Mission Driven Brand

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KPIの本|KPIの設定方法やKPI指標を学ぶおすすめ書籍6冊

KPIの本|KPIの設定方法やKPI指標を学ぶおすすめ書籍6冊

この記事に辿り着いたあなたなら、何らかの理由でおすすめの「KPIの本」をお探しのことだろう。

このブログ「Mission Driven Brand」は、外資系コンサルティングファームと広告会社の両方のキャリアを持つ筆者が、ブランディングやマーケティング・ビジネスにおける「できない、わからない」の課題解決を目指しているブログだ。

このブログを運営していると「おすすめの本を紹介して欲しい」という問い合わせを頂くことが多い。

各解説記事でもおすすめのマーケティング本やブランディング本を紹介しているが、今回は「KPIの本」を6冊紹介しよう。どれも、本ブログの筆者であるk_birdが「ぜひ読むべき」と考える書籍だ。

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

KPIの本を紹介する前に、拙著「推論の技術」を紹介させていただこう。

あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。

なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、KPIによる検証もしようがなくなるからだ。つまり、どんなに優れたKPIを設定しても、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考の重要性は説くものの、肝心の「仮説思考の身につけ方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせている書籍が多い。

しかし本書は「仮説思考に必要な頭の使い方の手順」を、豊富な事例とともに徹底解説している。よって、その手順通りに頭を使えば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

おかげさまで本書は6版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。

さらにAmazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など有難い言葉を頂戴している。

もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

それでは、ここからはおすすめの「KPIを学べる本」を紹介していこう。選定した本は分野別に6冊となる。選定基準は、以下の基準のどれかに当てはまるものとした。

  1. k_birdが実際に読み、単純に「素晴らしかった」と思えるKPI関連の良書。
  2. 実際の実務に役立っているKPI関連書籍。
  3. 長年に渡って読み継がれており、時代を越えても変わらない「本質」や「原理」が描かれているKPI関連の名著。

KPIの本おすすめ書籍-1:最高の結果を出すKPIマネジメント

本書は、リクルートの出身者である著者が「リクルート流のKPIマネジメントの方法論」をわかりやすく解き明かしている書籍だ。

著者の中尾氏は、リクルート社員として新規事業の立ち上げやKPIマネジメントを実践してきた経験を持つ。さらには、11年間にわたりリクルートグループ内の勉強会で「KPI」や「数字の読み方」の社内教師をしてきた経歴の持ち主でもある。

そんな著者が描いた本書は、いわば「リクルート流KPIマネジメント」の理論と実践の両方が詰め込まれた書籍といえるだろう。

もしあなたが「KPI設定」を学びたいなら一番初めに手に取りたい書籍だ。

KPIの本おすすめ書籍-2:人と組織を効果的に動かす KPIマネジメント

例え数あるKPIの知識に詳しくなったとしても「KPIの設定手順」や「KPIの効果的な運用方法」を理解できていなければ、単なる机上の数字遊びで終わってしまう。

本書はKPIを「意味や意図を持つ言葉」としてとらえ「現場で機能するKPI設定法」を具体的に解説してくれる書籍だ。

KPIは、単に成果の上げ下げを確認するためのものではない。「組織を動かす力学」として捉えるべきだ。だからこそ、論理だけでなく「人の心理が出発点」「現場でのリアリティ」「再現できる方法論」が必要不可欠となる。

本書の著者はコンサルタントであることから、一企業に留まらない様々な事例をひも解きながら「組織に血肉の通わせるKPI設定」を解説してくれている稀有な書籍だ。

どんなに優れた戦略も、実行に移されなければ成果には結びつかない。もしあなたがKPIを通して組織を成功に導きたいなら、本書はよい指南役になるはずだ。

KPIの本おすすめ書籍-3:鬼速PDCA

KPIを設定する目的は、常にPDCAを回すことで業務や施策を進化させていくことだ。

しかし、PDCAほど「わかっちゃいるけど、行動に移せない」フレームワークも珍しい。なぜなら「計画」「実行」は行えても「定期的な振り返り」をせずにやりっぱなしとなり、結果的に同じ失敗を繰り返すことが多いからだ。

本書は、そんなPDCAの各ステップについて、その必要性や意味を詳しく説明しながら、具体的な方法論を解説している書籍だ。本書の特筆すべき点は、著者が若手の時から実践し続けてきた方法論だけあって、PDCAの手法が具体的で、実践的である点だ。

どんなに精緻にKPIを設定できたとしても「KPIを軸にPDCAを回す」方法論を身につけなければ、その成果はおぼつかない。

もしあなたがKPIだけでなく「KPIを軸にPDCAを回す方法」についても学びたいなら、本書は必読の書籍だ。

KPIの本おすすめ書籍-4:プロダクトマネージャーの教科書

「プロダクトマネージャー」とは「新製品/サービス開発」→「商品化」→「マーケティング」のすべての責務を担うマネジャーを指す。

本書は「プロダクトマネージャー」が果たすべき職務である「情報収集」「トレンド予測」「競合分析」「商品開発」はもちろん「顧客セグメンテーション」「ブランディング」「マーケティング」果ては「コスト管理」に至るまで体系的に記載されている実務書であり「職務マニュアル」だ。

マーケティングの実務はほぼ網羅されているといっても過言ではなく、様々なKPI指標や実務の局面で活かせるダウンロード用テンプレートも用意されている。

商品やサービスのマネジメントに関わる人、あるいは新事業の立ち上げに関わる人ならば、目を通しておきたい一冊だ。

KPIの本おすすめ書籍-5:データ・ドリブン・マーケティング―最低限知っておくべき15の指標

本書は、マーケティングの成果を「見える化」する上で重要な15のKPI指標を解説している書籍だ。本書はアメリカのマーケティング協会で最優秀賞を獲得しており、amazonの創業者であるジェフ・ベソスが愛読していることで知られる。

本書の特筆すべき点は、マーケティング活動を展開するにあたって重要な15のKPI指標を解説するに留まらず「組織内での活用の仕方」まで踏み込んで解説してくれている点だ。

ゴールの設定がない限り、ゴールに辿り着くことはできない。

もしあなたがマーケティング活動の成果を見える化したいなら、必読の書籍だ。

KPIの本おすすめ書籍-6:確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力

あらゆる現象にはその背景に、それらを引き起こしている根本的な原理や力学が存在する。

本書は、ユニバーサルスタジオジャパンを成功の導いた2人のマーケティング担当者が、マーケティングを成功させるための原理や力学を数式で解き明かし、勝つ確率の高い戦略を解説してくれている書籍だ。

副題に「数学マーケティング」とある通り、KPI数値や統計を使って極めて論理的に解説されているため、わかっていたようでわかっていなかった「目からウロコ」がもたらされるのが特徴だ。

本書の共著者2人は、マーケティングの神様として名高いP&Gの世界本社で活躍した経験を持つ。そのため、ところどころにP&G時代のノウハウや経験も散りばめられている。

もしあなたがP&G流のマーケティング知識やスキルを極めたければ、本書は必見の書籍となるはずだ。

このブログから書籍化した本

ブランディングの理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書

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本書は、筆者の専門である「ブランディング」について解説した書籍だ。

ブランディングは、ややもすれば「デザインの話」「広告の話」「世界観の話」など、掴みどころのない抽象論に陥りがちだ。

しかしブランディングは「ブランド戦略」という言葉があるように、企業の成否を大きく左右する戦略のひとつだ。そして投資が伴う以上、一定の合理性と説明責任が求められる。決して、売上や利益から逃げてはならないのだ。

本書は、つい「感覚論」に陥りがちな「ブランディング」に対して「論理的な納得性」と「直感的な腹落ち感」の両面を追求した書籍だ。

「論理」が理解できなければ、ブランディングを体系的に理解することできず、再現性を生むことができない。

そして「直感的な腹落ち感」がなければ、ブランディングを実務に落とせず、成果をもたらすことができない。

本書は、広告代理店&外資系コンサルティングファームで培った「生の知見」と「体系的な解説」を通して、ブランディングの理論を実践へとつなげて解説している。

おかげさまで、本書はAmazon kindle売れ筋ランキング「消費者主義」ジャンルでベストセラー入りを果たし、Amazonレビューでも、

  • 「ふわっとしたブランディングの本が多い中で、異彩を放っている」
  • 「事例も多いので実践のイメージが湧きやすい」
  • 「海外企業の事例ばかりが紹介されている輸入本だとピンとこない、という方にお薦め」

など、ありがたい言葉を頂いている。

もし本書を手にとって頂ければ、ブランディングの専門用語はもちろん、実践の手順や実務の勘所が、一通り学べるはずだ。

8ジャンル57個の仕事術で「実践力」を身につける

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どのようなビジネスも、実践が伴わなければ成果は出ない。しかし、いざ「実践力」を身につけようとしても、その分野は、

  1. 時間管理術
  2. 段取り術
  3. コミュニケーション術
  4. 資料作成術
  5. 会議術
  6. 学び術
  7. 思考術
  8. 発想術

など多分野に渡り、最低8冊分の読書時間と書籍代がかかってしまうのが難点だ。

しかし、本書「超効率ハック」は、8つの分野の仕事術の「重要ポイントだけ」を抜き出し、ギュッと1冊に凝縮した書籍だ。

さらに、本書は「訓練や習慣化が必要な作業テクニック」ではなく「行動を変えるための頭の使い方」の解説に力を入れているため「頭のスイッチを切り替える」だけですぐに実践できるのも特色だ。

おかげさまで、本書を題材にしたSchooのオンライン授業では「思考法ジャンル」で人気ランキング1位を頂いた(139講座中)。また、lifehackerやOggiなど数多くのメディアで取り上げていただき、Kindleでは「オペレーションズ部門」でベストセラー1位を獲得している。

Amazonレビューでも、

  • 「思考と行動の質を上げるヒントが盛りだくさん」
  • 「読んでみると、頑張りどころを間違えてたことに気付かされる」
  • 「仕事が速い人はこれをやってたんだな、ということがよくわかった」

など、ありがたい言葉を頂戴しており嬉しい限りだ。

もしあなたが「短時間で網羅的に仕事術を学びたい」「根本から仕事の生産性を高めたい」と感じているのなら、ぜひ手に取ってみて欲しい。

ロジカルシンキングでは学べない「視点力」と「法則力」を身につける※無料のオーディオブック特典付

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例え同じ本を読んだとしても、そこから得られる「学びの量」は、人によって何倍も変わる。そして、人は学びを通してしか成長できない以上、その差はやがて、あなたの職業人生すら大きく変えてしまうことになる、

同じ本を読んでいるはずなのに、人によって「得られる学びの量」が何倍も変わってしまう。この差は、いったい何から生まれるのだろうか?

それは、1冊の本から「知識」を得ようとするか「知識の"運用能力"」を得ようとするかの差だ。

多くの読書術の本は「多読」「速読」など「いかに効率的に知識を得るか?」をテーマにしている。しかし、どんなに効率的に知識を得たとしても、ただそれだけでは「知識の暗記」止まりになる。得られる学びはごくわずかだ。

一方で、読書を通して「知識の"運用能力"」を身につけることができれば「たった1つの知識」を複数の分野に応用し、何倍もの成果を生み出すことが可能になる。

本書「読書の方程式」は、ビジネス書を通して「どう知識の"運用能力"を身につけるか?」を解説した書籍だ。そのポイントは、ビジネス書から学び取る「視点」「法則」そして「抽象化」にある。

おかげさまで、本書は日経やThe21、STUDY HACKERなど多くのメディアに取り上げていただき、発売3か月で海外の翻訳出版も決定した。Amazonレビューでも、

  • 「こんな風に自分を成長させる読み方があったのか!」
  • 「読書術の本では、これまでで最も良い本」
  • 「読書の概念が変わった」

など、ありがたい言葉を頂戴している。

もしあなたが「知識の"運用能力"」を身につけ、1つの事実から得られる「学びの量」を何倍にもしたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

冒頭でも紹介したが、再度紹介させていただこう。

あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。

なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考のメリットは説くものの、肝心の「仮説思考のマスターの仕方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせているものが多い。

しかし本書は「仮説思考に必要な推論の手順」を、豊富な事例とともに解説している。よって、その手順通りに推論を重ねれば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

おかげさまで、本書はflierとグロービスが主催する「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただき、NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただいた。Amazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など有難い言葉を頂戴しており、5刷を重ねている。

もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

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終わりに

今後も、折に触れて「ロジカルで、かつ、直感的にわかる解説」を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

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