

ブランディング手法【手順5】ブランドを取り巻く業界構造を分析する

PEST分析で「世の中の流れ」を分析したら、次に必要なのは「業界の構造」に対する分析だ。

あなたがマーケティング担当者なら、できるだけ売上を上げやすく、コストを下げやすい業界でマーケティングを展開したいと思うはずだ。あるいは利益を獲得する上で「何がボトルネックになっており、どの阻害要因を取り除けば成果に近づくのか?」についても把握しておきたいはずだ。

そこで必要となるのがファイブフォース分析だ。

ファイブフォース分析は、業界に影響を与える5つの競争要因から、その業界の力学(=利益の上げやすさの度合い)を分析するためのフレームワークだ。

どんなに強いニーズがあり、どんなに魅力的なブランドを携えたとしても、そもそも利益が出にくい「何らかの力学」が業界全体に働いているとしたら、ブランディングの成功は保証されない。

以下の記事では「ファイブフォース分析のやり方と分析手順」を解説している。また、ファイブフォース分析は「戦略への活かし方」が難しいとされるが、こちらもハーゲンダッツの事例を交えて解説している。

もちろん、PDFテンプレートのダウンロード付きだ。

ブランディング手法【手順6】ブランドを取り巻く3Cを分析する

ファイブフォース分析で「業界構造」を分析したら、次に必要なのは「市場環境」に対する分析だ。

ビジネスの世界には多くのフレームワークが存在するが、マーケティング担当者にとって最も馴染みが深いのは「3C分析」だろう。

3C分析は、全てのマーケティング担当者にとって必須のスキルとなる。

なぜならマーケティングとは、突き詰めれば「自社の強みを活かして、競合企業より上手に生活者ニーズを満たすこと」だからだ。ここまで読んで鋭いあなたならお気づきかもしれないが、この文章には以下の要素が含まれている。

  • 自社の強みを活かして=Company(自社)
  • 競合企業より上手に=Competitor(競合)
  • 生活者ニーズを満たすこと=Customer(市場・顧客

つまり、3Cとは「マーケティングの本質そのもの」と言っても過言ではない。

以下の記事では「3C分析」に必要不可欠な視点と分析手順を解説している。ご興味があれば御覧いただきたい。こちらも、PDFテンプレート付きだ。

ブランド戦略を策定する

強いブランドを創るブランディング手法-3: ブランド戦略を策定する手法

ブランディング手法【手順7】ブランドアイデンティティを構築する

ブランドを取り巻く環境が把握できたら、環境変化を味方につけ、ブランドへの感情移入を形創るためのブランド戦略の策定に入ろう。

「正しいマーケティングを愚直に続けていれば、ブランドは自然に形作られていくものだ」という誤解は多いが、ブランディングに長けた欧米の企業はそう考えない。

なぜなら欧米の企業では「ブランド戦略」はマーケティングの上位に位置付けられ、マーケティング活動そのものを規定するための「上位戦略」とされているからだ。

そして、ブランディングの中核に位置づけられるのが「ブランドアイデンティティ」と呼ばれる考え方だ。ブランドアイデンティティは教科書的には以下のように定義されている。

 

「ブランドアイデンティティ」とは、ブランド資産の構築と活用の戦略的主導要因であり、企業などの組織が創造し維持しようとするブランド連想の集合である。この連想は、ブランドが何を表しているかを示し、顧客に与える約束を意味する。

-D.A.アーカー

 

しかしブランドアイデンティティという考え方が登場したのは1990年の前半であり、まだインターネットが存在しなかった時代だ。

そして当たり前のことだが、1990年代前半と現在ではブランディングを取り巻く環境は大きく異なる。今やソーシャルメディアが旺盛を極め、多くのブランドは社会を味方につける必要に迫られている時代だ。

そんなソーシャル時代に求められるブランドアイデンティティをk_birdなりに定義すると下記の通りとなる。

 

「ブランドアイデンティティ」とは、生活者とブランドの両方が望む「社会やライフスタイルの未来像」に向けて、そのブランドが守るべき一貫した姿勢のことを指す。

 

SDGs、ESG投資、CSV経営、マーケティング3.0/4.0など、今やブランドは「市場」だけでなく「社会」にも位置づけ、社会を味方につけることが求められる時代だ。

もし、ソーシャル時代にふさわしいブランドアイデンティティを設定できれば、あなたのブランドは社会で果たすべき役割を持ち、生活者からの共鳴感情を引き出すことが可能になる。

更にブランドがどのように社会や生活を変え、優れた顧客体験を生み出すかについて、一貫したストーリーを語れるようになる。

以下の記事では「ソーシャル時代にふさわしいブランドアイデンティティの在り方」を解説している。さらにはスターバックスを例に「力強いブランドアイデンティティの作り方」も解説しているので、ブランディング活動の参考にしていただきたい。

 

ブランディング手法【手順8】ブランドの提供価値を設定する

あなたがマーケティング担当者なら、ブランド力の向上は「悲願」のはずだ。

ブランド力の向上とは、ブランドへの感情移入によって生み出される「指名買いの力」を向上させていくことだ。

そして当たり前のことだが「ブランド力の向上」は、顧客に価値を提供できて初めて実現する。その価値とは、大きくわけると以下の4つだ。

  • ブランドの「実利」が提供する価値
  • ブランドの「感性」が提供する価値
  • ブランドの「情緒」が提供する価値
  • ブランドの「価値観」が提供する価値

「ブランドの価値」とは「ブランドが提供できる喜びの大きさ」のことであり、ブランド提供価値が大きければ大きいほど、ビジネスの成果も大きくなる。

以下の記事では、ブランド力の向上に必須となる4つの提供価値に対して、更に10個に分解した上で詳細に解説している。

以下の記事を「チェックリスト」としてお読みいただければ、あなたのブランドはどのようにブランド力を向上させていくべきか、ブランディング活動のヒントが見つかるはずだ。

ブランディング手法【手順9】ブランドのパーソナリティ(個性)を設定する

優れたブランドには、際立った個性が存在する。

ディズニー、スターバックス、ハーレーダビッドソン、コカ・コーラ…。ブランドパーソナリティは 、強いブランドを築き上げていく上で必要不可欠な要素だ。

ブランドパーソナリティとは「そのブランド独自の個性を人間の人格に例えたもの」とされる。しかし一方で、ブランディングに長けた外資系企業のブランド担当者と話をすると、日本企業が最も軽視し、かつ苦手なのが「ブランドパーソナリティだ」と口を揃える。

製品機能が横並びになってしまった現在、ブランドの個性を際立たせ、感情移入を作っていくための「ブランドパーソナリティ」は極めて重要性だ。そしてブランドパーソナリティを明確に設定できれば、ぶれずに一貫性を持ったブランディング活動が展開できるというメリットも生じる。

以下の記事では、様々な例を交えながら「なぜブランドパーソナリティが必要なのか?」「どうすれば強いブランドパーソナリティが創れるのか?」について解説している。

「製品の差別化が難しくなった」

あなたがそう感じているのなら、次の打ち手につながるヒントが得られるはずだ。

ブランディング手法【手順10】ブランドの知覚品質を設定する

ブランディングを成功に導く上で、製品の品質が重要であることに、あなたも異論はないはずだ。

しかし「品質さえ良ければ、自然と製品は売れていくはず」と考えるなら、あなたは「企業目線」に陥ってしまっている。なぜなら「品質の高さ」を決めるのは、あなたではなく生活者だからだ。もしあなたがブランディング活動を成功に導きたいなら「生活者が認識している品質」にも目を向けなければならない。

この「生活者が認識している品質」のことを、ブランディングの世界では「知覚品質」と呼ぶ。

例えあなたのブランドの品質が高かったとしても、生活者がそう認識していなければ「生活者にとっての事実」とはならない。そして生活者は自分が認識していることだけを基準に購入判断をするのだから、例え「事実としての品質」が高くても、知覚品質が低ければあなたのブランドは購入されない。

物理的な品質を高めるのは製品開発担当者の仕事だが「知覚品質」を高めるのはマーケティング担当者であるあなたの仕事だ。

もしあなたがこれまで「生活者側が認識している品質」に目配りができていなかったのなら、これを機会に「知覚品質創り」にチャレンジしよう。

以下の解説をお読みになれば「どうすれば、ブランドの知覚品質が向上するのか?」というブランディングの疑問に対して、答えが見つかるはずだ。

ブランディング手法【手順11】ブランド連想を設定する

あなたは「トヨタ」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか?

「トヨタ=人の名字のこと」

あなたは「そんなバカな…」と思うかもしれないが、文字通り解釈すると上記の答えは正解となる。しかし恐らくあなたは「トヨタ=人の名字」とは思わなかったはずだ。

更に別の質問だ。

アンケートを取った際に「テーマパークに行きたいと思っている人」と「東京ディズニーリゾートに行きたいと思っている人」の割合は、果たしてどちらが多いだろうか?

論理的には「テーマパークの中の一つが東京ディズニーリゾート」なのだから「テーマパークの方が多い」はずだ。しかし実際のアンケートでは「テーマパーク<東京ディズニーリゾート」となる。

なぜこのようなことが起きるのか?その答えは「ブランド連想」にある。

「ブランド連想」とは、生活者がブランドについて「解釈」したり「想起」したりする一連の連想のことを指す。ぜひ、強いブランドを思い浮かべてみてほしい。

コカ・コーラ、スターバックス、ポカリスエット、ディズニーランドなど、強いブランドは特定の感情に通じるブランドの連想を作り出しているはずだ。

もし生活者があなたのブランドに対して何の連想も思い浮かばなければ、ブランドに感情移入することはなく、価値を感じることもない。つまり、いつまでも指名買いにつながらないまま、販促頼みが続くことになる。

ブランド連想に関しては、以下の記事で例を交えながら解説している。もしあなたのブランドが「販促頼み」に陥っているのなら必読の記事だ。

ブランディング手法【手順12】ビジュアルアイデンティティを設定する

人間は外界から受け取る様々な感覚情報のうち、視覚による情報が80%以上を占めるといわれる。

人間にとって目は最大の入力装置であることから、ブランドを視覚的に表現する「ビジュアルアイデンティティ」は、ブランディングの成否を分ける鍵となる。

多くの生活者は、あなたのブランドを初めて目にする際に「デザイン」に触れる。そしてデザインはすぐさま「直感的な好き嫌い」に影響を与えていくため、トライアル購入につなげるためには非常に重要な要素だ。

多くの日本企業は、相変わらず「安くて品質が良ければ生活者は買うはずだ」という素朴な実質主義のもとに「スペック中心」の製品開発を続けている。そして差別化のためだけにデザインを使い捨てていくという戦略から抜け出せていない。

重要なことなので繰り返すが、ブランドを視覚的に表現する「ビジュアルアイデンティティ」は、ブランディングの成否を分ける鍵を握る。

もし、あなたのブランドに「ビジュアルアイデンティティ」のガイドラインが存在しないのなら、ぜひ、これを機に導入を検討しよう。

以下の記事では「ビジュアルアイデンティティ」や「ビジュアルアイデンティティの効果」について、例を交えて解説している。ぜひブランディング活動の参考にしていただきたい。

ブランディング手法【手順13】ブランドロイヤリティ指標を設定する

ブランドロイヤリティとは、生活者がブランドに対して感じる「愛着の度合い」のことを指す。

あなたのブランドを含め、どのようなブランドも「トライアル顧客の獲得に投資し、リピート顧客からの利益によって投資を回収する」というビジネスモデルになっているはずだ。

仮にあなたのブランドのブランドロイヤリティが低ければ、常にライバルブランドへのブランドスイッチリスクに晒された状態となる。そして「リピート顧客からの利益で投資を回収する」というビジネスモデルそのものが崩れ落ちるリスクすらはらむ。

ここまでお読みいただければ、ブランドロイヤリティの向上こそが、ブランディングの最終目標であることがおわかりいただけるはずだ。

そしてブランドロイヤリティがブランディングの目標である以上、その成果は指標として測定可能であり、常にモニタリングできなければならない。

しかしブランドロイヤリティの指標として、短絡的に「ブランドロイヤリティ=リピート率」「ブランドロイヤリティ=顧客満足度」などと誤った認識をしているマーケティング担当者も多い。

以下の記事では、「ブランドロイヤリティの測定にふさわしい指標」について詳しく解説している。また、合わせて「ブランドロイヤリティを向上させるための8つの手法」についても解説している。

もしあなたが「ブランドロイヤリティ」について詳しく理解したいなら、参照して欲しい。

 

ブランドマーケティングを策定する

強いブランドを創るブランディング手法-4: ブランドマーケティングを策定する手法

ブランディング手法【手順14】市場&消費者をセグメンテーションする

目標となるブランドロイヤリティ指標が設定できたら、いよいよブランドマーケティングの策定プロセスに移ろう。まず初めに必要となるのが市場&消費者のセグメンテーションだ。

セグメンテーションは「STP戦略」を策定する際の初めに行う作業であり、その後の「ターゲティング」や「ポジショニング」を策定する上での「立脚点」となる、極めて重要なプロセスだ。

もし「立脚点」が間違っていれば、ターゲット設定はずれてしまい、ポジショニングはあらぬ方向を向き、STP戦略は機能しないどころか「大失敗」のリスクすらはらむ。

重要なことなので繰り返すが「セグメンテーション」とはSTP戦略が寄って立つ「立脚点」を作り上げる極めて重要なステップだ。

以下の記事では「3種類あるセグメンテーション」について豊富な成功事例を交えながら解説している。

もし、あなたが単に「セグメンテーション=消費者を分類すること」と安易に捉えているなら、ぜひ目を通してほしい。

ブランディング手法【手順15】ターゲティングを行う

ブランディング活動において「ターゲティング」が重要であることは、説明するまでもないはずだ。もし「ターゲティング」を間違えれば、いわば「的外れ」という言葉に象徴されるように、その成果はおぼつかない。

しかし、多くの企業は「ターゲティング」が苦手だ。

なぜならターゲティングとは、限りある資源を誰に集中させるかの意思決定であり「絞ったターゲット以外は捨てる」という意思決定を迫られるからだ。

確かに「ターゲットを絞る」ことは「販売対象が減る」という不安感をもたらす。

例えあなたが「ターゲットを絞る重要性」を感覚的に理解していたとしても、他部門やマネジメント層がターゲットを絞ることを嫌った結果、総花的なブランディング活動を展開してしまっている、という方も多いはずだ。

以下の解説では「なぜ、ターゲットを絞るべきなのか?」「どうターゲットを選ぶべきか?」について、誰でもわかるように論理的に解説している。

もしあなたが下記の記事をご覧になって「ターゲットを絞るべき理由」や「ターゲットの選び方」を理解できれば、他部門やマネジメント層の横やりにめげることなく「なぜターゲットを絞るのか?」を論理立てて説明できるようになる。

そうすれば、ブランディング活動はより焦点が絞られ、実効性が高いものになっていくはずだ。

ブランディング手法【手順16】ペルソナ設定を行う

STP戦略のセオリーに従えば「セグメンテーション」「ターゲティング」の次に来るステップは「ポジショニング」だ。しかしk_birdは「セグメンテーション」「ターゲティング」の後に「ペルソナを設定する」ことを強くお勧めする。

「ペルソナ設定」といえば、あなたは「コンテンツマーケティングやSEOに必要な考え方では?」と思うかもしれない。しかしブランディングにおいても、ペルソナ設定は必要不可欠だ。

多くのブランディングの現場を見てきた実感からすると、ほとんどの企業で「20代女性」などのターゲットは設定されている。しかし同じ「20代女性」でもチームメンバーがそれぞれ異なる「ターゲット像」をイメージしている例も少なくない。

ぜひ、あなたのチームメンバーに「ターゲット“像”」を尋ねてみて欲しい。おそらくあなたは驚くことになるはずだ。

さらに「ペルソナ設定」はSTP戦略立案上、重要な役割を担う。

「STP戦略」の「S:セグメンテーション」「T:ターゲティング」は「生活者を分類し、その分類の中からターゲットを選択する」という、いわば「企業側の都合で一方的に決める」取り組みだ。

そしてそのまま「ポジショニング」の作業に移ってしまうと、いわば「企業都合を貫いた」ブランディングに陥ることになる

しかし「ペルソナ設定」というステップを踏めば「S:セグメンテーション」「T:ターゲティング」の後に、半ば強制的に「ターゲットから逆算する視点」を取り入れることができる。

リアルな生活者を頭に浮かべてストーリーを構築することは、ブランディングをきれいごとで終わらせず、現実に向き合う最初の一歩だ。

以下の記事では「ブランディングを成功に導く」ために必須のペルソナ項目とペルソナ設定手法を、例を交えながら解説している。ぜひご参照頂きたい。

ブランディング手法【手順17】消費者インサイトを見出す

ペルソナを設定したら、次はペルソナの「インサイト」を導き出すステップだ。

市場が成熟化して久しいと言われる現在、多くのマーケティング担当者に求められるのは「新しいニーズを創造した上で満たす」市場創造型のブランディングだ。

そのためには、顕在化したニーズを後追いするだけでなく、生活者本人すら自覚していない欲求や思考を深く洞察し、新たな市場を創り出すスキルが求められる。

「消費者インサイト」とは、生活者自身が気付いていない「動機に結び付く新たな視点」の事を指す。一般には「生活者の無意識の本音を発見すること」とされるが、本来は「発見する」という受動的なものではなく、マーケティング担当者自身が洞察し、見抜くべきものだ。

もしあなたが「インサイト=発見するもの」と誤解していたのなら、ぜひ一読して欲しい。巷に流布する「消費者インサイト」にはない視点をふんだんに取り入れているため、あなたにとって「目からウロコ」のはずだ。

ブランディング手法【手順18】ブランドのポジショニングを設定する

消費者インサイト導き出したら「ブランドポジショニング」を設定するステップだ。

ポジショニングとは「生活者から見て、そのブランドしか果たしえない独自の役割」を設定し、その認識を築き上げていく取り組みを指す。

もしあなたのブランドが「生活者の日々の生活の中で独自の役割を持つ」ことができれば、ブランドは生活者の日常に組み込まれ、日常生活を送る上で手放せない存在となり得る。

にもかかわらず、実務の現場では「ポジショニング=差別化」と曲解されているケースも多い。そして「ポジショニング」を「差別化」と曲解すると、本来の目的とは裏腹に、価格競争に巻き込まれてしまうことになる。

以下の記事では、その理由について徹底解説している。また、強いポジショニングを設定する方法についても豊富な例を交えて解説しているので、ぜひ一読をお勧めする。

ブランディングの実行戦略を策定する方法

強いブランドを創るブランディング手法-5: ブランディングの実行戦略を策定する手法

ブランディング手法【手順19】マーケティングミックスを策定する

「マーケティングミックス」と言えば、多くのマーケティング担当者が思い浮かべるのは「マーケティングの4P」だろう。

「マーケティングの4P」は、マーケティングの教科書では必ず出てくるフレームワークだ。しかし実務では「教科書上のきれいごと」では事が進まず、最も大きな壁となりやすいのが「4P」だ。

一般に、STP戦略はマーケティング部門が主導して進むことが多い。しかしマーケティングミックスに局面が移ると、多くの部門が関与し始めることになる。その結果、あなたは「考え方が異なる他部門を率いる」というリーダーシップが求められるようになる。

以下の記事では、多くの人を巻き込む必要がある「マーケティングミックス」について「商品戦略」「価格戦略」「流通戦略」「プロモーション戦略」に分けて徹底解説している。

更に「マーケティングの4P」だけでなく「サービスマーケティングの7P」「マーケティングの4C」についても、例を交えながら勘所を解説している。

最後までお読みになれば、あなたは「マーケティングミックスとは何か?」「マーケティングミックスで押さえておくべき勘所は?」などを理解し、周囲を巻き込むことができるはずだ。

ブランディング手法【手順20】ブランドエクスペリエンスをデザインする

あなたがマーケティング担当者なら「ブランド体験」や「カスタマージャーニー」という言葉はどこかで耳にしたことがあるはずだ。しかし一方で「なぜこれからはブランド体験やカスタマージャーニーが重要なのか?」について、あなたは社内に説明できるだろうか?

「ブランド体験」や「カスタマージャーニー」はこれまでの「マーケティングの4P」とは異なり、大きな発想転換が必要となる。また、優れた「ブランド体験」や「カスタマージャーニー」を実現するには多くの関連部門を巻き込む必要があるため「なぜ、これからはブランド体験やカスタマージャーニーが必要なのか?」という質問に対して「ロジカルに納得させるレベルの」説明力が必要となる。

組織を大きく動かすことの難しさは、あなたも痛感しているはずだ。しかし「ブランド体験」や「カスタマージャーニー」は、これからの時代に強いブランドを形創っていく上で必要不可欠な考え方だ。

下記の記事では、優れた「ブランド体験」や「カスタマージャーニー」を形創る上で必要な視点とフレームワークについて解説している。最後までお読みになれば、あなたは「ブランド体験とは何か?」「カスタマージャーニーを形創る上で押さえておくべき勘所は?」などが理解できるはずだ。

ブランドマネジメントの方法

強いブランドを創るブランディング手法-6: ブランドマネジメントの手法

ブランディング手法【手順21】適切にブランドマネジメントを行う

ビジネスの世界では「戦略2割・実行8割」と言われる。これはブランド戦略も同様であり、単に「ブランド戦略を策定した」だけでは、ゴールではなくスタートにすぎない。

ブランディング活動を成果に結びつけるためには「優れたブランド戦略」が必要なのはもちろんだが「ブランド戦略を実現させる優れたブランドマネジメント」も求められる。

しかし「ブランドマネジメント」は極めて抽象度が高い概念であるため、明確な定義が存在しない。そのため「何を」「どうする」ことなのか、明確なイメージが湧きにくいのが難点だ。

人は、イメージできないことは実行できない。ブランドマネジメントとは「何を」「どうする」ことなのかという共通認識が持てなければ、ブランドマネジメントはワークしない。

下記の記事では、ブランドマネジメントとは「何を」「どうする」ことなのかについて解説している。ぜひ、ご覧いただければ幸いだ。

ブランディングの本おすすめ書籍

締めくくりに、マーケティング・ブランディング担当者へのお薦めのブランディング関連書籍を紹介しよう。選定した基準は下記の通りだ。

  • k_birdが実際に読み、単純に「素晴らしかった」と思えるブランディング関連書籍。
  • 実際に「ブランディング」に関して「初心者にもわかりやすく」しかし「必要な要素は網羅」している書籍。
  • 長年に渡って読み継がれており、時代を越えても変わらない「本質」や「原理」が見出せるブランディング関連書籍。

もちろん、すべて「なぜ読むべきなのか?」という解説付きだ。

ブランド論 無形の差別化を作る20の基本原則

ブランディングに携わる実務家にとって、デビッド・アーカーは避けて通れないはずだ。

いわゆる「アーカー本」には「ブランドエクイティ戦略」「ブランド優位の戦略」「ブランドポートフォリオ戦略」「ブランドリーダーシップ」の4冊が存在するが、その4冊のエッセンスを抜き出して、集大成として出版されたのが本書の「ブランド論」だ。

本書を読めば、ブランディング用語である「ブランドエクイティ」や「ブランドアイデンティティ」「ブランドパーソナリティ」など、ブランドに関わる理論やコンセプトが一通り学べるはずだ。

更に、これまでのアーカー本は「翻訳がわかりにくい」「価格が高い」などの欠点があったが、本書は他のアーカー本と比べれば価格も手ごろで、訳も読みやすくなっている。

ブランドに関わる実務家が、一通りアカデミックなブランド論を学ぶには最適な教科書だ。

ブランド戦略論

本書は、日本のブランド戦略論の第一人者が「ブランド理論」「ブランド戦略」「ブランド戦略の実践法」「事例」を包括的にまとめたブランド戦略の体系書だ。

本書の価格は4,400円と少々高いが、ブランド戦略の知識を集大成した百科事典のような本格的体系書であり、日本企業の事例掲載も8カテゴリー30社に昇る。よって、本書を一通り目を通せば、ブランド戦略の知識に困ることはないはずだ。

また「ブランド戦略の本格的体系書」と聞くと、ついアカデミックで読みずらいものを想像しがちだが、本書の著者は一流の学者でありつつも、ビジネスの最前線での実務経験も併せ持っていることから、極めて読みやすいのも秀逸だ。

もしあなたが腰を据えてブランド戦略を理解したいなら、まとまった時間を作って読んでおきたい一冊だ。

このブログから書籍化した本3冊

既刊|ブランディングの理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書」

冒頭でも紹介させていただいたが、再度こちらでも紹介させていただこう。

ブランディングは、ややもすれば「デザインの話」「広告の話」「世界観の話」など、掴みどころのない抽象論に陥りがちだ。

しかしブランディングは「ブランド戦略」という言葉があるように、企業の成否を大きく左右する戦略のひとつだ。そして投資が伴う以上、一定の合理性と説明責任が求められる。決して、売上や利益から逃げてはならないのだ。

本書は、つい「感覚論」に陥りがちな「ブランディング」に対して「論理的な納得性」と「直感的な腹落ち感」の両面を追求した書籍だ。

「論理」が理解できなければ、ブランディングを体系的に理解することできず、再現性を生むことができない。

そして「直感的な腹落ち感」がなければ、ブランディングを実務に落とせず、成果をもたらすことができない。

本書は、広告代理店&外資系コンサルティングファームで培った「生の知見」と「体系的な解説」を通して、ブランディングの理論を実践へとつなげて解説している。

おかげさまで、本書はAmazon kindle売れ筋ランキング「消費者主義」ジャンルでベストセラー1位を獲得し、Amazonレビューでも、

  • 「ふわっとしたブランディングの本が多い中で、異彩を放っている」
  • 「事例も多いので実践のイメージが湧きやすい」
  • 「海外企業の事例ばかりが紹介されている輸入本だとピンとこない、という方にお薦め」

など、ありがたい言葉を頂いている。

もし本書を手にとって頂ければ、ブランディングの専門用語はもちろん、実践の手順や実務の勘所が、一通り学べるはずだ。

kindle Unlimitedを契約されている方は無償で手に入れることができるので、気軽に手に取っていただきたい。

新刊|「仕事の質と生産性を上げる57の方法」を徹底解説

拙著「超効率ハック」は、仕事の生産性向上を目的に「時間・段取り・コミュニケーション・資料作成・会議・学び・思考・発想」という8つのジャンルのライフハック術を網羅的にカバーしている書籍だ。

ただし、類書の「ライフハック本」と大きく異なる点は「EXCELの関数を覚える」「ショートカットキーを使い倒す」などの小手先のテクニックではなく、その大元にある「頭のスイッチの切り替え方」を解説している点だ。

どんなに時短テクニックを駆使して処理スピードを上げたとしても、その作業自体が必要のない作業だったとしたら意味がない。しなくてもいいことを効率的に行うことほど、無駄なことはない。

この場合、必要なのは「作業の処理スピードを速める力」ではなく「不必要な作業を見極め、周囲を納得させる力」だ。

本書は、このような「頭のスイッチの切り替え方」を8ジャンル57項目に分けて、具体的な処方箋を交えながら紹介している。

おかげさまでAmazonレビューでも、

  • 「どのライフハック本と比べても異色であり、学べることが多かった」
  • 「読んでみると、頑張りどころを間違えてたことに気付かされる」
  • 「仕事が速い人はこれをやってたんだな、ということがよくわかった」

など、ありがたい言葉を頂いている。

もしあなたが「仕事術をマスターしたい」「仕事の生産性を劇的に高めたい」と感じているのなら、ぜひ一読してみて欲しい。

既刊|「シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

このブログをお読みのあなたなら、すでに仮説思考の重要性はご存じのはずだ。

誤解を恐れずに言えば、あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。

なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考のメリットは説くものの、肝心の「仮説思考のマスターの仕方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせているものが多い。

一方で本書は「仮説思考に必要な推論の手順」を、豊富な事例とともに解説している。よって、その手順通りに推論を重ねれば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

 

おかげさまで、本書はNewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、版を重ねている。Amazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など、有難い言葉を頂戴しており、嬉しい限りだ。

もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

その他の解説記事とおすすめ書籍

もしあなたが本解説以外にも関心があるのであれば、リンクを張っておくのでぜひ必要な記事を探していただきたい。

また、下記の記事ではより深くブランディングやマーケティングを学びたい方におすすめ書籍を紹介している。ぜひご覧いただければ幸いだ。
17のビジネス分野別おすすめ書籍の解説

終わりに

今回は「ブランディングとは|強いブランドを創る21のブランディング手法」と題して、ブランディングの意味やブランディングに必要な発想転換、戦略手法、企業のブランディング成功事例などについて解説した。

今後も、折に触れて「ロジカルで、かつ、直感的にわかるブランディングの解説」を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

k_birdがブログを更新した際には、あなたに通知が届くはずだ。