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ロジカルシンキングの本|論理的思考を学ぶおすすめ書籍16冊

【ロジカルシンキング本】論理的思考が見につくおすすめ書籍

ロジカルシンキング本|論理的思考が学べるおすすめ書籍16冊:名著から入門書まで

このページに辿り着いたあなたなら、何らかの理由でロジカルシンキングや論理的思考を学べるおすすめ本を探していることだろう。

このブログ「Mission Driven Brand」は、外資系コンサルティングと広告代理店のキャリアを持つ筆者が、ビジネスの「できない、わからない」を解決するブログだ。

このブログを運営していると社会人の方や就活生の方から「おすすめの本を紹介して欲しい」という問い合わせをよく頂く。

1年で発刊されるビジネス書は、5,000冊を越えると言われる。しかし、その中で時代を越えて通用する書籍は、そう多くはない。

今回はあなたにおすすめできる「ロジカルシンキング(論理的思考)の本」を入門書から名著まで紹介しよう。

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

ロジカルシンキングの本を紹介する前に、僭越ながら拙著「推論の技術」を紹介させていただこう。

あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。

なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考の重要性は説くものの、肝心の「仮説思考の身につけ方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせている書籍が多い。

しかし本書は、外資系コンサルティングファームと広告代理店を経験した筆者が「仮説思考に必要な頭の使い方の手順」を、ロジカルシンキングとともに徹底解説している。よって、その手順通りに頭を使えば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

おかげさまで本書は6版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。

さらにAmazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など有難い言葉を頂戴している。

もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

それでは、ここからはおすすめのロジカルシンキング本を紹介していこう。選定したロジカルシンキング本は目的別に16冊となる。分類は以下の通りだ。

  • ロジカルシンキングをわかりやすく解説している入門書3冊
  • ロジカルシンキングのフレームワークを学ぶ実用書2冊
  • ロジカルシンキングをトレーニングできる書籍2冊
  • ロジカルシンキングを資料やプレゼンに活かす名著3冊
  • ロジカルシンキングを越えた思考力を鍛える良書6冊

さらに選定基準は、以下の基準のどれかに当てはまるものとした。

  1. k_birdが実際に読み、単純に「素晴らしかった」と思えるロジカルシンキングの良書。
  2. 実際に「思考の範囲を広げる」あるいは「知恵を見出す思考能力を鍛える」ことに役立っているロジカルシンキングのトレーニング書。
  3. 長年に渡って読み継がれており、時代を越えても変わらない「本質」や「原理」が見出せるロジカルシンキングの名著。

16冊と分量が多い理由は、思考力・考える力を鍛える正しい読書の仕方を徹底解説でも解説している通り「分野ごとの固め読み」のメリットを重視しているからだ。

「分野ごとの固め読み」をすれば、同じ分野の書籍が主張する「共通点」と「差異点」が浮き彫りになる。そして「共通点」「差異点」それぞれに対して思考を巡らすことができれば、ビジネス読書は単なる「知識止まり」にならない。「あなたオリジナルの考え」を形創るきっかけとなるはずだ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-1:
わかりやすい初心者向け入門書3冊

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-1:
ビジュアル ロジカル・シンキング

ロジカルシンキングは、能力の問題ではない。ロジカルシンキングとは、能力というよりは「頭の使い方」の問題であり、物事を考える上での「思考技術」だ。

そして「技術」である以上、誰もがトレーニングを重ねれば車を運転できるように、ロジカルシンキングもまた、後天的に身につけることができる。

本書はそんな入門者に対して、ロジカルシンキングを簡潔に解説してくれているわかりやすい書籍だ。

さらに特筆すべき点は、単に手法を学べるだけではなく、どのような局面で、どのようにロジカルシンキングを活用できるかがイメージしやすい解説になっていることだ。

また、ロジカルシンキングが「技術」である以上日々のトレーニングが重要となるが、本書はレストランや電車内でも気軽に試せるトレーニング方法も紹介されている。

もしあなたが「ロジカルシンキングって何?」「ロジカルシンキングは難しいのでは?」などと苦手意識をお持ちなら、本書はとっかかりとしておすすめできる入門書だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-2:
ロジカル・シンキング

本書は、ロジカルシンキングを学ぼうと思ったら誰もが通る人気のベストセラーであり「ロジカルシンキングの名著」だ。

著者である照屋氏は、戦略コンサルティングファームであるマッキンゼーのエディターとして活動した経験を持つ。本書はそんな照屋氏がマッキンゼーを一躍有名にした書籍としても知られる。

「ロジックツリー」や「ピラミッドストラクチャー」あるいは「MECE」など、今では当たり前のように使われるビジネスパーソンの「基本作法」を、日本に普及させた名著と言ってよい。

この書籍は多くのビジネスパーソンにとって「ロジカルシンキングの登竜門」的位置づけと言って良いだろう。もし、あなたが「理解」を越えて「論理的思考力を使いこなしたい」なら、ぜひ一読をおすすめする必読書だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-3:思考・論理・分析―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践

分析とは「複雑な事柄を一つ一つの要素や成分に分け、その構成などを明らかにすること」だ。だとすれば、優れた分析を行うには「全体」を漠然と捉えるのではなく「個々の情報やデータを吟味し」さらに「それぞれの関係性がどうなっているのか?」まで深掘りしていく必要がある。

本書は、分析に必要不可欠となる「思考(頭の使い方)」「論理」そして「分析に必要な視点・手順」を解説している書籍だ。

分析作業を進めていくと「分析すること」自体が目的となってしまいがちになるのは分析作業の「あるある」だが「正しい思考過程」「正しい論理」「正しい分析手順」を踏めば、意思決定やアクションに結びつく「優れた分析」を行えるようになる。

残念ながら「意思決定」や「アクション」につながらない作業は「分析」とは言わない。もしあなたが高い分析力や分析スキルを身につけたいなら、欠かしてはいけない一冊だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-2:
フレームワーク力を身につける実用書2冊

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-4:
グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50

一通りロジカルシンキングを学んだあなたなら、どのロジカルシンキング本にも「MECEが重要だ」と記載されていることに気が付くはずだ。

MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive(もれなくダブりなく)の頭文字を取ったもので、ロジカルシンキングを身につける上では必ず登場する重要な考え方だ。

なぜなら、あなたの考えに「モレがある」ということは「重要な要素を見逃している可能性がある」ことを意味し「ダブりがある」ということは「重複が生じて生産性が下がる」ことを意味するからだ。

そんな時に、あなたの助けとなるのがフレームワークだ。

フレームワークの利点は、これまでのビジネスの歴史の中で鍛えられてきた「MECEな枠組み」をシンプルに提供してくれることだ。

また、フレームワークを知っているのと知らないのとでは、ロジカルシンキングの「質」も「スピード」も格段の差がでてしまう。

優れたフレームワークは、すでにその有用性が担保されていることから、うまくロジカルシンキングに応用することでアウトプットの質は劇的に高まる。

更に、暗中模索でスタートするよりも思考のスピードが劇的に高まることも利点だ。

しかし、フレームワークは「使えてなんぼ」である以上、数が多いから良いというものではない。

その点、本書はMBAスクールであるグロービスが厳選した50のフレームワークを紹介されている。もし、あなたがロジカルシンキングの「質」や「スピード」を劇的に高めたいなら、ぜひ、デスクの上に置いておきたい書籍だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-5:
戦略フレームワークの思考法

フレームワークは、ロジカルシンキングの際に使いこなせなければ、単なる知識止まりとなる。

本書の特筆すべき点は、単なるフレームワークの紹介にとどまらず、フレームワークの使い方の解説が充実している点だ。

もしあなたが「多くのフレームワークを知ってはいるものの、ロジカルシンキングに活かせない」「示唆を導き出せない」という状態なら、本書はあなたにとって必読書となるだろう。あなたを「フレームワークが使える」状態に導いてくれるはずだ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-3:
ロジカルシンキングをトレーニングできる本2冊

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-6:
[練習問題アプリ付き]問題解決のためのロジカルシンキング

この書籍は「ロジカルシンキングを学ぶ」だけでなく「アプリやWEBサービスでロジカルシンキングをトレーニングできる」問題集だ。

本の中身はロジカルシンキングに関する「基本知識」や「活用法」がわかりやすく紹介されており、初心者向けの入門書と言える。

また、アプリやWEBサービスに書籍を登録すると、週に1回ロジカルシンキング関する練習問題が出題されるため、知識を得るだけでなくトレーニングを通して習慣化できるのが利点だ。

もしあなたが論理的思考力を鍛え、かつ、自分の中に「定着」させたいと考えるなら、一つの選択肢になるだろう。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-7:
頭がいい人の「論理思考」の磨き方

本書は、延べ25万人を教えたグロービスの講師によるロジカルシンキングの「トレーニング本」だ。

本書の特徴は「帰納法」や「演繹法」あるいは「MECE」「ロジックツリー」などについて、ロジカルシンキング入門者が「つい陥りがちな罠」も含めて解説している点だ。

さらには5つの演習問題を通して、紙面と「格闘」しながらロジカルシンキングを鍛えるトレーニングができる点も特徴だ。

本書は、一通りロジカルシンキングが理解できるようになったあなたが、より論理的思考力を磨き上げる際におすすめの問題集だ。

ロジカルシンキングでは学べない「視点力」と「法則力」を身につける※無料のオーディオブック特典付

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ここで僭越ながら、拙著「読書の方程式」を紹介させていただこう。

例え同じ本を読んだとしても、そこから得られる「学びの量」は、人によって何倍も変わる。そして、人は学びを通してしか成長できない以上、その差はやがて、あなたの職業人生すら大きく変えてしまうことになる。

同じ本を読んでいるはずなのに、人によって「得られる学びの量」が何倍も変わってしまう。この差は、いったい何から生まれるのだろうか?

それは、1冊の本から「知識」を得ようとするか「知識の"運用能力"」を得ようとするかの差だ。

多くの読書術の本は「多読」「速読」など「いかに効率的に知識を得るか?」をテーマにしている。しかし、どんなに効率的に知識を得たとしても、ただそれだけでは「知識の暗記」止まりになる。得られる学びはごくわずかだ。

一方で、読書を通して「知識の"運用能力"」を身につけることができれば「たった1つの知識」を複数の分野に応用し、何倍もの成果を生み出すことが可能になる。

本書「読書の方程式」は、ビジネス書を通して「どう知識の"運用能力"を身につけるか?」を解説した書籍だ。そのポイントは、ビジネス書から学び取る「視点」「法則」そして「抽象化」にある。

おかげさまで、本書は日経やThe21、STUDY HACKERなど多くのメディアに取り上げていただき、発売3か月で海外の翻訳出版も決定した。Amazonレビューでも、

  • 「こんな風に自分を成長させる読み方があったのか!」
  • 「読書術の本では、これまでで最も良い本」
  • 「読書の概念が変わった」

など、ありがたい言葉を頂戴している。

もしあなたが「知識の"運用能力"」を身につけ、1つの事実から得られる「学びの量」を何倍にもしたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-4:
ロジカルシンキングを資料やプレゼンに活かす名著2冊

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-8:
入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法

ロジカルシンキングは、あなたの頭の中にあるだけでは意味がない。

ビジネスの現場では、レポーティングや業務メール、あるいは提案書など「自分の考え」を文章に落とす局面は多い。

本書は、ベストセラーとなったバーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」の翻訳者が著した、日本人向けのロジカルライティングの書籍だ。

ロジカルライティングは、ロジカルシンキングと異なり、常に「相手」を想定しなければならない。

本書の特筆すべき点は、ロジカルシンキングを「相手に合わせて」「文章に落とす」実行可能な方法論を、徹底的にわかりやすく解説してくれていることだ。

ビジネスとは、突き詰めれば人と人との間にある営みだ。

しかし「自分が伝えたいことをロジカルに伝える」ことはできても「相手が知りたいことロジカルに伝える」ことができる人は、そう多くない。

もし本書を手に取れば、あなたは「ロジカルシンキングを相手に伝わる形に変換する」スキルを身に付けることができるはずだ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-9:
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

あなたは業務報告やミーティングの際に「手短に話せ」「何が言いたいのかわからない」と指摘されたことはないだろうか?

本書は、ロジカルシンキングを身につけ「1分で伝え、1分でその気にさせて、1分で動いてもらう」方法を解説した書籍だ。

「話が長い」「話がまとまらない」は「話の整理の仕方」に問題があるが、本書はロジックツリーやピラミッドストラクチャーを使った「話の整理の仕方」や「伝え方」を解説してくれているため、かなり実践的だ。

また、単に「ロジカルな説明」だけでなく「聞き手の頭にイメージを描いてもらう方法」も解説されているため「論理と直感」双方に訴える説明の仕方が身につくはずだ。

説明が長くなりがちで、端的に自分の考えを相手に伝えることに苦戦してる方に、おすすめの書籍だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-10:
ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

本書は「ロジカルシンキング」と「提案」を結び付け「提案」を成功に導くためのスキルを解説した書籍だ。

本書の特筆すべき点は「正しく考える」ロジカルシンキングだけでなく、正しく伝える「提案力」をセットで解説している点だ。

「提案」を「そもそも通りずらい」ものとして前提を置き「そもそも通りずらいものを通すには何が必要か?」という視点から「論理的思考」「仮説検証」「会議設計」「資料作成」などを解説している。

更に「ビジネスストーリー」と「解説」がセットになっているため、実務の局面をイメージしながら理解出きるのも特徴だ。

「提案力」ほど、ビジネスの現場で求められるスキルはない。

もしあなたがロジカルシンキングを通して「提案力」を向上させたいなら、本書はそれに応える書籍となるはずだ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-5:
ロジカルシンキングを越えた思考力を鍛える4冊

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-11:
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

間違った前提は、間違った結論を生む。

本書が主張しているのは、問題を解く前に、そもそも「何が問題なのか?」を見極めることの重要性だ。

このブログをお読みのあなたなら、ロジカルシンキングの重要性は理解しているはずだ。しかしどんなに優れた「論理」も、そもそもの「前提」が間違っていれば、間違った論理なる。

ロジカルシンキングの本は、どれも「既に正しい前提は見極められている」ことを想定してロジックツリーやピラミッドストラクチャーを解説しているものも多い。しかし重要なので繰り返すが、間違った前提は間違った答えしか生まない。

本書を読めば、正しい前提を見極め、その前提に対し、質の高い解を出していく方法論が得られるはずだ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-12:
考える力とは、問題をシンプルにすることである

正しい問題設定は、無理と無駄をなくす。

本書は、元経営コンサルタントである筆者が「真に取り組むべき問題(イシュー)」の設定の仕方を解説している書籍だ。

本書の特筆すべき点は、著者が問題解決力を養う子供向け学習塾の指導者であることもあり、極めて分かりやすい表現と語り口で「本質的な問題を設定する方法」を解説している点だ。

こと「イシュー」といえば、前述した「イシューからはじめよ(英治出版)」が有名だが、こちらはより初心者向けと言えるだろう。

もしあなたが「根本的な解決策を生む、本質的な問題設定ができるようになりたい」「そのエッセンスをわかりやすく知りたい」と思うなら、本書はお薦めの書籍だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-13:
仮説思考

あなたは「なぜ、ビジネスには仮説が必要なのか?」を周囲に説明できるだろうか?

どれだけ多くの情報を集めたとしても、ビジネスにおいて100%の正解など存在しない。なぜなら、あらゆるビジネスは未来に対してなされることであり、未来のことなど誰も100%予測することは不可能だからだ。

「仮説思考」とは、情報が不十分だったり、分析が進んでいない段階でも、問題解決を図る上で自分なりの「仮の答え」を持つという考え方だ。

「仮の答え」が持てれば「仮の答えが正しいか否か」にスコープを絞って情報収集や分析を行えるようになる。その結果、問題解決の生産性が高まり、意思決定のスピードも格段に早まる。

あらゆる物事は、結局は「やってみなければわからない」以上、成功の確率を上げていくためには、素早く仮説の検証と意思決定を行い、実行フェーズで愚直に改善していくほうが現実的だ。

しかしだからと言って、当初の仮説が甘ければ成果はおぼつかない。

本書では「どうすれば早く良い仮説を立てられるか」「仮説が正しいかどうかを、どう検証すればいいのか」などを、実際のビジネスの現場でよく出会うような事例を基に解説してくれているベストセラー書籍だ。

情報が多ければ多いほど、よい問題解決ができるはず。そんな先入観をもつビジネスパーソンにこそ、必読の一冊だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-14:
直感と論理をつなぐ思考法

直感は、時に人とは異なるユニークな発想を生み出し、論理は成功確率や再現性を高めてくれる。

本書は、正解が存在しなくなった今のビジネス環境に求められる「ビジョン思考」の重要性と方法論を説いた書籍だ。

世にいう「ビジョナリー」と呼ばれる人たちは、ビジョンを原動力にしながらも、同時に「直感」と「論理」を往復し「ビジョン」を「戦略」に落とし込むことに長けている。

本書の秀逸な点は「カイゼン思考」「戦略思考」「デザイン思考」と対比させることで「ビジョン思考」を体系的に浮き彫りにするとともに、「妄想」「知覚」「組替」「表現」の各段階ごとに「発想の技法」を解説してくれている点だ。

これまでビジネスの世界では「直感」は「得体のしれない妄想」として軽視されてきたきらいがあるが、もしあなたが「10%のカイゼン」よりも「10倍の成長」を目指したいなら、本書は一読すべき書籍だ。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-15:
知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

先ほど、論理的思考には限界があると解説したが、実はもう一つ、限界が存在する。それは推論を考える際の「切り口」だ。

ロジカルシンキングを行う際には「ロジックツリー」というツールを多用する。

ロジックツリーは、目の前にある「問題現象」を要素分解することで根本課題を見抜いたり、あるいは「問題解決」の打ち手の選択肢を広げていくときに使われることが多い。

しかし「要素分解」も「選択肢の拡大」も、その「切り口」次第で結論は変わる。そうなると、いかに「筋のよい切り口」を見出せるかが重要なカギとなるが「筋のよい切り口」は論理では導き出せない。

本書は「多面的な視点」を持ち、複眼的に様々な切り口から物事を見る重要性を説いた書籍だ。

もしあなたがロジカルシンキングを越えて「多面的」「複眼的」に考える思考技術を手に入れたいなら、ぜひ一読をおすすめする。

ロジカルシンキング本おすすめ書籍-16:
アナロジー思考

あなたは「イノベーションとは、すでにあるものの組み合わせから生まれる」という話を、どこかで聞いたことがないだろうか?

これはイノベーションの父と呼ばれるヨーゼフ・シュンペーターによるイノベーションの定義だ。日本では、当時「新結合」という訳で輸入されている。

アナロジー思考は、この「すでにあるものの組み合わせ」を活かして、類推の力によって問題解決策を生み出す思考法だ。

例えば「新しい金融機関のアイデアは?」というお題に対して、あなたはどのような金融機関が思い浮かぶだろうか?

うまくアナロジー思考を活用すれば「スターバックスのような金融機関」「ナイキのような金融機関」「ユニクロのような金融機関」など、アナロジー思考で「組み合わせ」を考えていくことで、これまでにあるようでなかったコンセプトの創出や、そのコンセプトの膨らましが可能となる。

本書は、このアナロジー思考を体系的に解説した上で、そのベースとなる「抽象化思考力の鍛え方」「身近なビジネスの世界への応用の仕方」「アナロジー思考の頭の使い方」等のノウハウを解説してくれている名著だ。

本書を手に取りアナロジー思考力を鍛えることができれば、ロジカルシンキングを越え、アイデア創出の生産性は飛躍的に高まるはずだ。

このブログから書籍化した本4冊

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

冒頭でも紹介したが、再度ここでも紹介させていただこう。

あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。

なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考の重要性は説くものの、肝心の「仮説思考の身につけ方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせている書籍が多い。

しかし本書は、外資系コンサルティングファームと広告代理店を経験した筆者が「仮説思考に必要な頭の使い方の手順」を、豊富な事例とともに徹底解説している。よって、その手順通りに頭を使えば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

おかげさまで本書は6版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。

さらにAmazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など有難い言葉を頂戴している。

もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

8ジャンル57個の仕事術で「実践力」を身につける

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どのようなビジネスも、実践が伴わなければ成果は出ない。しかし、いざ「実践力」を身につけようとしても、その分野は、

  1. 時間管理術
  2. 段取り術
  3. コミュニケーション術
  4. 資料作成術
  5. 会議術
  6. 学び術
  7. 思考術
  8. 発想術

など多分野に渡り、最低8冊分の読書時間と書籍代がかかってしまうのが難点だ。

しかし、本書「超効率ハック」は、8つの分野の仕事術の「重要ポイントだけ」を抜き出し、ギュッと1冊に凝縮した書籍だ。もちろん、思考術に関しても重要ポイントを解説している。

さらに、本書は「訓練や習慣化が必要な作業テクニック」ではなく「行動を変えるための頭の使い方」の解説に力を入れているため「頭のスイッチを切り替える」だけですぐに実践できるのも特色だ。

おかげさまで、本書を題材にしたSchooのオンライン授業では「思考法ジャンル」で人気ランキング1位を頂いた(139講座中)。また、lifehackerやOggiなど数多くのメディアで取り上げていただき、Kindleでは「オペレーションズ部門」でベストセラー1位を獲得している。

Amazonレビューでも、

  • 「思考と行動の質を上げるヒントが盛りだくさん」
  • 「読んでみると、頑張りどころを間違えてたことに気付かされる」
  • 「仕事が速い人はこれをやってたんだな、ということがよくわかった」

など、ありがたい言葉を頂戴しており嬉しい限りだ。

もしあなたが「短時間で網羅的に仕事術を学びたい」「根本から仕事の生産性を高めたい」と感じているのなら、ぜひ手に取ってみて欲しい。

ロジカルシンキングでは学べない「視点力」と「法則力」を身につける※無料のオーディオブック特典付

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この記事の途中でも紹介したが、再度ここでも紹介させていただこう。

例え同じ本を読んだとしても、そこから得られる「学びの量」は、人によって何倍も変わる。そして、人は学びを通してしか成長できない以上、その差はやがて、あなたの職業人生すら大きく変えてしまうことになる、

同じ本を読んでいるはずなのに、人によって「得られる学びの量」が何倍も変わってしまう。この差は、いったい何から生まれるのだろうか?

それは、1冊の本から「知識」を得ようとするか「知識の"運用能力"」を得ようとするかの差だ。

多くの読書術の本は「多読」「速読」など「いかに効率的に知識を得るか?」をテーマにしている。しかし、どんなに効率的に知識を得たとしても、ただそれだけでは「知識の暗記」止まりになる。得られる学びはごくわずかだ。

一方で、読書を通して「知識の"運用能力"」を身につけることができれば「たった1つの知識」を複数の分野に応用し、何倍もの成果を生み出すことが可能になる。

本書「読書の方程式」は、ビジネス書を通して「どう知識の"運用能力"を身につけるか?」を解説した書籍だ。そのポイントは、ビジネス書から学び取る「視点」「法則」そして「抽象化」にある。

おかげさまで、本書は日経やThe21、STUDY HACKERなど多くのメディアに取り上げていただき、発売3か月で海外の翻訳出版も決定した。Amazonレビューでも、

  • 「こんな風に自分を成長させる読み方があったのか!」
  • 「読書術の本では、これまでで最も良い本」
  • 「読書の概念が変わった」

など、ありがたい言葉を頂戴している。

もしあなたが「知識の"運用能力"」を身につけ、1つの事実から得られる「学びの量」を何倍にもしたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。

ブランディングの理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書」

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本書は、筆者の専門である「ブランディング」について解説した書籍だ。

ブランディングは、ややもすれば「デザインの話」「広告の話」「世界観の話」など、掴みどころのない抽象論に陥りがちだ。

しかしブランディングは「ブランド戦略」という言葉があるように、企業の成否を大きく左右する戦略のひとつだ。そして投資が伴う以上、一定の合理性と説明責任が求められる。決して、売上や利益から逃げてはならないのだ。

本書は、つい「感覚論」に陥りがちな「ブランディング」に対して「論理的な納得性」と「直感的な腹落ち感」の両面を追求した書籍だ。

「論理」が理解できなければ、ブランディングを体系的に理解することできず、再現性を生むことができない。

そして「直感的な腹落ち感」がなければ、ブランディングを実務に落とせず、成果をもたらすことができない。

本書は、広告代理店&外資系コンサルティングファームで培った「生の知見」と「体系的な解説」を通して、ブランディングの理論を実践へとつなげて解説している。

おかげさまで、本書はAmazon kindle売れ筋ランキング「消費者主義」ジャンルでベストセラー入りを果たし、Amazonレビューでも、

  • 「ふわっとしたブランディングの本が多い中で、異彩を放っている」
  • 「事例も多いので実践のイメージが湧きやすい」
  • 「海外企業の事例ばかりが紹介されている輸入本だとピンとこない、という方にお薦め」

など、ありがたい言葉を頂いている。

もし本書を手にとって頂ければ、ブランディングの専門用語はもちろん、実践の手順や実務の勘所が、一通り学べるはずだ。

kindle Unlimitedを契約されている方は無償で手に入れることができるので、気軽に手に取っていただきたい。

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終わりに

今後も、折に触れて「ロジカルで、かつ、直感的にわかる解説」を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

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