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ブランディングの戦略家が【ブランド戦略の全て】を解説するブログ

PDCAとは|PDCAサイクルを効果的に回す具体例と問題点

PDCAとは|PDCAサイクルが回らない理由とPDCAを回す手順|図解解説

このページに辿り着いたあなたなら「PDCAとは何か?」あるいは「PDCAを効果的に回す具体例」に関心があることだろう。

PDCAは、KPIと並びビジネスの世界に定着して久しい。

一方でPDCAの問題点は「PDCA地獄で現場が疲弊する」などの副作用が現れやすい点だ。その結果「PDCAは意味がない」「PDCAは古い」などの批判が噴出するのはPDCAの「あるある」だ。

しかし、PDCAは扱い方さえ間違わなければビジネスだけでなく、あなたの働き方そのものにもポジティブな影響を与える非常に重要な考え方だ。

もしあなたが「PDCAとは何かを知りたい」あるいは「PDCAを効果的に回す具体例を知りたい」のなら、この解説を最後までお読みいただきたい。

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

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本論に入る前に、拙著「推論の技術」を紹介させていただこう。

PDCAは「仮説」こそが成否を握るといっても過言ではない。

なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、PDCAは止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考の重要性は説くものの、肝心の「仮説思考の身につけ方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせている書籍が多い。

しかし本書は「仮説思考に必要な頭の使い方の手順」を、豊富な事例とともに徹底解説している。よって、その手順通りに頭を使えば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

おかげさまで本書は5版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。

さらにAmazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など有難い言葉を頂戴している。

もしあなたがシャープな仮説を導き出し、適切にPDCAを回せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。

PDCAとは何か?

PDCAとは

あなたは「PDCAとは何か?」と聞かれて、何と答えるだろうか?このブログの筆者であるk_birdは、PDCAサイクルを以下のように定義している。

「PDCA」とは

目標達成に向けた、仮説検証の学習サイクル

「PDCA」とは、Plan、Do、Check、Actionsそれぞれの頭文字を取ったものだ。そしてPDCAサイクルとは業務の流れを、

  • Plan:仮説立案
    目的とゴールを設定し、そのために何をするのか仮説を立てること。
  • Do:実行
    施策を実行し、問題が発生したら対応すること。
  • Check:学習
    施策の検証・評価を行い、そこから学習すること。
  • Action:軌道修正
    学習を元に課題を改善しながら軌道修正をしていくこと。

の4つにプロセス分解し「成果に向けた学習と行動のサイクル」を回すことで、ビジネス進化させてくことだ。

PDCAとは?-1:PDCAの意味と定義

PDCAの本質

PDCAは「PDCA管理」という言葉があるように、ややもすれば「行動を管理するためのツール」と考えがちだ。

確かに「行動管理」は重要だが、PDCAの本質は「行動のサイクル」ではなく「学習のサイクル」にある。ここに誤解があると、PDCAを回す現場は単なる「PDCAマシーン」と化し、疲弊を招くだけでなく「次の仮説を立てる」という仮説検証サイクルが回らなくなる。

事実、PDCAの提唱者であるデミング博士も、後年になってPDCAの「C」を「S:Study」に置き換え「PDSAサイクル」として「学習の重要性」を指摘している。

PDCAを効果的に回す方法と具体例

いよいよここからは、PDCAサイクルを効果的に回す方法と具体例について解説していこう。

PDCAを効果的に回す方法と具体例-1:Plan(仮説立案)

PDCAサイクルの「Plan」とは、目的とゴールを設定し、そのために何をするのか仮説を立てることを指す。

PDCAサイクルの「Plan」とは

目的とゴールを設定し、
そのために何をするのか仮説を立てること

あらゆるビジネスは「Plan(仮説)」がカギを握る。

なぜなら「Plan(仮説)」を立てられなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、PDCAサイクルは、そこで止まってしまうことになる。

PlanはPDCA全体の立脚点となる重要な要素であり、Planがあるからこそ、チームは足並みを揃えることができるようになる。

また、事前に「Plan」を立てておけば「Check」時に「Planと実行の乖離」を分析することも可能になる。

Planを考える上で必要な方法と手順は下記の通りだ。

  • 目的と目標を設定する
  • 課題を明確にする
  • 戦略を考える
  • 計画を立てる

以下、簡単に解説していこう。

PDCAを回す方法と手順-1:Plan(仮説立案)

Plan(仮説立案)-1:目的と目標を設定する

目的とは「成し遂げたい内容」のことであり、目標とは「目的(=成し遂げたい内容)の達成水準」のことを指す。

 

目的・目標を設定する際に意識しておきたいのは、目的や目標に「ストーリーを乗せる」ことだ。

イソップ寓話にレンガ職人の話があるが、人はいきなり「100万個のレンガを積み上げよう(=目標)」と言われても、その意味や意義を理解できず、意欲やモチベーションにつながらない。

しかし「多くの人々を救う大聖堂を創ろう」という「目的」を理解した上で「100万個のレンガを積み上げよう」という目標が示されれば、気が遠くなるような単調な仕事も「意義がある仕事」に変わる。

PDCAはKPIとセットになって語られることが多いため、ともすれば「数値管理」の色彩を帯び、現場の仕事は「数値を追いかけるだけのPDCAマシーン」になりがちだ。

しかし数値目標だけでなく

  • PDCAサイクルの先にあるのは、どのような景色なのか?
  • 社会やビジネスを、どう変えるのか?

などのストーリーを示すことができれば「目的」は「実現したくなる未来」に変わり「目標」は単なる数値を越えて意味があるものに変わる。

重要なので繰り返すが、PDCAサイクルは「数値だけの世界」にしてはならない。必ず「学習」「成長」「社会の未来」の視点でPDCAのストーリーを語ろう。

Plan(仮説立案)-2:課題を明確化する

目的と目標が設定できたら、次は現状の課題を明確にしよう。「課題」を明確にするには、

  • 目的と目標
  • 今の状態
  • そのギャップ

の3つを正確に把握することが必要だ。

こと「課題」となると、人はつい「今、目の前に生じている困りごと」だけに着目しがちだ。しかしそもそも「理想の状態」に無関心であれば、人は「課題」を感じることはなく「どう解決するか?」にも思いが至らなくなる。

そう考えれば「課題」の立脚点は「今の困りごと」ではなく「目的・目標」の方であり「目的・目標」と「今の現実」のギャップを見極めることで初めて「課題」は浮き彫りになる。

Plan(仮説立案)-3:戦略を考える

どのようなビジネスも、投入できるリソース(ヒト・モノ・カネ)には限りがある。そして限りあるリソースで効果の最大化を図るには、最も効果が見込める分野を「選択」し「集中」させなければならない。

このように「どのような分野にリソースを集中させれば勝てるのか?」を考えるのが戦略だ。

別の言い方をすれば、戦略とは「この戦略通りに愚直に実行すれば必ず勝てる」という「施策の方向性を決める設計図」だ。優れた戦略を策定できれば、その通りに実行すれば「必ず勝てる」のだから、PDCAの「D:実行」は、ぐっと楽になるはずだ。

PDCAサイクルは、ともすれば「現場の努力」というニュアンスで語られがちだが、現場に努力が必要な時点で、その戦略は優れた戦略とは言えない。

戦略立案は、実行の労力と成果を大きく左右するため、決して欠かせないステップだ。

Plan(仮説立案)-4:計画を考える

「この戦略通りに愚直に実行すれば必ず勝てる」という戦略が策定できたら、続いては計画に落とすステップだ。計画策定に必要な要素は下記の通りだ。

  • 何を実行するか:実行施策
  • どのような期間で実行するか:スケジュール
  • 検証のタイミングをいつにするか:マイルストーン
  • どのような指標で検証するか:KPI
  • どのようなリソースがどのくらい必要か:リソースプラン
  • どのような役割分担で実行するか:体制

計画は、ともすれば「細かく」「綿密に」「網羅的に」となりがちだ。しかしビジネス環境の変化が激しい現在においては、どんなに綿密な計画も「実行からの学び」にはかなわない。

むしろ「Plan=可能性の一つ」と捉え、素早く行動を起こして、失敗して学び、改善を繰り返した方が成果は出やすくなる。

また「Planはあくまで実行者のもの」という認識の共有が欠かせない。そうでなければ「ボク、Planを作る人」「あなた、Doする人」となり、現場は徐々に「やらされ仕事」となり、疲弊してくる。

そし、現場が疲弊すれば、PDCAの本質である「学習のサイクル」は回らなくなり、やがてPDCAは形骸化していくので注意が必要だ。

PDCAを適切に回す方法と具体例-2:Do(実行)

PDCAの「Do」とは、施策を実行し、課題が発生したら逐一対応することを指す。

PDCAサイクルの「Do」とは

施策を実行し、
課題が発生したら逐一対応すること

どんなに優れたPlanも「Do:実行」に移せなければ成果はゼロだ。DoはPDCAの成果に直結する、極めて重要なステップだと言える。

Doを考える上で必要な方法と手順は下記の通りだ。

  • タスクとスケジュールを細分化する
  • 実行する
  • 発生した問題に対応する

以下、簡単に解説していこう。

PDCAを回す方法と手順-2:Do(実行)

Do(実行)-1:タスクとスケジュールを細分化する

まずは「Plan」で描いた施策を細かいタスクに分解し「個人レベルの役割」に落とした上で行動スケジュールを引いていこう。

1つ1つの施策を

  • タスク
  • 個人レベルの役割分担
  • 行動スケジュール

に落としていけば「Doの推進力」は劇的に高まる。

なぜなら、常に1人1人が「直近の具体的なゴール」をイメージできるようになるので、そのゴールに向けた行動を起こしやすくなるからだ。また「直近の具体的なゴール」を達成するたびに「ゴールに達成した実感」や「成長している実感」も認識しやすくなるはずだ。

Do(実行)-2:実行する

実行局面で極めて重要なのが「盲目的に実行しない・させない」ことだ。

PDCAのDoの局面では計画が詳細に決まっていることが多い。そのため、実行現場はつい「計画を守ること」自体が目的になりがちだ。そして計画通りにいかない場合、なんとか帳尻を合わせようとする。それが不正の温床になることすらある。

こだわるべきは「計画そのもの」ではなく「課題」だ。

もし、実行段階で適切な課題意識が持てれば、その課題意識が「Check:学習」のタイミングで「学び」となって効いてくるはずだ。

Do(実行)-3:発生した課題に対応する

もし、実行段階で何らかの課題が発生したら「計画を守ること」よりも「発生した課題をチームで共有すること」を優先しよう。なぜなら、その課題はあなた以外の他の誰かにも起きている可能性があるからだ。

もし課題を共有できれば、組織的に解決し、チームメンバーに共有することができる。そうすれば、実行ステップが少しずつ進化し、実行の生産性も高まっていくはずだ。

PDCAサイクル適切に回す方法と具体例-3:Check(学習)

PDCAの「Check」とは、仮説に沿った施策を検証・評価し、そこから学習することを指す。

PDCAの「Check」とは

仮説に沿った施策の検証・評価を行い、
そこから学習すること。

Checkのステップは「学習する組織」として常に振り返りを実践し、様々な学びを得ながら競争力を進化させていく、極めて重要なステップだ。

そうであるにもかかわらず「Check」や「Action」まで至らない企業が後を絶たたない。

「Checkはきちんとやってます」という企業でありがちなのは、現場レベルでは「良かった」「ダメだった」など「結果の感想」に留まってしまい、一方の上層部では「ダメだった」ことに対して責任追及が始まるパターンだ。

本来PDCAのCheckで行うべきは「結果の感想」や「責任の追及」ではなく、検証から得られる「学び」を共有し「Check:学習」そのものを「習慣化」していくことだ。

そのために「失敗」に対する捉え方を大きく変える必要がある。

「失敗」を「ダメなこと」と捉えてしまうと「Check=犯人探し」の色彩を帯び、同僚や部下、あるいは上司への配慮から、どうしても「Check」は甘くなる。

しかし「失敗=未来に向けた学び」と捉え、失敗を受け入れて喜ぶという心構えを持てれば、後に続く人たちに向けた大きな財産となる。

PDCA×失敗の捉え方を変える

チームの生産性を高めるには「心理的安全性が必要だ」と言われるが、PDCAの「Check:学習」を効果的に機能させる上でも、心理的安全性は必要不可欠であることを強く認識しておこう。

Checkを考える上で必要な方法と手順は下記の通りだ。

  • 問題を特定する
  • 問題の解決策を立案する

以下、簡単に解説していこう。

PDCAを回す方法と手順-3:Check(学習)

Check(学習)-1:問題を特定する

Checkのステップで重要なのは「問題を解決すること」以上に「問題を正しく見極めること」だ。これをビジネスの世界では「イシュー」と呼ぶ。

問題を正しく見極めるためには「何が問題なのか?」だけでなく「どのレベルの問題なのか?」も見極めることが有効だ。

例えば「何が問題なのか?」については

  • 「期限内に目標を達成できなかった」
  • 「タスクに無駄があった」
  • 「体制を間違った」
  • 「コストがかかりすぎた」

など「目に見える問題」として認識しやすい。しかしその問題が、

  • 「戦略レベルの問題なのか?
  • 「計画レベルの問題なのか?
  • 「実行レベルの問題なのか?」

などのように「どのレベルの問題なのか?」は目に見えないために見落としやすくなる。

PDCA×イシューを正しく見極める

その結果、PDCAの「Check」が「現場レベルの小手先の改善」に留まり、より根本的な問題解決に至らない場合があるので注意が必要だ。

Check(学習)-2:問題の解決策を立案する

問題を正しく見極めることができたら、問題の解決策を立案するステップだ。問題解決策を立案する際には、以下の視点を念頭に置いておけばスムーズだ。

  • 施策を修正すべきか?:「変えるべきこと」と「変えるべきでないこと」を考える視点
  • 施策を追加すべきか?:「追加すべきこと」を考える視点
  • 施策を中止すべきか?:効果が乏しい施策を中止する視点
  • 新たなチャレンジすべきか?:上方修正し挑戦的、野心的なActionを考える視点
  • ピボットすべきか?:大きな「方向転換」や「路線変更」をすべきか?

特に「ピボットすべきか?」という視点はリーダーの胆力が試される。

どれだけPDCAを回しても成果が出なくなったとき、次に求められるのは大きな戦略転換でありピボットだ。PDCAで解決できない非連続な局面に立たされた時、最後はリーダーの人間力や胆力を総動員した上で、大きな「方向転換」を決断することになる。

リーダーにとってみれば非常に怖いことだが、それを乗り越えない限り、効果が乏しい不毛なPDCAをひたすら繰り返すだけになる。結果、現場が良かれと思って必死に回しているPDCAが、労力の割にほとんど効果のない活動になる可能性もあるので注意が必要だ。

PDCAを適切に回す方法と具体例-4:Action(軌道修正)

PDCAの「Action」とは、学習を元に課題を改善しながら軌道修正をしていくことを指す。

PDCAの「Action」とは

学習を元に課題を改善しながら軌道修正をしていくこと。

Actionのステップは「Check:学習」で得られた学びを元に、軌道修正したActionを起こしていくことになる。

その際に重要なのは「できない理由よりやれる方法」を考え「愚直に実行していく」ことだ。PDCAは「行動のマネジメント」と言われるが、真に重要なのは思考と行動を繰り返しながら教訓を文化に変え、終わることのない改善を習慣にしていく「学習のサイクル」だ。

PDCAは、改善がゴールではない。あらゆるビジネスは、常に未来に向けてなされるのだから、どの段階においても、それが「新しいスタート」であることを、肝に銘じておこう。

PDCAを回す方法と手順-4:Action(軌道修正)

PDCAの問題点

ビジネスの世界ではすでに一般的になったPDCAだが、それでも「PDCAが回らない」と嘆く企業は多い。巷でも「PDCAは意味ない」「PDCAはオワコン」などの意見がちらつく。
しかし、PDCAが回らないのは原因がある。
k_birdはこれまで数多くのクライアントの現場を見てきたが、PDCAが回らない場合、その問題点は以下の3つのパターンに集約されることが多い。
ぜひ、あなたの会社に当てはまらないかどうかを、チェックしてみて欲しい。

PDCAの問題点-1:PDCAがPPPPになってしまっている

比較的大企業に多いのが、PDCAが「PPPP」になってしまっているパターンだ。つまり「Plan:計画」を時間をかけて精緻に作り上げるあまり「Do」「Check」「Action」に至るまでに時間がかかり、結果PDCAのサイクルが間延びし、やがて廃れていくケースだ。
この場合、PDCAは「時間がかかりすぎて使えない」という評価になりやすく「今の時代はOODAループだ」「いやいやSTPDだ」など、流行りの考え方に飛び移っていく現象が起きる。
このケースの場合、PDCAが回らない真因は「計画=完璧でなければいけないもの」と捉え、仮説思考のマインドセットを持てていないことだ。
どのようなビジネスも未来に向けてなされる以上「100%完璧な答え」など存在しない。
変化が激しい昨今のビジネス環境においては「徹底的に」「綿密に」「時間をかけて」完璧を期したとしても、計画が完成したころには市場環境が大きく変わってしまい「完璧にしたはずの計画」は役に立たなくなる。
また、ビジネスは「自社が動けば競合が動き、競合が動けば自社も動く」という動的なものであり、事前に「完璧な答えがわかる」という性質のものでもない。
よって、PDCAのPは「計画」と捉えるよりも「P:仮説立案」と捉えたほうが実用的であり、環境変化に合わせてビジネスを柔軟に加速させやすくなるはずだ。
もしあなたの企業がPPPP状態で悩んでいるのなら「P:計画」ではなく「P:仮説立案」と捉え「初めに時間をかけて完璧を期そう」と考えるのではなく「やりながら仮説検証を繰り返して、成果を最大化していこう」というマインドセットを持つようにしよう。

PDCAの問題点-2:PDCAがPDPDになってしまっている

数多くの企業に当てはまるのが、PDCAが「PDPD」になってしまっているパターンだ。つまり「Plan:仮説立案」と「Do:実行」はできるが「Check:学習」に至らないまま「やりっぱなし」となり、何の学びもないまま別の新しいことを初めてしまうケースだ。
どのようなビジネスも「やりっぱなし」ではその善し悪しがわからない。そして善し悪しがわからないということは「得られる学び」もわからないため、次のビジネスも「経験と勘」に頼ることになる。
そして「経験と勘」に頼ったビジネスは目的も達成水準も不明瞭となるため、再び「やりっぱなし」となってしまう悪循環に陥ってしまう。
PDCAが「CA」まで至らない本当の怖さは「経験と勘」や「なんとなく」が放置されたまま長期に渡って悪循環に陥ることにある。
もしあなたの会社が「PDPD病」にかかってしまっているのなら、常に「Check:学習」する習慣を組織の中に埋め込もう。
経済全体が伸びている時代には人手と時間を投入すれば成果を出せたが、低成長時代には「人手や時間をかけなくても成果を出す工夫」が求められる。そのためには「Check:学習」によるビジネスの進化は、欠かせないステップだ。

PDCAの問題点-3:PDCAがCACAになってしまっている

PDCAが回らない理由の最後は、PDCAが「CACA」になってしまっているパターンだ。つまり「Plan:仮説立案」や「Do:実行」がないまま、細かい施策の「Check:検証・評価」と「Action:軌道修正」に終始してしまい、いつまでも、思い切った改革(イノベーション)が起こせないケースだ。
「Check」「Action」とは「施策の結果の良し悪しによって、短期的かつ柔軟に次の施策を変える」ことだが、この繰り返しはチームの視野が「短期的に、かつ柔軟に変えることができる施策のみ」に限定されてしまうリスクをはらむ。
結果、PDCAの範囲外で起きる構造変化や不連続な未来を見通すことができないまま、ひたすら過去の反省・検証・改善を繰り返すことになる。
「Check」「Action」を繰り返し「足元の小さな問題を一つ一つ解決していけば、いつかは完璧な理想像が実現するはず」というのは幻想だ。「Check」「Action」で扱う足元の課題と「Plan」「Do」で扱う戦略上の課題は、その性質が大きく異なる以上、わけて考えるべきだ。
もしあなたの会社が「CACA」に陥っているのなら、ダブルループ学習を回してみよう。
ダブルループ学習とは、既存の枠組みを越えた新しい枠組みを取り込む学習スタイルのことを指す。
「CACA」だけでは、得られる学びが日々の業務の「内側」に留まってしまうため、過去の固定観念を打破することは難しい。しかしダブルループ学習を回し、PDCAの範囲を越えてビジネスを俯瞰視することができれば、ビジネスの背景にある構造変化や不連続な未来を見通すことができるようになり、これまでとは全く異なる「Plan:仮説立案」を策定することが可能になるはずだ。

PDCAの本|おすすめ書籍3冊

締めくくりに、あなたにおすすめできる「PDCAの本」を紹介しよう。選定した基準は下記の通りだ。以下のどれかに当てはまるものをピックアップした。

  • k_birdが実際に読み、単純に「素晴らしかった」と思えるPDCAの本。
  • 実際に実務に役立っているPDCA関連の書籍。
  • 長年に渡って読み継がれており、時代を越えても変わらない「本質」や「原理」が見出せるPDCA関連の名著。

もちろん、すべて「なぜ読むべきなのか?」という解説付きだ。

PDCAの本おすすめ書籍-1:まんがで身につくPDCA

タイトルの通り、本書はマンガ形式でPDCAを解説している書籍だ。

本書が優れている点は、マンガでストーリーが進んでいくためPDCA初心者にとっては極めてわかりやすい点だ。

また「マンガでわかる●●」という類の書籍となると、つい「内容が浅いのでは?」と思いがちだが、本書の著者はトヨタの現場でいろんな人と接してきた経験があるため「Planをどの程度立てれば良いのか?」「Checkの仕方が間違っていないか?」など、要所要所で細かい手法が解説されている。そのため、PDCAを「へぇー」で終わらない工夫がなされているのが秀逸だ。

もしあなたが「これからPDDCAを始めたい」と考えているなら、本書はその入り口としてふさわしい書籍だ。

PDCAの本おすすめ書籍-2:一生食えるプロのPDCA

職場でPDCAを回すには、あなた自身が「自分自身のPDCA」を回すスキルを身につけている必要がある。

本書は、元外資系のコンサルタントがまとめた「一生使えるスキルとしてのPDCA」を解説した書籍だ。

先ほどの「まんがで身につくPDCA」が「職場での実践」にフォーカスした書籍だとしたら、本書は「スキルとしてのPDCA」にフォーカスした書籍だと言える。

本書の最大の特徴は、PDCAのそれぞれのステップで欠かせない重要なポイントを解説しつつも「営業職のPDCA」「マネージャーのPDCA」「プロジェクトのPDCA」「スキルアップのPDCA」など12の具体例を、その運用方法まで含めて解説している点だ。

本来、PDCAは使える範囲が広く、学びや成果につながりやすい考え方だ。

もしあなたがPDCAサイクルを様々な分野に応用し、自分を飛躍的に成長させたいなら、本書は一読に値する書籍だ。

PDCAの本おすすめ書籍-2:xDrive 質問でPDCAは加速する

当たり前のことだが、チームのPDCAは、自分一人だけでは回せない。

あなたがどんなにPDCAの知識やスキルを身につけても、他のチームメンバーに主体性や当事者意識がなければ、チーム全体でのPDCAは回らない。

本書は、そんなチームメンバー達に「質問」を通して思考を促しながら、当事者意識を作ることでPDCAを回す方法を解説した書籍だ。

本書が秀逸なのは、単なる「考え方」にとどまらず、チームメンバーのPDCAを回すための120個もの「質問集」が用意されており、極めて実践的なのもありがたい。

もし、チームメンバーの当事者意識がPDCAのボトルネックになっているなら、本書はその解決策になる書籍だ。

このブログから書籍化した本

視点」と「法則」を掛け算する読書術※無料のオーディオブック特典付

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人は誰しも「視点」を通してしか物事を考えることができない。別の言い方をすれば、「何を考えるか?」は視点が支配してしまうともいえる。

 人の思考は必ず、

  1. 視点:まずは何らかの「視点」を置き
  2. 法則:その「視点」を元に「ああなれば→こうなるだろう」という「法則性」に当てはめ
  3. 結論:結論を出す

というステップを辿る。

つまり、どんなにロジカルシンキングに長けていても、論理の前提となる「視点を置き方」を間違えれば結論は間違ったものになる。

また、どんなに適切な視点を置いたとしても「ああなれば→こうなるだろう」という「法則」のストックがなければ、再現性の高い仮説を導き出すことはできない。

本書はビジネス書から「隠れた視点」と「隠れた法則」を発見し、思考の質とスピードを上げていく方法を解説した書籍だ。

もしあなたが自由自在に「視点」を操ることができるようになれば、物事の多様な側面に気づき、次々と「別の選択肢」「別の可能性」を生み出すことができるようになる。

さらに、数多くの「法則」をストックしていけば、様々な現象に「法則」を当てはめることで「的を射た」仮説を瞬時に導き出すことが可能になるはずだ。

おかげさまで、本書はamazonの「読書法カテゴリー」で新着1位を獲得し、レビューや書評においても、

  • 読書術を越えて、実用的な思考力向上の学びが得られる
  • 一つひとつが結構深くて、ハイライトを引きまくり
  • 読書術の常識を次々と塗り替えている目からウロコの本

など、ありがたい言葉を頂戴している。

数多くの視点を持っている人は、たとえ同じ状況を見ていても「気づくこと」や「気づきの量」が格段に違う。

数多くの法則を持っている人は「ああなれば→こうなりやすい」という「法則」に当てはめて考えることで、精度の高い未来を予測している。

もしあなたが「ロジカルシンキング本」では学べない「視点力」や「法則力」を身につけたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。

※無料のオーディオブック特典付

57個の仕事術を身につけたい方へ|超効率ハック

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今や、あらゆる仕事は効率化や生産性が求められる時代だ。しかし、いざ「生産性の高い仕事の仕方」を身につけようとしても、その分野は、

  1. 時間管理術
  2. 段取り術
  3. コミュニケーション術
  4. 資料作成術
  5. 会議術
  6. 学び術
  7. 思考術
  8. 発想術
など多分野に渡り、全てをマスターしようとすると最低8冊分の読書時間と書籍代がかかってしまうのが難点だ。

しかし、本書「超効率ハック」は、8つの分野の仕事術の「重要ポイントだけ」を抜き出し、ギュッと1冊に凝縮した書籍だ。

さらに、本書は「訓練や習慣化が必要な作業テクニック」ではなく「行動を変えるための頭の使い方」の解説に力を入れているため「頭のスイッチを切り替える」だけですぐに実践できるのも特色だ。

おかげさまで、本書を題材にしたSchooのオンライン授業では「思考法ジャンル」で人気ランキング1位を頂いた(139講座中)。また Kindleでも「オペレーションズ部門」でベストセラー1位を獲得し、海外出版社からの出版オファーも頂いている。

Amazonレビューでも、

  • 「思考と行動の質を上げるヒントが盛りだくさん」
  • 「読んでみると、頑張りどころを間違えてたことに気付かされる」
  • 「仕事が速い人はこれをやってたんだな、ということがよくわかった」

など、ありがたい言葉を頂戴しており嬉しい限りだ。

もしあなたが「短時間で網羅的に仕事術を学びたい」「根本から仕事の生産性を高めたい」と感じているのなら、ぜひ手に取ってみて欲しい。

シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説

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PDCAサイクルを回す中で、最も大切な能力は何かと聞かれれば、筆者は「過去の結果から教訓を得て、次の仮説を立てる能力」と答えるだろう。

なぜなら、次の仮説を立てられなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、PDCAサイクルは、そこで止まってしまうことになる。

しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考のメリットは説くものの、肝心の「仮説思考のマスターの仕方」になると、

  • 「センスが必要」
  • 「経験の積み重ねが物を言う」

など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせているものが多い。

翻って本書は「仮説思考に必要な推論の手順」を、豊富な事例とともに解説している。よって、その手順通りに推論を重ねれば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。

おかげさまで、本書はflierとグロービスが主催する「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただき、NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただいた。Amazonレビューでも、

  • 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
  • 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
  • 「一生もののスキルになるのは間違いない」

など有難い言葉を頂戴しており、5刷を重ねている。

もしあなたが、PDCAを回す上で「次の一手」を生み出し続けたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。 

ブランディングの理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書

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本書は、筆者の専門である「ブランディング」について解説した書籍だ。

ブランディングは、ややもすれば「デザインの話」「広告の話」「世界観の話」など、掴みどころのない抽象論に陥りがちだ。

しかしブランディングは「ブランド戦略」という言葉があるように、企業の成否を大きく左右する戦略のひとつだ。そして投資が伴う以上、一定の合理性と説明責任が求められる。決して、売上や利益から逃げてはならないのだ。

本書は、つい「感覚論」に陥りがちな「ブランディング」に対して「論理的な納得性」と「直感的な腹落ち感」の両面を追求した書籍だ。

「論理」が理解できなければ、ブランディングを体系的に理解することできず、再現性を生むことができない。

そして「直感的な腹落ち感」がなければ、ブランディングを実務に落とせず、成果をもたらすことができない。

本書は、広告代理店&外資系コンサルティングファームで培った「生の知見」と「体系的な解説」を通して、ブランディングの理論を実践へとつなげて解説している。

おかげさまで、本書はAmazon kindle売れ筋ランキング「消費者主義」ジャンルでベストセラー入りを果たし、Amazonレビューでも、

  • 「ふわっとしたブランディングの本が多い中で、異彩を放っている」
  • 「事例も多いので実践のイメージが湧きやすい」
  • 「海外企業の事例ばかりが紹介されている輸入本だとピンとこない、という方にお薦め」

など、ありがたい言葉を頂いている。

もし本書を手にとって頂ければ、ブランディングの専門用語はもちろん、実践の手順や実務の勘所が、一通り学べるはずだ。

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終わりに

今後も、折に触れて「あなたをブランドにする思考法」の解説を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

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