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考える力の本|思考力をつける【思考法別】おすすめ書籍19冊

考える力の本|思考力をつける【思考法別】おすすめ書籍16冊

この記事に辿り着いたあなたなら、何らかの理由で「考える力を身につける上でおすすめの本」をお探しのことだろう。

このブログ「Mission Driven Brand」は、外資系コンサルティングファームと広告会社の両方のキャリアを持つ筆者が、ブランディングやマーケティング・ビジネスにおける「できない、わからない」の課題解決を目指しているブログだ。

このブログを運営していると「おすすめの本を紹介して欲しい」という問い合わせを頂くことが多い。
各解説記事でもおすすめのビジネス本を紹介しているが、今回はおすすめの「考える力をつける本」を紹介しよう。もちろん、多くのビジネスパーソンにとっても役に立つ書籍だ。

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

考える力をつける本を紹介する前に、拙著「推論の技術」を紹介させていただこう。

あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。

なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考の重要性は説くものの、肝心の「仮説思考の身につけ方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせている書籍が多い。

しかし本書は「仮説思考に必要な頭の使い方の手順」を、豊富な事例とともに徹底解説している。よって、その手順通りに頭を使えば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

おかげさまで本書は6版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。

さらにAmazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など有難い言葉を頂戴している。

もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

それでは、ここからはおすすめの「考える力を身につける本」を紹介していこう。分類は以下の通りだ。「考える力」の分野をほぼ網羅しているといってもいいだろう。

  • 論理的に考える力をつける本2冊
  • 問いや論点を考える力をつける本3冊
  • 仮説を考える力をつける本3冊
  • 抽象化・概念化して考える力をつける本3冊
  • 発想力・アイデアで考える力をつける本4冊
  • 分析的に考える力をつける本2冊
  • 戦略的に考える力をつける本2冊

選定基準は、以下の基準のどれかに当てはまるものとした。

  1. k_birdが実際に読み、単純に「素晴らしかった」と思える良書。
  2. 実際に「思考の範囲を広げる」あるいは「知恵を見出す思考力を鍛える」ことに役立っている書籍。
  3. 長年に渡って読み継がれており、時代を越えても変わらない「本質」や「原理」が描かれている名著。

考える力を身につける本おすすめ書籍-1:
論理的に考える力をつける本2冊

考える力をつける本おすすめ書籍-1:ロジカル・シンキング

本書は、ロジカルシンキングを学ぼうと思ったら誰もが通るベストセラーであり「ロジカルシンキングの名著」だ。

著者である照屋氏は、戦略コンサルティングファームであるマッキンゼーのエディターとして活動した経験を持つ。本書はそんな照屋氏がマッキンゼーを一躍有名にした書籍としても知られる。

「ピラミッドストラクチャー」や「MECE」「So What?/Why So?」など、今では当たり前のように使われるビジネスパーソンの「基本作法」を、日本に普及させた名著と言ってよい。

この書籍は多くのビジネスパーソンにとって「ロジカルシンキングの登竜門」的位置づけと言って良いだろう。もし、あなたが「ロジカルシンキングを使いこなしたい」なら、ぜひ一読を勧めたい必読書だ。

考える力をつける本おすすめ書籍-2:頭がいい人の「論理思考」の磨き方

本書は、延べ25万人を教えたグロービスの講師によるロジカルシンキングの「トレーニング本」だ。

本書の特徴は「帰納法」や「演繹法」あるいは「MECE」「ロジックツリー」などについて、ロジカルシンキング入門者が「つい陥りがちな罠」も含めて解説している点だ。

さらには5つの演習問題を通して、紙面と「格闘」しながらロジカルシンキングを鍛えるトレーニングができる点も特徴だ。

本書は、一通りロジカルシンキングが理解できるようになったあなたが、より論理的思考能力を磨き上げる際にぴったりの一冊だ。

 

考える力をつける本おすすめ書籍-2:
「問い」や「論点」を考える力をつける本3冊

考える力をつける本おすすめ書籍-3:イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

間違った前提は、間違った結論を生む。

本書が主張しているのは、問題を解く前に、そもそも「何が問題なのか?」を見極めることの重要性だ。

このブログをお読みのあなたなら、ロジカルシンキングの重要性は理解しているはずだ。しかしどんなに優れた「論理」も、そもそもの「前提」が間違っていれば、間違った論理なる。

ロジカルシンキングの本は、どれも「既に正しい前提は見極められている」ことを想定してロジックツリーやピラミッドストラクチャーを解説しているものも多い。しかし重要なので繰り返すが、間違った前提は間違った答えしか生まない。

本書を読めば、正しい前提を見極め、その前提に対し、質の高い解を出していく方法論が得られるはずだ。

考える力をつける本おすすめ書籍-4:考える力とは、問題をシンプルにすることである

正しい問題設定は、無理と無駄をなくす。

本書は、元経営コンサルタントである筆者が「真に取り組むべき問題(イシュー)」の設定の仕方を解説している書籍だ。

本書の特筆すべき点は、著者が問題解決力を養う子供向け学習塾の指導者であることもあり、極めて分かりやすい表現と語り口で「本質的な問題を設定する方法」を解説している点だ。

こと「イシュー」といえば、前述した「イシューからはじめよ(英治出版)」が有名だが、こちらはより初心者向けと言えるだろう。

もしあなたが「根本的な解決策を生む、本質的な問題設定ができるようになりたい」「そのエッセンスをわかりやすく知りたい」と思うなら、本書はお薦めの書籍だ。

考える力をつける本おすすめ書籍-5:知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

論理的思考には限界が存在する。それは推論を考える際の「切り口」の限界だ。

ロジカルシンキングを行う際には「ロジックツリー」というツールを多用する。ロジックツリーは、目の前にある「問題現象」を要素分解することで根本課題を見抜いたり、あるいは「問題解決」の打ち手の選択肢を広げていくときに使われることが多い。

しかし「要素分解」も「選択肢の拡大」も、その「切り口」次第で結論は変わる。そうなると、いかに「筋のよい切り口」を見出せるかが重要なカギとなるが「筋のよい切り口」は論理では導き出せない。

本書は「多面的な視点」を持ち、複眼的に様々な切り口から物事を見る重要性を説いた書籍だ。

もしあなたがロジカルシンキングを越えて「多面的」「複眼的」に考える思考技術を手に入れたいなら、一読をおすすめする。

考える力をつける本おすすめ書籍-3:
仮説を考える力をつける本3冊

考える力をつける本おすすめ書籍-6:仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

あなたは「なぜ、ビジネスには仮説が必要なのか?」を周囲に説明できるだろうか?

どれだけ多くの情報を集めたとしても、ビジネスにおいて100%の正解など存在しない。なぜなら、あらゆるビジネスは未来に対してなされることであり、未来のことなど誰も100%予測することは不可能だからだ。

「仮説思考」とは、情報が不十分だったり、分析が進んでいない段階でも、問題解決を図る上で自分なりの「仮の答え」を持つという考え方だ。

「仮の答え」が持てれば「仮の答えが正しいか否か」にスコープを絞って情報収集や分析を行えるようになる。その結果、問題解決の生産性が高まり、意思決定のスピードも格段に早まる。

あらゆる物事は、結局は「やってみなければわからない」以上、成功の確率を上げていくためには、素早く仮説の検証と意思決定を行い、実行フェーズで愚直に改善していくほうが現実的だ。

しかしだからと言って、当初の仮説が甘ければ成果はおぼつかない。

本書では「どうすれば早く良い仮説を立てられるか」「仮説が正しいかどうかを、どう検証すればいいのか」などを、実際のビジネスの現場でよく出会うような事例を基に解説してくれているベストセラー書籍だ。

情報が多ければ多いほど、よい問題解決ができるはず。そんな先入観をもつビジネスパーソンにこそ、必読の一冊だ。

考える力をつける本おすすめ書籍-7:地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

例え正しい問題定義ができたとしても、適切な切り口で「根本課題の特定」ができなければ、問題解決は的外れなものになる。

本書がテーマにしているフェルミ推定とは、自分が全く知らないこと対して、知識と仮説思考を用いて概算を導き出す方法論だ。

このフェルミ推定によって鍛えられる思考力とは「どのような切り口で考えるべきかを考える」力だ。

例えば「日本のピアノ調律師は何人か?」という問いの場合「日本にあるピアノの台数は?」「ピアノの調律頻度は?」「1人の調律師が1年で調律できるピアノ台数は?」の3つの論点が設定できれば、そこからピアノ調律師の人数は推定可能となる。

ロジカルシンキングは、物事を分解していくことで「根本的な課題」や「具体的な解決策」の仮説を導き出していく思考法だが、分解していく際の「切り口=論点」を間違えば、精度の高い仮説は導き出せない。

もし、あなたが問題解決の際に「精度の高い仮説創り」に悩んでいるのなら、実は「仮説思考」の手前にある「仮説を創る際の切り口(=論点)を設定する力」に問題がある可能性が高い。

本書は、そのような「論点を設定する力」を身に付ける上で、良きトレーニング本となる良書だ。

考える力をつける本おすすめ書籍-8:「ゴール仮説」から始める問題解決アプローチ

仮説思考は、日々の業務に実践として生かせなければ意味がない。本書は、仮説思考をプロジェクトや業務に活かす方法を解説した書籍だ。

いざ、プロジェクトや業務で仮説思考を活かそうとしても、

  • 実際に仮説思考を全体の流れの中でどう生かしていくか?
  • どこにポイントがあり、何が大切なのか?

にとまどうことが多い。そのような状況の中、本書は筆者の実践経験からまとめ上げたアプローチやポイント、あるいは陥りがちな罠を体系立てて解説してくれている。

もしあなたが「仮説思考」を身につけるだけでなく「実践で活かしたい」と考えるなら、本書は必読の書籍だ。

ロジカルシンキングでは学べない「視点力」と「法則力」を身につける※無料のオーディオブック特典付

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ここで僭越ながら、拙著を紹介させていただこう。

人は誰しも「視点」を通してしか物事を考えることができない。

別の言い方をすれば「そもそも何を考えるべきか?」という論点(=イシュー)は、視点が決めてしまうともいえる。

また、どんなに適切な視点を置いたとしても「ああなれば→こうなるだろう」という「予測のパターン(=法則)」が頭の中になければ、確かな仮説を導き出すことはできない。

本書はビジネス書から「視点」と「法則」を発見し、思考の質とスピードを上げていく独学術を解説した書籍だ。

1つの「視点」しか持てない人は、1つの論点しか設定することができない。当然、導き出せる仮説も1つだけだ。

しかし5つの「視点」を持てれば、5つの論点を設定できるようになる。その結果、5つの仮説を導き出すことができるようになるはずだ。

もしあなたが自由自在に「視点」を操ることができるようになれば、物事の多様な側面に気づき、次々と「新たな可能性」を拓くことができるようになる。

また、数多くの「法則」をストックしていけば、様々な現象に「法則」を当てはめることで「筋の良い仮説」を瞬時に導き出すことが可能になるはずだ。

おかげさまで、本書はThe21や日経、STUDY HACKERなど多くのメディアに取り上げていただき、発売3か月で海外の翻訳出版も決定した。Amazonレビューでも、

  • 視点力や仮説思考、抽象化スキルが身に付く良書
  • これまでの読書術の常識を次々と塗り替えている目からウロコの本
  • まさに「モノの見方を変える方程式」

など、ありがたい言葉を頂戴している。

もしあなたが「フレームワーク」だけでは得られない「視点力」と「思考スピード」を身につけたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。

考える力をつける本おすすめ書籍-4:

「抽象化」「概念化」して考える力をつける本3冊

考える力をつける本おすすめ書籍-9:賢さをつくる

もはや正解が存在しない現在では、ロジカルシンキングを越えて「どのように視座・視野・視点を切り替えて」「物事を捉えるか?」が問われてくる時代だ。

本書は「具体」と「抽象」の往復運動を「頭の良さ」と定義した上で、

  • 個別的(具体)⇔全体的(抽象)
  • 短期的(具体)⇔長期的(抽象)
  • 実用的(具体)⇔本質的(抽象)
  • 五感的(具体)⇔概念的(抽象)
  • 現実的(具体)⇔精神的(抽象)
  • 一面的(具体)⇔多面的(抽象)
  • 手段(具体)⇔目的(抽象)
  • 問題解決力(具体)⇔問題設定力(抽象)

など、具体と抽象を対比させながら「概念化=コンセプチュアルスキル」の重要性と伸ばし方を解説している書籍だ。

ロジカルシンキングは、物事を論理的に深掘りしてくタイプの思考法だ。しかしそれに加えて本書が提示する「具体と抽象を往復する思考法」を身につけることができれば「自由自在に発想を広げる」ことが可能になる。

もしあなたが「論理的思考は得意だが、概念を捉えるのが苦手」と感じているのなら、ぜひ一読をお薦めする。

考える力をつける本おすすめ書籍-10:メタ思考トレーニング

例え同じ事実でも、視点の置き方によってその事実に対する解釈は変わる。

本書は、物事を「一つ上の視点」から客観的に考えるメタ思考の重要性と実践法を解説した良書だ。

これまで個別に見ていた問題も、一つ上の視点から眺めると実は「全体に対する部分」であったことに気付くことができる。

また、一見、規則性なく散らばった「バラバラの問題」も、一つ上から抽象化して眺めることで、その「意味」や「関係性」を読み解き、それらを引き起こす根本課題を特定して解決することができるようになる。

ビジネスの世界では「型の奴隷になるな。型の創造者たれ」という言葉がある。

もしあなたがメタ思考を身に付けることができれば、複数の問題に対する根本課題を読み解き、問題解決に活かすことが可能になるはずだ。

考える力をつける本おすすめ書籍-11:アナロジー思考

あなたは「イノベーションとは、すでにあるものの組み合わせから生まれる」という話を、どこかで聞いたことがないだろうか?

これはイノベーションの父と呼ばれるヨーゼフ・シュンペーターによるイノベーションの定義だ。日本では、当時「新結合」という訳で輸入されている。

アナロジー思考は、この「すでにあるものの組み合わせ」を活かして、類推の力によって問題解決策を生み出す思考法だ。

例えば「新しい金融機関のアイデアは?」というお題に対して、あなたはどのような金融機関が思い浮かぶだろうか?

うまくアナロジー思考を活用すれば「スターバックスのような金融機関」「ナイキのような金融機関」「ユニクロのような金融機関」など、アナロジー思考で「組み合わせ」を考えていくことで、これまでにあるようでなかったコンセプトの創出や、そのコンセプトの膨らましが可能となる。

本書は、このアナロジー思考を体系的に解説した上で、そのベースとなる「抽象化思考力の鍛え方」「身近なビジネスの世界への応用の仕方」「アナロジー思考の頭の使い方」等のノウハウを解説してくれている名著だ。

本書を手に取りアナロジー思考力を鍛えることができれば、アイデア創出の生産性は飛躍的に高まるはずだ。

考える力をつける本おすすめ書籍-5:
「発想力」「アイデア力」で考える力をつける本4冊

考える力をつける本おすすめ書籍-12:直感と論理をつなぐ思考法

直感は、時に人とは異なるユニークな発想を生み出し、論理は成功確率や再現性を高めてくれる。
本書は、正解が存在しなくなった今のビジネス環境に求められる「ビジョン思考」の重要性と方法論を説いた書籍だ。
世にいう「ビジョナリー」と呼ばれる人たちは、ビジョンを原動力にしながらも、同時に「直感」と「論理」を往復し「ビジョン」を「戦略」に落とし込むことに長けている。
本書の秀逸な点は「ビジョン思考」を「カイゼン思考」「戦略思考」「デザイン思考」と対比させることで体系的にを浮き彫りにするとともに、「妄想」「知覚」「組替」「表現」の各段階ごとに「発想の技法」を解説してくれている点だ。
これまでビジネスの世界では「直感」は「得体のしれない妄想」として軽視されてきたきらいがあるが、もしあなたが「10%のカイゼン」よりも「10倍の成長」を目指したいなら、本書は一読すべき書籍だ。

考える力をつける本おすすめ書籍-13:5W1Hの思考法

5W1Hといえば、もはや多くのビジネスパーソンにとって「基本」ともいえるフレームワークだろう。
その基本とは「Who(だれが)「When(いつ)」「Where(どこで)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」を明確にすることで、
「より齟齬のないコミュニケーションをしましょう」というコミュニケーションの基本として語られることが多い。
しかし、本書のスタンスは次の2点で明確に異なる。
1つ目は「5W1H」を「問いのフレームワーク」として捉え直している点だ。5W1Hの「Why(なぜ)」を掘り下げていくことで、より本質的な思考が可能になり、
これまでとは異なる広い視野で物事を捉えることが可能になる。その具体的な手順を解説しているのが大きな特徴だ。
2つ目は「5W1H」を「発想のフレームワーク」として捉え「5W1Hをずらす視点」を持つことで、これまでの常識とは異なるユニークなアイデアを生む方法論を解説している点だ。
「5W1H」と言えば、つい「使い古されたフレームワーク」という印象を持ちがちだか、使い方を工夫すれば「人とは違った視野や発想を得るきっかけ」にすることができる。
もしあなたが「視野が狭い」「発想するのが苦手」と感じているのなら、ぜひ本書を手に取ってみてほしい。「5W1H」という誰もが知るフレームワークが、あなたを劇的に変えてくれるはずだ。

考える力をつける本おすすめ書籍-14:世界一やさしい右脳型問題解決の授業

ロジカルシンキングによる問題解決は、限界が存在する。

ロジカルシンキングは、まず問題を構成している「全体」を定義し、その「全体」を要素分解していくことで「真の課題」に辿り着く、という問題解決プロセスをたどる。車を例にとれば、その車を構成している要素を分解し、それぞれの要素を検証していくことで「問題はエンジンである」という答えに辿り着くイメージだ。

しかし、残念ながらこのアプローチだけでは「無人運転車を創ろう」という発想は出てきにくい。なぜなら「全体」を定義するときに、暗黙の了解として「今現在の車」を前提としているためだ。

本書は、そんな「ロジカルシンキング」の限界を突破し「右脳」を生かしてクリエイティブに問題を解決する手法を解説した書籍だ。

前述した「世界一やさしい問題解決の授業」と同様に「創造的に問題を解決する方法・手順」を中学生向けに丁寧に解説してくれている。

もしあなたが「前提」や「常識」を捉えなおし、より創造的な問題解決力を手に入れたいなら、本書はその入門書として最適だ。

考える力をつける本おすすめ書籍-15:ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門

「ロジカルシンキングはできるのだが、アイデア発想は苦手だ」。あなたはそのような悩みをお持ちでないだろうか?

ロジカルシンキングは「理由や根拠を掘り下げていく思考法」であることから「ビジネス課題の発見」には有効だが「そもそもの問題の定義」や「解決策の立案」の局面では不向きな思考法と言っていい。

本書は、ロジカルシンキングと対極をなす「ラテラルシンキング」を解説した書籍だ

ラテラルシンキングとは、知らず知らずのうちに頭の中で設けてしまっている制約を取り除き、自由に発想を広げる思考法を指す。

本書は、柔軟な思考力として「疑う力」「抽象化する力」「偶然を見逃さない力」などの重要性を説く。

「いざブレストとなると、通り一辺倒のアイデアしか湧いてこない」

もしあなたがそのような悩みをお持ちなら、一読の価値がある書籍だ。

考える力をつける本おすすめ書籍-6:
分析的に考える力をつける本2冊

考える力をつける本おすすめ書籍-16:意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法

「分析」は、ともすると「数値の集計」や「グラフ作成のこと」と勘違いしてしまう誤解も多い。

しかし、分析は問題解決と意思決定のためにある。そして問題解決や意思決定に資する分析を行うため重要となるのが、分析の「切り口」を見出す力だ。

本書は、元マッキンゼー&カンパニーのコンサルタントが「分析のハウツー」はもちろん、分析を行う上で必要となる「切り口」の重要性を解説している名著だ。

本書の発刊は1998年に遡る。

変化の激しい時代を経て今なお読み継がれているのは、時代を越えて揺るがない本質が描かれているからだ。

分析の視点には、「大きさを考える」「比較して考える」「時系列で考える」「分解して考える」など、様々な切り口が存在する。

もし、あなたの分析が単なる「集計」や「グラフ作成」に留まっているのなら、目からウロコが落ちる一冊となるはずだ。

考える力をつける本おすすめ書籍-17:思考・論理・分析―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践

分析とは「複雑な事柄を一つ一つの要素や成分に分け、その構成などを明らかにすること」だ。だとすれば、優れた分析を行うには「全体」を漠然と捉えるのではなく「個々の情報やデータを吟味し」さらに「それぞれの関係性がどうなっているのか?」まで深掘りしていく必要がある。

本書は、分析に必要不可欠となる「思考(頭の使い方)」「論理」そして「分析に必要な視点・手順」を解説している書籍だ。

分析作業を進めていくと「分析すること」自体が目的となってしまいがちになるのは分析作業の「あるある」だが「正しい思考過程」「正しい論理」「正しい分析手順」を踏めば、意思決定やアクションに結びつく「優れた分析」を行えるようになる。

残念ながら「意思決定」や「アクション」につながらない作業は「分析」とは言わない。もしあなたが高い分析力や分析スキルを身につけたいなら、欠かしてはいけない一冊だ。

考える力をつける本おすすめ書籍-7:
戦略的に考える力をつける本2冊

考える力をつける本おすすめ書籍-18:なぜ「戦略」で差がつくのか

あなたは「戦略とは何か?」と聞かれて、明確に答えられるだろうか?

「戦略」は非常に抽象性が高いため、初心者はつい「目に見える具体策」に目が向きがちだ。しかし戦略がしっかりと定義されていなければ、具体策は整合性がない散発的なもので終わり、成功はおぼつかない。

本書は、P&G、ダノン、ユニリーバ、日産自動車、資生堂のマーケティング部門を指揮してきた筆者が「戦略を立てるための根本的な考え方」を解説した書籍だ。

本書の特筆すべき点は、目的の設定の仕方、ビジネス資源の考え方、ビジネス資源の活かし方、戦略の実行部分まで網羅的に解説されてる点だ。

もしあなたが「戦略とは?」と聞かれて明確に答えられないなら、戦略について学ぶ1冊目としておすすめできる名著だ。

考える力をつける本おすすめ書籍-19:戦略「脳」を鍛える

ロジカルシンキングの本は何冊も読んだ。数々の戦略論の知識も吸収した。なのに、なかなか優れた戦略を描けるようにならない。あなたはそう悩んではいないだろうか?

残念ながら、いくらロジカルシンキングや戦略論を「勉強」したからといって、それだけでは「勝てる戦略」を描くことはできない。

なぜならロジカルシンキングも戦略論も、突き詰めれば単なる「定石」「基本パターン」でしかなく、優れた戦略には「定石+α」の洞察力が必要だからだ。

そしてその「洞察力」の身につけ方は「勉強」というよりは「トレーニング」に近い。

本書は戦略策定における「定石+α」を描くための戦略「脳」の創り方を解説してくれている書籍だ。

もしあなたが「戦略策定の壁」に悩んでいるのなら、ぜひ本書を手に取ってみてほしい。戦略を形創る上での「洞察力の養い方」が身につくはずだ。

このブログから書籍化した本4冊

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

この記事でもお伝えしたが、再度ご紹介させて頂こう。

あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。

なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考の重要性は説くものの、肝心の「仮説思考の身につけ方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせている書籍が多い。

しかし本書は「仮説思考に必要な頭の使い方の手順」を、豊富な事例とともに徹底解説している。よって、その手順通りに頭を使えば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

おかげさまで本書は6版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。

さらにAmazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など有難い言葉を頂戴している。

もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

8ジャンル57個の仕事術で「実践力」を身につける

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どのようなビジネスも、実践が伴わなければ成果は出ない。しかし、いざ「実践力」を身につけようとしても、その分野は、

  1. 時間管理術
  2. 段取り術
  3. コミュニケーション術
  4. 資料作成術
  5. 会議術
  6. 学び術
  7. 思考術
  8. 発想術

など多分野に渡り、最低8冊分の読書時間と書籍代がかかってしまうのが難点だ。

しかし、本書「超効率ハック」は、8つの分野の仕事術の「重要ポイントだけ」を抜き出し、ギュッと1冊に凝縮した書籍だ。もちろん、思考術に関しても重要ポイントを解説している。

さらに、本書は「訓練や習慣化が必要な作業テクニック」ではなく「行動を変えるための頭の使い方」の解説に力を入れているため「頭のスイッチを切り替える」だけですぐに実践できるのも特色だ。

おかげさまで、本書を題材にしたSchooのオンライン授業では「思考法ジャンル」で人気ランキング1位を頂いた(139講座中)。また、lifehackerやOggiなど数多くのメディアで取り上げていただき、Kindleでは「オペレーションズ部門」でベストセラー1位を獲得している。

Amazonレビューでも、

  • 「思考と行動の質を上げるヒントが盛りだくさん」
  • 「読んでみると、頑張りどころを間違えてたことに気付かされる」
  • 「仕事が速い人はこれをやってたんだな、ということがよくわかった」

など、ありがたい言葉を頂戴しており嬉しい限りだ。

もしあなたが「短時間で網羅的に仕事術を学びたい」「根本から仕事の生産性を高めたい」と感じているのなら、ぜひ手に取ってみて欲しい。

ロジカルシンキングでは学べない「視点力」と「法則力」を身につける※無料のオーディオブック特典付

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人は誰しも「視点」を通してしか物事を考えることができない。

別の言い方をすれば「そもそも何を考えるべきか?」という論点(=イシュー)は、視点が決めてしまうともいえる。

また、どんなに適切な視点を置いたとしても「ああなれば→こうなるだろう」という「予測のパターン(=法則)」が頭の中になければ、確かな仮説を導き出すことはできない。

本書はビジネス書から「視点」と「法則」を発見し、思考の質とスピードを上げていく独学術を解説した書籍だ。

1つの「視点」しか持てない人は、1つの論点しか設定することができない。当然、導き出せる仮説も1つだけだ。

しかし5つの「視点」を持てれば、5つの論点を設定できるようになる。その結果、5つの仮説を導き出すことができるようになるはずだ。

もしあなたが自由自在に「視点」を操ることができるようになれば、物事の多様な側面に気づき、次々と「新たな可能性」を拓くことができるようになる。

また、数多くの「法則」をストックしていけば、様々な現象に「法則」を当てはめることで「筋の良い仮説」を瞬時に導き出すことが可能になるはずだ。

おかげさまで、本書はThe21や日経、STUDY HACKERなど多くのメディアに取り上げていただき、発売3か月で海外の翻訳出版も決定した。Amazonレビューでも、

  • 視点力や仮説思考、抽象化スキルが身に付く良書
  • これまでの読書術の常識を次々と塗り替えている目からウロコの本
  • まさに「モノの見方を変える方程式」

など、ありがたい言葉を頂戴している。

もしあなたが「フレームワーク」だけでは得られない「視点力」と「思考スピード」を身につけたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。

ブランディングの理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書

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本書は、筆者の専門である「ブランディング」について解説した書籍だ。

ブランディングは、ややもすれば「デザインの話」「広告の話」「世界観の話」など、掴みどころのない抽象論に陥りがちだ。

しかしブランディングは「ブランド戦略」という言葉があるように、企業の成否を大きく左右する戦略のひとつだ。そして投資が伴う以上、一定の合理性と説明責任が求められる。決して、売上や利益から逃げてはならないのだ。

本書は、つい「感覚論」に陥りがちな「ブランディング」に対して「論理的な納得性」と「直感的な腹落ち感」の両面を追求した書籍だ。

「論理」が理解できなければ、ブランディングを体系的に理解することできず、再現性を生むことができない。

そして「直感的な腹落ち感」がなければ、ブランディングを実務に落とせず、成果をもたらすことができない。

本書は、広告代理店&外資系コンサルティングファームで培った「生の知見」と「体系的な解説」を通して、ブランディングの理論を実践へとつなげて解説している。

おかげさまで、本書はAmazon kindle売れ筋ランキング「消費者主義」ジャンルでベストセラー入りを果たし、Amazonレビューでも、

  • 「ふわっとしたブランディングの本が多い中で、異彩を放っている」
  • 「事例も多いので実践のイメージが湧きやすい」
  • 「海外企業の事例ばかりが紹介されている輸入本だとピンとこない、という方にお薦め」

など、ありがたい言葉をちょうだいしている。

もし本書を手にとって頂ければ、ブランディングの専門用語はもちろん、実践の手順や実務の勘所が、一通り学べるはずだ。

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終わりに

今後も、折に触れて「ロジカルで、かつ、直感的にわかる解説」を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

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