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読書のアウトプット方法|ビジネス書のアウトプットの仕方を解説

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この記事に辿り着いたあなたなら、読書のアウトプット方法が知りたいと考えていることだろう。

このブログ「Mission Driven Brand」は、外資系コンサルティングと広告代理店のキャリアを持つ筆者が、ビジネスの「できない、わからない」を解決するブログだ。

ビジネスの現場は「勉強の場」ではなく「成果をあげる場」だ。

しかし、少なくない人が「まずは勉強から」という先入観を持っているため、行動がインプットに偏っているのが実情だ。例えば「読書をする」「ビジネス勉強会に参加する」「資格を取る」などが典型だ。

これらのインプットは失敗がなく「やった気」にもなれるため「勉強熱心な人」には心地よく感じられるかもしれない。しかしインプットは、それだけではあなたの頭の中に知識が留まっているだけであり、何の成果も生み出さない。

一方で、アウトプットは自分の考えを表現する必要があるため、嫌でも周囲の評価が付いてくる。また「失敗」もありえるため「インプット重視」の人は及び腰になりがちだ。

しかし「インプット」は「アウトプット」のために必要な手段でしかない。あくまで目的は「アウトプット」であり「アウトプット」に結びつかないインプットに時間をかけることは、本末転倒といえる。

人は、学びを通してしか前進できない。そして学びとは、得た知識を自分の言葉に置き換えて、自由自在にアウトプットできるようになることだ。

よって、今回は「読書」からのインプットをどうアウトプットすればいいのか?について、4つの方法を紹介する。

情報や知識は「目に見えるもの」だ。そして短時間で簡単に手に入る。しかし短時間で得られる競争力は、短時間で真似される競争力でしかない。

一方で「アウトプット力」は「目に見えないもの」であり、いったん身につければ、簡単には真似できない長期的な競争力になる。ぜひ今回の解説を、あなたの「持続可能な競争力」に結び付けて欲しい。

また、この記事の最後には、記事内で紹介した図版のスライド資料を用意しているので、ぜひ活用頂きたい。

読書の「インプット方法」と「アウトプット方法」を身につける※無料のオーディオブック特典付

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本論に入る前に、僭越ながら拙著「読書の方程式」を紹介させていただこう。

例え同じ本を読んだとしても、そこから得られる「学びの量」は、人によって何倍も変わる。そして、人は学びを通してしか成長できない以上、その差はやがて、あなたの職業人生すら大きく変えてしまうはずだ。

同じ本を読んでいるはずなのに、人によって「得られる学びの量」が何倍も変わってしまう。この差は、何から生まれるのだろうか?

それは、1冊の本から「知識」を得ようとするか「知識の"運用能力"」を得ようとするかの差だ。

多くの読書術の本は「多読」「速読」など「いかに効率的に知識を得るか?」をテーマにしている。しかし、どんなに効率的に知識を得たとしても、ただそれだけでは「知識の暗記」止まりになる。得られる学びはごくわずかだ。

一方で、読書を通して「知識の"運用能力"」を身につけることができれば「たった1つの知識」を複数の分野に応用し、何倍もの成果を生み出すことが可能になる。

本書「読書の方程式」は、ビジネス書を通して「どう知識の"運用能力"を身につけるか?」を解説した書籍だ。そのポイントは、ビジネス書から学び取る「視点」「法則」そして「抽象化」にある。

おかげさまで、本書は日経やThe21、STUDY HACKERなど多くのメディアに取り上げていただき、発売3か月で海外の翻訳出版も決定した。Amazonレビューでも、

  • 「こんな風に自分を成長させる読み方があったのか!」
  • 「読書術の本では、これまでで最も良い本」
  • 「読書の概念が変わった」

など、ありがたい言葉を頂戴している。

もしあなたが「知識の"運用能力"」を身につけ、1つの事実から得られる「学びの量」を何倍にもしたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。

読書のアウトプット方法-STEP1:手書きのメモをメモアプリにアウトプットする

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まず始めにしていただきたいのは読書から得た学びをメモアプリに転記していくことだ。

もしかしたらあなたは、ビジネス書の様々なページに手書きメモを残しているかもしれない。しかし手書きメモの状態では、そのビジネス書を再読しない限り、学び取った内容を再確認することができない。その結果、いずれ忘れてしまうことになるはずだ。

また読書量が増えてくると、ビジネス書から得られた学びを再確認したいときに「どのビジネス書から得た学びだったっけ?」とわからなくなる。その結果、探すのに手間取ることになるはずだ。

よって、ビジネス書に書き残した手書きメモは、必ずメモアプリに転記するようにしよう。するとメモアプリ上に出来上がっていくのは、あなたオリジナルの「学びリスト」だ。

 ビジネス書を読むたびに手書きメモを取り、手書きメモをメモアプリに転記していけば「学びリスト」はどんどんと育っていき、今後のあなたの財産になっていくはずだ。

メモアプリは、あなたが使い慣れたもので問題ない。もしおすすめするとすれば、メモをクラウド保存でき、スマートフォンでもPCでも書き込み・参照できるものが良いだろう。また、リスト機能があれば「一覧」として整理しやすくなるのでお勧めだ。

メモアプリへの転記の仕方も「これが正解」というものはない。重要なのは「正解かどうか?」ではなく「役に立つかどうか?」なので、あなたにとって役に立ちやすい転記の仕方であればOKだ。

「手書きメモをメモアプリに転記する」と聞くと、どうしても「面倒臭い」と感じるかもしれない。しかしそれを大きく上回る4つのメリットをもたらしてくれる。そのメリットとは以下の4つだ。

  • 達成感が得られる
  • 学びを追加できる
  • 後から振り返れる
  • 実務に活かせる

「学びリスト」をアウトプットするメリット-1:達成感が得られる

「学びリスト」を作るメリットの1つ目は、ビジネス書を読むたびに「学びリスト」が育っていく「達成感」だ。「学びリストが育っていくこと=自分の成長」と捉えれば「メモアプリに転記していく過程」自体がビジネス書を読み続ける上での大きなモチベーションになるはずだ。

「学びリスト」をアウトプットするメリット-2:学びを追加できる

続いて2つ目のメリットは「ビジネス書”以外”から得た学び」もリストに書き加えることができる点だ。

あなたはビジネス書を通して「学び」に対する意識が高まっているはずだ。すると、ビジネス書以外にも、

  • 日々の同僚とのコミュニケーション
  • 会議
  • 研修・セミナー

などでも「あ、これは一つの学びだ」などと気づく機会が増えていく。ここでもし、あなたがメモアプリで「学びリスト」を作っていれば、その場で「得た学び」を書き加えていくことができる。

このように、もしあなたがメモアプリを使って「学びリスト」を整理していけば、ビジネス書以外から得た学びも「学びリスト」に取り込んで、育てていくことが可能になる。

あなたの目的はあくまで「自分の中に学びを増やすこと」なのだから、ビジネス書はその手段の1つでしかない。日々の仕事や生活の中で「学び機会」は無限に転がっているのだ。

「学びリスト」をアウトプットするメリット-3:後から振り返れる

メモアプリで「学びリスト」をつくる3つ目のメリットは、後から振り返ることで新たな発見をもたらしてくれることだ。

ある調査によると、人が1日にスマートフォンを見たり使ったりする回数は、平均56回と言われる。スマートフォンのメモアプリに「学びリスト」を記録しておけば、職場でも、自宅でも、電車の中にいても、いつでもどこでも気が付いたときに参照したり、書き加えることができる。つまり、時間や場所を問わずに「学び」について考えを巡らすことができるようになる。

また「学びリスト」を長い期間に渡って育てていくと、思わぬ発見をもたらしてくれることがある。人は同じ物事を見ていても「置かれている状況の変化」や「自分の成長」によって、ものの見方が変化していくからだ。

もし、あなたがメモアプリの中で「学びリスト」を育てていければ、置かれている状況の変化やあなたの成長に応じて、違ったものの見方や応用の仕方を発見できるようになるはずだ。

「学びリスト」をアウトプットするメリット-4:実務に活かせる

「学びリスト」をつくる4つ目のメリットは、常に「学びリスト」を参照できる状態にしておくことで、実務に活かしやすくなる点だ。

もし私たちが「天才」であれば、毎回インスピレーションが降りてくるのかもしれない。しかし筆者も含めて、私たちは凡人だ。よって、その時々でインスピレーションに頼ることはできないので「学びリスト」をフル活用するのだ。

筆者は仕事で行き詰ったときには、常にスマートフォンのメモアプリを開いて「学びリスト」を眺めるようにしている。すると、そこには様々な「学び」がリストとして並んでいるので「無意識のうちに、視点が一カ所で凝り固まっていたな」「思考の範囲が狭まっていたな」などと気づくことがある。

しかし、あえて強引にでもリストに載っている「学び」に照らして物事を考えてみることで、思わぬ打開策が見つることがある。

残念ながら、私たちは「天才」ではないが、だからこそビジネス書から得た学びを「ストック」に変え、活かし切る方法論が必要なのだ。

読書のアウトプット方法-STEP2:イメージトレーニングをしながら日々の仕事にアウトプットする

「学び」をメモアプリに転記できたら、続いては「日々の仕事にアウトプットする」ステップだ。読書から得た「学び」に対して、

  • 「得た学びを、具体的な実務に応用するとしたら?」

と自分に問いかけ、

  • 情報収集
  • 分析
  • 資料作成
  • 報告
  • 提案
  • 段取り
  • コミュニケーション
  • 会議

など、様々な実務に応用するイメージトレーニングをしてみよう。

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例えば、あなたは読書を通して次のような「学び」を得たとしよう。

  • ビジネスには「足し算」が必要なときもあれば「引き算」が必要なときもある

この「学び」は、どのような形で実務に応用できるだろうか?

学びを「情報収集」に応用する

まずは「情報収集」に応用するイメージトレーニングをしてみよう。

ビジネスパーソンの時間の多くは「何かを調べる」という情報収集に費やされる。しかし、情報収集に時間をかけすぎて、締切りギリギリになったという経験をしたことはないだろうか?

真面目で几帳面な人であればあるほど「情報は多ければ多いほど良い」「情報は抜け漏れがないほうが良い」など「情報を完璧に集めること」を重視しがちだ。これは、典型的な「足し算の視点」といえる。

しかし、もしあなたが「引き算の視点」を獲得していれば「情報の量を追いかける」のではなく「必要最小限の情報を選び取る」という発想ができるようになる。

情報は「判断」のために集めるのであって「あれも、これも」と量を集めることばかりに時間を使っていては、本末転倒だ。よって「判断に役立つ必要最小限の情報は何か?」を見極めて、優先順位の高い情報から順番に集めていけば、はるかに少ない労力で「判断に役立つ」情報を収集することができるようになる。これが「引き算」の視点だ。

ここまでイメージトレーニングができれば「減らす」という視点には「目的」が重要であることに気づくことができるはずだ。

もし「情報収集の目的」が明確になれば「その判断に必要な情報は何か?」がわかるので、収集すべき情報がかなり絞れるようになる。仮に「判断に必要な情報」が網羅的な情報の20%だとしたら、80%もの労力・時間を減らせるので、情報収集の生産性を飛躍的に高めることができるはずだ。

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学びを「資料作成」に応用する

続いては「資料作成」に応用するイメージトレーニングをしてみよう。

資料の作り手はたいていの場合、案件の当事者なので、その内容について誰よりも深く理解しているはずだ。そのため、つい自分が持っているありったけの情報を詰め込んでしまう。これは典型的な「足し算の視点」だ。

しかし資料の読み手側からすれば、資料に記載されている情報が増えるほど、全体像や筋道がとらえづらくなり、結論や論旨が掴みづらくなってしまう。その結果「資料がわかりづらい」「何が言いたいのかわからない」と指摘されてしまいがちだ。

さらに悪いことに「資料がわかりづらい」「何が言いたいのかわからない」と言われると、資料の作り手側は「もっと具体的に書かないと」「もっと細かく説明しないと」と誤解をしてしまい、より資料の分量を増やしてしまうことで、さらに論旨が掴めなくなる悪循環に陥ってしまうことがある。

しかし、もしあなたがあらかじめ「引き算する」という視点を持っていれば、読み手側がいう「わかりづらい」は「中身の詳細がわからない」ことが原因ではなく「話の筋道」や「話の結論」がシンプルにわからないことが原因ではないか?と疑うことができる。

すると、読み手の時間を奪わない、シンプルで無駄のない資料をつくれないか?という考えに思いが至るようになる。そうすれば、資料作成の時間を短くできるだけでなく、読み手が読み込む時間も減らせるので、資料作成の生産性は劇的に向上するはずだ。

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学びを「コミュニケーション」に応用する

最後に「コミュニケーション」に応用するイメージトレーニングをしてみよう。

一生懸命説明しているはずなのに「話が長い」「結局、何が言いたいのかわからない」と言われてしまったことはないだろうか?

話が長くなってしまったり、まとまりのない話をしてしまうのは、見たことや聞いたことを、そのまま「羅列」して話してしまうのが原因だ。別の言い方をすれば、説明が「加える視点」になってしまっているのが原因ともいえる。

しかし、見たこと聞いたことをそのまま「羅列」してしまうと、その大半が結論に至るまでの「経緯」の話になってしまう。その結果、なかなか結論に至らずに「話が長い」「何が言いたいのかわからない」という状態になってしまうのだ。

 一方で「減らす視点」に切り替えて考えてみると、どう変わるだろうか?

「減らす視点」に立つと「聞き手側が、最低限聞きたがっていることは何か?」に思いが至るようになる。

すると、時間がない中で聞き手側が最低限求めるのは「結論」と「その根拠」であることに気がつけるはずだ。そうすれば、まずは「結論」を話し、その上で「なぜその結論に至ったか?」という根拠を説明し、求められたときだけ「経緯」の話をする、という話の組み立てができるようになる。

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このように「学びリスト」を使ったイメージトレーニングは「読書」と「実務」をつなげ、実務への応用範囲を広げる極めて重要なステップだ。

すでに「学びリスト」はメモアプリの中にあるのだから、カフェであれ電車の中であれ、時間や場所を問わずにイメージトレーニングができるはずだ。

そして、いざ「実践」に移すことができれば、頭の中で考えているだけではわからなかった「ニュアンス」や「勘所」が理解できるようになる。

「いざ、実践に移す」となると勇気がいるかもしれないが、様々なイメージトレーニングを繰り返した後は、ぜひ勇気を出して「打席に立つ」ことを繰り返してみて欲しい。

打席に立つ頻度が多ければ多いほど、数多くの「ヒットを打つための勘所」が蓄積されていき、あなたの財産になっていく。また「ヒットを打つための勘所」がつかめるようになれば、それが自信になり、次の挑戦や冒険にも前向きになれて、新たな経験のチャンスを連れてきてくれるはずだ。

読書のアウトプット方法-STEP3:組織に向けてアウトプットする

突然の質問で恐縮だが、あなたは「アウトプット」という言葉に対して、どのようなイメージを持っているだろうか?

読書術の本には、ほぼ例外なく「読書をしたらアウトプットせよ」「読書の目的はアウトプットである」と書いてある。しかし、ここでいったん「アウトプット」に対して、次の視点で考えてみて欲しい。

  • 「目的」の視点
  • 「手段」の視点

アウトプットとは、果たして「目的」だろうか?それとも「手段」だろうか?

筆者は「アウトプット」自体は目的にはなり得ず、別の目的に対する「手段」であると考えている。では「アウトプットの目的」とは何だろうか?

アウトプットは「OUT=外に出す」という言葉の響きから、つい「自分の中にあるものを外側に出す」という「手段」に目を奪われがちだ。しかし、本来アウトプットの目的は、誰かの役に立ち「ありがとう」「あなたがいてくれてよかった」と言ってもらえることだ。

もしあなたがビジネス書から数々の学びを得たなら、ぜひ今度は教える側に立ち、誰かの役に立つ形で共有し、組織の力に変えることを考えてみて欲しい。

最近では情報共有の一貫として、多くの企業で「社内ブログ」や「社内SNS」などの仕組みが導入されているはずだ。もしあなたが所属する企業でも導入されているなら、ビジネス書から得た学びを簡単なパワーポイントにまとめ、情報共有してみるのも手だ。

自分が得た学びをパワーポイントに落とそうとすると「文字だけ」というわけにはいかなくなる。

そうなると「図解表現」を取り入れながらパワーポイント資料をつくることになり、その過程で「ここの部分の理解が足りてないな」など「実はわかっていなかった部分」が浮き彫りになるはずだ。また「こういう表現の仕方だとわかりにくいな」など「アウトプットの仕方」自体の学びにもつながるだろう。

更に、パワーポイント資料を作成したら、あなたが所属する部門で部門内勉強会を企画してみるのも手だ。最近はリモートで参加できる仕組みも整っているので物理的に集まる必要がなく、そのハードルは大きく下がっているはずだ。

重要なことなので繰り返すが「アウトプット=自分の中にあるものを外側に出すこと」ではない。「アウトプット=誰かの役に立ち、ありがとうと言ってもらえること」だ。

したがってビジネス読書はもちろん、様々な物事から学びを得た場合には「何の役に立つのか?」だけでなく「誰の役に立つのか?」も意識して欲しい。

その際に、自分にぶつける質問は以下の通りだ。

  • どう学びを共有すれば、その人の情熱と成長に変えられるだろうか?

読書のアウトプット方法-STEP4:社会に向けてアウトプットする

インターネットが当たり前のものになったことで「企業から個人へ」「規模から質へ」のパワーシフトが起きているといわれる。

確かにGoogleの検索結果に上位表示されるかどうかは、必ずしも「コンテンツを発信している企業の規模」で決まるわけではない。

例え一個人のブログであっても、検索利用者のニーズに合っていれば、規模が大きい企業のコンテンツより上位表示されることがある。これは別の言い方をすれば「コンテンツの質が高ければ、一個人が大企業を下剋上できる世界」と言い換えることもできる。

またソーシャルメディアも、多くの人にシェアされるかどうかは「企業の規模」で決まるわけではない。

例え一個人のつぶやきだったとしても、そこに驚きや発見、面白さがあれば、企業の公式アカウントよりもはるかに多くの人にシェアしてもらえる世界だ。

また、amazonでも同様だ。amazonでの売れ行きを決めるのは「規模の大きい出版社が出している書籍だから」ではない。amazonレビューという「個人の集合知」によって売れ行きが決まる時代だ。

リアルの世界では「規模」は一定の優位性を保つことができた。しかしインターネットが広く浸透した世界ではパラダイムシフトが起き、問われるのは「規模の大きさ」ではなく「質の高さ」だ。

また、インターネットは「企業の公式アカウントが発信する建前・演出」よりも「個人が発信する本音・本質」のほうが受け入れられやすい世界でもある。このこともまた「企業から個人へ」のパワーシフトを後押ししていると言えるだろう。

これらを「アウトプット」という観点で捉え直すと、例えあなた一個人のアウトプットだとしても、その質が高ければ「社会に共有でき、多くの人たちの力になりうる」ということを意味する。このようなことを実現できる環境が、すでに整っているのだ。

あとは、あなたが一歩を踏み出すだけだ。

まずは手はじめに、書籍販売サイトや書評投稿サイトでのレビュー投稿にチャレンジしてみるのはどうだろうか?あなたが心の底から「素晴らしい」と思ったビジネス書なら、どのような「視点」や「法則」を学べて「どう活かせそうか?」を投稿してみるのだ。

もしかしたら、あなたのたった一つの投稿が多くの人たちの目に留まり、そのビジネス書を手に取るかもしれない。そのビジネス書が多くの人たちの力になり、人生を変え、より良い職業人生を歩む手助けになることができたら、これは立派な「アウトプット」と言えるだろう。

多くの書籍販売サイトや書評投稿サイトには、あなたの投稿に対して「役に立った」「いいね」などのフィードバックがなされる仕組みが備わっている。いわば「誰かの役に立つためにアウトプットする」というあなたの根本動機を下支えしてくれる仕組みがあるのだ。

またamazonに限っていうと、amazonには「レビュワーランキング」という仕組みがある。これは「レビューを投稿した数」や「役に立つボタンを押してもらえた数」などに応じて、amazonにレビューを投稿した人がランキングされる仕組みだ。

「ランキングの上位を狙う」ことが本質ではないが、レビュワーランキングで自分の順位をチェックすることでレビュー投稿のモチベーションを下支えし、より質の高いレビュー投稿のための参考にすることができる。

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また、あなた自身の手で「書評ブログ」を立ち上げてみるのも一つの手だ。

書評ブログの場合「アフィリエイト」という書籍販売サイトの販売代理店のような仕組みを使うことで、副収入を稼ぐことができる。

この「副収入」は、あなたのアウトプット(=書評)の市場価値を「金額換算したもの」と言えるだろう。いわば、あなたのアウトプットが生み出した価値の対価だ。

こちらも「副収入を狙う」ことは本質ではないが「副収入=市場価値の金額換算」が、「アウトプットで誰かの役に立つ」という根本動機を下支えしてくれるはずだ。

さらに「企業から個人へ」の流れを受けて「個人が社会にアウトプットする機会」は格段に増えている。書籍販売サイトや書評投稿サイト、ブログ以外にも例えば、

  • ソーシャルメディア上でのアウトプット
  • noteでのアウトプット
  • YouTube上でのアウトプット
  • Kindle出版によるアウトプット
  • POD出版によるアウトプット

など、数え上げればきりがない。

「企業から個人へのパワーシフトが起きている」ということは、言葉を変えれば「もう企業に頼ることはできず、個人の力が試される時代になっている」ということでもある。

もしあなたが社会の役に立ち、かつ、個人としての市場価値を高めたいなら、ビジネス書から得た学びを社会に向けてアウトプットしてみて欲しい。

このブログから書籍化した本4冊

ロジカルシンキングでは学べない「視点力」と「法則力」を身につける※無料のオーディオブック特典付

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冒頭でも紹介したが、再度ここでも紹介させていただこう。

例え同じ本を読んだとしても、そこから得られる「学びの量」は、人によって何倍も変わる。そして、人は学びを通してしか成長できない以上、その差はやがて、あなたの職業人生すら大きく変えてしまうはずだ。

同じ本を読んでいるはずなのに、人によって「得られる学びの量」が何倍も変わってしまう。この差は、何から生まれるのだろうか?

それは、1冊の本から「知識」を得ようとするか「知識の"運用能力"」を得ようとするかの差だ。

多くの読書術の本は「多読」「速読」など「いかに効率的に知識を得るか?」をテーマにしている。しかし、どんなに効率的に知識を得たとしても、ただそれだけでは「知識の暗記」止まりになる。得られる学びはごくわずかだ。

一方で、読書を通して「知識の"運用能力"」を身につけることができれば「たった1つの知識」を複数の分野に応用し、何倍もの成果を生み出すことが可能になる。

本書「読書の方程式」は、ビジネス書を通して「どう知識の"運用能力"を身につけるか?」を解説した書籍だ。そのポイントは、ビジネス書から学び取る「視点」「法則」そして「抽象化」にある。

おかげさまで、本書は日経やThe21、STUDY HACKERなど多くのメディアに取り上げていただき、発売3か月で海外の翻訳出版も決定した。Amazonレビューでも、

  • 「こんな風に自分を成長させる読み方があったのか!」
  • 「読書術の本では、これまでで最も良い本」
  • 「読書の概念が変わった」

など、ありがたい言葉を頂戴している。

もしあなたが「知識の"運用能力"」を身につけ、1つの事実から得られる「学びの量」を何倍にもしたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。

 

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。

なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考の重要性は説くものの、肝心の「仮説思考の身につけ方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせている書籍が多い。

しかし本書は、外資系コンサルティングファームと広告代理店を経験した筆者が「仮説思考に必要な頭の使い方の手順」を、豊富な事例とともに徹底解説している。よって、その手順通りに頭を使えば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

おかげさまで本書は5版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。

さらにAmazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など有難い言葉を頂戴している。

もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

8ジャンル57個の仕事術で「実践力」を身につける

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どのようなビジネスも、実践が伴わなければ成果は出ない。しかし、いざ「実践力」を身につけようとしても、その分野は、

  1. 時間管理術
  2. 段取り術
  3. コミュニケーション術
  4. 資料作成術
  5. 会議術
  6. 学び術
  7. 思考術
  8. 発想術
など多分野に渡り、最低8冊分の読書時間と書籍代がかかってしまうのが難点だ。

しかし、本書「超効率ハック」は、8つの分野の仕事術の「重要ポイントだけ」を抜き出し、ギュッと1冊に凝縮した書籍だ。もちろん、学び術に関しても重要ポイントを解説している。

さらに、本書は「訓練や習慣化が必要な作業テクニック」ではなく「行動を変えるための頭の使い方」の解説に力を入れているため「頭のスイッチを切り替える」だけですぐに実践できるのも特色だ。

おかげさまで、本書を題材にしたSchooのオンライン授業では「思考法ジャンル」で人気ランキング1位を頂いた(139講座中)。また、lifehackerやOggiなど数多くのメディアで取り上げていただき、Kindleでは「オペレーションズ部門」でベストセラー1位を獲得している。

Amazonレビューでも、

  • 「思考と行動の質を上げるヒントが盛りだくさん」
  • 「読んでみると、頑張りどころを間違えてたことに気付かされる」
  • 「仕事が速い人はこれをやってたんだな、ということがよくわかった」

など、ありがたい言葉を頂戴しており嬉しい限りだ。

もしあなたが「短時間で網羅的に仕事術を学びたい」「根本から仕事の生産性を高めたい」と感じているのなら、ぜひ手に取ってみて欲しい。

ブランディングの理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書」

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本書は、筆者の専門である「ブランディング」について解説した書籍だ。

ブランディングは、ややもすれば「デザインの話」「広告の話」「世界観の話」など、掴みどころのない抽象論に陥りがちだ。

しかしブランディングは「ブランド戦略」という言葉があるように、企業の成否を大きく左右する戦略のひとつだ。そして投資が伴う以上、一定の合理性と説明責任が求められる。決して、売上や利益から逃げてはならない。

本書は、つい「感覚論」に陥りがちな「ブランディング」に対して「論理的な納得性」と「直感的な腹落ち感」の両面を追求した書籍だ。

「論理」が理解できなければ、ブランディングを体系的に理解することできず、再現性を生むことができない。

そして「直感的な腹落ち感」がなければ、ブランディングを実務に落とせず、成果をもたらすことができない。

本書は、広告代理店&外資系コンサルティングファームで培った「生の知見」と「体系的な解説」を通して、ブランディングの理論を実践へとつなげて解説している。

おかげさまで、発売後1週間で、Amazon Kindle 【消費者主義カテゴリ】 ベストセラー1位を獲得している。

もし本書を手にとって頂ければ、ブランディングの専門用語はもちろん、実践の手順や実務の勘所が、一通り学べるはずだ。

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終わりに

今後も、折に触れて「ロジカルで、かつ、直感的にわかる解説」を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

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