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マインドセットとは|仕事で成長する人の考え方と16のマインドセット

仕事で成功するための15のマインドセット|あなたをブランドにする思考法

このページに辿り着いたあなたなら「仕事で成長するためのマインドセット」や「マインドセットを変える方法」を模索していることだろう。あるいは自分の部下の成長を促すために、何が必要かを試行錯誤しているのかもしれない。

本ブログの執筆者であるk_birdは、外資系コンサルティングファームと広告代理店の両方を行き来したキャリアを持つ戦略プランナーだ。職業柄、多様な業界の方々と接することが多く、コンサルティング業界や広告業界はもちろん、あらゆる業界の人達と接してきた。

今回はそれらの知見を元に「マインドセットの重要性」と、どの業界の方にも共通する「仕事で成長する人の考え方と16のマインドセット」を紹介しよう。

あなたや、あなたの部下のキャリア形成の一助になれば幸いだ。

 

マインドセットとは?マインドセットを定義する

あなたは「マインドセット」という言葉を聞いたことがあるだろうか?マインドセットの意味を理解するには「スキルセット」と対比するとわかりやすくなる。

マインドセットとは?-1:スキルセットの意味

「スキルセット」とは、例えば「マネジメントスキル」や「ロジカルシンキングスキル」「問題解決スキル」など、様々なスキルが「束」となっている状態だ。あくまで「束」を意味することから「セット」という言葉が使われる。

マインドセットとは?-2:マインドセットの意味

一方で「マインドセット」とは「無意識の思考パターンの束」のことを指す。

例えば、人や組織に内在する「先入観や思い込み」「物事を捉える上での思考のクセ」「価値観や信念」などの無意識の思考パターンを「束」としてとらえる考え方だ。

マインドセットとは?

人や組織に内在している「無意識の思考パターンの束」。
「先入観や思い込み」「物事を捉える上での思考クセ」「価値観や信念」などが含まれる。

マインドセットとは?-3:仕事におけるマインドセットの重要性

マインドセットが恐ろしいのは、それが「無意識」であることだ。

「無意識である」ということは、自分では自覚しずらいことを意味する。そして「マインドセットが自覚しずらい」ということは、気がつかないままあなたや組織を浸食し、行動を支配してしまうことを意味する。

こと仕事やビジネスとなると、成長するための方法として「スキルの取得」に目が行きがちだ。しかし「成長」は、大きくわけて3つの種類がある。

成長とは?:3つの成長
  1. スキルの成長:
    わからないことがわかり、できなかったことができるようになること。
  2. 考える力の成長:
    目に見える物事の背景にある本質や原理、力学を見抜き、応用することで、オリジナルの知恵を生み出せるようになること。
  3. マインドセットの成長:
    自分の仕事に「意味」や「使命」を見出し、能動的に新しい価値を生み出そうとする意欲が持てるようになること。

そして「マインドセット」は下図で示したように「無意識に」あなたや組織の基盤を形作り「スキル」や「行動」に影響を与えている。

マインドセットとは=基盤

これをご覧になれば、いかに自分や組織が成長する上で「マインドセット」が重要かお分かりいただけると思う。

今回は、多くの分野のビジネスパーソンと出会って導き出した「仕事で成長するための」を紹介する。あなたやあなたの組織が持つ「無意識の思考パターン」と照らし合わせてお読みいただきたい。そして今現在存在する「マインドセット」を自覚化し、成長する上での参考にしてほしい。

仕事で成長するための16のマインドセット

仕事で成長するためのマインドセット-1:
「他責」から「自責」へ

何か問題が起きたとき、仕事で成長できない人が犯しがちな罠がある。それは問題発生の原因を自分の外側に求めて、その解決を他人に委ねようとするマインドセットを持っていることだ。

「他責」とは、様々な問題の解決を他人に期待して終わるマインドセットを指す。この「他責のマインドセット」が組織にはびこると、問題解決は他人任せとなり、 組織全体が事なかれ主義に陥っていく。

一方で「自責」とは、例えあなたからは遠い問題に思えても、いったん責任を自分に置き「自分が何をすれば解決に近づくだろうか?」と考えてみるマインドセットだ。

もしあなたが「自責」のマインドセットを持てれば、これまでは「どうせ無理」と諦めがちだったことに対して、自分が貢献できる部分がわずかながらでも見えてくるはずだ。

ことビジネスにおいては「根拠のない期待」は「雨ごい」に等しい。

何か問題が生じたときに「きっと上層部が何とかしてくれるはず」と他責のマインドセットで考えるのではなく「今、自分にできることは何か?」「自分がどんなアクションを起こせば、上層部を動かす(問題を解決する)糸口になりえるか?」を考えるマインドセットを身につけよう。思わぬ糸口が見つかるはずだ。

仕事で成長するためのマインドセット-2:
「先入観」から「オープン」へ

「思い込み」や「決めつけ」は、あなたを狭い世界に閉じ込める。なぜなら、新たな気づきや思考を妨げるからだ。

自分なりの信念を持つことは素晴らしいが、どんなに「自分の信念とは違う」と思える意見でも、いったんは「もし相手が正しいとしたら…」と前提を置いて考えてみよう。

先入観を捨て、常にオープンなマインドセットを持てれば、目の前の仕事を相対的に捉え、様々な角度から捉えるきっかけとなる。

そして、仕事を様々な角度から捉えることができれば、あなたはこれまでになかった視点を獲得し、あなた自身の世界を広げることができる。

もし、自分とは異なる価値観や信念、あるいは意見に出会ったら、いったんは

「もし相手が正しいとしたら?」

と自問し、思考を深めるマインドセットを持とう。あなたの世界を広げてくれるはずだ。

仕事で成長するためのマインドセット-3:
「理想主義」から「現実主義」へ

世の中は「正しいか?間違っているか?」の二元論ではできていない。二元論でできていたら戦争や裁判は起きない。

仕事で成長できない人は、物事を「正しいか?正しくないか?」というマインドセットで捉えがちだが、正義の反対は悪ではなく「別の正義」だ。そして社会であれ仕事であれ「正義同士のぶつかりあい」は、時に健全な進歩を生む。

「理想論」は、掲げているだけでは目の前の現実を変えない。

目の前の現実を直視しながら必死に考え、実験し、改善を試みる「プロセス」こそが人や組織を成長させる。

「理想論」は掲げるのは素晴らしいことだ。しかし「社会や組織は理不尽だ」という前提と向き合った上で「いかに理想に近づけるか」というマインドセットも、同時に持ち合わせておこう。

そのマインドセットが現実的なアクションにつながり、あなた自身を成長させてくれるはずだ。

仕事で成長するためのマインドセット-4:
「権限」から「提案」へ

あなたがビジネスパーソンなら、あなたが所属する組織は多かれ少なかれ、様々な問題を抱えていることだろう。

しかし、それらの問題の解決を「自分は職制上の権限がないから」とあきらめてはいないだろうか?もしあきらめているのだとしたら、あなたは前述した「他責思考のマインドセット」に陥ってしまっていることになる。

仕事を動かしていくのは、本質的には「権限」ではなく「提案」だ。

「権限」は強い強制力を伴うため、一見「話が早い」ように思える。しかし組織の中に「動かす側」「動かされる側」というWin-Loseの構図を創ってしまうため、やがて「動かされる側」は指示待ちとなってしまうのは自明の理だ。

しかし「提案」は、それが誰にとっても素晴らしいものであればWIn-Winの構図を創る。そして権限を持った意思決定者を含む多くの人たちがあなたの「提案」に賛同を示せば、時に組織を大きく変えていくことも可能になる。

もし、あなたが「組織を動かす権限がない」とお悩みなら「組織を動かす提案する」というマインドセットを持とう。

意思決定者は、例え「権限」があったとしても「優れたプラン」がなければ、権限をふるうことができない。もし、あなたの「提案」が本当に優れたプランなら、あなた自身はもちろん、組織全体の成長につながっていくかもしれない。

仕事で成長するためのマインドセット-5:
「正解」から「可能性」へ

「物事には正解がある」あなたはそう思い込んではいないだろうか?

ことビジネスに関しては「正解」など存在しない。なぜならあらゆるビジネスは未来に向けてなされる営みであり、未来のことなど誰にもわからないからだ。

成長できない人の典型的な傾向は「仕事には正解があり、正解さえ知れば出来るのに」というマインドセットに陥ってしまうことだ。そして「正解を知らないこと=恥ずかしいこと」と捉え、自分の意見を持てなくなり、ミーティングなどでの発言もしなくなる。

その状態が続くと、自分の中で「正解」は「探すもの」「与えられるもの」になっていく。そしてそこから得た情報を正しいものとして、そのまま簡単に受け入れてしまうようになる。結果「自分の頭で考える」という習慣が失われていく。

しかし重要なので繰り返すが、ビジネスの世界に「正解」など存在しない。絶対的な模範解答などなく、常に「暗中模索」「紆余曲折」「試行錯誤」があるだけだ。

そう考えれば、どんなに素晴らしい本に書いてあったことも、どんなに優秀な上司が言ったことも、そしてこのブログの内容でさえ、全ては「こうかもしれない」という可能性の一つに過ぎないことがわかる。

そうであれば「正解や模範解答を探す」というマインドセットを捨て、現在比(今と比べて)」という「相対的な捉え方」をし「今より1%でいいから、現状をより良く変える」というマインドセットを身につけたほうが良い。

「正解を探す」という姿勢は、そもそも「ないはずのもの」を追いかけることになる。すると、あなたは常に「自分は理想(正解)に至っていない」という気持ちになり、自信を失い続けることになる。

しかし「少しでも、今をより良く変えるには?」という相対的なマインドセットを持ち、実際に1%でも前に進めることができれば、あなたは毎回達成感に満たされ、徐々に自信を持てるように変わっていく。

最も恐ろしいのは「正解」への近道を探し、ないはずの「正解」から逸脱することを恐れ、なにも行動しないことだ。

なにも失敗を恐れることはない。なぜなら、失敗は「あなたに能力がない」ことを意味するのではなく、あなたが「正解のない世界を切り拓いている」ことの証となるからだ。

仕事で成長するためのマインドセット-6:
「知識重視」から「思考重視」へ

仕事で成長できる人と成長できない人の差は「知識を重視するか」「思考を重視するか」というマインドセットに現れやすい。

「知識」は、過去の先人達が生み出した「知恵」であり、有用であることは否定しない。しかし「知識」は「過去の先人からの借り物」に過ぎない。

ビジネスの世界には「型の奴隷になるな。型の創造者たれ」という言葉があるが、単に「知識を知っている」だけでは「誰かが創った型」の内側にとどまったままとなる。また「知識」は時間が経つにつれ古くなっていく性質を持つのも欠点だ。

一方で「思考」は未来に向けた知恵を生み出す。そしてあなたの思考を通して生み出された知恵はあなた自身のオリジナルであり、簡単には古くならない。

世の中には「何をやらせても優秀」な人が存在する。

そんな人たちが、例え専門外の仕事でもユニークな知恵を生み出せるのは、高い「思考能力」を持っているからだ。例え知識は一夜漬けでも、高い思考能力を通して「優れた知恵」へ変換することができる。

もし、あなたが「未来に向けた」「自分オリジナルの」知恵を生み出したいなら「思考」を重視するマインドセットを身につけよう。そして、あなたの頭を「知識の倉庫」ではなく「知恵の工場」に変えていこう。

仕事で成長するためのマインドセット-7:
「仮説重視」から「問い重視」へ

間違った「問い」は、間違った仮説を生む。

ビジネスの世界では「論理」が重要とされる。しかしどんなに優れた「論理」も、そもそもの「問題の見極め」が間違っていれば、そこから得られる「仮説」は間違ったものになる。

より実効性のある結論を導くためには、問題を「解く」前に「真の問題を見極める」マインドセットが必要だ。

そして「正しい問題の見極め」ができれば「考えるべき問題」と「考えなくてもよい問題」の切り分けが明確になり、仕事の生産性は飛躍的に高まっていくはずだ。

もしあなたが「すぐに答え(仮説)」に飛びつきがちなら、答えを考える前に「真の問題は何か?」を考えるマインドセットを身につけよう。

仕事で成長するためのマインドセット-8:
「インプット重視」から「アウトプット重視」へ

ビジネスの世界は「勉強の場」ではなく「成果を創出する場」だ。

しかし、仕事で成長できない人は「まずは勉強」というマインドセットを持っているため、行動がインプットに偏っていることが多い。インプットとは、例えば「ビジネス本を読む」「ビジネス勉強会に参加する」「資格を取る」などだ。

これらのインプットは失敗がなく「やった気」にもなれるため「勉強熱心な人」には心地よく感じられるはずだ。しかしインプットは、それだけでは何のアウトプットも生み出さない。

一方で、アウトプットは成果に向けた行動が伴う。例えば「会議で発言する」「提案をする」「ノウハウを教える」「勉強会を開く」などだ。

アウトプットは、自分なりの思考や知恵を目に見える形に表現するため、嫌でも周りの評価が付いてくる。また「失敗」もありえるため「インプット重視」の人は及び腰になりがちだ。

もしあなたがそんな心理状態に陥っているなら「インプットは、そもそも何のためにしているのか」を考えてみよう。

「インプット」は、実現したい「アウトプット」に対して必要な知識や能力を補うためにするものであり、本来はわき役だ。「アウトプット」に結びつかなければ本末転倒となる。

もしあなたが仕事で成長したいなら「まずはアウトプットから始める」というマインドセットを身につけよう。

まずアウトプットをしてみることで、初めて必要な能力がわかる。そして「必要な能力」に絞ってインプットをフォーカスすれば、あなたの「勉強」の生産性は劇的に高まるはずだ。

 

仕事で成長するためのマインドセット-9:
「完璧主義」から「生産性重視」へ

「完璧さを追い求めること」は志としては素晴らしいが、変化の激しい現在では、必ずしも良いことばかりではない。

完璧主義のマインドセットを持つ人の特徴は「中途半端なままでは、申し訳ない」「一生懸命頑張らなければ、申し訳ない」と考え、1つ1つの工程で完璧になるまで自分の資源を投入してしまうことだ。

しかも「完璧主義の頑張り屋」は、周囲から褒められやすいため間違ったインセンティブを受け取りやすく、それが更なる頑張り(資源の投入)を生み、どんどん自分を疲弊に追い込んでいく。

一方で「必要最小限の努力で最大の成果を出す」という「生産性のマインドセット」を持っている人は、上手に自分の時間を浮かすことができるため、ワークライフバランスや新たな自己投資に時間を使うことができる。その結果、成長の好循環が生まれる。

もし、あなたが「仕事で成長できる人」になりたいなら「自分が感じる中途半端なレベル」 と「相手から見た必要十分なレベル」の差を見極め、生産性を高めるマインドセットを持とう。

「完璧さ」は、自分ではなく相手が決めるものだ。

仕事で成長するためのマインドセット-10:
「事後対応」から「先読み」へ

仕事で成長できない人は「その場のこと」「自分のこと」しか考えない。

一方で仕事で成長できる人は、自分だけでなく周囲を見渡して、前もって起こりうる事態を予測する「先読み力」を持っている。つまり、常日頃から未来に対して仮説(予定)を立てているのだ。

こうして常に「先読み」するマインドセットを身につけていれば、実際に事態が起きた際の結果を検証することによって、更なる先読み力を磨くことができる。そして「先読み力」を磨いていくことができれば、先手を打って行動できるようになり、チームやプロジェクトの目標達成へリードすることができるようになる。

もしあなたが仕事で成長したいなら、起こりうる出来事を予測し、準備するマインドセットを持とう。

仕事で成長するためのマインドセット-11:
「努力重視」から「工夫重視」へ

「努力をするのは大切なこと」

あなたはそんなマインドセットを持ってはいないだろうか?努力自体を否定はしないが、無理な努力は長続きしない。あなたも「資格の勉強」や「ダイエット」などで、努力が続かなかった経験がお有りだろう。

ビジネスの世界で重要なのは「努力をすること」以上に「努力をしなくても良い工夫」をすることだ。

例えば資格の勉強なら「勉強のための時間を創る」のではなく「隙間時間を勉強にあてる習慣を創る」工夫はできないだろうか?

例えばダイエットであれば「運動を頑張る」のではなく、毎朝「歯磨き」や「洗顔」をするように、日々の習慣に組み込む工夫はできないだろうか?

働き方改革が叫ばれている昨今では「頑張る」ことより「頑張らないで済む工夫」が求められている。「努力」は、ただそれだけでは「精神論」に過ぎない。「努力をしなくてすむ方法論」を考えるマインドセットを身につけよう。

仕事で成長するためのマインドセット-12:
「フロー重視」から「ストック重視」へ

世の中には2種類の異なるタイプの情報が流通している。それは「フローの情報」と「ストックの情報」だ。

「フローの情報」とは流れ去る情報のことで、いわば「タイムライン」のようなイメージだ。

一方で「ストックの情報」とは、あなたが思考を巡らすことで「あなたならでは知恵」に発展可能な情報を指す。

「フローの情報」の価値は「新しいこと」だが「ストックの情報」の価値は「変わらない本質・原理」が潜んでいることだ。

「フローの情報」は時間が経てば経つほどその価値は減っていく。しかし「ストックの情報」は「変わらない本質・原理」が潜んでいるのでいつまでも価値が減らない。

そして「ストックの情報」は「変わらない本質・原理」がひそんでいるのだから、触れる時間を増やし、思考を巡らせば巡らすほど自分の中に「変わらない本質・原理」が蓄積されていく。

そして自分の中に「変わらない本質・原理」が蓄積されていけば、いざというときに様々な要素を「変わらない本質・原理」に当てはめてみることで、質の高い答えが素早く導き出せるようになる。これが思考能力の源であり、巷で言われる「仮説力」だ。

誤解を恐れずにいえば、時間とは蓄積のことであり、蓄積とは時間だ。つまり日々の仕事の中で「思考」を巡らし、その時間を蓄積に変えていくことができれば、それをしなかった人と比べて圧倒的な競争力を「蓄積」することが可能になる。

近年では、ネット情報が増え「フローの情報」が氾濫している。

そんなご時世だからこそ「ストックの情報を見極め、重視する」マインドセットを身につけ、仕事の成長に変えていこう。

仕事で成長するためのマインドセット-13:
「張り手相撲」から「合気道」へ

あなたは「自分とは異なる意見」に対して、どのような態度を取っているだろうか?

仕事で成長できない人は「すぐさま反対意見」を述べ「説得にかかる」傾向がみられる。これは「張り手相撲」のマインドセットだ。

しかし「張り手相撲」は 対立構図を生みやすい。そしていったん対立構図を生めば、相手は「自分と意見が違う人」として構えて見てくるようになる。結果、プライドもあって引けなくなり「いいから、これで行って!」などと強行突破に出てきやすくなる。

特に「ロジカルシンキング」を覚えた「自称・論客」がこの罠に陥りやすい。

ロジカルシンキングは「論理」を盾にバッサバッサと切っていけるため、主張する側は快感を得やすい。しかし、時に鋭いナイフに似て相手の気持ちもバッサバッサと切りつけてしまう。その結果、無用な感情論を引き起こしてしまうことも少なくない。

もし、あなたにそんな局面が多いなら、例えどんなに的外れの意見だと感じても、いったんは「なるほど」「そういう考えもありますね」と受け入れる合気道のマインドセットを持とう。

そして「反対する」「議論する」のではなく「より良いプランに磨き上げるにはどうしたら良いだろうか?」というスタンスを崩さないことだ。

仕事で成長するためのマインドセット-14:
「後悔」から「反省」へ

「後悔」は後ろ向きのマインドセットだが「反省」はあなたを成長させる前向きなマインドセットだ。

仕事がひと段落したとき、あなたは「ほっ」として、そのまま終わってしまうことはないだろうか?

もし仕事が一段落したら、常に振り返って「もし、今の自分がその時に戻れたとしたら、どうしただろうか?」「本当に最善の方法をとってきたのか?」「その時の自分と今の自分は、何が変わったのか?」などを考えるマインドセットを持とう。

無理やりにでも「自分のやり方や仕事ぶりは、必ずしも最善のものではなかった」という前提を置いて、常に考え続けるマインドセットを持てれば、あなたの成長のPDCAは効果的に回っていくはずだ。

仕事で成長するためのマインドセット-15:
「管理重視」から「支援重視」へ

あなたは「あの会社は、社員への徹底的な管理で急成長したよね!」という話を聞いたことがあるだろうか?あるいは「管理されるのが楽しみでしょうがない」という部下に出会ったことがあるだろうか?

極論を言えば「管理」とは一定のルールを作って部下に従わせ、従っているかどうかをチェックすることだ。しかしその根底には「部下を信頼できない」という考え方が存在する。だから「ルール」を作り「チェック」することが必要になってくるのだ。

しかし、管理職の役割は「信頼して、任せられる部下を育てる」ことだ。部下を信頼できないから必要な「管理」で「信頼できる部下」を育てることができるだろうか?

「管理」という考え方は、度が過ぎるとチームを腐らせていく。

管理職は、一定のルールを作って部下に従わせ、チェックすればいいだけだから頭を使わないようになる。そして部下の側は「ちゃんと、ルールを守ってればいいんですよね?」という態度に陥り、問題意識を持てなくなる。このような状況の中で、いったい誰が「変化を創る」のだろうか?

変化が激しい現在に必要なのは、部下の自発性を引き出し、情熱を掻き立て、新たなチャレンジを促す「支援」だ。

「管理」から「支援」へマインドセットを変えることができれば、あなたのチームは「ルールに従うチーム」ではなく「変化を創るチーム」に変えていくことができるはずだ。

仕事で成長するためのマインドセット-16:
「欲望のマインドセット」から「本質重視のマインドセット」へ

突然の質問で恐縮だが、もし仮にあなたに末期がんが見つかって、あと6カ月の命だと判明したら、あなたはどんな行動を起こすだろうか?

もっと報酬を上げようと、がむしゃらに働くだろうか?もっと昇進して、ポジションを上げようとするだろうか?もっとネームバリューのある会社への転職を考えるだろうか?

高い報酬を追いかける人生は、お金に支配された人生で終わる。ポジションやネームバリューを追いかける人生は、他人の評価に支配された人生で終わる。

あなたは死ぬ瞬間に「高い報酬がもらえた人生でよかった」「執行役員や取締役になれた人生でよかった」「ネームバリューのある会社で働けた人生でよかった」と思いながら死ぬことが、本当に幸せな人生だったといえるだろうか?

こうして期限を区切って思考実験をしてみると、自分にとって「本当に大切なことは何か?」が少しずつわかってくるようになる。

もしあなたが目先の欲に惑わされずに「本当に大切なことは何か?」を考えるマインドセットを持てれば、時間の使い方が変わるはずだ。

毎日、自分に問い続けてみよう。

  • 今日は「本当に大切なこと」のために、多くの時間を使えた1日だっただろうか?

マインドセットを変える方法と手順

マインドセットを変える方法と手順-1:マインドセットの存在を自覚する

冒頭で、マインドセットとは「人や組織に内在している無意識の思考パターンの束」であると解説した。

そしてマインドセットの恐ろしさは、あなたが何らかの「事実」を捉えた時に「無意識に」偏った認識を形作り「無意識に」偏った判断に導いてしまうことだ。

しかし、よく考えてみて欲しい。

あらゆる「事実」は「あなたの物事の捉え方の傾向(=マインドセット)」というフィルターを通して「あなた固有の認識」に変換されている。

だとすれば、マインドセットを変える上で重要となるのは「あなた固有の認識」を偏らせる原因となる「マインドセットの存在」自体に気づくことだ。

そうすれば、仮にあなたが困難に直面したとしても「その問題が困難かどうか」ではなく、自分はその問題を困難と「感じる」マインドセットを持っていることが自覚できるようになる。

そしてもし、自分自身のマインドセットを自覚し、客観視できるようになれば、自分の中にある「どのマインドセットを」「どのように」変えたいかも、自覚的に「選択」できるようになる。

マインドセットを変える方法と手順-2:マインドセットを能動的に「選択」する

マインドセットを変えるには、今あなたに存在する「どのマインドセット」を「どのように」変えたいかを選択する必要がある。

もしあなたが「マインドセットの選択」に迷うなら、もう一度この解説の「16のマインドセット」を読み込んで、まずは一つだけ選んでほしい。

初めはあれもこれも手を出すよりも、どれか一つに集中したほうが成果は出やすくなる。マインドセットを変えるためには、ひとつのマインドセットを繰り返し習慣にすることが重要だ。

マインドセットを変える方法と手順-3:選択したマインドセットに従った行動を取る

例えば、以下の文章をご覧いただきたい。

  1. 変化に対して:
    古いマインドセット:
    「面倒なことが起きたな…。どうやってこの変化をやりすごそうか?」
    新しいマインドセット:
    「変化はチャンスだ。どうやってこの変化を味方につけようか?」
  2. 挑戦に対して:
    古いマインドセット:

    「どうせ状況は変わらない。だから与えられた仕事だけしよう」
    新しいマインドセット:
    「状況は自分の力で変えられる。何か、自分にできることはないか?」
  3. 失敗に対して:
    古いマインドセット:

    「自分の範囲の仕事はちゃんとした。だから自分は悪くない」
    新しいマインドセット:
    「自分のどこが悪かったんだ?ちゃんと分析して、次に活かさねば

上記は今回紹介した「16のマインドセット」の一つ「他責と自責のマインドセット」だ。

この文章をご覧になれば「他責」から「自責」へとマインドセットを変えれば、その後の行動も変わることに気が付けるはずだ。

この例のように、マインドセットを「選択」できれば、あなたは行動を変えることができる。そして行動が変われば生み出される成果が変わり、成果が変われば周囲からの見られ方も変わる。

そして周囲からの見られ方が変われば、心理学でいう「役割期待効果」が働き、より一層「新しいマインドセット」に則した行動がとれるようになり、あなたのマインドセットは強化されていく。

重要なことなので繰り返すが、もしあなたがマインドセットを変えたいなら、まずは「事実」と「あなたの認識」を切り離して「自分の認識の傾向」をつかもう。そして在りたいマインドセットを「選択」し、それに則した行動をとり続けることが重要だ。

マインドセットの本おすすめ書籍

締めくくりに、マーケティング・ブランディング担当者へのおすすめのマインドセット本を紹介しよう

マインドセットの本おすすめ書籍-1:マインドセット「やればできる! 」の研究

本書は、スタンフォード大学発の世界的ベストセラー書籍だ。能力や才能は生まれつきではないことを、20年間の調査を元に実証している。

本書の主張は「才能の有無」という「事実」ではなく「才能は努力次第で伸ばせると”信じられるかどうか”」という「マインドセットの在り方」こそが人の未来を変えると説く。

本書では「硬直マインドセット:自分の基本能力は変えられない」と「しなやかマインドセット:学習・成長により自分の基本能力は変えられる」の対比が繰り返し述べられ、マインドセットを能動的に選択する重要性を学ぶことができる。

本記事でも再三に渡り強調してきたが、まずは「マインドセットの存在を自覚する」ことが、あなたのマインドセットを変える出発点となる。

もしあなたがその出発点に立ちたいなら、本書はあなたに根拠と自信を与えてくれる書籍となるはずだ。

マインドセットの本おすすめ書籍-2:成長マインドセットー心のブレーキの外し方

あなたは困難に直面した時、悪い結果になることを想像して、悩むことはないだろうか?

しかしよくよく考えてみると、あなたは「結果そのもの」を選択することはできない。あなたが選択できるのは「行動」だけだ。

そして選択できるのが「行動」だけなら「どのような結果になりそうか?」という悩みはいったん頭から切り離して「行動」に集中したほうが結果が良くなるのは自明の理だ。

このように、人は時に悩まなくていいことに悩み、抱えてなくてよいストレスを抱えてしまうことがある。

本書は、上記のようにあなたが成長する上で障害となりがちな「ブレーキ」の外し方を解説した書籍だ。内容は物語仕立てになっており、読み進めるごとに「自分は悩まなくていいことに悩んでるな」という発見の連続だ。

さらに、随所にワークシートが用意されており、それらのワークシートと向き合うことで、自然とマインドセットが変わっていく自分に気が付けるはずだ。

「自分は、つい挑戦に対して臆しがちになる」

もしあなたがそんなタイプなら、本書は「目からウロコ」の書籍となるはずだ。

その他の解説記事とおすすめ書籍

もしあなたが本解説以外にも関心があるのであれば、リンクを張っておくのでぜひ必要な記事を探していただきたい。

また、下記の記事ではより深く学びたい方におすすめ書籍を紹介している。ぜひご覧いただければ幸いだ。

終わりに

今後も、折に触れて「あなたをブランドにする思考法」の解説を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

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