Mission Driven Brand

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本質を見抜く力とは|本質を見抜く力を鍛える方法と全手順

洞察力とは?|本質を見抜く力を鍛える全手順を図解解説

この記事に辿り着いたあなたなら「本質を見抜く力をつけたい」「本質を捉えられるようになりたい」と感じていることだろう。

このブログ「Mission Driven Brand」は、外資系コンサルティングと広告代理店のキャリアを持つ現役実務家が、ビジネスの「できない、わからない」を解決するブログだ。

本質を見抜く力とは、目に見えるものを手掛かりに、その裏側にある「目に見えないもの」を洞察する力を指す。

ビジネスの世界には、いち早く重要なポイントを探り当て「根本的な問題解決」に活かせる人や、変化の本質を見抜き、先を読んで手を打てる「洞察力が鋭い人」が存在する。

これらができるかどうかは「本質を見抜く力」の差に負うところが大きい。

今回は物事の本質を見抜き、洞察する上で重要な能力となる「本質を見抜く力」について、事例を交えながら解説する。その内容は以下の通りだ。

  • 本質を見抜く力とは何か?
  • 本質を見抜く力を鍛えるには?
  • 本質を見抜く5つの具体手順とは?

情報や知識は「目に見えるもの」だ。そして短時間で簡単に手に入る。しかし短時間で得られる競争力は、短時間で真似される競争力でしかない。

一方で「本質を見抜く力」は「目に見えないもの」を洞察する力であり、いったん身につければ、簡単には真似できない長期的な競争力になる。ぜひ今回の解説を、あなたの「持続可能な競争力」に結び付けて欲しい。

また、この記事の最後には、記事内で紹介した図版のスライド資料を用意しているので、ぜひ活用頂きたい。

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

本論に入る前に、僭越ながら拙著「推論の技術」を紹介させていただこう。

「本質を見抜く力」に興味があるあなたなら「問題の原因」や「未来の予測」を洞察する仮説思考の重要性はご存じのはずだ。

あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。

なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考のメリットは説くものの、肝心の「仮説思考のマスターの仕方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせているものが多い。

しかし本書は「仮説思考に必要な推論の手順」を「洞察的帰納法」という概念を用いながら、豊富な事例とともに解説している。よって、その手順通りに推論を重ねれば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

おかげさまで本書は5版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。

さらにAmazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など有難い言葉を頂戴している。

もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

本質を見抜く力とは?

本質を見抜く力とは?

まずは「本質を見抜く力とは何か?」について解説しよう。

本質を見抜く力とは、目に見えるものを手掛かりに、その裏側にある「目に見えないもの」を洞察する力を指す。

「本質を見抜く力」とは

目に見えるものを手掛かりに、その裏側にある「目に見えないもの」を
洞察する力。

あなたも、

  • いち早く仮説が立てられる洞察力が鋭い人
  • 将来起こりうる物事を言い当てられる人

などに出くわしたとき「センスがあるなぁ」と感心した経験がお有りのことだろう。この「センス」こそが「本質を見抜く力」の正体であり、センスがある人とは「物事の本質を見抜く力」を持っている人だ。

本質を見抜く力を持っている人の特徴

本質を見抜く力を持っている人は「「目に見えるもの」を手掛かりに「目には見えない二段目・三段目の奥行き」を見抜いている。

そして最後に辿り着くのが「目に見えるもの」だけを捉えている人には決して見通せない「ああなれば→こうなりやすい」という「目に見えない法則」の発見だ。

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本質を見抜く力を持っている人は、別の問題に直面した際に、すでに自分が見抜いている「ああなれば→こうなりやすい」という「法則」を応用ことで、問題の本質を捉えたり、精度の高い未来を予測したりしている。

このように、目に見えない世界に存在する「隠れた法則」を発見し、様々な分野に応用していく思考法は「アナロジー」と呼ばれる。

もしあなたが鋭い仮説を立てられるようになりたいなら「目に見えるもの」だけに囚われずに、その奥底にある「目に見えない法則」を見抜き、アナロジーで応用していく習慣が必要不可欠だ。

本質を見抜く力を鍛える方法と全手順

本質を見抜く力を鍛える方法と全手順-1:観察力を鍛える

本質を見抜く力を身につけるには、まずは「観察力」を鍛える必要がある。

「観察力」は、あなたの「認識」を決定づける。誤解を恐れずに言えば「あなたが見えている世界そのもの」を決定づけてしまうといっても過言ではない。なぜなら、人は誰もが「自分の認識のフィルター」を通してしか、物事を捉えることができないからだ。

人は「自分が認識している物事」だけが「自分の世界のすべて」となる。そして人は、自分が認識している物事の範囲内でしか、考え、判断し、行動することができない。

このように考えれば「観察力」は「あなたの世界そのもの」を決定づける、極めて重要な能力であることがご理解いただけるはずだ。

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人は、誰もが等しく24時間を与えられている。そして今や様々な情報は万人に手が届く。しかし「観察力」を通して何を気づけるかによって、人の学びは何倍、何十倍もの差がついてしまう。

「観察力」は、あなたと世界をつなぐ極めて重要な接点だ。そして「観察力があるか、ないか」で、あなたの成長はおろか、あなたに見えている「世界の広さ」すら変えてしまうことを肝に銘じておこう。

本質を見抜く力を鍛える方法と全手順-2:「なぜ?」という質問で洞察のきっかけをつくる

観察力を通して物事の「変化」や「差」などに気づいたら、次は「なぜ?」という質問を自分に問いかけよう。「なぜ?」という質問は、あなたを「目に見えるモノの世界」から「目に見えない奥底の世界」へと導き、本質に近づけてくれる。

一般に、質問には5W1Hがあると言われる。

  1. いつ(When)
  2. どこで(Where)
  3. だれが(Who)
  4. なにを(What)
  5. なぜ(Why)
  6. どのように(How)

鋭いあなたならお気づきと思うが、5W1Hのうち「なぜ(Why)」以外の質問は、すべて「物事を具体化していく」タイプの質問だ。一方で「なぜ(Why)」は、理由や背景といった「目に見えない本質」に近づくきっかけを創ってくれる質問だ。

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もしあなたが本質を見抜く力を身につけたいなら、観察力を通して物事の「変化」や「差」に気づいときに「なぜ変化しているのか」「なぜ差が生じているのか」など「なぜ」を自分に問う習慣をつけよう。

本質を見抜く力を鍛える方法と全手順-3:「どうなってる?」で洞察を深める

変化や差に対して「なぜ」と問うことができれば、あなたは「目に見えない奥行きの世界」へ一段下ったことになる。

そこで自分に問いかけたい質問が「どうなってる?」だ。

「どうなってる?」は、 実態を明らかにする問いだ。つまり「なぜ」という質問の後に「どうなってる?」という質問を組み合わせることで「目に見えるモノの世界の奥深くには、こんな実態が潜んでいるのではないか?」など、目に見えない本質に対して洞察を深めることができる。

特に意識しておきたい「どうなってる?」は以下の3つだ。

洞察を深める-1:背後にある「理由」や「意図」を見抜く

物事には、必ず背景に「その物事を成り立たせている理由」や「誰かの意図」が存在する。もしそれらに変化が生じれば、いずれ「目に見える世界」に表れてくる。これが「ああなれば→こうなる」という「目に見えない法則」の正体だ。

例えば、現在自動車に対する消費者意識は「持つ」から「借りる」へ変化していると言われる。これは「目に見えない世界」の出来事だ。

その結果「目に見える世界」ではカーシェアリングやレンタカーなど「借りる」市場が急拡大し、各自動車メーカーはその対応に迫られている。

一般に「持つから借りるへ」という変化は「シェアリングエコノミー」といわれるが、この「目に見えない世界の変化」は、

  • ファッションレンタル
  • レンタルサイクル
  • レンタル彼女

など、様々な分野で「目に見える世界の変化」となって表れている。

このように、もしあなたが「目に見えない世界」に存在する「理由」や「意図」を見抜くことができれば「目に見える世界」に現れる未来を予測できるようになる。

洞察を深める-2:背後にある「関係」を見抜く

極論を言ってしまえば、世の中は「モノ」と「関係」で成り立っている。

「モノ」は目に見えるため「観察力」によって気づくことができるが「関係」は目に見えないため、観察力だけでは見逃してしまいがちだ。

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例えば、もしあなたがある雑貨店チェーンのマーケティング担当者だったしよう。あなたは売上低迷という問題に悩んでおり、詳細に分析したところ以下の事実がわかったとする。

  1. 郊外ショッピングセンターにテナントとして出店している店の売上は伸びている
  2. しかしECサイトでの売上が落ちている

このような事実に対して、あなたはどのような問題解決策を考えるだろうか?上記の事実(=目に見える世界)だけを見れば、あなたは売上が落ちてしまっている「ECサイトのてこ入れ策」を考えることになるだろう。

しかし、あなたが「なぜ?」「どうなってる?」を繰り返したところ、新たに以下のような事実がわかったとしよう。

  1. ショッピングセンターの客層は30-40代のファミリー層が多い
  2. ECサイトの客層は20代の若者層が多い

そして、上記2つの「関係」に着目すると、どのような本質が見抜けるだろうか?この2つの関係性は、

  • 「ファミリー層」の客が増え(←ショッピングセンターの顧客層)
  • 「若者層」の客が減っている(←ECサイトの顧客層)

と捉えることもできる。だとすれば「ECサイトでの売上が落ちている」という問題の根本原因は「もしかしたら、顧客層の高齢化かもしれない」という仮説を立てることができる。

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また、この問題は以下のように考えることもできる。

  1. ショッピングセンターは、店の前を通り過ぎる人の「ついで買い」が多い
  2. ECサイトは、そもそもECサイトに自発的に来訪しているので「指名買い」が多い

だとすれば「ECサイトでの売上が落ちている」という問題の背景には、

  • ついで買いが増えて(←ショッピングセンター)
  • 指名買いが減っている(←EC)

のだから「ブランド力(=指名買いされる力)が低下している」という仮説を立てることも可能だ。

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このように「目に見える物事」だけでなく「背後にある関係」を見抜くことができれば、あなたは本質的な問題に辿り着くことができるようになる。

「物事の関係」は、

  1. 因果関係:原因と結果の関係
  2. 相関関係:片方が増減すれば、もう片方も増減する関係
  3. 補完関係:片方がもう片方を補うことで成り立つ関係
  4. 依存関係:片方がもう片方に依存することで成り立つ関係
  5. 対立関係:2つのものが互いに張り合う関係
  6. 矛盾関係:2つのものの整合性が取れない関係
  7. 主従関係:片方がもう片方に従う関係
  8. 代替関係:片方がもう片方の代わりとなりえる関係
  9. 順序関係:先と後の関係
  10. 連鎖関係:物事同士がつながっている関係
  11. 包含関係:全体と部分の関係

など様々な「関係」が存在するが、とりわけ重視したいのが「因果関係:原因と結果の関係」だ。

世の中に存在する物事は、なんらかの因果関係(=目に見えない法則)を経て「目に見える世界」に現れている。つまり、

  • Aの原因があるから(=目に見えない世界)
  • Bという変化が起きた(=目に見える世界)

という関係だ。

もしあなたが「目に見える世界」で観察した物事から「それを成り立たせている本質(=目に見えない世界)」を見抜くことができれば、原因のどこを変えれば「目に見える世界」を変えることができるのか?も見抜けるようになるはずだ。

洞察を深める-3:背後にある「コンテキスト」はどうなっているか?

今、あなたの目の前に「茶碗」があったとしよう。

もし、その茶碗が「美術館」に飾られていれば、その茶碗は「芸術作品」という意味合いを持つはずだ。

しかし、もしその茶碗が「お店」に置かれていれば「商品」であり「倉庫」に置かれていれば「在庫」だ。

「台所の流し台」に置かれていれば「洗い物」であり「ゴミ捨て場」に置かれていれば「燃えないゴミ」となる。

このように「目に見える事実(=茶碗)」が同じでも「照らし合わせる背景」次第で、事実の意味合いは大きく変わることがある。このことを整理すると、

  • 事実:茶碗
  • 照らし合わせる背景:美術館
  • 意味合い:芸術作品

であり、背景が「ゴミ捨て場」に置き換わると、

  • 事実:茶碗
  • 照らし合わせる背景:ゴミ捨て場
  • 意味合い:燃えないゴミ

となる。

人は誰しも「目に見える事実」に着目しがちだ。しかし、もしあなたが「照らし合わせる背景(=コンテクスト)」を洞察する力を持てれば、新しい価値を生み出したいときに、

  • 「事実」に変化を加えて価値を生み出す

だけでなく、

  • 「照らし合わせる背景」を変えることで価値を生み出す

という選択肢も持てるようになる。

本質を見抜く力を鍛える方法と全手順-4:「なぜ?」と「どうなってる?」を繰り返す

物事は「なぜ?」と「どうなってる?」の2つの質問を繰り返すことで「見えない世界」に存在する本質を深掘りしていくことができる。

よりわかりやすく理解するための、2つほど「なぜ?」「どうなってる?」を繰り返す例を挙げよう。

「なぜ?」「どうなってる?」を繰り返す例:マーケティングの活用例
  • STEP1:物事に気づく|観察力
    ハーゲンダッツがよく売れていることに気がついた。

  • STEP2:「なぜ?」を考える
    なぜハーゲンダッツは売れているのか?

  • STEP3:「どうなってる?」を考える|目に見えない世界の一段目
    大人向けの高級アイスクリームは消費者ニーズがあるから。
    大人向け高級アイスクリームは強い競合が存在しないから。
  • STEP4:「なぜ?」を考える
    なぜ大人向けの高級アイスクリームは消費者ニーズがあるのか?
    なぜ大人向け高級アイスクリームは強い競合が存在しないのか?

  • STEP5:「どうなってる?」を考える|目に見えない世界の二段目
    大人は皆忙しく「ちょっと贅沢をする時間」が希少価値になっているから。
    ハーゲンダッツはいち早く「ちょっと贅沢をする時間を満たすデザート」として独自の役割(ポジショニング)を築いたため、競合が入り込めない市場になっているから。

  • STEP6:「見えない法則」の発見
    消費者ニーズが存在するにも関わらず強い競合が存在しない市場では、いち早く「生活者から見た独自の役割(ポジショニング)」を築くことで、ビジネスを成功させやすい。

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「なぜ?」「どうなってる?」を繰り返す例:業務効率化の例
  • STEP1:物事に気づく|観察力
    定型業務の効率化が進んでいるはずなのに、なぜか生産性が落ちている。

  • STEP2:「なぜ?」を考える
    定型業務の効率化が進んでいるはずなのに、なぜ生産性が落ちているのか?

  • STEP3:「どうなってる?」を考える|目に見えない世界の一段目
    定型業務の効率化は、競合他社も推進しており、同質化してしまっているから。

  • STEP4:「なぜ?」を考える
    なぜ定型業務の効率化が同質化すると、自社の生産性が落ちるのか?

  • STEP5:「どうなってる?」を考える|目に見えない世界の二段目
    定型業務の効率化が「横並び」になると、横並びになりにくい「非定型業務」で競争力を築く必要が生じ、その業務負荷が増えたため生産性が落ちた。

  • STEP6:「隠れた法則」の発見
    「定型業務の効率化」は同質化しやすいため、競合他社に真似された時点で「競争力」でなくなり、生産性が落ちやすい。
    根本的に業務の生産性を上げるには「真似されない競争力」を築く必要がある。

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本質を見抜く力を鍛える方法と全手順-5:見抜いた「本質(=隠れた法則)」をストックする

もし「本質を見抜く力」を通して、様々な「見えない法則」を発見することができたら、それを忘れずにストックしておこう。

それらのストックは、必ず将来のあなたを助けてくれる。

なぜなら引き出しにしまった「見えない法則」は、それらを様々な事象に当てはめることで、精度の高い仮説を導き出したり、目に見える未来を予測する際の力となってくれるからだ。

このブログから書籍化した本4冊

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

ここまでお読みになったあなたなら、優れた仮説を生み出すには「隠れた法則をどれだけ数多くストックしているか?」が重要であることは、ご理解いただけているはずだ。

本書は「仮説思考に必要な推論の手順」を紹介しているが、その中で「洞察的帰納法」という筆者オリジナルの考え方を使って「隠れた法則を発見する方法」「ビジネスに活かす方法」も同時に解説している。

重要なことなので繰り返すが、あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。

もしあなたが、数多くの「隠れた法則」を発見し、それらを応用することでシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

ロジカルシンキングでは学べない「視点力」と「法則力」を身につける※無料のオーディオブック特典付

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人は誰しも「視点」を通してしか物事を考えることができない。

別の言い方をすれば「そもそも何を考えるべきか?」という論点(=イシュー)は、視点が決めてしまうともいえる。

また、どんなに適切な視点を置いたとしても「ああなれば→こうなるだろう」という「予測のパターン(=法則)」が頭の中になければ、確かな仮説を導き出すことはできない。

本書はビジネス書から「視点」と「法則」を発見し、思考の質とスピードを上げていく独学術を解説した書籍だ。

1つの「視点」しか持てない人は、1つの論点しか設定することができない。当然、導き出せる仮説も1つだけだ。

しかし5つの「視点」を持てれば、5つの論点を設定できるようになる。その結果、5つの仮説を導き出すことができるようになるはずだ。

もしあなたが自由自在に「視点」を操ることができるようになれば、物事の多様な側面に気づき、次々と「新たな可能性」を拓くことができるようになる。

また、数多くの「法則」をストックしていけば、様々な現象に「法則」を当てはめることで「筋の良い仮説」を瞬時に導き出すことが可能になるはずだ。

おかげさまで、本書はThe21や日経、STUDY HACKERなど多くのメディアに取り上げていただき、発売3か月で海外の翻訳出版も決定した。Amazonレビューでも、

  • 視点力や仮説思考、抽象化スキルが身に付く良書
  • これまでの読書術の常識を次々と塗り替えている目からウロコの本
  • まさに「モノの見方を変える方程式」

など、ありがたい言葉を頂戴している。

もしあなたが「フレームワーク」だけでは得られない「視点力」と「思考スピード」を身につけたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。

8ジャンル57個の仕事術で「実践力」を身につける

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どのようなビジネスも、実践が伴わなければ成果は出ない。しかし、いざ「実践力」を身につけようとしても、その分野は、

  1. 時間管理術
  2. 段取り術
  3. コミュニケーション術
  4. 資料作成術
  5. 会議術
  6. 学び術
  7. 思考術
  8. 発想術

など多分野に渡り、最低8冊分の読書時間と書籍代がかかってしまうのが難点だ。

しかし、本書「超効率ハック」は、8つの分野の仕事術の「重要ポイントだけ」を抜き出し、ギュッと1冊に凝縮した書籍だ。

さらに、本書は「訓練や習慣化が必要な作業テクニック」ではなく「行動を変えるための頭の使い方」の解説に力を入れているため「頭のスイッチを切り替える」だけですぐに実践できるのも特色だ。

おかげさまで、本書を題材にしたSchooのオンライン授業では「思考法ジャンル」で人気ランキング1位を頂いた(139講座中)。また、lifehackerやOggiなど数多くのメディアで取り上げていただき、Kindleでは「オペレーションズ部門」でベストセラー1位を獲得している。

Amazonレビューでも、

  • 「思考と行動の質を上げるヒントが盛りだくさん」
  • 「読んでみると、頑張りどころを間違えてたことに気付かされる」
  • 「仕事が速い人はこれをやってたんだな、ということがよくわかった」

など、ありがたい言葉を頂戴しており嬉しい限りだ。

もしあなたが「短時間で網羅的に仕事術を学びたい」「根本から仕事の生産性を高めたい」と感じているのなら、ぜひ手に取ってみて欲しい。

ブランディングの理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書

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本書は、筆者の専門である「ブランディング」について解説した書籍だ。

ブランディングは、ややもすれば「デザインの話」「広告の話」「世界観の話」など、掴みどころのない抽象論に陥りがちだ。

しかしブランディングは「ブランド戦略」という言葉があるように、企業の成否を大きく左右する戦略のひとつだ。そして投資が伴う以上、一定の合理性と説明責任が求められる。決して、売上や利益から逃げてはならないのだ。

本書は、つい「感覚論」に陥りがちな「ブランディング」に対して「論理的な納得性」と「直感的な腹落ち感」の両面を追求した書籍だ。

「論理」が理解できなければ、ブランディングを体系的に理解することできず、再現性を生むことができない。

そして「直感的な腹落ち感」がなければ、ブランディングを実務に落とせず、成果をもたらすことができない。

本書は、広告代理店&外資系コンサルティングファームで培った「生の知見」と「体系的な解説」を通して、ブランディングの理論を実践へとつなげて解説している。

おかげさまで、本書はAmazon kindle売れ筋ランキング「消費者主義」ジャンルでベストセラー入りを果たし、Amazonレビューでも、

  • 「ふわっとしたブランディングの本が多い中で、異彩を放っている」
  • 「事例も多いので実践のイメージが湧きやすい」
  • 「海外企業の事例ばかりが紹介されている輸入本だとピンとこない、という方にお薦め」

など、ありがたい言葉をちょうだいしている。

もし本書を手にとって頂ければ、ブランディングの専門用語はもちろん、実践の手順や実務の勘所が、一通り学べるはずだ。

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終わりに

今後も、折に触れて「あなたをブランドにする思考法」の解説を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

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