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【ビジネスの本100冊】17のビジネス分野別おすすめビジネス書籍を紹介|入門書から名著まで

ビジネスの本|13分野別おすすめビジネス書籍XX冊|入門書から名著まで

このページに辿り着いたあなたなら、何らかの理由で自分に有用なビジネス本を探していることだろう。

このブログ「Mission Driven Brand」は、外資系コンサルティングファームと広告会社の両方のキャリアを持つ筆者が、ブランディングやマーケティング、あるいはビジネススキルにおける「できない、わからない」の解決を目指すブログだ。

このブログを運営していると「おすすめの本を紹介して欲しい」という問い合わせを頂くことが多い。

各解説記事でもおすすめの本を紹介しているが、今回は様々な分野のビジネス本を入門書から専門書まで一気に100冊紹介しよう 。

本ブログの筆者であるk_birdは「広告会社」→「国内ビジネススクール」→「外資系コンサルティング会社」→「広告会社」というキャリアを積んできたが、それらのキャリアの中で「ぜひ読むべき」と考えるに至った名著ばかりだ。

ビジネス本は、著者の職業人生が詰まっている。著者が何年もかけて築き上げてきた職業人生が、たかだか数千円で手に入るなら、これほどコスパの良い投資はない。

しかし、せっかくお金を払ってビジネス本を手に入れる以上「ビジネス本を読む目的」は明確にしておきたいところだ。

あなたはもしかしたら、ビジネス本を読む目的を「知識を得ること」に置いていないだろうか?

「知識」は、過去の先人達が生み出した「知恵」であり、有用であることは否定しない。しかしあなたにとってみれば「単なる先人からの借り物」に過ぎず、あなたオリジナルの「知恵」とはならない。

ただ単に知識を「消費」するだけでは、その時はためになった気になるかもしれないが、結局は何も残らない。これは非常にもったいないことだ。

ビジネス本は、大きくわけて「フロー系の書籍」と「ストック系の書籍」の2種類が存在する。

「フロー系の書籍」とは、いわば「流行りものの書籍」ことを指す。ソーシャルメディアのタイムラインにも似て「新しいこと」自体に価値はあるが、時間が経てば経つほどその価値は減っていく。

一方で「ストック系の書籍」とは、時代を経てもかわらない「本質」や「原理」が記された書籍のことだ。

そして「ストック系の書籍」から得られた知見は「変わらない本質・原理」に基づいている以上、いつまでも価値が減ることはない。

そして自分の中に「変わらない本質・原理」が蓄積されていけば、いざというときに様々な要素を「変わらない本質・原理」に当てはめてみることで、質の高い答えが素早く導き出せるようになる。これが思考力の源であり、巷で言われる「仮説力」だ。

この記事では「ビジネス本=投資」と捉え「あなたのストックになる」ビジネス書籍を100冊紹介する。

ビジネス本には「戦略」「マネジメント」など様々な分野が存在するが、できるだけ「同じ分野のビジネス本」を複数冊、一気に固め読みしてほしい。なぜなら「同じ分野のビジネス本」を固め読みすれば、例え著者が異なっていたとしても、共通の論点や主張に気付けるからだ。

そのような「共通の論点」「共通の主張」は、異なる著者が共通して触れている以上、その背景には「絶対に欠かすことができない重要な本質・原理」が隠されている。

一方で、同じ分野のビジネス本とはいえ著者が異なる以上、論点や主張に相違点も存在する。

この「相違点」は、著者ごとの視点の違いであり、オリジナリティだ。同じ分野の固め読みをすれば視点の違いが明確になり、あなたの思考力を大きく高めてくれるはずだ。

それでは、いよいよおすすめのビジネス本を紹介していこう。ビジネス本100冊の選定基準は以下の通りだ。

  1. k_birdが実際に読み、単純に「素晴らしかった」と思えるビジネス本の良書。
  2. 実際にビジネススクールや広告会社、外資系コンサルティングファームのキャリアに役立っている実践書。
  3. 「思考の範囲を広げる」あるいは「知恵を見出す思考力を鍛える」ことに役立っているビジネス書籍。
  4. 長年に渡って読み継がれており、時代を越えても変わらない「本質」や「原理」が描かれているビジネス本の名著。

取り上げたビジネス分野は全17分野となる。それぞれの内訳は以下の通りだ。目次から該当箇所に飛べるようになっているので、興味のある分野をご覧いただきたい。

ビジネスの本おすすめ書籍-1:ロジカルシンキングを身につける5冊

1.ロジカル・シンキング

本書は、ロジカルシンキングを学ぼうと思ったら誰もが通るベストセラーであり「ロジカルシンキングの名著」だ。

著者である照屋氏はマッキンゼーのエディターとして活動した経験を持っており、マッキンゼーを一躍有名にした書籍としても知られる。

本書は「ピラミッドストラクチャー」や「MECE」「So What?/Why So?」など、今では当たり前のように使われるビジネスパーソンの「基本作法」を、日本に普及させた名著と言ってよい。

この書籍は多くのビジネスパーソンにとって「ロジカルシンキングの登竜門」的位置づけと言って良いだろう。もし、あなたが「理解」を越えて「ロジカルシンキングを使いこなしたい」なら、ぜひ一読を勧めたい名著だ。

2.グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50

一通りロジカルシンキングを学んだあなたなら、どのロジカルシンキング本にも「MECEが重要だ」と記載されていることに気が付くはずだ。

MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive(もれなくダブりなく)の頭文字を取ったもので、ロジカルシンキングを身につける上では必ず登場する重要な考え方だ。

なぜなら、あなたの考えに「モレがある」ということは「重要な要素を見逃している可能性がある」ことを意味し「ダブりがある」ということは「重複が生じて生産性が下がる」ことを意味するからだ。

そんな時に、あなたの助けとなるのがフレームワークだ。

フレームワークの利点は、これまでのビジネスの歴史の中で鍛えられてきた「MECEな枠組み」をシンプルに提供してくれることだ。

また、フレームワークを知っているのと知らないのとでは、ロジカルシンキングの「質」も「スピード」も格段の差がでてしまう。

優れたフレームワークは、すでにその有用性が担保されていることから、うまくロジカルシンキングに応用することでアウトプットの質は劇的に高まる。

更に、暗中模索でスタートするよりも思考のスピードが劇的に高まることも利点だ。

しかし、フレームワークは「使えてなんぼ」である以上、数が多いから良いというものではない。

その点、本書はMBAスクールであるグロービスが厳選した50のフレームワークを紹介されている。もし、あなたがロジカルシンキングの「質」や「スピード」を劇的に高めたいなら、ぜひ、デスクの上に置いておきたい実践書だ。

3.戦略フレームワークの思考法

フレームワークは、ロジカルシンキングの際に使いこなせなければ、単なる知識止まりとなる。

本書の特筆すべき点は、単なるフレームワークの紹介にとどまらず、フレームワークの使い方の解説が充実している点だ。

もしあなたが「多くのフレームワークを知ってはいるものの、ロジカルシンキングに活かせない」「示唆を導き出せない」という状態なら、本書はあなたにとって必読書となるだろう。あなたを「フレームワークが使える」状態に導いてくれるはずだ。

4.イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

間違った前提は、間違った結論を生む。

本書が主張しているのは、問題を解く前に、そもそも「何が問題なのか?」を見極めることの重要性だ。

このブログをお読みのあなたなら、ロジカルシンキングの重要性は理解しているはずだ。しかしどんなに優れた「論理」も、そもそもの「前提」が間違っていれば、間違った論理なる。

ロジカルシンキングの本は、どれも「既に正しい前提は見極められている」ことを想定してロジックツリーやピラミッドストラクチャーを解説しているものも多い。しかし重要なので繰り返すが、間違った前提は間違った答えしか生まない。

本書を読めば、正しい前提を見極め、その前提に対し、質の高い解を出していく方法論が得られるはずだ。

5.論理思考は万能ではない

本書のタイトルにあるように、論理的思考は必ずしも万能ではない。

論理的思考は、ある一定の結論を導き出すための思考技術だ。しかし「結論」があるからには「前提」があり「前提」と「結論」の間には「推論」が存在する。

この「推論」の部分を論理的な筋道で辿るのが論理的思考だが、そもそも推論を成り立たせる「前提」が間違えば、結論も間違ったものとなる。

また「推論」は、多くの場合「因果関係」を辿ることになるが、変化が大きい現在では、過去の因果関係が未来にも成立するという保証もない。

こうして「論理的思考」を「ロジカルに」検証してみると、重要な意思決定の際には「論理を越える何か」が必要であることがわかる。

本書は、つい「万能論」になりがちな論理的思考の限界を見抜き、意思決定のために必要な「論理を越える何か」を解説している書籍だ。

もしあなたがロジカルシンキングに限界を感じ、その限界を越えたいなら、ぜひ一読して欲しい良著だ。

ビジネスの本おすすめ書籍-2:問題解決力を身につける:10冊

6.世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

日々あなたが行っている業務の一つ一つは、突き詰めれば、何らかの問題解決につながっているはずだ。

問題解決の本は山ほどあるが、本書の特筆すべき点は、世界的な経営コンサルティング会社で使われている「問題解決力」のトレーニングを、中学生向けに丁寧に解説している初学者向けの入門書であることだ。

職業柄、様々な「問題解決本」を読んできたが「わかりやすさ」と「質」を最も高いレベルで両立しているのが本書だ。

もし、あなたやあなたのチームの同僚が「問題解決力を身につけたい」と考えるなら、まずこの書籍をお勧めしたい。

また、配属した新人に問題解決力を身につけてもらう上でも、最も適切な入門書となるだろう。

7.問題解決―あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事

問題解決には、効果的に問題を解決するための「思考プロセス」と「手順」が存在する。

本書は、元外資系コンサルティングファームで活躍した筆者が、トヨタ自動車など名だたる企業の研修トレーニングの経験から、問題解決に向けた「思考プロセス」と「手順」をまとめた実践書だ。

本書の秀逸な点は「ストーリー仕立て」と「体系的な解説」がセットで描かれている点だ。

問題解決プロセスは、ともすれば「理屈はわかるが、現場で活かせない」という状況に陥りがちだが、本書は問題解決における「リアルな現場ストーリー」が描かれているため「どのような局面で」「どのような手順で」「どのような思考プロセスで」考えれば「現場で生きるか?」がわかりやすいのが特徴だ。

もしあなたが「問題解決の理屈はわかるが手順がわからない」「実際の現場で活かせない」と感じているのなら、本書は必読書となる。「理論」が「実践」に変わる瞬間が訪れるはずだ。

8.コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

本書は、マッキンゼーとBCGの2大コンサルティングファームを経験し、現在では教職にあるにつく著者が」問題解決」だけでなく「機会発見」あるいは「価値創造」も含めた手順と手法を解説している書籍だ。

本書の特筆すべき点は、著者がマッキンゼーとBCGの両方を経験しているため、それぞれの「良い点」「悪い点」をくみ取りながら問題解決を越える価値創造手法を提示してくれている点だ。

ビジネスの世界には「PEST」「3C」「SWOT」など様々な分析手法があるが「問題解決」「価値創造」それぞれの局面での異なる使い方を披露してくれているのも特徴だ。

また「問題解決」といえば、ともすれば「ロジック」「構造化」など「行儀のよい教科書的な解説」になりがちだ。しかし本書では「なぜ、実行できないのか?」「問題解決を価値創造に結びつけるには?」まで落とし込んで考える方法論を提示してくれている。

もしあなたが問題解決を越えて「価値創造」にまで結び付けたいなら、ぜひ一読を進めたい名著だ。

9.仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

あなたは「なぜ、ビジネスには仮説が必要なのか?」を周囲に説明できるだろうか?

どれだけ多くの情報を集めたとしても、ビジネスにおいて100%の正解など存在しない。なぜなら、あらゆるビジネスは未来に対してなされることであり、未来のことなど誰も100%予測することは不可能だからだ。

「仮説思考」とは、情報が不十分だったり、分析が進んでいない段階でも、問題解決を図る上で自分なりの「仮の答え」を持つという考え方だ。

「仮の答え」が持てれば「仮の答えが正しいか否か」にスコープを絞って情報収集や分析を行えるようになる。その結果、問題解決の生産性が高まり、意思決定のスピードも格段に早まる。

あらゆる物事は、結局は「やってみなければわからない」以上、成功の確率を上げていくためには、素早く仮説の検証と意思決定を行い、実行フェーズで愚直に改善していくほうが現実的だ。

しかしだからと言って、当初の仮説が甘ければ成果はおぼつかない。

本書では「どうすれば早く良い仮説を立てられるか」「仮説が正しいかどうかを、どう検証すればいいのか」などを、実際のビジネスの現場でよく出会うような事例を基に解説してくれているベストセラー書籍だ。

情報が多ければ多いほど、よい問題解決ができるはず。そんな先入観をもつビジネスパーソンにこそ、必読の一冊だ。

10.地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

例え正しい問題定義ができたとしても、適切な切り口で「根本課題の特定」ができなければ、問題解決は的外れなものになる。

本書がテーマにしているフェルミ推定とは、自分が全く知らないこと対して、知識と論理的思考を用いて概算を導き出す方法論だ。

このフェルミ推定によって鍛えられる思考力とは「どのような切り口で考えるべきかを考える」論点設定能力だ。

例えば「日本のピアノ調律師は何人か?」という問いの場合「日本にあるピアノの台数は?」「ピアノの調律頻度は?」「1人の調律師が1年で調律できるピアノ台数は?」の3つの論点が設定できれば、そこからピアノ調律師の人数は推定可能となる。

ロジカルシンキングは、物事を分解していくことで「根本的な課題」や「具体的な解決策」の仮説を導き出していく思考法だが、分解していく際の「切り口=論点」を間違えば、精度の高い仮説は導き出せない。

もし、あなたが問題解決の際に「精度の高い仮説創り」に悩んでいるのなら、実は「仮説思考」の手前にある「仮説を創る際の切り口(=論点)を設定する力」に問題がある可能性が高い。

本書は、そのような「論点を設定する力」を身に付ける上で、良きトレーニング本となる良書だ。

11.世界一やさしい右脳型問題解決の授業

ロジカルシンキングによる問題解決は、限界が存在する。

ロジカルシンキングは、まず問題を構成している「全体」を定義し、その「全体」を要素分解していくことで「真の課題」に辿り着く、という問題解決プロセスをたどる。車を例にとれば、その車を構成している要素を分解し、それぞれの要素を検証していくことで「問題はエンジンである」という答えに辿り着くイメージだ。

しかし、残念ながらこのアプローチだけでは「無人運転車を創ろう」という発想は出てきにくい。なぜなら「全体」を定義するときに、暗黙の了解として「今現在の車」を前提としているためだ。

本書は、そんな「ロジカルシンキング」の限界を突破し「右脳」を生かしてクリエイティブに問題を解決する手法を解説した書籍だ。

前述した「世界一やさしい問題解決の授業」と同様に「創造的に問題を解決する方法・手順」を中学生向けに丁寧に解説してくれている。

もしあなたが「前提」や「常識」を捉えなおし、より創造的な問題解決力を手に入れたいなら、本書はその入門書として最適だ。

12.メタ思考トレーニング

例え同じ事実でも、視点の置き方によってその事実に対する解釈は変わる。

本書は、物事を「一つ上の視点」から客観的に考えるメタ思考の重要性と実践法を解説した良書だ。

これまで個別に見ていた問題も、一つ上の視点から眺めると実は「全体に対する部分」であったことに気付くことができる。

また、一見、規則性なく散らばった「バラバラの問題」も、一つ上から俯瞰的に眺めることで、その「意味」や「関係性」を読み解き、それらを引き起こす根本課題を特定して解決することができるようになる。

ビジネスの世界では「型の奴隷になるな。型の創造者たれ」という言葉がある。

もしあなたがメタ思考を身に付けることができれば、複数の問題に対する根本課題を読み解き、問題解決に活かすことが可能になるはずだ。

13.アナロジー思考

あなたは「イノベーションとは、すでにあるものの組み合わせから生まれる」という話を、どこかで聞いたことがないだろうか?

これはイノベーションの父と呼ばれるヨーゼフ・シュンペーターによるイノベーションの定義だ。日本では、当時「新結合」という訳で輸入されている。

アナロジー思考は、この「すでにあるものの組み合わせ」を活かして、類推の力によって問題解決策を生み出す思考法だ。

例えば「新しい金融機関のアイデアは?」というお題に対して、あなたはどのような金融機関が思い浮かぶだろうか?

うまくアナロジー思考を活用すれば「スターバックスのような金融機関」「ナイキのような金融機関」「ユニクロのような金融機関」など、アナロジー思考で「組み合わせ」を考えていくことで、これまでにあるようでなかったコンセプトの創出や、そのコンセプトの膨らましが可能となる。

本書は、このアナロジー思考を体系的に解説した上で、そのベースとなる「抽象化思考力の鍛え方」「身近なビジネスの世界への応用の仕方」「アナロジー思考の頭の使い方」等のノウハウを解説してくれている名著だ。

本書を手に取りアナロジー思考力を鍛えることができれば、アイデア創出の生産性は飛躍的に高まるはずだ。

14.コンテキスト思考

例え同じ事実を見ていたとしても、その背景に対する理解が異なれば、事実の解釈は変わる。

コンテキストとは、事実の裏側にある背景や意図、前後関係などを指す。

多くのビジネスパーソンにとってロジカルシンキングは基本だが、ロジカルシンキングは物事を分解していく思考方法であるため、要素間にまたがった背景や共通性を見落としてしまうという弱点がある。

コンテキスト思考は、目に見える要素の裏側にある背景を捉える思考方法であるため、ロジカルシンキングのみでは辿り着きづらい問題解決策の創出が可能だ。本書は、この「コンテキスト思考」のメリットや実践方法を丁寧に解説してくれている書籍だ。

デジタル社会の進展によって、ビッグデータやデータドリブンが声高に叫ばれているが、ビッグデータの裏側にあるコンテキストや意味を見出す洞察力がなければ、ビッグデータは宝の持ち腐れとなる。

もしあなたがデータやロジカルシンキングに限界を感じているのなら、本書は必読書となるはずだ。

15.ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる

まだ誰も解いたことがない問題には、正解が存在しない。

本書は「まだ正解がない問題に対して、どのような視点で正解を導き出せば良いか?」という問いに対して「8つの思考法」を紹介してくれている書籍だ。

本書の中では「演繹法」「帰納法」など、ロジカルシンキング本によくあるベーシックな思考法も解説されているが、特筆すべきはそれ以外に紹介されている6つの思考法だ。

また、本書のタイトルである「ひらめきはロジックから生まれる」にもあるように「戦略」と「発想」の「越境思考」が体系的に解説されている点もユニークだ。

特にあなたが「左脳派」なら、アイデアフルな問題解決策を生み出そうとする際に「右脳思考の壁」にぶつかることは何度もあることだろう。そんなあなたにお勧めの良書だ。

ビジネスの本おすすめ書籍-3:戦略思考を身につける5冊

16.なぜ「戦略」で差がつくのか

あなたは「戦略とは何か?」と聞かれて、明確に答えられるだろうか?

「戦略」は非常に抽象性が高いため、初心者はつい「目に見える具体策」に目が向きがちだ。しかし戦略がしっかりと定義されていなければ、具体策は整合性がない散発的なもので終わり、成功はおぼつかない。

本書は、P&G、ダノン、ユニリーバ、日産自動車、資生堂のマーケティング部門を指揮してきた筆者が「戦略を立てるための根本的な考え方」を解説した書籍だ。

本書の特筆すべき点は、目的の設定の仕方、ビジネス資源の考え方、ビジネス資源の活かし方、戦略の実行部分まで網羅的に解説されてる点だ。

もしあなたが「戦略とは?」と聞かれて明確に答えられないなら、戦略について学ぶ1冊目としておすすめできる名著だ。

17.戦略「脳」を鍛える

ロジカルシンキングの本は何冊も読んだ。数々の戦略論の知識も吸収した。なのに、なかなか優れた戦略を描けるようにならない。あなたはそう悩んではいないだろうか?

残念ながら、いくらロジカルシンキングや戦略論を「勉強」したからといって、それだけでは「勝てる戦略」を描くことはできない。

なぜならロジカルシンキングも戦略論も、突き詰めれば単なる「定石」「基本パターン」でしかなく、優れた戦略には「定石+α」の洞察力が必要だからだ。

そしてその「洞察力」の身につけ方は「勉強」というよりは「トレーニング」に近い。

本書は戦略策定における「定石+α」を描くための戦略「脳」の創り方を解説してくれている書籍だ。

もしあなたが「戦略策定の壁」に悩んでいるのなら、ぜひ本書を手に取ってみてほしい。戦略を形創る上での「洞察力の養い方」が身につくはずだ。

18.戦略思考コンプリートブック

例え「戦略思考」の理解が深まったとしても、実践の場で使いこなせなせるとは限らない。

戦略に関する「知識」を仕込むことと、それを「自分なりの知恵」に昇華させることには、大きな溝があるからだ。

戦略思考とは、ともすれば「論理的思考」や「データ」など「左脳よりの話」と誤解されがちだ。しかし「戦略思考」は決して左脳のみで完結する話ではない。

例えば「課題の特定」は、問題現象を分解して本質的な課題を特定していく「論理的思考」が重要となるが、特定した課題を解決するための「戦略仮説の立案」には右脳的な創造力が求められる。

本書は「左脳の論理力」と「右脳の創造力」をミックスしながら、優れた戦略を立案するための「頭に動かし方」を解説している。

戦略思考の重要性は理解しているものの、なぜか実践で使いこなせない。そんな悩みをお持ちなら、価値ある実践書だ。

19.戦略策定概論―企業戦略立案の理論と実際

「戦略」は、それぞれの立場によってその定義は変わる。

本書は、戦略の基本的セオリーについて丁寧に紹介している戦略の入門書だ。とはいえ、著者が元マッキンゼーのコンサルタントであることからもわかるように、非常の論理がわかりやすく、かつ丁寧に解説されている。

そもそも「戦略」とは何か?まずはそこから振り返りたい人にはお勧めの一冊だ。

20.戦略フレームワークの思考法

あなたは、様々なビジネスフレームワークを使いこなせているだろうか?

とりあえず情報をフレームワークに当てはめてみたものの、そこから先が使いこなせずにいるビジネスパーソンは多い。

また、ただ単に情報を整理するだけでは、価値ある示唆を導き出すことはできない。

本書の特筆すべき点は、単なるフレームワークの紹介にとどまらず、その使い方の解説が充実している点だ。

もしあなたが「多くのフレームワークを知ってはいるものの使いこなせない」「示唆を導き出せない」という状態なら、本書はあなたにとって価値ある書籍となるだろう。あなたを「フレームワークが使える」状態に導いてくれるはずだ。

ビジネスの本おすすめ書籍-4:創造力を身につける5冊

21.アイデアのつくり方

本書は、1940年から現在に至るまで、世界中の人々に読み継がれている「アイデア本」のベストセラーであり、定番本だ。

人はアイデアを生み出すときにどのような思考プロセスを辿るのだろうか?その疑問に答えているのが本書だ。

本書は「アイデアの生み出し方」の原理原則をシンプルに描き、アイデアを生むための鍵となる「5段階のプロセス」について解説している。わずか100ページ程度の本にすぎないが、本書は端的に「アイデア創造」の真理を突いている。

時代を越えて今なお読み継がれていることからもわかる通り、本書は多くのマーケティング担当者にとってバイブルとなる古典的名著だ。

22.ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門

「ロジカルシンキングはできるのだが、アイデア発想は苦手だ」。あなたはそのような悩みをお持ちでないだろうか?

ロジカルシンキングは「理由や根拠を掘り下げていく思考法」であることから「ビジネス課題の発見」には有効だが「そもそもの問題の定義」や「解決策の立案」の局面では不向きな思考法と言っていい。

本書は、ロジカルシンキングと対極をなす「ラテラルシンキング」を解説した書籍だ
ラテラルシンキングとは、知らず知らずのうちに頭の中で設けてしまっている制約を取り除き、自由に発想を広げる思考法を指す。

本書は、柔軟な思考力として「疑う力」「抽象化する力」「偶然を見逃さない力」などの重要性を説く。

「いざブレストとなると、通り一辺倒のアイデアしか湧いてこない」

もしあなたがそのような悩みをお持ちなら、一読の価値がある良書だ。

23.考具 ―考えるための道具、持っていますか?

「さあ、アイデアを出そう!」と張り切ったところで、徒手空拳ではアイデア創造の生産性は高まらない。

本書は、数多くのアイデアを創出するための道具を「考具」と称して、21個の「考具」を紹介してくれている書籍だ。

本書の特筆すべき点は、アイデア出しのプロセスである「情報収集」「アイデア拡散」「アイデアの収束」の3つの段階がすべて網羅されており、かつ、今すぐ始められるレベルで実践的な点だ。

本書の中から自分に合った考具を見つけ出し実践を繰り返せば、みるみるアイデアが広がっていく感覚を味わうことができるはずだ。

24.アイデアのちから

どんなに優れたアイデアも、初めは小さな種にすぎない。

本書は「小さなアイデア」を、どのようにして周囲に影響を与えられるような形に仕上げていくか?という「効果的にアイデアを伝える手法」を体系化した書籍だ。

本書は、頭に引っかかり記憶に残るアイデアに共通点を見いだし「SUCCES」というフレームワークに整理した上で、詳細に解説してくれている。

アイデアは、多くの人々の行動を促すためにある。

もし、あなたが「行動を起こすきっかけとなるようなアイデア」を求められているなら、ぜひ一度通読しておきたい名著だ。

25.問題解決ラボ―「あったらいいな」をかたちにする「ひらめき」の技術

本書は、nendの代表であり、著名なプロダクトデザイナーである佐藤オオキ氏が、問題解決のために「ひらめき続ける」ノウハウを明かした書籍だ。

「ひらめき」や「アイデア」と聞くと、ついあなたはたじろいでしまうかもしれない。しかし本書で描かれた「モノの見方」を身に付けることができれば、これまでより格段に「ひらめき」や「アイデア」が訪れる頻度は増えるはずだ。

トップクリエイターと呼ばれる人たちが高い再現性でアイデアを創出できるのは、彼らなりの「思考パターンの引き出し」を持っているからだ。

本書は、そのような「思考パターンの引き出し」がいくつも紹介されている。

その「思考パターンの引き出し」を自分のものとし、目の前にある様々な実務に応用することができれば、これまでよりはるかに、あなたは「ひらめき体質」になれるはずだ。

ビジネスの本おすすめ書籍-5:分析力を身につける5冊

26.マーケティング・リサーチの基本

あらゆるビジネスは、顧客の理解から始まる。

顧客理解を進める上で、実践上必ずマスターしておきたいのがマーケティングリサーチだ。

本書は定量調査・定性調査を含め、多種多様なマーケティングリサーチを目的別に解説した、いわばマーケティングリサーチの総合ガイドだ。

特筆すべき点は、従来型のリサーチだけでなく、インサイトリサーチやモバイルリサーチ、MROCなど、広範なリサーチ手法をカバーしてくれている点だ。

もし、あなたが一通りのマーケティングリサーチ手法を俯瞰しておきたいなら、最適な入門書だ。

27.意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法

「分析」は、ともすると「数値の集計」や「グラフ作成のこと」と勘違いしてしまう誤解も多い。

しかし、分析は問題解決と意思決定のためにある。そして問題解決や意思決定に資する分析を行うため重要となるのが、分析の「切り口」を見出す力だ。

本書は、元マッキンゼー&カンパニーのコンサルタントが「分析のハウツー」はもちろん、分析を行う上で必要となる「切り口」の重要性を解説している名著だ。

本書の発刊は1998年に遡る。

変化の激しい時代を経て今なお読み継がれているのは、時代を越えて揺るがない本質が描かれているからだ。

分析の視点には、「大きさを考える」「比較して考える」「時系列で考える」「分解して考える」など、様々な切り口が存在する。

もし、あなたの分析が単なる「集計」や「グラフ作成」に留まっているのなら、目からウロコが落ちる一冊となるはずだ。

28.日産で学んだ 世界で活躍するためのデータ分析の教科書

本書は、日産自動車に10年以上勤め、カルロス・ゴーン氏や外国人役員に数々の提案をしてきた著者が、グローバルに通用する「データ分析法」を解説した書籍だ。

とはいえ、内容はわかりやすく記述されており「基本的な分析手法」「分析数値からストーリーをつくる方法」「プレゼン用のデータの見せ方」などが手順に沿って解説されているため、実用性が高い実践書だ。

データ分析は、ともすれば「データの海」に溺れがちだが「視点」と「手順」さえ押さえておけば、問題解決に資する実践的な分析が可能になる。

本書は、そんな「視点」と「手順」を身に付け、データ分析の実務を学ぶにふさわしい良書だ。

29.武器としてのデータ分析力

本書の一番の特長は、ビジネスで多用する統計手法の大まかな意味を解説し、分析の流れを解説している点だ。

「統計」といえば「数学的で専門的な話」として敬遠するビジネスパーソンも多い。
しかし車の運転にクラッチの構造やエンジンの構造を知らなくてもいいように、統計もまた、数学的知識がなくても使いこなすことが可能だ。

本書は、問題解決で必須となる「事実の把握」にフォーカスし、数式ではなく「ロジック」を起点に統計を解説しながら、ビジネスへの応用を解説している書籍だ。

統計で重要なのは「数式を計算できる」ことではなく、背景にあるロジックを理解して「ビジネスに活かす」ことだ。

もしあなたが「統計は苦手だ」と感じているのなら、その苦手意識を払しょくしてくれる良書だ。

30.「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本

本書は、統計的な物の見方を身に付けた人が、統計思考を実践に落とす際に有用な書籍だ。

本書は、はじめてデータ分析をする新人が、データを集めて分析を行い、プレゼン資料を作成するまでの過程をストーリーを交えて紹介している。

また、回帰分析などの分析手法について「Excelではどうすれば出来るのか」など、今日から使えるテクニックも満載だ。

本書が紹介している様々な局面でデータ&統計分析を活用してみることで、あなたはこれまでとは異なった、より付加価値の高い「予測」や「意志決定」ができるようになるはずだ。

ビジネスの本おすすめ書籍-6:資料作成力を身につける3冊

31.入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法

ロジカルシンキングは、あなたの頭の中にあるだけでは意味がない。

ビジネスの現場では、レポーティングや業務メール、あるいは提案書など「自分の考え」を文章に落とす局面は多い。

本書は、ベストセラーとなったバーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」の翻訳者が著した、日本人向けのロジカルライティングの書籍だ。

ロジカルライティングは、ロジカルシンキングと異なり、常に「相手」を想定しなければならない。

本書の特筆すべき点は、ロジカルシンキングを「相手に合わせて」「文章に落とす」実行可能な方法論を、徹底的にわかりやすく解説してくれていることだ。

ビジネスとは、突き詰めれば人と人との間にある営みだ。

しかし「自分が伝えたいことをロジカルに伝える」ことはできても「相手が知りたいことロジカルに伝える」ことができる人は、そう多くない。

もし本書を手に取れば、あなたは「ロジカルシンキングを相手に伝わる形に変換する」スキルを身に付けることができるはずだ。

32.伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール

自分が創るWord資料やPowerpoint資料は、いまひとつあか抜けない気がする。あなたはそんな悩みをお持ちではないだろうか?

本書はデザイナーのためのデザイン本ではなく、日々WordやPowerpointを使っている非デザイナー向けのデザイン本だ。

本書の特筆すべき点は、書体の選び方や統一の仕方、あるいは図形の使い方や色の統一の仕方まで、いわば「かゆいところに手が届く」解説がなされている点だ。

もちろん同時に「こんな時、Powerpointでは、こう操作する」など操作法も解説してくれている実践的な指南本でもある。

資料創りで最も重要なのは、当然中身だ。しかし資料の見た目やデザインが、見る側の期待や印象を大きく変えてしまうこともまた事実だ。

本書を読み、指南している通りに実践すれば、あなたが創る資料は見違えるほど変わるはずだ。

33.社内プレゼンの資料作成術

ビジネスは、時に大きな投資を伴う。

そのため、上司や社内の決裁者に対するプレゼンテーションは、あなたにとって必須のスキルとなる。

本書は社内の決裁者に対して、短い時間でプレゼンをする際のプレゼン資料の作り方について解説している書籍だ。資料作成関連の書籍はあまたあるが「社内決裁者の説得用」というスタンスで書かれているところが、本書のユニークな点だ。

ページ数やフォント、グラフや画像に至るまで、プレゼン資料を作る際に必要なことが丁寧に説明されており、更に「なぜそうする方がいいのか」という理由も解説されているため、腹落ち度が高いのが特徴だ。

もし、あなたが目上の上長や決裁者向けに効果的な資料作りをしたいなら、目を通しておくべき書籍だ。

ビジネスの本おすすめ書籍-7:プレゼンテーション力を身につける2冊

34.ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

本書は「ロジカルシンキング」と「提案」を結び付け「提案」を成功に導くためのスキルを解説した書籍だ。

本書の特筆すべき点は「正しく考える」ロジカルシンキングだけでなく、正しく伝える「提案力」をセットで解説している点だ。

「提案」を「そもそも通りずらい」ものとして前提を置き「そもそも通りずらいものを通すには何が必要か?」という視点から
「論理的思考」「仮説検証」「会議設計」「資料作成」などを解説している。

更に「ビジネスストーリー」と「解説」がセットになっているため、実務の局面をイメージしながら理解出きるのも特徴だ。

「提案力」ほど、ビジネスの現場で求められるスキルはない。

もしあなたがロジカルシンキングを通して「提案力」を向上させたいなら、本書はそれに応える一冊となるはずだ。

35.プレゼンテーションZEN 第2版

どれだけデータを集めても、どれだけ論理を積み上げても自分の提案が通らない。あなたはそのような経験をしたことがないだろうか?

先に紹介した「ロジカル・プレゼンテーション」が「論理構成の説得力」に重点が置かれていたのに比べ、本書は「ストーリーテリングによる共感獲得」に重きが置かれている点が特徴だ。

あらゆる提案は、未来の事柄についてなされる。
そして未来のことは誰にもわからないのだから、どんなに緻密なデータやロジックを積み上げたところで、結局は「未来のことはわからない」というブラックボックスが残り続けることになる。

そのような状況に対して相手側の意思決定を促すには「この提案なら心中できる」「この提案なら覚悟が決められる」など、ロジックを越えたストーリーと共感が不可欠となる。

本書は、世界中でベストセラーとなったビジュアルプレゼンテーションの定番書だ。もしあなたのプレゼンテーションが「論理一辺倒」になりがちなら、新たな視野を広げてくれる書籍だ。

ビジネスの本おすすめ書籍-8:ファシリテーション力を身につける5冊

36.ザ・ファシリテーター

近年、部門横断型プロジェクトやワークショップによる問題解決が増加傾向にある。

そういった部門横断型チームの生産性を高めるために、ファシリテーション能力は必須のスキルだ。

本書は、日本国内に「ファシリテーション」を紹介し、根付かせることに貢献した本と言ってよい。

特筆すべき点は「スーパースキルを持ったファシリテーターの話」ではなく「未熟なファシリテーターが成長していく過程」を物語形式で紹介しながら、様々なファシリテーションスキルを紹介してくれている点だ。

だれもが初めから優れたファシリテーションができるわけではない。

本書はファシリテーション技術だけでなく「未熟なファシリテーター」というスタート地点から「優れたファシリテーター」に向けて「成長の仕方」をトレースできる点が特徴だ。

どうすれば部門横断メンバーそれぞれの良い部分を引き出し、高いパフォーマンスが発揮できるように導いていけるか?そんな問題意識をお持ちの方に、お勧めの一冊だ。

37.ワークショップデザイン

本書は、ワークショップのプログラム作りの手順とポイントを体系的に解説している書籍だ。

ワークショップは「問題解決」「合意形成」「参加型学習」「組織変革」など、さまざまな目的で活用されるが、その目的によってプログラムは大きく変わる。

本書は、そのような多様のワークショップの目的に対して、ワークショップを形作るための100以上のアクティビティと、実践ですぐに役立つ17のサンプルプログラムが紹介されているのが特徴だ。

また、方針の決め方、セッションの作り方、アイデアの広げ方やまとめ方、さらにはパターン別のワークショップのアジェンダの例など、ワークショップ運営に関することはほとんど網羅されているのも特筆すべき点だ。

もし、本書を参考にワークショッププログラムを組めば、抜けモレのない充実したワークショップが実現できるはずだ。

38.ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49

ファシリテーターをやってはみたものの、どう捌いていいかわからずにホワイトボードの前で立ち尽くした。あなたはそんな経験はないだろうか?

ミーティングやワークショップは生き物だ。漫然と進めてしまうと議論は拡散するだけで、収束が難しくなってしまう。

本書は、ファシリテーションの様々な局面で使える49個の「道具」を紹介した書籍だ。

49個の道具立ての中から「使えそうなもの」を選び、実際にファシリテーションの場で使ってみることで、自分の血肉となる道具を増やしていくことができるはずだ。

あなたのファシリテーションの質を高め、幅を広げていくためにも、ぜひ手元に置いておきたい一冊だ。

39.ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法

ファシリテーションを効果的に実施していく上で欠かせないのが「発言の見える化」だ。

どんなに優れたファシリテーション手法を駆使しても「発言の見える化」の巧拙で、議論の方向は大きく変わってしまう。

本書は、ファシリテーションの中核技術の一つである「ファシリテーショングラフィック」を解説した実践書だ。

特に優れている点は、ファシリテーショングラフィックの完成度の高低だけでなく、ファシリテーショングラフィックを描いていく「プロセス」にも着目し、優れたファシリテーターの頭の中を「ファシリテーション技法」と「ファシリテーショングラフィック」の両面からトレースできる点だ。

様々なビジネススキルと同様に「ファシリテーショングラフィック」もまた、アートではなく「スキル」だ。

もしあなたがファシリテーションスキルの上達に頭打ちを感じているなら「見せ方」に着目してみよう。次のステップに向けた多くの示唆が得られるはずだ。

40.イノベーション・ファシリテーター ― 3カ月で社会を変えるための思想と実践

イノベーションを生み出すためのファシリテーションとは、どうあるべきだろうか?

あなたにとって「イノベーションファシリテーター」とは聞きなれない言葉かもしれないが、イノベーションファシリテーターとは単なるワークショップのファシリテーターという立場を越えて、新たなイノベーションを生み出す新しい形のコンサルタントのような立場だ。

本書では「イノベーションを生み出すための対話の場」をフューチャーセッションと名付け、その思想と方法論について、実例も交えて丁寧に解説してくれている。

今、多くの企業で「イノベーション」が求められているはずだ。

「フューチャーセッション」は、これまでのやり方では解決が難しい課題を解決する場として期待が高まっている。もし、あなたの企業でイノベーションが求められているのなら、その打開策となりうる一冊だ。

ビジネスの本おすすめ書籍-9:生産性・プロジェクトマネジメントスキルを身につける5冊

41.生産性―マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

あなたは「生産性」と聞いて、どのようなことを思い浮かべるだろうか?

「コストの削減」や「会議・作業時間の削減」が思い浮かんだとしたら、ぜひこの本を読んでほしい。間違いなく、あなたにとって「目からウロコ」のはずだ。

こと生産性において、つい日本人は「何かを削減すること」をイメージしがちだ。しかし生産性を上げるためには「時間やコストの削減」だけでなく「価値の向上」という側面も存在する。

本書は、前述した「採用基準」と同様に、マッキンゼーの人材育成・採用マネージャーとして参画した17年間に裏打ちされたモノの見方だ。

筆者は数々の新人コンサルタントと接しており「生産性を下げるポイント」も「生産性を上げるポイント」も熟知している。

日本企業は、押しなべて生産性が低いといわれるが、あなたのチームの生産性はいかがだろうか?

42.外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」 

「ロジカルシンキング」「ラテラルシンキング」「デザイン思考」…。あなたがどれだけ多くの「思考法」を手に入れたとしても、それだけではあなたのチームの生産性は上がらない。

なぜなら「生産性」とは「思考」だけでなく「行動」を伴って初めて実現するからだ。

本書が優れている点は「ビジネスパーソンとして圧倒的に質の高いクオリティを素早く出すにはどうすれば良いのか?」について「思考法」だけでなく「意志決定の視点」や「行動」にまで落とし込まれている点だ。

通常の書籍であれば「読んで学ぶ」という姿勢になりがちだが、本書の場合「読みながら使う」という姿勢が適切だ。

チームメンバーに論理思考やフレームワークを学ばせても、なかなか仕事がはかどらない。そうお感じの方にこそ、お勧めしたい書籍だ。

43.世界で一番やさしい会議の教科書

この記事をお読みになっているあなたなら、様々な会議に参加しながら「生産性の低い会議」を「生産性の高い会議」に変えたいと思っていることだろう。

世の中には、数多くの「会議本」が溢れている。

そしてその多くは「会議の目的を明確にしよう」「会議の終了時にはToDoを明確しよう」などと解説されていることが多い。

しかしあなたは実際の会議の現場で、いきなり「会議の目的はなんですか?」「今後のToDoはなんですか?」などと、ズケズケと聞けるだろうか?

本書は「物語+解説」という形式をとり、入社2年目の若手社員が小さなことから改善を積み上げ、少しずつ会議を変えていく様子が「物語」と「解説」の両面で描かれている。そのため、日々の会議の「現場感」を失わない形で「会議を変えていく手法」が理解できるのが特徴だ。

更に本書は「会議の進行役側」の視点でなく「会議の参加者側の視点」に立って「隠れファシリテーター」としてより良い会議に変えていく手法やコツが解説されている点も秀逸だ。

会議は、例えあなたが参加者側だったとしても、変えることができる。

もしあなたが生産性の高い会議を実現するために「実践可能な」方法論を手に入れたいなら、本書は必読に値する書籍だ。

44.世界で一番やさしい会議の教科書 実践編

本書は、上記「世界で一番やさしい会議の教科書」の実践編となる書籍だ。

「世界で一番やさしい会議の教科書」は「物語形式による現場感」が重視されているため、会議ファシリテーションの手法ついて網羅的に解説されているわけではない。

一方で本書は「続編」として会議ファシリテーションを体系的に整理し、前著では説明しきれなかった現実的な技法を「8つの基本動作」として解説している。

また、会議ファシリテーションは多くの参加者を巻き込む以上、組織的に定着させていくことが有効となるが「組織に定着させる方法論」についても「定着の4段階サイクルと浸透の6パターン」に整理して解説している。

本書は、数多くある会議ファシリテーションの書籍の中でも、リアルな現実と向き合った「泥臭い」書籍だ。

45.外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント

本書は、リーダーシップ開発で世界をリードするのヘイグループに所属するコンサルタントが、プロジェクトを成功させる「勘所」を解説した書籍だ。

「チームメンバーのやる気が低いときは?」「関係者の利害調整は?」など、プロジェクト「あるある」に関して、著者なりの勘所を紹介してくれている。

変化が求められている今、ルーティン業務を滞りなく進めるだけでなく、部門横断型プロジェクトを推進するスキルの重要性は高まっている。

ぜひ、マーカーを片手に読み込んでほしい一冊だ。 

ビジネスの本おすすめ書籍-10:マネジメント力を身につける10冊

46.最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

ビジネスの成功には、チームリーダーや管理職の存在が重要であることは疑いようがない。

リーダーシップやマネジメントについては数多くの書籍が出版され、様々な定義がなされているが、本書はリーダーシップやマネジメントの「本質的な要素は何か?」を追求し、調査と科学の知見を踏まえながら核心部分を提示してくれている書籍だ。

特筆すべき点は、抽象論にとどまらず具体的にどういう行動を起こせばよいかまでを指南している点だ。

心の構え方次第で、見える景色は変わる。もしあなたがリーダーやマネージャーなら、あなたが見える景色を劇的に変えてくれるはずだ。

47.「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

リーダーは、1人では成功できない。

本書は「普通の人」が「まわりに推されてリーダーになる」ための「考え方」や「心構え」を51項目にまとめた書籍だ。

人は良くも悪くも、自分なりの「価値観」や「考え方」が「行動」になって表れる。そうであれば、リーダーとして必要な「考え方」や「心構え」を理解することは、優れたリーダーシップを発揮する上で必要不可欠なステップとなる。

本書は、スターバックスのCEOを務めた岩田松雄氏が、自身の経験をもとに描かれているため、非常に実践的でわかりやすいのが特徴だ。

リーダーシップといえば、つい思い浮かべるのは「俺についてこい」的なカリスマリーダー像だが、本書を読み進めていけば、リーダーに求められる考え方や行動は本質的に異なることが理解できるようになる。

極論を言えば、リーダーは「人間の感情」を扱う。

もしあなたが「人間の感情を扱う」際の心がけを理解したいなら、本書は一読に値する参考書となるはずだ。

48.サーバント・リーダーシップ入門

あなたの職場には「管理されたがっている部下」は何人いるだろうか?

「管理」といえば、つい指示や命令、あるいはルールを通して現場を統率することだと考えがちだ。しかし、リーダーの指示や命令に忠実な組織では、リーダーの限界がそのままチームの限界となる。

リーダーの本当の仕事は「そもそも管理をする必要がない部下」を数多く生み出すことだ。

そしてチームメンバーの多様性を引き出しながら支援を繰り返し、リーダーの限界以上の成果に結び付けることが求められる。

本書は「管理」ではなく「支援」に軸足を置いたリーダーシップの在り方について解説してくれている書籍だ。

「支援」されたがっている部下は「管理」されたがっている部下より圧倒的に多いはずだ。もし、あなたが「管理職」なら、ぜひ本書を手に取ってみて欲しい。これまでとは異なった視点に、目からウロコが出るはずだ。

49.自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書

突然の質問で恐縮だが、今あなたの目の前に「おなかをすかせた人」がいたら、あなたはどのような行動をとるだろうか?

  • おなかをすかせているのだから、食料を与える
  • 「食料の得かた」自体を教える

もしおなかをすかせた人が「餓死寸前」なら食料を与えることが先決だ。しかし上記を仕事に当てはめるなら部下に対して「食料の得かたを教える」が正解となる。

管理職の間からは「部下は指示待ちで、自分の頭で考えて動いてくれない」という不満をよく聞く。そして優秀な人であればあるほど率先垂範を行い、的確な指示を出し続ける。

しかし部下の側から見れば、上司が「率先垂範」し「的確に指示」すればするほど「答えは与えられるものだ」と感じるようになり「指示待ち状態」になっていく。

本書はそんな悪循環を断ち切り「答えを教える」のではなく「答えの出し方を考えさせる」方法や「その際の接し方」を解説した書籍だ。

もしあなたが「部下の指示待ち状態」で悩んでいるのなら、一読に値する書籍だ。

50.困った部下が最高の戦力に化けるすごい共感マネジメント

部下は、成果を出すための道具ではない。

当たり前のことだが、部下は「1人の人間」であり、1人の人間である以上、感情を持った生き物だ。

あなたはそんな部下に対して、しっかりと「感謝の気持ち」を伝えているだろうか?部下の「可能性」を信じ、その「可能性」を伝えきれているだろうか?あなたが嬉しい時には嬉しい、悲しい時には悲しいと、率直な感情を伝えているだろうか?

ビジネスの世界では、ロジックが重要だとよく言われる。しかしあなたの部下は人間である以上、気持ちや感情もまた、業務のパフォーマンスに大きな影響を与えることは自明の理だ。

本書は、このような「部下の感情」に着目し「共感マネジメント」と称して「共感の力」で部下育成・チームマネジメントを実践していく方法論が記されている書籍だ。

リーダーの心がけ次第で、部下やチームは変わる。もしあなたが「指示・命令レベル」を越えて「感情レベル」で志を共有する部下を育成したいなら、本書は一読の価値があるはずだ。

51.コーチング・マネジメント―人と組織のハイパフォーマンスをつくる

人はどのような動機で行動を起こすのだろうか?人は、どのような条件が揃えば行動を変えてくれるのだろうか?

もしあなたが「指示・命令がなくても、自律的に動いてくれるチームメンバーを育てたい」と考えるなら、コーチングは必須のスキルとなる。

コーチングとは、対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術だ。ティーチングと異なり、自発性を引き出し「自立」と「自律」を引き出す指導法ともいえる。

従来の上司と部下の関係は、上司から部下への一方通行の指導だったが、コーチングにおいては、双方向でアイデアを出し合い、それらを検討し、さらに行動に移すためのアイデアも双方向のコミュニケーションから生み出す関係を実現する。

本書の著者は日本におけるコーチングの第一人者であり、コーチングについて幅広い視点で網羅的に説明がなされている。

また、実際に使える話法例も豊富なことから、部下の自発性を引き出すためのあなたの引き出しは、格段に増えるはずだ。

52.ひとりでも部下のいる人のための世界一シンプルなマネジメント術 3分間コーチ

「仕事の成果」と「部下の育」をどう両立するか。

近年では管理職といえどもプレイングマネージャーが増え「成果」と「部下育成」の両立は、多くの管理職にとって切実なテーマとなっているはずだ。

本書は、このような「成果」と「部下育成」の両立に切り込んだ書籍だ。

「部下を育成する」ことは、あなたが所属する企業や組織の未来を創ることだ。しかし、いざ部下育成やマネジメントを行おうとすると、限られた時間の中で「どのような局面を利用し」「どのように部下と接するのか」に戸惑う管理職は多い。

そんな状況の中、本書は「1日3分」の時間を活かして部下を育成していく方法論を解説してくれている。

本書の特筆すべき点は、時間がない管理職を想定している点だ。

プレイングマネージャーとして忙しい中、日々の「部下とかかわる局面」を想定し、その局面(3分間)を有効に生かたコーチング手法を指南してくれている。

「部下育成のためにコーチングを実践したいが、まとまった時間が取れない」

もしあなたがそんな悩みを抱えているのなら、本書はその特効薬となる書籍だ。

53.他人の思考の9割は変えられる

人は、自分で考えて自分で決めたこと以外、決して主体的に物事を取り組もうという気持ちにはならない。

本書は、本人の「変わりたい」という気持ちを引き出し、あなたが求める方向との接点を探し、導くための方法論が描かれている。

「周囲を変えたいなら、まずは自分が変わるべき」は心構えとしては素晴らしいが、裏を返せば自分の成長ばかりに熱心で、メンバーに対して無関心なリーダーになってしまう。

上司と部下の関係は、互いが自立しながらも、成長し合える関係が理想だ。

本書を一読すれば「自分はあの人に変えられた」「あの人のあの一言が、私を変えた」など、周囲の人達を変えるきっかけを創ることができるはずだ。

54.たった1分で相手をやる気にさせる話術ペップトーク

あなたは「ペップトーク」をご存じだろうか?

ペップトークとは、シンプルに定義すれば「人やチームを励ますメソッド」のことだ。もともとはスポーツの世界で使われていたメソッドだが、アメリカではビジネス界でも頻繁に使われている。

本書は、そんな「ペップトーク」の実践法を解説した書籍だ。ペップトークの方法論は、大きく以下の4つで構成されている。

  • 事実を正確に認識し、受け入れていることを示す
  • 事実に対する捉え方をポジティブに変える
  • 行動の先にある未来を示す
  • 必ず実現できることを信じさせ、励ます

本書で描かれているのは、物事は前向きに捉え、心に響く言葉を投げかけ、感情を鼓舞するための方法論だ。
もし、あなたがチームの士気に火をつけたいと思うなら、ぜひ身につけておきたいスキルだ。

55.マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

世の中には2種類の異なるタイプの情報が流通している。その2種類とは「フローの情報」と「ストックの情報」だ。

「フローの情報」とは流れ去る情報のことで、いわば「タイムライン」のようなイメージだ。一方で「ストックの情報」とは、あなたが思考を巡らすことで「あなたならでは知恵」に発展可能な情報を指す。

「フローの情報」の価値は「新しいこと」だが「ストックの情報」の価値は「時代を越えて変わらない本質・原理」が潜んでいることだ。

そして自分の中に「変わらない本質・原理」が蓄積されていけば、いざというときに様々な要素を「変わらない本質・原理」に当てはめてみることで、質の高い解が素早く導き出せるようになる。これが「本質」や「原理」の効果だ。

本書は、経営学の神様といわれるピーター・F・ドラッカー が「マネジメントの本質・原理」を体系化した過去の著作のエッセンス版であり、本書を読めば一通り「ドラッカー」が理解できるはずだ。

約60年前の記述が今なおベストセラーで在り続けているのは、時代を越えても変わらない重要な本質・原理が描かれているからだろう。

テクニックは、決して本質や原理を越えることはない。もしあなたがマネジメントに携わるなら、その「本質」や「原理」を理解する上で、読んでおきたい一冊だ。

ビジネスの本おすすめ書籍-11:経営戦略・ビジネスモデルの知識を身につける10冊

56.ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

時代を越えて躍進し続ける「卓越した企業」とは、どのような企業だろうか?

本書では長期間にわたり「卓越した企業とそうでない企業との差は何か」という観点で分析を行い、卓越した企業に共通する要素を抽出している。

一流の企業が一流であり続け、繁栄し続けているのはなぜなのか、そのヒントがふんだんに書かれているのだ。

本ブログのテーマであるブランディングにおいても、一過性の売上ではなく、感情移入を通して愛着が持たれるブランドとして、時代を越えて指名買いされ続ける状態が理想であることは一貫して主張してきた。

本書を読めば、時代を越えて発展し続ける、真に卓越したブランドを形創るヒントが得られるはずだ。

57.〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

本書は、マイケルポーターの「競争の戦略」と「競争優位の戦略」のエッセンスを凝縮したまとめ本だ。

ベースとなってる「競争の戦略」「競争優位の戦略」を一言で表現すれば「競争戦略のグローバルスタンダード」だ。「戦略」を考える者にとって、マイケルポーターは避けて通れない一冊となる。

本書のベースとなっているのは「5Forceアナリシス」や「3つの基本戦略」「バリューチェーン」など、現在当たり前となっている理論やフレームワークを生み出した、世界的なベストセラーだ。

恐らく現在でも、世界中のほとんどのMBAコースで取り入れられ、世界中の経営者の中で、最も読まれている戦略書だ。

「競争の戦略」と「競争優位の戦略」の2冊を買おうとすると14,000円を超えるが、本書ならそのエッセンスをまとめて手に入れることができる。

マイケルポーターが提示している様々な理論とフレームワークは、もはや世界中でスタンダードになっている。ぜひ、一読したい一冊だ。

58.企業戦略論(上)(中)(下)

本書は、マイケルポーターの著書と並んで、国内外のビジネススクールにおいて、経営戦略の教科書として多用されている書籍だ。

「【上】基本編」「【中】事業戦略編」「【下】全社戦略編」の3巻構成となっており、経営戦略における主要な論理が豊富な事例とともに網羅的に紹介されている。

マーケティング担当者にとっても、マーケティングの上位概念である「事業戦略」や「全社戦略」を学ぶ上では、避けて通れない3冊となるはずだ

中でも特に秀逸なのは、上巻である「基本編」で解説されている「リソース・ベースト・ビュー」という考え方だ。

リソース・ベースト・ビューが台頭する前は、先に紹介したマイケルポーターの競争戦略アプローチが主流とされてきたが、そのカウンターとして現れた考え方が、リソースベースドビューという「企業の業績の源泉を企業内にある経営資源に求める」という考え方だ。

マーケティングやブランディングの世界には、3Cという考え方がある。その中の「Canpany」では自社の強みの評価をすることになるが、この企業戦略論が現れるまでは「バリューチェーン」で自社の強みを評価しようとしても「どのような基準で、自社の強みを評価するのか?」が明確でなかった。

本書では「VRIO」というフレームワークを用いて、企業内にある競争力の源泉を見出す視点や方法論が解説されている。

本書で紹介されているフレームワークを活用すれば、これまであなたが見落としていた「自社の強み」を発見できるはずだ。 

59.イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

「顧客のニーズを満たし続けることが、実は失敗の原因になりうる」。あなたはこれを聞いて、どう思うだろうか?

本書は「偉大な企業はすべてを正しく行うがゆえに失敗する」というメカニズムを解明した経営書であり、世界中の経営者を驚愕させたベストセラーだ。

なぜ、正しい行動を取った企業が失敗するのか?その背景にあるロジックは本書に譲るが、この本は「積極的にリスクを取りに行くこと」の大切さを教えてくれる。

ブランディングでも「ターゲットを絞る」「ポジショニングをクリアにする」など、短期的に「捨てる」リスクを取ることで、長期的なリターンを狙いにいく局面は多い。

しかし、マーケティング担当者のあなたなら「あえてリスクを取る」という判断を、上司に却下された経験もおありだろう。

なぜ今、リスクを取ってでも変化やイノベーションを創るべきなのか?本書を読めば、その理由を周囲に説明できるようになるはずだ。

60.[新版]ブルー・オーシャン戦略―競争のない世界を創造する

市場が成熟した現在においては、製品やサービスのコモディティ化が進み、価格戦争が激しさを増す。そのことは、あなたも痛感しているはずだ。

「新市場を創造する戦略の体系化」。これまであるようでなかったアプローチで、多くの経営者やビジネスパーソンに一石を投じたのが本書だ。

ブルーオーシャン戦略とはバリュー・イノベーションを成し遂げ、まだ競争相手のいない新市場を創造する方法論だ。競争に勝つのではなく「競争を無意味にする」というアプローチは、ブランディングにおける「ポジショニング」と酷似しており、し烈な競争に悩むマーケティング担当者にも、大いに参考になるはずだ。

経営の理論書であるにもかかわらず、概念だけでなく具体例やアプローチ方法も紹介されている点もユニークだ。

もしあなたが市場競争の激しさや、熾烈な価格競争に悩まされているのなら、ぜひ読んでほしい一冊だ。

61.ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件

優れた「戦略」とは、いったいどのような戦略だろうか?

世の中には○○戦略、××戦略など様々な「戦略」が提唱されている。しかし果たして「戦略」は、それらの中から「選択」するものだろうか?

本書は、優れた戦略とは「戦略を構成する要素がかみあって、全体としてゴールに向かっていくストーリー」であると説く。

確かに良くできた戦略には、一見無駄とも思える要素がキラー・パスの役割を果たし、部分的には非合理でも、全体を総合すると筋の通ったストーリーになっている場合が多い。

いつの世も様々な戦略論が世に放たれるが、重要なのはそれらを参考にしながらも、全体として整合性や一貫性が取れた「真似のできないのストーリー」に仕立て上げていくことだ。

そして優れた戦略ストーリーは、それに触発されたメンバーが1つにまとまり、ゴールに向かってベクトルを揃える役割も果たすことになる。

戦略論やフレームワークを、どう「真似のできないストーリー」に仕立てていけるか?
もし、あなたが戦略論の受け売りにはまってしまっているなら、必読の一冊だ。

62.CSV経営戦略―本業での高収益と、社会の課題を同時に解決する

リーマンショックや様々な企業不祥事を経て「営利だけを追求する企業=悪」という風潮が広まっているのは、あなたも感じていることだろう。

エンロン事件やリーマンショックを経験した生活者は、行き過ぎた自由の弊害も市場が万能でないことも知っている。

CSVとはCreating Shared Valueの略で、日本語では「共通価値の創造」と訳される。いわば、社会的な問題解決を通して企業の利益を上げていこうとする考え方だ。

特筆すべきは、このCSVという考え方を提供しているのが、資本主義の権化とすらいわれるハーバード大学のマイケルポーター教授であることだ。

また、日本における第一人者も、元はマッキンゼー&カンパニーでディレクターを務めた一橋大学ビジネススクールの名和教授だ。

イギリスのEU離脱やトランプ現象などに見られるように、時代は徐々に「資本主義一辺倒」への反省から「社会的幸福重視」へと揺れ動いている。

その先の時代に向けて、あなたの企業やブランドはどうあるべきか?を考える、良いきっかけとなるはずだ。

63.ビジネスモデル思考法 ストーリーで読む「儲ける仕組み」のつくり方

「戦略」と「ビジネスモデル」の違いを、あなたは説明できるだろうか?

「ビジネスモデル」は大きく「顧客ニーズの満たし方」と「課金の仕方」の2つに分解できる。

世の中にある「戦略本」は主に「顧客ニーズの満たし方」を中心に解説しているものが多く「課金の仕方」までカバーして解説されている書籍は多くない。その結果、ビジネスモデルを考える際には、つい「顧客ニーズの満たし方」のみに発想が偏りがちだ。

本書は「顧客ニーズの満たし方」と「課金の仕方」を統合して解説してくれている「ビジネスモデル本」だ。

「ストーリー仕立て+解説」という構成となっているため、ビジネスの臨場感と理論の双方で腹落ちできる内容となっている。

ともすると、企業は「モノを売る」ことが最終ゴールになりがちだが、生活者から見れば「モノを買う」ことは新たなライフスタイルのスタートとなる。

近年、マーケティングやブランディングは「サービス化」「顧客経験価値の創造」へと軸足が移りつつあることからもわかるように、モノを売った後(=生活者にとっては新たなスタート)に、重要な顧客経験と収益チャンスが潜んでいることは十分にあり得る。

もし、あなたがマーケティングやブランディングに留まらず、広く俯瞰してビジネスモデルを考えたいなら、ぜひ本書を手に取ってみて欲しい。あなたの視野は、各段に広がるはずだ。 

64.ビジネスモデルナビゲーター

新たなビジネスモデルを構想するにあたっては、暗中模索を繰り返すより、様々なビジネスモデルの「型」を知っておけば、それを手掛かりにすることができる。

本書は、世の中にある様々なビジネスモデルを「55個の型」に整理し、紹介してくれている書籍だ。

「アイデアは、既にあるものの組み合わせから生まれる」といわれるように、本書でも「ビジネスモデルの55の型」と既存ビジネスを組み合わせることで、ビジネスモデルのアイデアを広げることを推奨している。

本書の特筆すべき点は、単なるビジネスモデルの紹介にとどまらず、新たなビジネスモデルへ変革する上での要諦やステップを解説してくれている点だ。

ことビジネスモデルとなると「描くこと」のみに意識が向きがちだが「実行」を伴って初めてビジネスモデルは成果を生む。

もしあなたが、新たなビジネスモデルを構想し、実行に向けた要諦を押さえておきたいなら、本書は座右の書となるはずだ。

65.はじめての社内起業 「考え方・動き方・通し方」実践ノウハウ

当たり前のことだが、ビジネスモデルは実現して初めて社会に価値をもたらすことができる。

本書は「社内起業」という手段を通して、事業創出の「考え方」から社内での「動き方」、企画案の「通し方」まで、必須となるステップと基本ポイントを解説してくれている書籍だ。

社内起業は、独立起業と異なり必要なリソースが揃っている反面、社内起業ならではの多くの困難も伴う。

本書の著者はリクルートの新規事業提案制度「NewRing」の事務局マネージャーとして長年勤務し、さらに自身も「All About」を社内起業した経験を持つ。そのため、当事者としての臨場感ある社内起業のノウハウ・勘所が満載だ。

新事業の立ち上げ機会はそう頻繁にあるものではないだけに、そのノウハウは社内に残りずらいナレッジの一つだ。

もしあなたが新規事業立ち上げを担当しているものの暗中模索を繰り返しているのなら、本書はそんな「暗闇」から抜け出す有益な手引書となるはずだ。

ビジネスの本おすすめ書籍-12:組織戦略の知識を身につける5冊

66.組織設計概論―戦略的組織制度の理論と実際

「組織は戦略に従う」と言うように、どんなに優れたビジネスモデルや戦略も、組織の裏付けなしには、実行に結びつかない。

本書はタイトルこそ仰々しいものの、戦略を有効に機能させるための組織変革、組織設計、組織制度などを丁寧にわかりやすく解説してくれている。

そして本書の特筆すべき点は、曖昧模糊とした「組織」という概念を、極めてロジカルに捉えている点だ。

更に、組織の中心が人にあることを念頭に、人の行動パターンやモチベーションについても解説がなされている点が秀逸だ。

本書は組織設計の基本書として名高く、多くのコンサルタントがネタ本として愛用しているベストセラー本でもある。

戦略と組織は表裏一体であり、優れた戦略は優れた組織設計の裏付けが必要となる。
もし、あなたが組織面で悩んでいるのなら、ぜひ一読して欲しい書籍だ。

67.組織戦略の考え方―企業経営の健全性のために

組織は、年月を経て少しずつ劣化していく。

本書は、組織が劣化していくパターンや、陥りがちな過ちについて鋭く分析し、解説してくれている書籍だ。

本書が描いているのは、長期的に組織を劣化させ、いずれ致命的な損害を与えかねない問題ばかりだ。

私たちは問題意識が生じると、その原因や解決策を「戦略」や「組織構造」など、いわゆる「ビジネス理論」に向けがちだ。

しかしながら企業を動かしているのは、組織の中にいる「ヒト」であり「ヒト」の動きのメカニズムは、時に誰もが意図しない弊害を生み出す。

もし、組織の肥大化による弊害をあなたが感じていたり、予防に関心があるのなら、本書は必読だ。

68.すべての組織は変えられる

どんなに優れた戦略も、チームや組織が動かなければ、その成果はゼロだ。

そしてチームを「指示・命令」で動かそうすればするほど、メンバーは「指示待ち」「命令待ち」となり、あなたの能力を越えることはない。しかし今あなたに必要なのは、あなたの能力を越えて成果を上げてくれるチームのはずだ。

本書は、部下を持つリーダーに対して、自分の組織を変えるための心構えや手法を解説してくれる書籍だ。

本書の著者は、モチベーション向上を専門にしたコンサルタントだ。著者が実際に経験したことを体系的に書かれているため、わかりやすく、かつ迫るような説得力がある。

戦略は、実行されることで初めて成果につながる。もしあなたが「実行」部分に課題意識をお持ちなら、本書はその「病」に対する処方箋となるはずだ。

69.企業変革力

環境の変化が激しい現在において「自らのチームや組織を変革する力」は、ぜひ身につけておきたいスキルだ。
本書は、企業変革といえばコッター氏というほど世界を代表する第一人者が示す、企業変革フレームワークの解説書だ。
本書では、企業変革を成功裏に進めるために「必ず踏まなければならない」8つのステップが1つ1つ丁寧に解説されている。
特筆すべきは、このフレームワークは部や課レベルの小さな変革から、会社全体の変革まで応用可能な点だ。
企業であれ、チームであれ、変革を成功に導くリーダーシップには、強い意志とスキルが求められる。
もし、改善レベルにとどまらず、組織を大きく変革したいとあなたが思うなら、本書はあなたの座右の書となるはずだ。

70.学習する組織―システム思考で未来を創造する

企業組織の多くは、ピラミッド構造になっているはずだ。

しかし世の中が複雑になり環境変化も激しい現在において、市場から最も遠い位置にいる経営者が細かな意思決定を行うことは、果たして合理的だろうか?

「学習する組織」とは、環境変化から学びながら自律的に学び続ける組織のことを指す。

不確実性に満ちて変化が激しい状況の中では、現場に権限を委譲した上で、現場が自律的かつ機動的に動ける組織が求められる。そしてそのような組織を創り上げるにあたって必須となるのが、組織としての「自律的な学習能力」だ。

本書は「システム思考」「チーム学習」「メンタルモデル」などの方法論と実践例が豊富に掲載されている。

もしあなたが「自律的に成長する組織創り」に関心があるなら、一読する価値がある本だ。

ビジネスの本おすすめ書籍-13:マーケティングの知識を身につける10冊

71.コトラーのマーケティングコンセプト

マーケティングには「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」「ブランド」など、様々な専門用語が居並ぶ。

本書は、現代マーケティングの父と言われるフィリップ・コトラーが、今日のマーケティングにおいて必要だと思われる80の基本用語・概念について、実例を交えながら解説したベストセラー書籍だ。

書いてある内容はマーケティングの初心者が読むべき基礎項目ばかりだが、特筆すべき点は、ABC順にマーケティングコンセプト・用語が解説されていることだ。

フィリップ・コトラーの代表的著書である「マーケティング・マネジメント」あるいは「マーケティング原理」は、MBA学生の必読書ともいわれているが、2冊とも日本語訳で1000ページ前後もあり、マーケティング初心者が気軽に手に取れる書籍とはいえなかった。

しかし本書はマーケティング戦略について、キーワードを数多く網羅したリファレンス的な書籍となっている。そのため、マーケテイングを勉強したい初心者にとっては、実践の中でわからない用語が出てきた際に、辞書的に引ける点が魅力だ。

もしあなたがマーケティング担当者として着任した際には、ぜひ手元に置いておきたい参考書だ。

72.ポジショニング戦略

k_birdがマーケティング戦略理論の中で最も重要な理論を上げるとすれば、それは「ポジショニング」だ。

低成長で競争が激しくなっている現在、居並ぶ競合ブランドの中で際立ったポジショニングを築くことは、ブランドの生死すら左右しかねない重要なミッションとなる。

本書は、既に発売から30年以上経った今でも売れ続けているマーケティング本のベストセラーだ。

長年売れ続けているのは、時代を越えても揺るがない「ポジショニングの本質」を余すところなく解説してくれているからだろう。

もしあなたがマーケティング担当者なら、絶対に読み逃してはならない名著だ。

73.USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

本書の執筆者である森岡 毅氏は、P&Gジャパンでヴィダル・サスーンのブランドマネージャーを勤めた後、P&G世界本社でパンテーンのブランドマネージャーを歴任した凄腕のマーケッターだ。

また、森岡氏は経営難に陥っていたUSJのCMOとして乗り込み、劇的にV字回復差せたことで知られる。そんな森岡氏が、USJのV字回復の軌跡を「マーケティング理論に当てはめて」執筆したのが本書だ。

アマゾンのレビューを見れば納得頂けると思うが、本書は単なるUSJのマーケティング事例本ではない。STPやマーケティングミックスなどのフレームワークを「そもそも論」から解説した上で、更にそれらを「実践に活かす方法」にまで落とし込んで解説しているマーケティングの名著であり、ベストセラー書籍だ。

「成功を引き寄せるマーケティング入門」というサブタイトルにもある通り実務上の示唆も多く、あらゆるマーケティング担当者が読むべき入門書と言えるだろう。

74.P&Gウェイ: 世界最大の消費財メーカーP&Gのブランディングの軌跡

本書はマーケティングの神様として名高いP&Gの成功事例から最近のマーケティング戦略まで「P&G流ブランディング」の本質が語られた名著だ。

本書の特筆すべき点は、経営陣や従業員との独占インタビューが許可された、史上初めての書籍である点だ。

最終章が「ブランド構築の原則」という内容で締めくくられていることからもわかる通り、P&Gのブランド力を高める秘訣を徹底的に解明した本でもある。

もしあなたがブランド戦略やマーケティング戦略を極めたいのなら、読んでおくべき良書だ。

75.サービス・マーケティング【第2版】

「モノのサービス化」が言われて久しい。

本書は「サービス・マーケティング」に特化したマーケティングの理論書だ。

近年は、ユーザーエキスペリエンスやカスタマージャーニーなど「モノの提供」に留まらず「モノのサービス化」が進んでいる。

しかし、サービスのマーケティング戦略は、モノのマーケティング戦略と比べて、その難易度は格段に上がる。

なぜならサービスはモノとは異なり「形がなく標準化しずらい」「生産と消費がその場で同時に起こり在庫が持てない」「サービスの提供プロセスに顧客が参加する」など、モノとは異なる特徴があるからだ。

本書は「サービス×マーケティング」の本質を捉える上で、ぜひ一読すべき必読書だ。

76.確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力

あらゆる現象にはその背景に、それらを引き起こしている根本的な原理や力学が存在する。

本書は、ユニバーサルスタジオジャパンを成功の導いた2人のマーケティング担当者が、マーケティングを成功させるための原理や力学を数式で解き明かし、勝つ確率の高い戦略を解説してくれている名著だ。

副題に「数学マーケティング」とある通り、数字や統計を使って極めて論理的に解説されているため、わかっていたようでわかっていなかった「目からウロコ」がもたらされるのが特徴だ。

本書の共著者2人は、マーケティングの神様として名高いP&Gの世界本社で活躍した経験を持つ。そのため、ところどころにP&G時代のノウハウや経験も散りばめられている。

もしあなたがP&G流のマーケティング知識やスキルを極めたければ、本書は必読の書籍となるはずだ。

77.データ・ドリブン・マーケティング―最低限知っておくべき15の指標

見えないものは、管理できない。そして管理できないものは、改善もできない。

本書は、マーケティングの成果を「見える化」する上で重要な15のKPI指標を解説している書籍だ。本書はアメリカのマーケティング協会で最優秀賞を獲得しており、amazonの創業者であるジェフ・ベソスが愛読していることで知られる。

本書の特筆すべき点は、マーケティング活動を展開するにあたって重要な15のKPI指標を解説するに留まらず「組織内での活用の仕方」まで踏み込んで解説してくれている点だ。

ゴールの設定がない限り、ゴールに辿り着くことはできない。

もしあなたがマーケティング活動の成果を見える化したいなら、本書は参考となる良書だ。

78.コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則

マーケティングは「製品中心のマーケティング1.0」「顧客中心のマーケティング2.0」「人間中心のマーケティング3.0」という進化の歴史がある。

本書は「人間中心のマーケティング3.0」を受けてージョンアップさせ、ビジネスに取り入れるための戦術を徹底解説している書籍だ。

「マーケティング4.0」と銘打ってはいるが、中身は「マーケティング3.0の戦術編」であることから、先ほど紹介した「コトラーのマーケティング3.0」と合わせて読むのがおすすめだ。

本書では、デジタル時代のマーケティング手法として「カスタマージャーニー」「コンテンツマーケティング」「ゲーミフィケーション」「オムニチャネル」「ソーシャルCRM」などが解説されている。

デジタルの出現によって、マーケティングは大きな変革期を迎えている。

79.ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

イノベーションは、何もテクノロジーだけの話ではない。

本書は「破壊的イノベーション論」で有名な経営学者であるクレイトン・クリステンセンが「予測可能で優れたイノベーションの創り方」を解説した書籍だ。

また、ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶブックランキングで2017年第3位になった名著でもある。

本書では「人がモノを買う行為」そのもののメカニズムを解き明かし、数字では測れない消費のメカニズムについての考え方を示してくれている。

UXやサービス・ドミナント・ロジックの台頭が示すように、マーケティングの世界では「モノからコトへの転換」が叫ばれて久しい。

本書を一読すれば「モノからコト」への転換に向けて、予測可能なマーケティングイノベーションを起こすヒントが得られるはずだ。

80.プロダクトマネージャーの教科書

「プロダクトマネージャー」とは「新製品/サービス開発」→「商品化」→「マーケティング」のすべての責務を担うマネジャーを指す。

本書は「プロダクトマネージャー」が果たすべき職務である「情報収集」「トレンド予測」「競合分析」「商品開発」はもちろん「顧客セグメンテーション」「ブランディング」「マーケティング」果ては「コスト管理」に至るまで体系的に記載されている実務書であり「職務マニュアル」だ。

マーケティングの実務はほぼ網羅されているといっても過言ではなく、様々な実践の局面で使えるダウンロード用テンプレートも用意されている。

商品やサービスのマネジメントに関わる人、あるいは新事業の立ち上げに関わる人ならば、目を通しておきたい参考書だ。

ビジネスの本おすすめ書籍-14:ブランディングの知識を身につける10冊

81.デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール

ブランディングは、かつての「ブランド広告で創るもの」から「ブランド体験で創るもの」に変化しつつある。

その変化に対応したブランディングの入門書が本書だ。

本書はブランドコンサルティングファームの代表であり、ツイッター界隈でも有名な山口義宏氏が、デジタル時代にふさわしいブランディングの方法論を、初心者にもわかりやすく解説してくれている書籍だ。

k_birdが知る限り、ブランディングの方法論が網羅され、ブランディングとUXの関係が明快に解説されているのは、本書だけだ。

もしあなたがデジタルのコンバージョン施策で行き詰っているのなら、ネクストステップである「ブランディング」を検討する上で有用な参考書となるはずだ。

82.グローバル企業に学ぶブランドマーケティング

日本企業は、ブランド戦略が苦手だといわれる。

もしそうなら、コカコーラやユニリーバなど、ブランディングに長けたグローバル企業の方法論から学ぶが早道だ。

本書は、様々なグローバル企業で経験を積んだ著者が、消費者調査や流通管理をはじめとしたブランド構築のポイントを、なんと90の項目にわけて解説してくれている本だ。

このブログを読んでいるほとんどの方は、日本の企業で働いていることだろう。
だからこそ、日々の職場では学びづらい、外資系企業ならでは方法論は有益なノウハウとなるはずだ。

83.ブランド戦略全書

本書は、ブランド戦略の全体像を研究者と実務家が多面的にまとめあげたブランディングの戦略本だ。

大学教授だけでなく調査の専門家や商標の専門家といった異なる立場の著者にからブランド戦略の解説がなされている。

ブランドという概念から最新のブランド戦略フレームワークまで、この一冊でブランド戦略の全体がわかる良書だ。

84.プラットフォームブランディング

本書は、ジャーナリストとブランドコンサルティング会社がタッグを組んで著した稀有な書籍だ。

ビジネスを取り巻く環境変化についてジャーナリストが解説し、あるべきブランド戦略、そしてブランドマネジメントまでをブランドコンサルタントが解説してくれている。

ブランディングやマーケティングは、多額の投資が必要であるにもかかわらず「ブラックボックス」になりやすい領域だ。そのため、ブランド戦略を推進する上で、関係する多くの部署との調整に手間取りがちだ。

本書は、そういった起こりうるブランディングの局面や落とし穴に対して現実的な処方箋も用意してくれている。

ブランド戦略は再現性のあるロジックであり、組織だった学習によって習得可能なスキルだ。本書はそのことを実感させてくれる名著だ。

85.本当のブランド理念について語ろう

「敵は身内にある」といわれるように、ブランディングを実践していく上で、大きな壁になるのは社内組織だ。

本書はブランド本にはめずらしく「社会」と「組織」を結びつけながら、組織の実践的な動かし方を説いたブランディング本だ。

著者は「人々の生活をもっと良くするために働いているのだと思えれば、もっと仕事が意義あるものに変わり、もっと多くのものを生み出せるようになる」と説く。

ブランディングは、ともすれば「理想論」として語られがちだ。

しかし本書の著者であるジム・ステンゲルは、P&Gでグローバル・マーケティング責任者として、当時窮地に陥っていたP&Gを復活させた立役者であり、ブランディングが決して「理想論」や「机上の空論」でないことを教えてくれる。

本書は「自社商品を買っていただくお客様=ターゲット」として、あたかも「標的」と見なすこれまでのブランディングの考え方を大きく覆すブランド解説本でもある。

ブランディングに関わるあらゆる人に、ぜひ読んでほしい必読書だ。

86.体験デザインブランディング

世の中の消費を語る文脈が「モノ」から「コト」へ変わった。

あなたがマーケティング担当者なら、このことに異論は挟まないはずだ。

本書は、生活者がブランドをより魅力的に感じる「コトのデザイン」である「ブランドエクスペリエンス(ブランド体験)」の創り方を解説した書籍だ。

「ブランディング」は、ともすれば「ブランド広告」を連想しがちだが、近年では「リアルなブランド体験」が、ソーシャルメディアやブログ等を介して広がっていく時代だ。例え広告でどれだけブランドイメージを上げても、リアルなブランド体験はブランドの全てを物語ってしまう。

本書は、既存の商品やサービスの捉え方を「体験」という視点で編集し直し、戦略、シナリオから、デザインに落とし込むまでの視点や手法を解説してくれている書籍だ。
更には、スターバックスや青山フラワーマーケット、ドン・キホーテなどのブランド体験事例が豊富に紹介されている。

どのタイミングに「ブランド体験のクライマックス」を持ってくるか、どのタイミングで生活者があっと驚くような「サプライズ」を提供できるか。

もし、あなたのブランドのブランド体験をドラマチックなものにし、より深く生活者の心に刻み込みたいなら、一読をお勧めする名著だ。

87.ブランド論 無形の差別化を作る20の基本原則

ブランディングに携わる実務家にとって、デビッド・アーカーは避けて通れないはずだ。

いわゆる「アーカー本」には「ブランドエクイティ戦略」「ブランド優位の戦略」「ブランドポートフォリオ戦略」「ブランドリーダーシップ」の4冊が存在するが、その4冊のエッセンスを抜き出して、集大成として出版されたのが本書の「ブランド論」だ。

本書を読めば、ブランディング用語である「ブランドエクイティ」や「ブランドアイデンティティ」「ブランドパーソナリティ」など、ブランドに関わる理論やコンセプトが一通り理解できるはずだ。

更に、これまでのアーカー本は「翻訳がわかりにくい」「価格が高い」などの欠点があったが、本書は他のアーカー本と比べれば価格も手ごろで、訳も読みやすくなっている。

ブランドに関わる実務家が、一通りアカデミックなブランド論を学ぶには最適な名著だ。

88.エッセンシャル戦略的ブランド・マネジメント第4版(ケビン.L.ケラー)

こちらは「もう一つのブランドエクイティ」である「ブランドエクイティピラミッド」を開発したケビン.L.ケラーによる書籍のエッセンシャル版だ。

正規版は8,000円を越える高価で分厚い書籍だが、こちらは日本の読者にとってより重要度の高い内容が抜粋されており、価格も半分以下だ。さらに事例もアップデートされている。

アーカーが「経営」という観点からブランド戦略にアプローチしているのに対して、ケラーはより「マーケティング実務」の観点からブランド戦略にアプローチしてい。

もしあなたが「ブランドマーケティングの実務的な視点」を重視したいなら、こちらもお勧めの参考書だ。

89.戦略的ブランド経営

本書は、国際的なブランドコンサルティングファームである「インターブランド社」の元コンサルタントが書き上げた「経営としてのブランド戦略論」だ。

ブランド戦略は、ともすれば「マーケティングの世界のこと」として矮小化して理解されがちだ。しかし本書では「ブランド戦略とは経営戦略そのもの」と位置づけ「経営戦略」あるいは「競争戦略」の観点からブランド戦略のありようを解説している。

その中身は、

  1. ブランドの基本的機能と役割
  2. ブランド戦略と企業戦略との関係
  3. ブランドマーケティング
  4. ブランド体系
  5. ブランドポートフォリオ
  6. ブランド拡張
  7. ブランドマネジメント
  8. ブランド戦略策定の作業フロー

などが一通り網羅されている。また、実務家が書いた本だけあって、様々なフレームワークはもちろん、紹介されているケースも「トヨタ」「日産」「ユニクロ」「カゴメ」など20ケースに渡る。

もし実務家が「企業ブランディング」の全容を理解したければ、本書に勝る参考書はないだろう。

90.ブランディング7つの原則【改訂版】成長企業の世界標準ノウハウ

本書は「世界のブランド価値ランキング」でも名高いグローバルブランディングファームである、インターブランド社による本だ。

ブランディングに長けているといわれるグローバルブランドは、いったいどのようなフレームワークでブランディングの支援を行っているのだろうか?

本書は「グローバルブランドは何を重視しているのか?」「BtoB企業のブランディング成功の秘訣は何か?」など、グローバルで活躍するブランディングファームのリアルなノウハウが解き明かされている。

「ブランド力分析の10指標」や「ブランドガイドラインで網羅すべき内容一覧」など、実務的なフレームワークも豊富に記載されているため、ブランディングを一から検討する際の手引としても大いに役立つはずだ。

さらに、ブランド価値を金額価値として評価する方法論にも触れられており、ブランディングROI を考える上で参考にできる点も多い。

本書は、世界レベルで活躍するグローバルブランディングファームの視点を伺い知ることができる良書だ。

ビジネスの本おすすめ書籍-15:会計・ファイナンスの知識を身につける5冊

91.【増補改訂】 財務3表一体理解法

もしあなたがビジネスパーソンなら、財務諸表の一つであるPL(損益計算書)に関してはは、予測損益計算書の作成などを通して、理解できていることだろう。
しかし貸借対照表(BS)やキャッシュフロー計算書(CS)についてはどこまで理解できているだろうか?
ビジネスは、時に大きな投資を伴う。
そしてそれらの投資が、貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)、そしてキャッシュフロー計算書(CS)にどうインパクトを与えるのかという視点は、日々金融機関や株主と対峙している経営者の視点そのものだ。
本書は、簿記を勉強しなくても会計の仕組みがわかる会計の入門書だ。
会社の事業活動プロセスに沿った形で、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)の「つながり」を解説している。本書を読めば、あなたが予算申請した投資は、経営者からはどのように見えるのか?がわかるようになる。
もし、あなたがPLだけでなくBSやCSの視点を持ち、さらにその関連性まで理解できれば、あなたはマーケティング担当者の視点だけでなく、経営者の視点も持てるようになるはずだ。

92.ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力<新版>

会計とは専門家の領域ではなく、誰もが備えなければいけないビジネススキルだ。
会計といえば、つい「会計用語の暗記」や「会計ルールの理解」などの「専門知識」と考えがちだ。

しかし会計数値を企業のビジネス活動を結びつけて考えることができる人ほど、会計を手段として上手に使いこなすことができる。

当たり前のことだが、会計数値は企業活動の最終的な成果を表すものであって、企業活動なくして数値は発生しない。

そして多くのビジネスパーソンに求めらているのは、ビジネスの成果という「結果」から「原因」を解明し、意味合いを捉えた上で問題解決へとつなげることだ。

本書は戦略と会計をロジカルにリンクして解説してくれている稀有な書籍だ。もしあなたが「戦略」と「会計数値」の越境思考を手に入れたいなら、ピッタリの書籍だ。

93.ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務

あなたは、自分の会社やブランドに「値段」をつけるとしたら、どのようなロジックで、いくらの値段をつけるだろうか?
ファイナンスの理論は、実はこのブログのテーマであるブランディングと大きく関係している。
あなたも「世界のブランド価値ランキング」などの記事を見たことがあるはずだ。
ブランド価値ランキングの記事では、世界に名だたるブランドの価値が金銭価値として評価されているが、その金銭的価値はイコール「ブランドを買収する際の値段」でもある。この「ブランドを買収する際の値段」を算出する際に応用されているのがファイナンスの理論だ。
また、ファイナンス理論は投資の意思決定でも用いられる。もしあなたがマーケティング担当者なら、ブランドのための研究開発投資や設備投資の機会もあるはずだ。その時に「いくらまでの投資なら妥当か?」を算出するために使うのもファイナンス理論だ。
本書は、k_birdが知っている限り、もっとも優しく「ファイナンス」を解説してくれている書籍だ。
もし、あなたが実務者としての視点だけでなく、マーケティング投資を「承認する側」の視点も持っておきたいなら、本書はお勧めの一冊だ。

94.バリュエーションの教科書

前述の「ざっくり分かるファイナンス」でファイナンスの基礎が理解できたら、次に読むべきはこの「バリュエーションの教科書」だ。

「バリュエーション」とは「価値の評価」のことを差し、M&Aや事業買収、あるいは事業投資の際の経済的価値評価に用いられる考え方だ。

本書は「手触り感のあるバリュエーション」という評判通り、単なる「算定の計算式」に留まらず「その意味合い」が皮膚感覚で伝わってくる書籍だ。

金融のプロでない経営者や経営者候補生に解るレベルで金融理論の基礎と企業価値の算定を解説しており、これからMBAや経営人材を目指す方にとっては、ビジネス理論とファイナンス理論をつなぐ役割を果たしてくれるはずだ。

95.会計参謀-会計を戦略に活用する

本書は、会計と戦略を有機的につなげ問題解決を行う際の思考プロセスを描いた書籍だ。

特に圧巻なのは第2章の「事業ポートフォリオ戦略と事業評価指標」だ。

本書に描かれた「事業」を「ブランド」に置き換えると、それはそのまま「ブランドポートフォリオ管理」と同義になる。

商品のライフサイクルが短縮化し、生活者の価値観の多様化に対応しようとすると、ブランドのラインナップはどうしても増加傾向をたどる。その際に、どのような基準で最適な投資配分を行いシナジーを追求するか?は、マーケティングやブランディングの上級管理職にとって重要度の高いテーマになる。

どのようなマーケティング戦略やブランド戦略も、最後は会計数値になって表れる。
「会計を知る」とは、突き詰めれば「戦略を知る」ということだ。もし、あなたがマーケティングの上級管理職を目指しているのなら、全社視点から会計的にモノを見る視点は、必須のスキルとなるはずだ。

ビジネスの本おすすめ書籍-16:経営者視点を学ぶ3冊

96.論語と算盤と私―これからの経営と悔いを残さない個人の生き方について

本書はマッキンゼーでコンサルティング業務に従事後、社長としてミクシィの立て直しに奔走した著者による経営書だ。

経営者の意思決定には、時に企業の行く末を占う大きな意志決定が伴う。しかしどのようなビジネスプランも、それが未来に向けたものである以上100%の正解はなく、十分な情報がない中で二律背反の選択を迫られることがほとんどだ。

本書を読むと「経営者は孤独だ」ということを痛感させられると同時に、最後の最後は「論理」を越えた「人生観」や「信念」が重要であることに気づかされる。
もしあなたが多くの人材を率いるリーダーなら、時に厳しい意思決定に迫られ、軸がぶれそうになることもあるはずだ。

そのようなとき、自分の思考を客観的に理解するためにも、本書を読むことをお勧めしたい。

97.ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ

本書は、プロフェッショナル経営者である著者が、ミスミというBtoB商社大きく成長させていく物語だ。

ここまで包み隠すこと無く経営改革の断行プロセスを説いた本は、おそらくほかにないだろう。

事業変革の要諦はもちろんだが、ミスミは経営人材の育成にも力をおいているため、事業リーダーを育てる人材開発のノウハウも詰まった一冊だ。

経営人材になろうとしている人も、経営人材を育てる立場の人も、そしてもちろん事業変革のノウハウを手に入れたい人も、事業変革プロセスの真髄に迫れる本となっている。

98.巨像も踊る

過去、IBMが倒産の危機に瀕していたことを、あなたはご存じだろうか?

かつてはメインフレームの覇者として市場に君臨してきたIBMだが、クライアントサーバシステムの流れに適応できず、解体の危機に瀕していた時期がある。

本書は破綻寸前だったIBMが、ルイス・ガースナーのリーダーシップの元で復活を遂げる過程を描いたノンフィクションだ。

ルイス・ガースナーの功績は、顧客のニーズに合わせて自社・他社問わず製品を組み合わせてシステムを提供する「ITのソリューション会社」としてIBMを生まれ変わらせたことだ。

あなたの企業でも「モノ売り」から「ソリューション」への流れは待ったなしのはずだ。

しかし組織には多くの意見があり、統一させるには強いリーダーシップが必要だ。

本書には、リーダーシップの本質についてもある程度言及されており、IBMや企業経営にも興味がない人でも、リーダーシップについて興味があるなら読んで損はない一冊だ。

ビジネスの本おすすめ書籍-17:クリエイター視点を学ぶ2冊

99.センスは知識からはじまる

あなたは「自分はセンスがない」という気後れを感じてはいないだろうか?

特にブランディングの重要なパートナーとなるクリエイターと接するとき「自分のセンスのなさ」を気にするマーケティング担当者は多い。

本書は、その「センス」について気鋭のクリエイターが解説した本だ。

ブランディングはビジネスである以上「偶然たまたま」ではなく「再現性のあるロジック」でなければならない。そしてそれを裏付けるように、本書の筆者は「センスは知識の集積である」と説く。

優秀なクリエイターは、コンスタントに二塁打を放ちつつ、時たま場外ホームランを放つということを繰り返している。

その背景にはクリエイター本人の中に「コンスタントに二塁打を打つ」ための再現性を伴ったロジックが存在し、そのロジックの上に偶発的なひらめきやインスピレーションが降りてきた時、それがたまたま場外ホームランになる、という構図があるからだ。

本書の筆者はNTTドコモの「iD」や「くまもん」を生み出してきたグッドデザインカンパニーの代表であり、トップクリエイターだ。

そのトップクリエイターが解説する「センスを磨くための手法」は、センスに自信が持てない多くのマーケッターにとって、一読の価値があるはずだ。

100.すべての仕事はクリエイティブディレクションである

当たり前のことだが「解くべき課題」の設定を間違えば、出した答えも当然、間違ったものになる。

課題を解決するには、そもそも課題が特定できていなければならないが、社会情勢が大きく変化している現在においては、解決すべき課題を明確にすることすら困難だ。

本書は「クリエイティブ」という切り口で課題の発見から課題の解決までをわかりやすく、すべての仕事に応用できる技術としてまとめた書籍だ。

しかし本書の本当の価値は2つある。

1つは「クリエイティブワークに限らずあらゆる仕事に応用が利く」点だ。そして2つ目は、驚くほど「外資コンサル本との共通項が多い」点だ。

このことは、優れたクリエイターの「クリエイティビティ」と、外資コンサルの「ロジカルシンキング」は、使う武器が異なるだけで問題解決のアプローチは同じであることを示している。

本書は、広告代理店のクリエティブディレクターだけが読む本ではない。つい「ロジック一辺倒」に偏りがちな多くのマーケティング担当者が読むべき一冊だ。