この記事に辿り着いたあなたなら、何らかの理由で「ビジネスモデルの本」あるいは「新規事業立ち上げの本」を探していることだろう。
このブログ「Mission Driven Brand」は、外資系コンサルティングファームと広告会社の両方のキャリアを持つ筆者が、ブランディングやマーケティング・ビジネスにおける「できない、わからない」の課題解決を目指しているブログだ。
このブログを運営していると「おすすめの本を紹介して欲しい」という問い合わせを頂くことが多い。
各解説記事でもおすすめのマーケティング本やブランディング本を紹介しているが、今回は「ビジネスモデルの立案に役立つ本」を10冊紹介しよう。どれも、本ブログの筆者であるk_birdが「ぜひ読むべき」と考える書籍だ。
★このブログから書籍化!可視化依存社会に「本質を見抜く力」を手に入れる

インターネットの普及は、情報の流れを根本的に変え、変化のスピードを加速させた。
さらに生成AIの出現により大量のコンテンツが吐き出され、情報濁流はより速く、大きく、圧倒的になっていくはずだ。その先にあるのは、可視化された情報に振り回され「目に見えない本質」や「長期的な視点」が見逃されていく「可視化依存社会」だ。
KPIや数値データなどの「目に見える」情報に注意が奪われ「目に見えない」質的な側面や、背景にあるストーリーは軽視されていく。
コスパ意識を重視する風潮が一層強まる中で「考える」「暗中模索する」「試行錯誤する」といったプロセスは「無駄なもの」として煙たがられ、本質を探る姿勢は薄れていく。
短期的な結果を求めるあまり、問題の本質に向き合う時間を確保できず、解決策は表面的なものになる。短期目標が優先され、長期的な戦略は後回しにされる。
「可視化依存社会」とは、表面的な情報や短期的な指標ばかりに目が行き、深い洞察を見逃してしまう社会だ。
そんな可視化依存社会に突入するからこそ、必須となるスキルが「本質を見抜く力」だ。別の言い方をすれば、見えないものを見抜き、物事の核心に辿り着くスキルともいえる。
「本質を見抜く力」を身に付けることができれば、表面的なものに振り回されず、その本質を捉え、シンプルに捉えることができるようになる。迷いやリスクに悩まされる時間が減り、決断に自信を持てるようにもなるはずだ。
「真の価値」は、見えないものにこそ宿る。それを見抜く力こそが「本質を見抜く力」だ。
本書では「可視化依存社会」を生き抜くために、本質を見抜く力を磨く具体的なアプローチを紹介する。
- ★このブログから書籍化!可視化依存社会に「本質を見抜く力」を手に入れる
- ビジネスモデルの本おすすめ書籍-1:ビジネスモデルナビゲーター
- ビジネスモデルの本おすすめ書籍-2:ビジネスモデル2.0図鑑
- ビジネスモデルの本おすすめ書籍-3:ゼロからつくるビジネスモデル
- ビジネスモデルの本おすすめ書籍-4:ビジネスモデル思考法 ストーリーで読む「儲ける仕組み」のつくり方
- ビジネスモデルの本おすすめ書籍-5:成功はすべてコンセプトから始まる
- ビジネスモデルの本おすすめ書籍-6:ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書
- ビジネスモデルの本おすすめ書籍-7:はじめての社内起業 「考え方・動き方・通し方」実践ノウハウ
- ビジネスモデルの本おすすめ書籍-8:新規事業の実践論
- ビジネスモデルの本おすすめ書籍-8:新規事業がうまくいかない理由
- ビジネスモデルの本おすすめ書籍-9:「畳み人」という選択
- このブログから書籍化した本4冊
- その他のおすすめ書籍と解説記事
- 終わりに
それでは、ここからはおすすめのビジネスモデル関連本を紹介していこう。選定基準は、以下の基準のどれかに当てはまるものとした。
- k_birdが実際に読み、単純に「素晴らしかった」と思えるビジネスモデルの良書。
- 実際に「思考の範囲を広げる」あるいは「知恵を見出す思考力を鍛える」ことに役立っているビジネスモデル関連書籍。
- 長年に渡って読み継がれており、時代を越えても変わらない「本質」や「原理」が描かれているビジネスモデル関連本。
もちろん「なぜ読むべきなのか?」の解説付きだ。
ビジネスモデルの本おすすめ書籍-1:
ビジネスモデルナビゲーター
新たなビジネスモデルを構想するにあたっては、暗中模索を繰り返すより、様々なビジネスモデルの「型」を知っておけば、それを手掛かりにすることができる。
本書は、世の中にある様々なビジネスモデルを「55個の型」に整理し、紹介してくれている書籍だ。
「アイデアは、既にあるものの組み合わせから生まれる」といわれるように、本書でも「ビジネスモデルの55の型」と既存ビジネスを組み合わせることで、ビジネスモデルのアイデアを広げることを推奨している。
本書の特筆すべき点は、単なるビジネスモデルの紹介にとどまらず、新たなビジネスモデルへ変革する上での要諦やステップを解説してくれている点だ。
ことビジネスモデルとなると「描くこと」のみに意識が向きがちだが「実行」を伴って初めてビジネスモデルは成果を生む。
もしあなたが、新たなビジネスモデルを構想し、実行に向けた要諦を押さえておきたいなら、本書は座右の書となるはずだ。
ビジネスモデルの本おすすめ書籍-2:
ビジネスモデル2.0図鑑
本書は、世界最先端スタートアップから大企業まで「100のビジネスモデル事例」を図解としてまとめた書籍だ。その内容は、
- モノ:新たな「コアバリュー」を提供する
- カネ:新たな「お金の流れ」をつくる
- 情報:新たな「テクノロジー」を使う
- ヒト:新たな「ステークホルダー」を巻き込む
の4つのカテゴリーに整理され「ビジネスモデルの目の付けどころ」が学べるのが大きな特徴だ。さらには、自分でビジネスモデルを考案するための「ツールキット」も用意されているため、本書を読みながらツールキットを使い、ビジネスモデルの思考実験ができるのもありがたい。
ビジネスモデルは、突き詰めれば「価値の提供の仕方」と「課金の仕方」の工夫だ。
もしあなたが新たなビジネスモデルの開発に従事しているなら、ビジネスモデルの様々なパターンを出し惜しみなく示してくれる本書は、良き参考書となるはずだ。
ビジネスモデルの本おすすめ書籍-3:
ゼロからつくるビジネスモデル
本書は、ビジネスモデルの研究者が、ビジネスモデルを創る上での「頭の使い方」や「プロセス」を解説した書籍だ。
通常「ビジネスモデル」といえば「起業家の経験が書かれた本」が多いが、個別性が高いために普通の人がトレースしようとしても再現性に乏しいのが難点だ。
しかし、本書は良いビジネスモデルを描く上での「頭の使い方」を解説しているために、原理原則が理解でき、他の分野に応用しやすいのが秀逸だ。
また、本書の後半には様々な企業のビジネスモデルのパターンが分析されているが、こちらも単に「パターンを解説する」に留まらず「パターン化して応用するための頭の使い方」が解説されている。
本書は、単なる「ビジネスモデルを描くための本」ではない。「ビジネスモデルを描く能力を身につけたい人」にこそふさわしい書籍だ。
ビジネスモデルの本おすすめ書籍-4:
ビジネスモデル思考法 ストーリーで読む「儲ける仕組み」のつくり方
「ビジネスモデル」は大きく「顧客ニーズの満たし方」と「課金の仕方」の2つに分解できる。
世の中にある「戦略本」は主に「顧客ニーズの満たし方」を中心に解説しているものが多く「課金の仕方」までカバーして解説されている書籍は多くない。その結果、ビジネスモデルを考える際には、つい「顧客ニーズの満たし方」のみに発想が偏りがちだ。
本書は「顧客ニーズの満たし方」と「課金の仕方」を統合して解説してくれている「ビジネスモデル本」だ。
「ストーリー仕立て+解説」という構成となっているため、ビジネスの臨場感と理論の双方で腹落ちできる内容となっている。
ともすると、企業は「モノを売る」ことが最終ゴールになりがちだが、生活者から見れば「モノを買う」ことは新たなライフスタイルのスタートとなる。
近年、マーケティングやブランディングは「サービス化」「顧客経験価値の創造」へと軸足が移りつつあることからもわかるように、モノを売った後(=生活者にとっては新たなスタート)に、重要な顧客経験と収益チャンスが潜んでいることは十分にあり得る。
もし、あなたがマーケティングやブランディングに留まらず、広く俯瞰してビジネスモデルを考えたいなら、ぜひ本書を手に取ってみて欲しい。あなたの視野は、各段に広がるはずだ。
ビジネスモデルの本おすすめ書籍-5:
成功はすべてコンセプトから始まる
優れたビジネスモデルには、優れたコンセプトが必要だ。
しかしコンセプト立案能力は、いくらロジカルシンキングを磨いたところで強化することはできない。なぜなら、物事をロジカルに推論して結論を導くのであれば、同じ情報があれば誰でも行き着く戦略は同じになってしまうからだ。
本書は「ロジカルシンキングの権化」であるマッキンゼー出身者が、ロジカルシンキングの限界を突破し、
- 良いコンセプトとは何か
- 良いコンセプトを生み出すアイデアをどう出すのか?
- どういう姿を到達点として目指すべきか?
- 初めの一歩をどう踏み出すべきか?
など「コンセプトの作り方全般」を丁寧に解説している書籍だ。
本書の特質は、単なる実体験の解説で終わっていないことだ。コンサルタント経験者が執筆した書籍らしく汎用的に使える形で体系化しているため、極めて応用範囲が広いのが特徴だ。
また、ビジネスモデルの描き方や人を巻き込む方法論など、起業の鍵となる要素がバランスよく描かれているのも秀逸だ。
もしあなたがコンセプト立案能力を「スキル」として身につけたいなら、一読しておきたい一冊だ。
ビジネスモデルの本おすすめ書籍-6:
ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書
具体的にビジネスモデルを描こうと思ったら、あなたは「どのような検討項目を」「どのような視点で」検討すべきか悩むことになるはずだ。
本書はビジネスモデルを9つの要素に分解することで、より深いレベルで顧客、販売チャネル、パートナー、収入の流れ、原価構造などを検討できる「ビジネスモデル開発の手順書」だ。
本書の中で紹介されている「ビジネスモデルキャンバス」は、世界中のスタートアップ企業やベンチャーで活用されている「ビジネスモデルーフレームワークの業界標準」と言ってもいい。
もし、あなたやあなたのチームが新しいビジネスモデルの必要に迫られているのなら、本書の内容は有用なツールキットとなるはずだ。
ビジネスモデルの本おすすめ書籍-7:
はじめての社内起業 「考え方・動き方・通し方」実践ノウハウ
当たり前のことだが、ビジネスモデルは実現して初めて社会に価値をもたらすことができる。
本書は「社内起業」という手段を通して、事業創出の「考え方」から社内での「動き方」、企画案の「通し方」まで、必須となるステップと基本ポイントを解説してくれている書籍だ。
社内起業は、独立起業と異なり必要なリソースが揃っている反面、社内起業ならではの多くの困難も伴う。本書の著者はリクルートの新規事業提案制度「NewRing」の事務局マネージャーとして長年勤務し、さらに自身も「All About」を社内起業した経験を持つ。そのため、当事者としての臨場感ある社内起業のノウハウ・勘所が満載だ。
新事業の立ち上げ機会はそう頻繁にあるものではないだけに、そのノウハウは社内に残りずらいナレッジの一つだ。
もしあなたが新規事業立ち上げを担当しているものの暗中模索を繰り返しているのなら、本書はそんな「暗闇」から抜け出す有益な手引書となるはずだ。
ビジネスモデルの本おすすめ書籍-8:
新規事業の実践論
本書は大企業の新規事業担当者向けに、新規事業を起こす際の進め方と勘所を解説した書籍だ。
本書の秀逸な点は、2,000件もの新規事業開発プロセスに携わった知見から
- 新規事業の立ち上げ方
- うまく創業チームのパターン
- 新規事業のステージ別の勘所
- 社内会議という魔物の切り抜け方
など「大企業における新規事業の生々しいリアル」が学べる点だ。いわば大企業の実態を理解した「実践的な提案」が満載であり、まさにタイトル通り、経験に裏打ちされた「実践書」と言えるだろう。
深く根を張った社会インフラの課題を解決するには、大きな力を生み出せる大企業の力が必要だ。本書はその想いが一貫しており、書籍全体に渡って日本の大企業や会社員を応援する内容になっている。
もしあなたが大企業の新規事業担当者なら、ぜひ傍らに置いておきたい一冊だ。
ビジネスモデルの本おすすめ書籍-8:
新規事業がうまくいかない理由
本書は、数々の新事業を「企業内起業」で立ち上げてきた実務家の著者が「企業内起業で陥りがちな罠」を解説しながら「どうすればスムーズに企業内起業を立ち上げることができるのか?」を解説した書籍だ。
本書の特筆すべき点は、具体的な社名をあげて、新会社設立までの経緯が詳しく記されている点だ。内容は著者の実体験に基づいているため、企業内起業における
- 新規事業従事者の陥りがちな5つの罠
- 会社側が陥りがちな7つの罠
など「綺麗ごとではないリアル」が克明に描かれている。
別の言い方をすれば、この本を読んでおけば、似たような失敗を繰り返さないためのノウハウが散りばめられているといえる。
もしあなたが企業内起業の任についたなら、早めに一読しておきたい一冊だ。
ビジネスモデルの本おすすめ書籍-9:
「畳み人」という選択
どんなに世界を変えるような事業アイデアも、実行されなければ、その成果はゼロだ。
近年では「起業家」や「新規事業」が真っ盛りだが、一方で「事業アイデアはあるものの、いっこうに前に進まない」という経験はないだろうか?
事業アイデアは、実行力を伴って初めて成果につながる。しかし、実行に移すための実行力や経験、あるいはリーダーシップを持つ人は不足しているのが現状だ。
本書は、スタートアップの創業者のように「風呂敷を広げる」ための本ではなく「その風呂敷を畳む」人のための本だ。これまでは「風呂敷を広げる側」の書籍は続々発刊されてきたが「風呂敷を畳む側」の書籍は珍しい。
もしあなたが「風呂敷を広げる側」なら「どのような人材を右腕に据えればいいか?」を考える上で、参考になるはずだ。また、もしあなたが「風呂敷を畳む側」の役割を与えられたら「どのような立ち回りが求められるのか?」という点で、参考になるだろう。
このブログから書籍化した本4冊
★このブログから書籍化!「シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。
なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。
しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考の重要性は説くものの、肝心の「仮説思考の身につけ方」になると、
- 「センスが必要」
- 「経験の積み重ねが物を言う」
など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせている書籍が多い。
しかし本書は「仮説思考に必要な頭の使い方の手順」を、豊富な事例とともに徹底解説している。よって、その手順通りに頭を使えば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。
おかげさまで本書は5版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。
さらにAmazonレビューでも、
- 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
- 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
- 「一生もののスキルになるのは間違いない」
など有難い言葉を頂戴している。
もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。
★このブログから書籍化!ロジックツリーに必要な「視点力」と「論理力」を手に入れる

外資系コンサルティングファームにいた経験から、ロジックツリーはコンサルティング実務で最もよく使うフレームワークだと断言できる。
一方で、ロジックツリーは他のフレームワークと比べてケタ違いに使いこなすのが難しいフレームワークでもある。
PEST分析や3C分析などのフレームワークはあらかじめ「〇〇について考える」という「視点」が提供されているが、ロジックツリーの場合、目の前にあるのは「ツリー状の空欄」だけ。「何について考えるのか?」という視点自体を、自分の頭の中で生み出さなければならない。
このように、ロジックツリーが難易度の高いフレームワークであるにも関わらず、多くのロジカルシンキング本やフレームワーク本では「数あるフレームワークの1つ」として片手間に紹介されているだけで、豆知識として身についても、実践で使いこなせるようにはならない。
ロジックツリーは「ロジック」という言葉が含まれていることから「論理的思考」の文脈で語られがちだ。しかし、ロジックツリーをうまく使いこなす上で最も重要なポイントは、
- そもそも、何について考えるべきなのか?
- どのような「視点(切り口)」でツリー状に分解していくべきなのか?
などの「視点」のほうであり「視点力」を身に付けなければ、ロジックツリーを自由自在に扱えるようにならない。
本書はロジックツリーに特化した書籍として「視点力+論理力」の使いこなし方も含めて徹底解説している。
本書を手に取っていただければ、あなたは「論理力」だけでなく「視点力」を活かして「次々に創造的な仮説を生み出す力」を手に入れることができるようになるはずだ。
★このブログから書籍化!人材難を突破する「パーパスブランディングの教科書」

「求人広告を出しても、年々応募者が減っている」「 内定を出しても、条件面で大手や競合に競り負け、辞退が相次ぐ」「従業員のエンゲージメントが上がず、離職が相次ぐ」…。
あなたの会社も、このような状況に陥ってはいないだろうか?
人材難の時代に突入したいま、採用難や組織の停滞は一時的な問題ではない。日本の労働人口は減少し続けており、先送りすれば状況は悪化する一方だ。待遇改善や制度改革といった「小手先の対策」だけでは、もはや限界に達している。
本書は、こうした課題に対する根本的な解決策として、「パーパスブランディング」を解説した書籍だ。パーパスブランディングは「自社の社会的存在価値」や「創り上げたい社会像」を明確にし、それを社内外に伝えることで、指名で選ばれる存在にしていく取り組みを指す。
本書の執筆陣は、ある時は広告代理店のストラテジックプランナーとして、またある時は外資系コンサルティングファームのコンサルタントとして、数多くの企業が採用・組織・ブランディングの現場で苦しむ姿を見てきた。
そこで痛感したのは、「パーパス」や「ブランディング」という言葉が、ふわっとした理念や耳当たりの良いスローガンにとどまり、実効性を伴わないケースがあまりにも多いという現実だ。
「理論」がなければ、パーパスブランディングは体系化できず再現性を生まない。「実践」がなければ、企業に成果をもたらすことはできない。
本書は、その両者をつなぐ“教科書”として、採用・組織・経営・マーケティングに横断的な効果をもたらすパーパスブランディングの実行手順を示している。その内容は以下の通りだ。
- パーパスブランディングとは何か?
- 今なぜパーパスブランディングなのか?
- Brand PRISM ― パーパス策定・再解釈のフレームワーク
- ビジュアルアイデンティティ
- インナーブランディング
- パーパス採用ブランディング
- ESG・サステナビリティ統合
- アウターブランディング
もし、あなたがこれらに課題を感じているなら、ぜひAmazonのページで本書の目次をチェックしていただきたい。
また、kindle Unlimitedを契約されている方は無償で手に入れることができるので、気軽に手に取っていただきたい。
★このブログから書籍化!ブランディングを学びたい方へ「ブランディングの教科書」

「ブランディング」は捉えどころがなく、なかなか一歩を踏み出せない。あなたはこのような状況に陥ってはいないだろうか?
本書の執筆陣は、ある時は広告代理店のストラテジックプランナーとして、ある時は、外資系コンサルティングファームのコンサルタントとして、クライアントの実務担当者が悪戦苦闘する姿を見てきた。
「ブランディング」は、その本質を理解しないまま実行に移そうとすると、的を射ない小手先の手法を延々と繰り出すことになりがちだ。結果、やみくもに予算を消化したまま、成果が出ない事態に陥ってしまう…。
そのような事態を1件でも減らしたい。そう考えたのが本書を執筆した理由だ。
ブランディングの本は、どれも「ブランドのらしさ」「ブランドの世界観」など「ふわっと」した話になりがちだ。そして「ふわっ」とした話になればなるほど抽象的かつ曖昧な概念論になってしまい、企業組織の中で通すことが難しくなる。
本書は、外資系コンサルティングファームと広告会社で培った「生の知見」をふんだんに盛り込みつつ、つい「抽象論」に陥りがちな「ブランディング」に対して「論理的な納得性」と「直感的な腹落ち感」の両面を追求した書籍だ。
本書のタイトルは「ブランディングの教科書-ブランド戦略の理論と実践」だ。
「理論」が理解できなければ、ブランディングを体系化できず、ビジネスに再現性を生むことができない。そして「実践」が理解できなければ、ビジネスに成果をもたらすことができない。
本書は、ブランディングの理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書」として、ブランド戦略の再現性と成果を目指した書籍だ。
おかげさまで、本書はAmazon kindle売れ筋ランキング「消費者主義」ジャンルでベストセラー1位を獲得し、Amazonレビューでも、
- 「ふわっとしたブランディングの本が多い中で、異彩を放っている」
- 「事例も多いので実践のイメージが湧きやすい」
- 「海外企業の事例ばかりが紹介されている輸入本だとピンとこない、という方にお薦め」
など、ありがたい言葉を頂いている。
- クッキー規制によりデジタルマーケティングでCTRやCVRが頭打ち。CPAは下がるどころか、少しずつ上昇傾向ですらある。
- 矢継ぎ早に新商品を繰り出してもすぐに競合に追い付かれ、差別化ができない。商品開発サイクルは更に早まり、自転車操業状態になっている。
- 「自社にはブランディングが必要だ」と理解はしているが、概念が抽象的過ぎて、どう周囲を巻き込んでいいかがわからない。
もし、あなたがこれらに当てはまるなら、ぜひAmazonのページで本書の目次をチェックしていただきたい。つい感覚論になりがちな「ブランディング」に対して、
- なぜ、そうなのか?
- どう、ビジネスに役立つのか?
- 何をすればいいのか?
を徹底して解説しているので、あなたのお役に立てるはずだ。
また、kindle Unlimitedを契約されている方は無償で手に入れることができるので、気軽に手に取っていただきたい。
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終わりに
今後も、折に触れて「ロジカルで、かつ、直感的にわかる解説」を続けていくつもりだ。
しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。
それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録やTwitter、facebook登録をしてほしい。
k_birdがブログを更新した際には、あなたに通知が届くはずだ。









