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視野を広げる|視野を広くする12個のコツとトレーニング方法|事例有

【視野を広げる】視野を広くする12個のトレーニング習慣

この記事に辿り着いたあなたなら「視野を広く持ちたい」「視野を広げる方法が知りたい」と考えていることだろう。

このブログ「Mission Driven Brand」は、外資系コンサルティングと広告代理店のキャリアを持つ筆者が、ビジネスの「できない、わからない」を解決するブログだ。

今や、ビジネスパーソンの必須スキルはロジカルシンキングだけではない。

一般に、ロジカルシンキングは「何らかの前提を置き」→「その前提をもとに適切に推論を働かせ」→「妥当な結論に至る」という筋道を辿る。

しかしロジカルシンキングは「適切な推論の働かせ方」は教えてくれても「適切な前提の置き方」は教えてくれない。

逆を言えば「前提の置き方」次第で「推論の働かせ方」が変わり「結論」も変わってしまうのがロジカルシンキングだ。

しかし、これを逆手に取れば「前提の置き方を変えることで、ロジカルシンキングでは辿り着けない新たな可能性を切り拓くことができる」ともいえる。そのために欠かすことができないのが「視野の広さ」だ。

今回は、新たなアイデアやイノベーションを生むために欠かすことのできない「視野を広げる方法」について解説する。その内容は以下の通りだ。

  • 「視野の広さ」とは何か?
  • なぜ「視野の広さ」が重要なのか?
  • 視野を広げる12個のコツとトレーニング方法とは?

重要なので繰り返すが「視野の広さ」は、あなたが見ている世界の広さを決定づける。そして人は、自分が見えている範囲でしか物事を考え、判断し、行動することができない。

もしあなたが「視野を広げたい」と考えているのなら、今回の記事を「視野を広げるためのチェックリスト」として活用いただきたい。

また、この記事の最後には、記事内で紹介した図版のスライド資料を用意しているので、ぜひ復習時に活用頂きたい。

ロジカルシンキングでは学べない「視野の広さ」を身につける※無料のオーディオブック特典付

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本論に入る前に、僭越ながら拙著「読書の方程式」を紹介させていただこう。

人は誰しも「視点」を通してしか物事を考えることができない。

別の言い方をすれば「そもそも何を考えるべきか?」という論点(=イシュー)は、視点が決めてしまうともいえる。

また、どんなに適切な視点を置いたとしても「ああなれば→こうなるだろう」という「予測のパターン(=法則)」が頭の中になければ、確かな仮説を導き出すことはできない。

本書はビジネス書から「視点」と「法則」を発見し、思考の質とスピードを上げていく独学術を解説した書籍だ。

1つの「視点」しか持てない人は、1つの論点しか設定することができない。当然、導き出せる仮説も1つだけだ。

しかし5つの「視点」を持てれば、5つの論点を設定できるようになる。その結果、5つの仮説を導き出すことができるようになるはずだ。

もしあなたが自由自在に「視点」を操ることができるようになれば、物事の多様な側面に気づき、次々と「新たな可能性」を拓くことができるようになる。

また、数多くの「法則」をストックしていけば、様々な現象に「法則」を当てはめることで「筋の良い仮説」を瞬時に導き出すことが可能になるはずだ。

おかげさまで、本書はThe21や日経、STUDY HACKERなど多くのメディアに取り上げていただき、発売3か月で海外の翻訳出版も決定した。Amazonレビューでも、

  • 視点力や仮説思考、抽象化スキルが身に付く良書
  • これまでの読書術の常識を次々と塗り替えている目からウロコの本
  • まさに「モノの見方を変える方程式」

など、ありがたい言葉を頂戴している。

もしあなたが「フレームワーク」だけでは得られない「視点力」と「思考スピード」を身につけたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。

視野とは?視野の意味を定義する

ビジネスの現場で、あなたは上司から、

  • 長期的な視野で物事を考えろ
  • 全体を押さえてから物事を考えろ

と諭されたことはないだろうか?もしあるとすれば、それは「視野の広さ」に起因する問題だ。

「視野」とは、別の言い方をすれば「物事を見たり考えたりする範囲」のことを指す。

「視野」とは何か

物事を見たり考えたりする「範囲」

重要なので繰り返すが「視野の広さ」は、あなたが見ている世界の広さとイコールだ。だとすれば「視野の広さ」はあなたが物事を考える際の「前提」となる。

下の図でいえば「赤い円の大きさ」が「視野の広さ」であり「前提」だ。

視野とは?視野の意味を定義する

あなたがどんなにロジカルシンキングに長けていたとしても、視野が狭ければ狭い範囲でしか推論ができず、宝の持ち腐れになることがおわかりいただけるはずだ。

「視野を広げる」とは?広い視野を持つ重要性

「視野を広げる」とは-1:視野が狭いことのデメリット

視野が狭いことのデメリットは、社会人として、ひいては人間としての幅が大きく狭まってしまうことだ。

「井の中の蛙、大海を知らず」ということわざにもある通り、狭い視野に囚われたままでは論理や発想の幅が狭くなり「新たな可能性」に気づくことができない。

また、視野が狭いままでは個別の事象に振り回され「全体の傾向」や「長期的な見通し」に基づいた大局的な判断ができない。そのため、リーダーとしての資質を疑われてしまうことになる。

更には、視野が狭いと「自分に見えている範囲」でしか物事を考えられないため「自分が見えている範囲外」に想像が至らず、思い込みや偏見の温床となる。

よく人間の度量に対して「器が大きい」「器が小さい」などと表現することがあるが、視野の狭さはあなたの成長を妨げ「器が小さい」人間にしてしまう。これは、リーダーや管理職を目指す上で、大きなデメリットになる。

「視野を広げる」とは-2:視野を広げるメリット

「視野を広げる」ことができれば、物事を俯瞰的に捉え、広い範囲を見通すことで新たな気付きを得ることができる。

また、今まで見えていなかった物事に気づけるようになり、その奥底にある本質すら見抜くことが可能になる。

ビジネスは、リソースが有限な中で選択と集中を繰り返す。常に「何を選択し」「何に集中するか」の決断を迫られるはずだ。その際には、

  • ビジネスの全体像を把握し
  • 全体と部分の関係を体系的に捉え
  • 競争力強化のために何を優先すべきか

を決断しなければならない。もし、あなたが視野を広げることができれば、些末な事情に囚われずに全体の傾向を見抜いた上で、ビジョンや戦略、あるいは目標を決定することができるようになる。

更に、視野を広げることができれば「アナロジー思考」を駆使して、自分の成長を加速することも可能になる。

アナロジー思考とは「自分が得た学び」を異なる分野に当てはめて応用する思考法を指す。

もしあなたが視野を広げ、アナロジー思考を駆使することができれば、別の分野から得た学びを自分の仕事に応用したり、自分の仕事から得た学びを別の分野に応用することができるようになる。

視野が狭い人は「得た学びを異なる分野に応用する」習慣がないため「これはこれ、あれはあれ」と別々に考えてしまい、アウトプットの範囲が限定されてしまう。しかし、もしあなたが視野を広げ、アナロジー思考を駆使することができれば、仕事の幅を広げ、成長の速度を数倍にすることも可能になる。

視野を広くするコツと12個のトレーニング方法

視野を広げる重要性が理解できたところで、ここからはあなたの視野を広げるトレーニング方法を二項対立形式で紹介していこう。

あえて二項対立としている理由は以下の2点だ。

  • 二項対立とすることで、あなたが見逃している「もう片方の視点」への気づきを促し、あなたの視野を広げるため。
  • 二項対立とすることで、背反する2つの視点を高いレベルで両立させる思考を促すため。

大切なことなので繰り返すが、物事は「視野の広さ」次第で別の可能性が拓く。ぜひこの二項対立リストで視野を広げるトレーニングすることで、自分が無意識に置いている「視野の広さ・狭さ」に気づき、新しい世界を切り拓くきっかけにしてほしい。

視野を広くするコツとトレーニング方法-1:「部分」から「全体」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の1つ目は「部分」から「全体」へ視野を広げる習慣を持つことだ。

例えば「エステ業界」で考えてみよう。エステ業界関係者からすれば「エステ業界」こそが「全体」となる。しかし近年では「家庭用美顔器」「家庭用スチーマー」などの美容家電が普及しており、エステ業界を侵食し始めている。

もし、あるエステ業界関係者が「エステ業界=全体」と捉え、エステ業界の動向だけをモニタリングしていては「美容家電」というエステ業界の範囲を越えたライバルの台頭に気付けないことになる。

一方で、もし全体を「美容業界」として広く捉えることができれば「エステ業界」は「美容業界」を構成する「部分」でしかないことに気づけるようになる。すると「美容業界」の中には「美容家電業界」も存在することに気づき、美容家電業界の動向も注視できるようになるはずだ。

もしあなたが自分の視野を広げたいなら、自分が暗黙の前提として置いている「全体」を疑い「自分が捉えている全体は、本当に全体なのか?」「もし部分だと仮定すれば、全体とは何か?」を考える習慣をつけよう。

視野を広くするコツとトレーニング方法-2:「独立」から「関係」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の2つ目は「独立」から「関係」へと視野を広げる習慣を持つことだ。

どのような物事も、独立して存在しえない。物事には、必ず「モノ」と「モノ同士の関係」という2つの側面が存在する。

「モノ」自体は目に見えるが「モノ同士の関係」は目に見えない。そのため、人は「モノ」のみを捉え「関係」を見逃してしまいがちだ。しかし物事は「モノの変化」だけでなく「関係の変化」によって大きく動いていくこともある。

だとすれば、物事を「モノ」という目に見える側面だけでなく、視野を広げて「モノ同士の関係」という側面でも捉えてみよう。そうすれば「モノ」は、

  • 相関関係
  • 因果関係
  • 包含関係
  • 補完関係
  • 依存関係
  • 対立関係
  • 矛盾関係
  • 主従関係
  • 代替関係
  • 順序関係

など、様々な「関係」の中で存在していることに気が付けるはずだ。

もしあなたが「モノ」だけでなく、視野を広げて「関係」に対する洞察を深めれば、新たな「関係」を発見し、ビジネスに活かすことができるはずだ。

視野を広くするコツとトレーニング方法-3:「直接」から「間接」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の3つ目は「直接」から「間接」へと視野を広げる習慣を持つことだ。

物事には「直接的に作用すること」と「間接的に作用すること」の2つの側面が存在する。

例えばマーケティングの世界でいえば「販売促進」は値引きや景品をつけることで直接的に販売につなげる取り組みだ。

一方で「ブランディング」は、直接的な販売には寄与しないが、長い時間をかけて知名度や好意度を上げていくことによって、間接的に販売に寄与させていく取り組みといえる。

「直接的な影響」は目に見えてわかりやすいだけに、ついそこだけに視点を置きがちだ。しかし視野を広げて「間接的な影響」にも目を向けてみよう。「間接的な影響」は目に見えないだけに真似されにくく、うまくマネジメントすれば強い競争力になりえる。

視野を広くするコツとトレーニング方法-4:「単独」から「組み合わせ」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の4つ目は「単独」から「組み合わせ」へ視野を広げる習慣を持つことだ。

単独では素晴らしく思えても、組み合わせると大きくパフォーマンスが落ちるのは、よくあることだ。

例えば昔放映していたTV番組に「小学生クラス対抗30人31脚」という番組がある。小学生30人が片足ずつ紐で結び、30人で50メートル走のタイムを競う競技だ。

この競技は、1人の足の速い「スーパー小学生」がいても絶対に勝てない。なぜならこの競技の本質は「30人の組み合わせ」であり、そのタイムは「最も足の遅い小学生」に依存するからだ。

物事は、単独で捉えただけでは問題が解決しないことがある。しかし、もしあなたが「単独」ではなく「組み合わせ」まで視野を広げて考えることができれば、これまで光が当たらなかった「見えないボトルネック」が発見できるようになるはずだ。

視野を広くするコツとトレーニング方法-5:「具体」から「概念」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の5つ目は「具体」から「概念」へと視野を広げる習慣を持つことだ。

物事は「具体」から離れて「概念」として捉え直したほうが、様々な切り口で発想を広げやすくなる。

例えば、今あなたの目の前に「白い紙」があったとしよう。白い紙自体は「具体」であり、物理的な存在であることから姿形に縛られやすい。しかし、姿形から離れて「概念」として捉え直すと、

  • 紙=描くもの
  • 紙=折るもの
  • 紙=包むもの
  • 紙=拭くもの
  • 紙=敷くもの
  • 紙=濾すもの
  • 紙=束ねるもの
  • 紙=燃やすもの

など「紙」に対する様々な側面に気づくことができるようになる。

このように、物事は「具体」で捉えるだけでなく「概念」として捉え直すことで、新たな可能性の発見につながる。

視野を広くするコツとトレーニング方法-6:「論理」から「前提」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の6つ目は「論理」から「前提」へと視野を広げる習慣を持つことだ。

ロジカルシンキングが一般化してからというもの「論理の筋道が正しいかどうか?」を厳密に考える機運は大いに高まったといえる。

しかし冒頭でも触れた通り、ロジカルシンキングの「前提」→「推論」→「結論」というプロセスの中で、ややもすれば「推論」ばかりに焦点があてられ「前提」の部分がおざなりになりがちだ。

もしあなたが「ロジカルシンキング」から一歩先へと抜け出したいなら、論理の筋道だけでなく「そもそもの前提」まで視野を広げて、疑ってかかる習慣をつけよう。もし「クリティカルシンキング」や「ラテラルシンキング」を通して「前提」を覆すことができれば、新たなイノベーションを生み出すきっかけとなるはずだ。

視野を広くするコツとトレーニング方法-7:「規模」から「範囲」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の7つ目は「規模」から「範囲」へ視野を広げる習慣を持つことだ。

製造業の世界では、生産規模が大きくなるほど製品の単位コストが下がり、コスト競争力が増すといわれる。いわゆる「規模の経済」といわれる現象だ。

しかし「規模の経済」の前提は「生産した分だけ必ず売れる」ことであり、もし売れなければ在庫が溜まり、生産量は落ち、規模の経済どころではなくなる。

日本国内では、すでに人口は減少局面に移っており、企業努力とは無関係に消費人口は減っていく。つまり「規模の経済」は働きにくくなる。

よって、今後多くの企業で求められるのは、より広い視野で世の中を見渡す「範囲」の視点だ。

例えば自動車業界では、単に「たくさん車を売る」のは限界を迎えつつある。よって「リースやレンタル、シェアリングなどのビジネスに範囲を広げる」「都市全体のモビリティサービスに範囲を広げる」などが求められてくるだろう。

物事は、つい「規模」や「量」で捉えがちだが、視野を広げて「範囲」に目を向けてみよう。思わぬ地平が広がっているかもしれない。

視野を広くするコツとトレーニング方法-8:「絶対」から「相対」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の8つ目は「絶対」から「相対」へ視野を広げる習慣を持つことだ。

物事は、絶対的に捉えるだけでは判断を間違うことがある。

例えば、あなたが担当している商品のブランドイメージスコアを思い浮かべてみよう。当初思い描いていた通り、ブランドイメージスコアで最も高かった項目が「親しみやすさ」だったとしたら、あなたはどのような感想を持つだろうか?

「当初の目論見通り」と喜ぶのは時期尚早だ。

なぜなら、あなたの競合ブランドの方が「親しみやすさ」のスコアが高かったら、あなたのブランドは後塵を拝していることになるからだ。

あるいは、あなたのブランドの見込み客が「親しみやすさ」より「権威性」を重視していたらどうだろうか?

物事は、絶対的な視点だけではその良し悪しを判断できない。もしあなたが正しい判断をしたいなら、視野を広げて相対的に「比べる」視点を取り入れよう。

視野を広くするコツとトレーニング方法-9:「法則」から「例外」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の9つ目は「法則」から「例外」へ視野を広げる習慣を持つことだ。

人は何らかの法則を見つけると、それに従いたくなる生き物だ。

例えば「広告量を増やせば→売り上げが上がる」という法則を見つけたら「売り上げを上げるために広告量を増やそう」という結論になり「人口密度が高い地区に出店すれば→多くの来店客数が見込める」という法則を見つけたら「来店客数を確保するために、人口密度が高い地区に出店しよう」という結論になる。

法則は、先々のリスクを低減する上で重要な考え方だが、一方で視野を広げて「例外」に目を向けることで、新たな可能性を見出すことが可能になる。

例えば「広告費ゼロなのに売り上げを上げ続けている企業があるのはなぜか?」「人口密度が低い地区に出店しているのに、来店客数が多い店が存在するのはなぜか?」など「例外」を起点にした問いは、これまで常識とされていた「法則」を打ち破るきっかけになる。

視野を広くするコツとトレーニング方法-10:「コンテンツ」から「コンテキスト」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の10個目は「コンテンツ」から「コンテキスト」へと視野を広げる習慣を持つことだ。

物事には「事実(=コンテンツ)」と「事実の裏側にある背景(=コンテキスト)」が存在する。

例えば、今あなたの目の前に椅子が置いてあると仮定しよう。「椅子という存在」そのものは事実であり「コンテンツ」だ。

しかし、もしあなたが「10キロのマラソンを終えて帰ってきたばかりである」という背景(=コンテキスト)が存在したら、あなたにとってその椅子は「疲れた体を癒してくれるありがたい存在」となるはずだ。

一方で、もしあなたが「引っ越し作業の真っ最中である」という背景(=コンテキスト)が存在したら、あなたにとってその椅子は「運び出さなきゃいけない面倒な存在」となる。

このように、例え同じ事実(=コンテンツ)でも「背景(=コンテキスト)」が変わることによって、コンテンツの意味合いが変わることがある。

もしあなたが「コンテンツ」から視野を広げ「コンテキスト」にも目を向けることができれば、事実そのものは変えられなくても「事実の裏側にある背景」を変えることで「事実の意味合い」を変えることができる。

視野を広くするコツとトレーニング方法-11:「時点」から「推移」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の11個目は「時点」から「推移」へ視野を広げる習慣を持つことだ。

物事を「その時点のみ」で捉えると、良し悪しの判断を間違うことがある。

例えば、仮に「今時点でのあなたの商品の市場シェアが40%」だとしたら、一般論として高いシェアといえるだろう。しかし「推移」に視野を広げた結果「ここ10年でシェアが下がり続けている」ことがわかったとしたら、大きな問題として認識するはずだ。

「いまこの時点でのスナップショット」だけでは「そのような状況に至った背景」を伺い知ることはできない。もしあなたが自分の視野を広げたいなら「今時点」だけでなく「そうなった推移」にも目を向けよう。

視野を広くするコツとトレーニング方法-12:「現在」から「未来」へ視野を広げる

視野を広げるトレーニング方法の12個目は「現在」から「未来」へ視野を広げる習慣を持つことだ。

現在を起点に未来を考えるということは「現状の延長線上に未来がある」と考えるのとイコールだ。

しかし変化が激しい現在においては、必ずしも現状の延長線上に未来があるとは限らない。「イノベーションのジレンマ」にもあるように「現在を起点に考える」こと自体が大きなリスクになりえる時代だ。

もしあなたが視野を広げ「未来から逆算して現在を考える」ことができれば、過去や現在に囚われない大胆な発想ができるようになる。

未来のあるべき姿を考え、その姿を実現する上で必要な条件を洗い出し、一つ一つ条件を満たしていけば「現状の延長線上」とは異なる未来を創り出すことができるはずだ。

視野・視座・視点を広げる本|おすすめ書籍3冊

締めくくりに、あなたにおすすめできる「視座・視野・視点を広げる本」を紹介しよう。選定した基準は下記の通りだ。以下のどれかに当てはまるものをピックアップした。

  • k_birdが実際に読み、単純に「素晴らしかった」と思える本。
  • 実際に戦略立案実務や事例共有に役立っている関連書籍。
  • 長年に渡って読み継がれており、時代を越えても変わらない「本質」や「原理」が見出せる書籍。

もしあなたが「視野が狭い」と悩んでいるなら、おすすめの本だ。

視野・視座・視点を変える本おすすめ書籍-1:賢さをつくる

もはや正解が存在しない現在では、ロジカルシンキングを越えて「どのように視座・視野・視点を切り替えて」頭を使うか?が問われてくる時代だ。

本書は「具体」と「抽象」の往復運動を「頭の良さ」と定義した上で

  • 個別的(具体)⇔全体的(抽象)
  • 短期的(具体)⇔長期的(抽象)
  • 実用的(具体)⇔本質的(抽象)
  • 五感的(具体)⇔概念的(抽象)
  • 現実的(具体)⇔精神的(抽象)
  • 一面的(具体)⇔多面的(抽象)
  • 手段(具体)⇔目的(抽象)
  • 問題解決力(具体)⇔問題設定力(抽象)

など、具体と抽象を対比させながら「概念化=コンセプチュアルスキル」の重要性と伸ばし方を解説している書籍だ。

ロジカルシンキングは、物事を論理的に深掘りしてくタイプの思考法だ。しかしそれに加えて本書が提示する「具体と抽象を往復する思考法」を身につけることができれば「自由自在に視野を広げる」ことが可能になる。

もしあなたが「論理的思考は得意だが、視野を広げるのが苦手」と感じているのなら、ぜひ一読をお薦めする。

視野・視座・視点を変える本おすすめ書籍-2:5W1Hの思考法

5W1Hといえば、もはや多くのビジネスパーソンにとって「基本」ともいえるフレームワークだろう。

その基本とは「Who(だれが)「When(いつ)」「Where(どこで)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」を明確にすることで、「より齟齬のないコミュニケーションをしましょう」というコミュニケーションの基本として語られることが多い。

しかし、本書のスタンスは次の2点で明確に異なる。

1つ目は「5W1H」を「問いのフレームワーク」として捉え直している点だ。5W1Hの「Why(なぜ)」を掘り下げていくことで、より本質的な思考が可能になり、これまでとは異なる広い視野で物事を捉えることが可能になる。その具体的な手順を解説しているのが大きな特徴だ。

2つ目は「5W1H」を「発想のフレームワーク」として捉え「5W1Hをずらす視点」を持つことで、これまでの常識とは異なるユニークなアイデアを生む方法論を解説している点だ。

「5W1H」と言えば、つい「使い古されたフレームワーク」という印象を持ちがちだか、使い方を工夫すれば「人とは違った視野や発想を得るきっかけ」にすることができる。

もしあなたが「視野が狭い」「発想するのが苦手」と感じているのなら、ぜひ本書を手に取ってみてほしい。

「5W1H」という誰もが知るフレームワークが、あなたを劇的に変えてくれるはずだ。

 

視野・視座・視点を変える本おすすめ書籍-3:メタ思考トレーニング

例え同じ事実でも、視点の置き方によってその事実に対する解釈は変わる。

本書は、物事を「一つ上の視点」から客観的に考えるメタ思考の重要性と実践法を解説した良書だ。

これまで個別に見ていた問題も、一つ上の視点から眺めると実は「全体に対する部分」であったことに気付くことができる。

また、一見、規則性なく散らばった「バラバラの問題」も、一つ上から俯瞰的に眺めることで、その「意味」や「関係性」を読み解き、それらを引き起こす根本課題を特定して解決することができるようになる。

ビジネスの世界では「型の奴隷になるな。型の創造者たれ」という言葉がある。

もしあなたがメタ思考を身に付けることができれば、複数の問題に対する根本課題を読み解き、問題解決に活かすことが可能になるはずだ

このブログから書籍化した本4冊

ロジカルシンキングでは学べない「視点力」と「法則力」を身につける※無料のオーディオブック特典付

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冒頭でも紹介したが、再度紹介させていただこう。

人は誰しも「視点」を通してしか物事を考えることができない。

別の言い方をすれば「そもそも何を考えるべきか?」という論点(=イシュー)は、視点が決めてしまうともいえる。

また、どんなに適切な視点を置いたとしても「ああなれば→こうなるだろう」という「予測のパターン(=法則)」が頭の中になければ、確かな仮説を導き出すことはできない。

本書はビジネス書から「視点」と「法則」を発見し、思考の質とスピードを上げていく独学術を解説した書籍だ。

1つの「視点」しか持てない人は、1つの論点しか設定することができない。当然、導き出せる仮説も1つだけだ。

しかし5つの「視点」を持てれば、5つの論点を設定できるようになる。その結果、5つの仮説を導き出すことができるようになるはずだ。

もしあなたが自由自在に「視点」を操ることができるようになれば、物事の多様な側面に気づき、次々と「新たな可能性」を拓くことができるようになる。

また、数多くの「法則」をストックしていけば、様々な現象に「法則」を当てはめることで「筋の良い仮説」を瞬時に導き出すことが可能になるはずだ。

おかげさまで、本書はThe21や日経、STUDY HACKERなど多くのメディアに取り上げていただき、発売3か月で海外の翻訳出版も決定した。Amazonレビューでも、

  • 視点力や仮説思考、抽象化スキルが身に付く良書
  • これまでの読書術の常識を次々と塗り替えている目からウロコの本
  • まさに「モノの見方を変える方程式」

など、ありがたい言葉を頂戴している。

もしあなたが「フレームワーク」だけでは得られない「視点力」と「思考スピード」を身につけたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。

なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考のメリットは説くものの、肝心の「仮説思考のマスターの仕方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせているものが多い。

一方で本書は「仮説思考に必要な推論の手順」を、豊富な事例とともに解説している。よって、その手順通りに推論を重ねれば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

おかげさまで本書は6版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。

さらにAmazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など有難い言葉を頂戴している。

もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

8ジャンル57個の仕事術で「実践力」を身につける

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どのようなビジネスも、実践が伴わなければ成果は出ない。しかし、いざ「実践力」を身につけようとしても、その分野は、

  1. 時間管理術
  2. 段取り術
  3. コミュニケーション術
  4. 資料作成術
  5. 会議術
  6. 学び術
  7. 思考術
  8. 発想術

など多分野に渡り、最低8冊分の読書時間と書籍代がかかってしまうのが難点だ。

しかし、本書「超効率ハック」は、8つの分野の仕事術の「重要ポイントだけ」を抜き出し、ギュッと1冊に凝縮した書籍だ。

さらに、本書は「訓練や習慣化が必要な作業テクニック」ではなく「行動を変えるための頭の使い方」の解説に力を入れているため「頭のスイッチを切り替える」だけですぐに実践できるのも特色だ。

おかげさまで、本書を題材にしたSchooのオンライン授業では「思考法ジャンル」で人気ランキング1位を頂いた(139講座中)。また、lifehackerやOggiなど数多くのメディアで取り上げていただき、Kindleでは「オペレーションズ部門」でベストセラー1位を獲得している。

Amazonレビューでも、

  • 「思考と行動の質を上げるヒントが盛りだくさん」
  • 「読んでみると、頑張りどころを間違えてたことに気付かされる」
  • 「仕事が速い人はこれをやってたんだな、ということがよくわかった」

など、ありがたい言葉を頂戴しており嬉しい限りだ。

もしあなたが「短時間で網羅的に仕事術を学びたい」「根本から仕事の生産性を高めたい」と感じているのなら、ぜひ手に取ってみて欲しい。

ブランディングの理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書

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本書は、筆者の専門である「ブランディング」について解説した書籍だ。

ブランディングは、ややもすれば「デザインの話」「広告の話」「世界観の話」など、掴みどころのない抽象論に陥りがちだ。

しかしブランディングは「ブランド戦略」という言葉があるように、企業の成否を大きく左右する戦略のひとつだ。そして投資が伴う以上、一定の合理性と説明責任が求められる。決して、売上や利益から逃げてはならないのだ。

本書は、つい「感覚論」に陥りがちな「ブランディング」に対して「論理的な納得性」と「直感的な腹落ち感」の両面を追求した書籍だ。

「論理」が理解できなければ、ブランディングを体系的に理解することできず、再現性を生むことができない。

そして「直感的な腹落ち感」がなければ、ブランディングを実務に落とせず、成果をもたらすことができない。

本書は、広告代理店&外資系コンサルティングファームで培った「生の知見」と「体系的な解説」を通して、ブランディングの理論を実践へとつなげて解説している。

おかげさまで、本書はAmazon kindle売れ筋ランキング「消費者主義」ジャンルでベストセラー入りを果たし、Amazonレビューでも、

  • 「ふわっとしたブランディングの本が多い中で、異彩を放っている」
  • 「事例も多いので実践のイメージが湧きやすい」
  • 「海外企業の事例ばかりが紹介されている輸入本だとピンとこない、という方にお薦め」

など、ありがたい言葉を頂いている。

もし本書を手にとって頂ければ、ブランディングの専門用語はもちろん、実践の手順や実務の勘所が、一通り学べるはずだ。

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終わりに

今後も、折に触れて「あなたをブランドにする思考法」の解説を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

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