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アナロジーとは|アナロジーの意味とアナロジー思考のトレーニング法

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この記事に辿り着いたあなたなら「アナロジーとは何か?」あるいは「アナロジー思考のトレーニング法」を探していることだろう。

ビジネスの世界では「何をやらせても優秀な人」が存在する。

「何をやらせても優秀な人」の共通点は、すでに経験のある分野だけでなく未経験の分野に対しても飲み込みが早く、1を聞いて10を知る能力を身につけていることだ。

例えば優秀なコンサルタントは、未経験の問題に直面しても「1を聞く」ことで「残りの9」に対する適切な仮説を立てることができる。いわゆる「仮説思考」だ。

また、業界にまったく経験のない起業家が斬新なコンセプトを打ち立てて事業を成功させるのも、未経験の分野に対して「1を聞いて10を知る」能力を身につけているため、学習能力や成長速度が速いからだ。

このように、未経験の分野であっても「飲み込みが早く」「1を聞いて10を知る」能力を身につけるためにカギを握るのが「アナロジー」だ。

今回は「1を聞いて10を知る」能力を身につけ、あなたの成長速度を加速させる「アナロジー」について解説する。また、あわせて「アナロジー思考をトレーニングする方法」についても紹介する。

このブログの筆者であるk_birdはこれまで外資系コンサルティング会社と広告代理店でキャリアを積んできたが、ビジネスパーソンを飛躍的に成長させるのは「ロジカルシンキング」と「アナロジー」の2つだと断言できる。

巷では「ロジカルシンキング」が活況を呈しているが、ロジカルシンキングという垂直型の思考と「アナロジー」という水平型の思考を両方マスターすることができれば、あなたの成長は飛躍的に加速するはずだ。

もしあなたが「アナロジーとは何か?を知りたい」「アナロジー思考をトレーニングしたい」と考えているなら、ぜひ最後までお読みいただきたい。

 

アナロジーとは?アナロジーの意味とアナロジーの例

アナロジーの意味とは?

まずは、アナロジー(analogy)の辞書的な意味を確認しておこう。デジタル大辞泉(小学館)によると「アナロジー」の日本語の定義は以下のように記載されている。

「アナロジー」の辞書的な意味とは?-デジタル大辞泉
  • 類似。
  • 類推。類比。

アナロジーとは、日本語に訳すと「類似・類推・類比」となる。

これだけでは、いまいち「どうビジネスに活かせるのか?」をイメージしずらいが、要は「知っている情報や経験」を「知らない分野」に当てはめて応用することが「アナロジー」だ。

アナロジーの意味とは?

「知っている情報や経験」を「知らない分野」に当てはめて応用すること。

アナロジーとメタファー(比喩)の違い

ここで、よく混同されがちなアナロジー(類推)とメタファー(比喩)の違いについて触れておこう。

アナロジーは日本語で「類推」と訳されるように、AとBで「似ている要素」を見つけ出した上で、BをAに当てはめて考えることを指す。例えば以下がアナロジーの例だ。

  • 医師はまず患者を診断し、病気の原因を特定してから治療する。(A)
  • コンサルタントはクライアントの現状を診断し、問題の原因を特定してから解決する(B)
  • 医師とコンサルタントは方法論は似ている(似ている要素)
  • よって、医師の仕事の仕方はコンサルタントの仕事の仕方に応用できる。(BをAに当てはめて考える)

一方でメタファーはアナロジーの一種であり、いわば「比喩」表現だ。例えば以下がメタファーの例だ。

  • マーケティング活動において、マーケティング部門は「運転手」のような役割を果たし、商品開発部門と営業部門は「車の両輪」の役割を果たす。

アナロジーもメタファーも「ある物事を、別の物事に当てはめて考えること」に変わりはない。しかしアナロジーが「ロジックの類似性を元に当てはめる」ことに主眼が置かれるのに対して、メタファーは「見た目の類似性を元に当てはめる」ことに主眼が置かれるのが大きな違いだ。

アナロジーの例

ここからは、よりアナロジーの理解を深めるために、アナロジーの例を示そう。もし仮に、あなたが学生時代に以下のような成功体験があったとしよう。

  • 高い目標を掲げたからこそ、有名大学に合格できた

それをビジネスに当てはめれば、

  • 高い目標を掲げれば、営業成績No.1を取れるはず

と応用することができる。また、スポーツに当てはめれば

  • 高い目標を掲げれば、全国優勝できるはず

とも類推できる。このようにアナロジーを駆使して「知っている情報や経験」を「知らない分野」に応用することができれば、分野を越えてあなたの世界が広がっていくことがおわかりになるはずだ。

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アナロジーの使い方:アナロジー思考と例

アナロジー思考とは何か?

アナロジー思考とは、すでに経験のある分野から見出した「法則」を未経験の分野に当てはめることで、例え未経験の分野であっても「1を聞いて10を知る」ことを可能にする思考法だ。「アナロジー的思考」あるいは「アナロジカルシンキング」とも呼ばれる。

このブログの筆者であるk_birdなりにアナロジー思考を定義すると以下の通りとなる。

「アナロジー思考」とは何か?
これまでの情報や経験から得た学びを法則化し、異なる分野に応用する思考法

アナロジー思考の例

よりアナロジー思考の有用性を理解いただくために「RPGゲーム」を題材にアナロジー的な発想法の例を示そう。

アナロジー思考の例-1:情報や経験を得る

例えば、あなたが「RPGゲーム好き」だと仮定しよう。RPGゲームには、総じて以下のような要素が存在するはずだ。

  1. ただ漫然とプレイしているだけではすぐに死んでしまい、攻略できない。
  2. ゲームキャラクターは、敵のモンスターを倒すことで経験値がUPしていく。
  3. ゲームキャラクターは、様々な道具を手に入れることで強くなっていく。
アナロジー思考の例-2:学びを得る

しかし、上記だけでは単に「PRGゲームの特徴の羅列」でしかない。しかしあなたはRPGゲームの経験を通して以下のような学びを得たとしよう。

  1. PRGゲームは、個々のダンジョンの配置や難易度をあらかじめ知っていれば、攻略しやすくなる。
  2. 経験値UPのスピードを上げるには、たくさんの経験値を与えてくれるモンスターを優先的に倒していくのが効率的だ。
  3. ゲームキャラクターにも資質や性格があり、それぞれの資質や性格にあった道具を見つけないと強くならない。
アナロジー思考の例-3:法則化する

そしてこれらの学びから「法則」を見出すと、例えば以下の通りとなる。

  1. 物事を攻略するには、まずは「全体像」知り、それぞれの部分の「難易度」を把握ことが重要だ。
  2. 成長のスピードを上げるには、優先順位を考える必要がある。
  3. スキルアップの方法には、それぞれの資質や性格にあった方法を見つける必要がある。
アナロジー思考の例-4:異なる分野に応用する

そして、上記で見出した「法則」を、異なる分野に当てはめて応用すると下記の通りとなる。ここでは「マーケティング」に応用してみよう。

  1. マーケティングスキルを身につけるには、まずは「マーケティングの全体像」と「個別分野の難易度」を把握することが重要だ。
  2. マーケティングスキル向上のスピードを上げるには、優先順位を考える必要がある。
  3. マーケティングスキルを向上させる方法に一般解はなく、自分の資質や性格にあった方法を見つける必要がある。

アナロジーの重要性とメリット

アナロジーの重要性

ここまでお読みになって、あなたは「RPGゲームをマーケティングスキルに応用するなんて、発想が飛躍しすぎでは?」と感じたかもしれない。

しかしアナロジー思考力が高く「1を聞いて10を知る人」は、何をやっていてもそこから何らかの学びを得て「法則化」する「アナロジー感覚」を持っている。

こういう人は「遊ぶことで仕事のヒントが得られる」「遊んでいる時に新しいビジネスの発想が思いつく」などと語ることが多いが、これなどは「遊び」から得た法則を「仕事」という異なる分野に当てはめて応用できる、という意味だ。

また、経営者が好んで「戦国武将の本」や「スポーツ監督の本」を読むのも、異なる分野から得た学びや法則を自社のビジネスに応用して活かしたいと考えているからだ。

このように、アナロジーができる人はあらゆる物事から学びを得て、異なる分野に応用する習慣を身につけている。このため、アナロジーができない人と比べて、一つの経験から得られる学びの量が数倍多いのが特徴だ。

また、他業界の成功事例も自社に応用して考えることができるため、発想の幅が広いのも特徴だ。ブレーンストーミングなどをしていても、過去の事例や他業界の事例などさまざまな事例を自社に当てはめて考えることができる。

逆を言えば、アナロジー思考が苦手な人は、見たり聞いたりしたことから「法則を導き出す習慣」や「異なる分野に応用する習慣」がないため「これはこれ、あれはあれ」と別々に考えてしまう。そのため、発想が狭く応用が利かなくなる。

そして応用が利かないと「目の前の業務の学びを、他の分野の業務に応用できない」「過去の業務の学びを、将来の業務に応用できない」状態となるため「1を聞いて1しかわからない人材」となり、成長速度に大きな差が出てしまうのだ。

アナロジーのメリット

アナロジー思考を身につけることで得られるメリットは、大きくわけて3つある。

  • 一度の経験で自分の学びが数倍になる
  • 新しい発想ができるようになる
  • コミュニケーション能力が高まる

以下、一つ一つ解説しよう。

アナロジーのメリット-1:現状に囚われない新しい発想ができるようになる

アナロジーをトレーニングすれば、現状に囚われない新しい発想ができるようになる。

人は誰でも経験が長くなればなるほど「思考のパターン化」が起き、既存のフレームワークやセオリーに頼りたくなる。しかし既存のフレームワークやセオリーの「内側」だけに留まっていては、新しい発想が出てきずらいのは自明の理だ。

しかし、アナロジーは「新たな分野で得た法則を、自分がよく知る分野に応用して考えること」を可能にする。いわば「自分の思考パターンの外側」に目を向け、そこから得られた学びを自分の思考パターンに「引き込む」思考法ともいえる。よって、既存の枠を越えた発想力が鍛えられるのがメリットだ。

例えば、もしあなたが「銀行マン」だとしたら、あなたが見えている世界は「銀行業界の内側」だろう。しかしアナロジーをトレーニングすれば銀行業界の外側に目を向け「スターバックスのような金融機関」「ナイキのような金融機関」「アップルのような金融機関」など、新たな発想を導き出すことができるようになるはずだ。

アナロジーのメリット-2:一度の経験で自分の学びが数倍になる

ここまでお読みになればお気づきの通り、アナロジーはあなたの学びを飛躍的に加速させる。なぜならアナロジー思考は「インプットからの学び」と「アウトプットからの学び」の両方を通して、あなたの中に溜まる「法則」を累乗的に増やしてくれるからだ。

まずは「インプットからの学び」を解説しよう。

もしあなたがアナロジーをトレーニングすれば、インプットできる「学びの範囲」は飛躍的に増えることになる。

なぜならアナロジーの本質は「応用」であり、アナロジーが習慣化できれば、あなたは「自分の守備領域」だけでなく「それ以外の領域」からも気づきを得て法則化し「自分の仕事」に引き込んで活かすことができるからだ。

更に、あなたがアナロジーを鍛えることができれば、アウトプットから得られる学びの量も飛躍的に増大する。なぜならアナロジーの本質である「応用する力」とは、裏を返せば「一つの目的に囚われない力」ともいえるからだ。

もしあなたが一つのアウトプットから得た「法則」を異なる分野に応用できれば、アウトプットの価値は二倍にも三倍にも高まる。いわゆる「一石二鳥」の状態だ。

このように、アナロジーをアウトプットに活かすことができれば、あなたは「一つのアウトプット」を複数の分野に応用することができるようになり「横展開の力」を手に入れることができる。

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アナロジーのメリット-3:コミュニケーション能力が高まる

アナロジーを鍛えることができれば、あなたのコミュニケーション能力は飛躍的に高まる。

例えば「日本国内における1年間のビールの消費量は266万5,915klです」と言われてもピンとこないが「日本国内における1年間のビールの消費量は、東京ドームの約2杯分です」と言われると「ビールの消費量の規模感」がピンと来るはずだ。

この場合「266万5,915kl」という数字を「東京ドームの大きさ」に当てはめて説明することで、規模感をわかりやすくしている例だ。

また、先ほども例に出したように「コンサルタントとは、医者のようなものだ」とよく言われるが、これもアナロジーの一種であるメタファーだ。

通常、医者はまず「診断」をし「病気の原因を特定」した上で「治療方法」を考え「治療」する。これはコンサルタントもまったく同じで、企業を「診断」し「問題の原因を特定」し「対策方法」を考えた上で「実行」に移す。

このように、相手の想像力が働きにくい物事も「相手が理解しやすいもの」に置き換えて説明することができれば、お互いの共通理解は劇的に高まる。

アナロジーに長けた人は、こうした「メタファー」や「比喩表現」がうまいのも特徴だ。

 

アナロジーのトレーニング方法と例

いよいよここからは、アナロジー思考を身につけるトレーニング方法について、例を交えて解説していこう。アナロジーのトレーニング手順は、大きく分けて以下の4ステップとなる。

  • 学びを得る
  • 法則化する
  • 異なる分野になぞらえて応用する
  • Wループ学習を回す

それでは一つずつ解説していこう。

アナロジーのトレーニング方法と例-1:具体的な物事から学びを得る

このブログをお読みのあなたなら、なんらかの形でビジネスに携わっていることだろう。

仕事をしている以上、一つ一つの仕事から学びを得て、次に活かすのは基本動作となる。しかし重要なのは、一つ一つの仕事を通じて次に活かすための「学び」に気づけるかどうかだ。その際に重要となるのが「観察力」と「洞察力」だ。

学びを得る-1:観察力をトレーニングする

例え同じ物事を観察したとしても、人によって「見えるもの」や「見える量」は大きく変わる。

もしあなたが「観察力」を鍛えることができれば、例え人と同じ物事を見たとしても、人とは違うことに気づき、人よりも多くの学びを得ることが可能になる。

そして観察力を身につける上で重要なのは「注意力」だ。人は、物事が「当たり前になる」と注意力が落ち、それ以上は見えなくなる。特に、

  • 経験や慣れによる「当たり前」
  • 常識や既成概念による「当たり前」
  • 権威や社会的証明による「当たり前」

は、あなたの注意力を下げ、観察力を曇らせる。もしあなたが観察力を鍛えたいなら、日々立ち止まり「慣れ」や「常識」について自覚的になる習慣をつけよう。

学びを得る-2:洞察力をトレーニングする

洞察力とは「目に見えるものを手掛かりに、その奥底にある原理や法則を見抜く力」を指す。

洞察力を身につける上で重要なのは「なぜ?」と「どうなっている?」を繰り返し考える習慣を身につけることだ。

「なぜ?」という問いは、あなたを「目に見える観察の世界」から「目に見えない洞察の世界」へと導いてくれる。そして「どうなってる?」という問いは、 実態の解明へとあなたを誘ってくれる。

そして「なぜ?」と「どうなってる?」を組み合わせることができれば「背景に、こんな意図が存在するからではないか?」「背景に、こんな因果関係の力学が存在するからではないか?」など、目に見えない部分の洞察を深め、新たな学びをもたらしてくれる。

アナロジーのトレーニング方法と例-2:抽象化&法則化する

日々の仕事を通して何らかの学びに気づいたら、次はそれらの学びを「抽象化」「法則化」するステップだ。アナロジーをトレーニングする上でカギとなるステップでもある。

日々の仕事で得られた学びは、そのままではその仕事にしか活かせない。そのため、どうしても応用範囲は狭いままとなる。しかし、もしあなたが得られた学びを一般化し「応用範囲の広い法則」に見立て直すことができれば、その「法則」があなたの視野を大きく広げ、成長を加速してくれるはずだ。

そして、その際に欠かすことができない能力が「物事を抽象化する力」と「多面的な視点で捉える力」だ。

抽象化をトレーニングする

抽象化とは、形がある「実体」を手掛かりにしながらも、それに囚われることなく「形のない概念」を抜き出していくことを指す。

「抽象化」の反対は「具体化」だが、具体化とは「特定の物事」に視点を集中して見ることだ。しかし特定の物事に視点を集中する以上、物事の具体性はクリアに把握できるが「見える範囲」は狭まってしまう。その結果、応用範囲は狭くなる。

一方で抽象化とは「特定の物事」が持つ具体的な事柄をいったんは脇に置き、応用範囲の広い「概念」を抜き出す思考法だ。

先ほどのRPGゲームの例で言えば、

RPGゲームで得られた学び

PRGゲームは、個々のダンジョンの配置や難易度をあらかじめ知っていれば、攻略しやすくなる。

というのはRPGゲームから得られた「具体的な」学びだが、これではRPGゲームにしか使えず、応用が利かない。

しかし「RPGゲームから得られた具体的な学び」を「RPGゲーム」という実体から切り離し、より一般的な「概念」として捉え直すと、

抽象化(概念化)
物事を攻略するには、まずは「全体像」と、それぞれの部分の「難易度」を知ることが重要だ。

となる。その結果、ビジネスやスポーツ、あるいは受験勉強など、より応用範囲の広い「法則」へと進化させることができる。

このように、抽象化はアナロジー思考を身につける上で必要不可欠の能力だ。よって、もしあなたが抽象化能力を身につけたいなら、あなたの目の前にある特定の物事に対して「応用範囲の広い概念として捉えると?」と発想するトレーニングを習慣にしよう。

多面的な視点で捉えるトレーニングをする

抽象化能力が身についたら、次は「物事を多面的な視点で捉える」トレーニングをしよう。なぜなら、特定の物事から「概念」を抜き出す際に、視点が多ければ多いほど得られる「法則」も増えていくからだ。

例えばRPGゲームの例では「RPGゲーム攻略の視点」だけでは得られる「法則」は一つだが、それに加え

  • キャラクターの成長スピードの視点
  • キャラクターの性格や資質の視点

など別の視点で加えることで、複数の応用可能な法則を得られた。

「視点」は「今、自分がどこに焦点を当てて物事を見ているか?」を決めてしまう。しかしもしあなたが「一つの物事を多面的に見る力」を身につけることができれば、一つのインプットから多様な発想を導き出せるようになる。

アナロジーのトレーニング方法と例-3:異なる分野に応用する

あなたが得た「法則」は、どのような分野に応用して考えることができるだろうか?例えば先ほどのRPGゲームから得られた「法則」は、

  • 物事を攻略するには、まずは「全体像」と、それぞれの部分の「難易度」を知ることが重要だ。
  • 成長のスピードを上げるには、優先順位を考える必要がある。
  • スキルアップの方法には、それぞれの資質や性格にあった方法を見つける必要がある。

だが、これは様々な分野に応用して考えることができる。例えば、

物事を攻略するには、まずは「全体像」と、それぞれの部分の「難易度」を知ることが重要だ。

という法則は、先ほどの例のように「マーケティング」に応用して考えることができるかもしれない。あるいは、

成長のスピードを上げるには、優先順位を考える必要がある。

という法則は、自分や部下のキャリア育成に応用して考えることもできる。また、新規事業の成長スピードを加速させるための「法則」になりえるかもしれない。また、

スキルアップの方法には、それぞれの資質や性格にあった方法を見つける必要がある。

という法則は、組織学習や研修制度に応用して考えることができるかもしれない。「得た学びを法則化して応用する」には、大きくわけて、

  • 異なる分野から得られた法則を、自分の業務に応用して活かす
  • 自分の業務から得られた法則を、異なる分野に応用して活かす

の2つのパターンが存在する。そしてこの2つを相互に行き来するトレーニングを習慣化できれば、あなたの発想は格段に広がるはずだ。

アナロジーのトレーニング方法と例-4:ダブルループ学習を回す

人は、様々な仕事や業務を経て学びを得ながら成長していく生き物だ。しかしその多くは「日々の業務知識を得る」「日々の業務手順を学ぶ」など、パターン化された業務の「内側」に留まってしまうことが多い。

このように、すでに備えている考え方や行動の枠組みにしたがって学習を進めていくスタイルをシングルループ学習と呼ぶ。

一方でダブルループ学習とは、既存の枠組みを越えた新しい枠組みを取り込む学習スタイルのことだ。

シングルループ学習だけでは、得られる学びが日々の業務の「内側」に留まってしまうため、過去の固定観念を打破することは難しい。しかしアナロジーを駆使して、常に新しい法則を「外側」から引き込むことができれば、あなたや、あなたの組織の成長の幅は広がり、成長速度も格段に速くなっていくはずだ。

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アナロジーの本|おすすめ書籍3冊

締めくくりに、あなたにおすすめできる「アナロジーの本」を紹介しよう。選定した基準は下記の通りだ。以下のどれかに当てはまるものをピックアップした。

  • k_birdが実際に読み、単純に「素晴らしかった」と思えるアナロジー思考本。
  • 実際に戦略立案実務や事例共有に役立っているアナロジー思考関連書籍。
  • 長年に渡って読み継がれており、時代を越えても変わらない「本質」や「原理」が見出せるアナロジー思考関連本。

もちろん、すべて「なぜ読むべきなのか?」という解説付きだ。

アナロジーの本おすすめ書籍-1:アナロジー思考

あなたは「イノベーションとは、すでにあるものの組み合わせから生まれる」という話を、どこかで聞いたことがないだろうか?

これはイノベーションの父と呼ばれるヨーゼフ・シュンペーターによるイノベーションの定義だ。日本では、当時「新結合」という訳で輸入されている。

アナロジー思考とは、すでに解説した通り「これまでの情報や経験から得た学びを法則化し、異なる分野になぞらえて応用する思考法」だ。

例えば「新しい金融機関のアイデアは?」というお題に対して、あなたはどのような金融機関が思い浮かぶだろうか?

うまくアナロジー思考を活用すれば「スターバックスのような金融機関」「ナイキのような金融機関」「ユニクロのような金融機関」など、アナロジー思考で「組み合わせ」を考えていくことで、これまでにあるようでなかったコンセプトの創出や、そのコンセプトの膨らましが可能となる。

本書を要約すれば、このアナロジー思考を体系的に解説した上で、そのベースとなる「抽象化思考力の鍛え方」「身近なビジネスの世界への応用の仕方」「アナロジー思考の頭の使い方」等のノウハウを解説してくれている名著だ。

本書を手に取りアナロジー思考力を鍛えることができれば、アイデア創出の生産性は飛躍的に高まるはずだ。

アナロジーの本おすすめ書籍-2:知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

ロジカルシンキングを行う際には「ロジックツリー」というツールを多用する。

ロジックツリーは、目の前にある「問題現象」を要素分解することで根本課題を見抜いたり、あるいは「問題解決」の打ち手の選択肢を広げていくときに使われることが多い。

しかし「要素分解」も「選択肢の拡大」も、その「切り口」次第で結論は変わる。そうなると、いかに「筋のよい切り口」を見出せるかが重要なカギとなるが「筋のよい切り口」は論理では導き出せない。

本書は「多面的な視点」を持ち、複眼的に様々な切り口から物事を見る重要性を説いた書籍だ。

物事は、多面的に捉えれば捉えるほど、得られる「法則」は多くなり、あなたの成長スピードは加速する。

もしあなたがロジカルシンキングを越えて「多面的」「複眼的」に考える思考技術を手に入れたいなら、一読をおすすめする。

アナロジーの本おすすめ書籍-3:メタ思考トレーニング

例え同じ事実でも、視点の置き方によってその事実に対する解釈は変わる。

本書は、物事を「一つ上の視点」から客観的に考えるメタ思考の重要性と実践法を解説した良書だ。

アナロジー思考とは「複数の分野を横断して、応用する」思考法であることから、複数の分野を「一つ上の視点」で捉えるメタ思考は必須の能力となる。

また、一見、規則性なく散らばった「バラバラの問題」も、一つ上から俯瞰的に眺めることで、その「意味」や「関係性」を読み解き、それらを成り立たせている「法則」を発見しやすくなる。

ビジネスの世界では「型の奴隷になるな。型の創造者たれ」という言葉がある。

もしあなたがメタ思考を身に付けることができれば、複数の物事にまたがる「法則」を読み解き、ビジネスに活かすことが可能になるはずだ。

その他の解説記事とおすすめ書籍

もしあなたが本解説以外にも関心があるのであれば、リンクを張っておくのでぜひ必要な記事を探していただきたい。

また、下記の記事ではより深く学びたい方におすすめ書籍を紹介している。ぜひご覧いただければ幸いだ。

終わりに

今後も、折に触れて「あなたをブランドにする思考法」の解説を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

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