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構造化とは|問題解決に必須の【5つの構造化スキルと方法】を解説

構造化とは何か|問題解決に必須の5つの構造化スキルを徹底解説

この記事に辿り着いたあなたなら「構造化とは何か」あるいは「構造化スキルをトレーニングしたい」と感じていることだろう。

市場成熟化やデジタル化により、モノや情報は氾濫している時代だ。それは言い方を変えれば「物事の複雑性が増している時代」ともいえる。

また、情報が流れ去るスピードが加速度的に増しているために、つい「情報に追いすがること」に注力しまい「物事を整理して考えること」「その背景を深く考えること」がおろそかになりがちな時代でもある。

しかし逆の見方をすれば「物事を整理して考えるスキル」「その背景を深く考えるスキル」自体の希少価値が高まりつつある時代でもある。

情報や知識は目に見えるものだ。そして簡単に短時間で手に入れることができる時代だ。しかし短時間で得られる競争力は、短時間で真似されやすい競争力でしかない。

一方で「物事を整理して考えるスキル」や「その背景を深く考えるスキル」は、目に見えないスキルであり、これらのスキルを地道にトレーニングしていけば、ライバルが追随できない長期的な競争力を築くことが可能になる。

なぜなら「目に見えないスキル」は、目に見えない以上「真似されにくいスキル」であり「長い時間をかけて身につけるスキル」であるということは「今日明日では真似されない蓄積型のスキル」であることを意味するからだ。

構造化:長期的に真似されないスキル

今回はそんなスキルの中でも「構造化スキル」について解説する。

この解説を最後までお読みになれば、あなたは「構造化とは何か?」はもちろん「構造化のメリット」「5つの構造化スキルと方法」についても理解が深まるはずだ。

重要なので繰り返すが、これからの時代は「目に見えるスキル」より「目に見えないスキル」の方が重要だ。そして「短期的に獲得できるスキル」より「長期的に築き上げるスキル」の方が、持続可能な競争力を築ける時代だ。

ぜひ今回の解説を、あなたの「持続可能な競争力」に結び付けて欲しい。

また、以下の記事では「ビジネスに必須の様々な思考法」や「発想の幅を広げる方法」を紹介しているので、合わせてお読みいただきたい。

 

構造化とは

構造化とは-1:構造化の意味を定義する

まずは「構造化とは何か?」について解説しよう。

構造化とは、物事の全体を定義した上で「構成要素」と「構成要素間の関係」を整理する取り組みを指す。

構造化とは?

物事の全体を定義した上で「構成要素」と
「構成要素間の関係」を整理する取り組み。

冒頭でも解説した通り、現在はモノや情報が氾濫し、複雑性が増している時代だ。

世の中に現れる多くの物事は様々な要素が複雑に絡み合っており、ただ漠然と全体を捉えただけでは有益な示唆は得られにくい。また、ビジネスの現場では様々なことが複雑に絡まっていて「何と何が」「どう」関係しているのかを把握するのが難しくなっている。

このような状況の中で重要性を増しているのが、物事の全体を定義した上で「構成要素」と「構成要素間の関係」を整理する「構造化」だ。

構造化とは-2:構造化のメリット

構造化には、大きく分けて4つのメリットが存在する。

  • 問題解決の漏れやダブりを回避しやすくなる
  • 問題の原因に対して適切な対処ができるようになる
  • 問題解決の優先順位がつけやすくなる
  • 情報共有やコミュニケーションがしやすくなる

以下、一つずつ簡単に解説していこう。

構造化のメリット-1:問題解決のモレやダブりを回避しやすくなる

構造化のメリットの1つ目は、問題解決の際のモレやダブリが回避できることだ。

物事を検討する際に「モレがある」ということは「見落としがある」ことを意味する。もし「見落としてしまった部分」が問題解決をする上で致命的に重要なものであれば、あなたは的外れな問題解決策を立案してしまうことになりかねない。

一方で「ダブリがある」ということは、同じ物事を重複して分析したり、アクションの対象にしてしまうことを意味する。その結果「重複業務による生産性の低下」や「無駄な重複投資」を招くことになる。

もしあなたが構造化スキルを身につけることができれば、ロジカルに物事を考え、モレやダブリを回避し、問題解決をスムーズに進めることができるようになる。

構造化のメリット-1:問題解決のモレやダブりを回避しやすくなる

構造化のメリット-2:問題の原因に対して適切な対処ができるようになる

構造化のメリットの2つ目は、問題に対して適切な対処ができるようになることだ。

問題は、問題そのものに打ち手を講じても対処療法で終わる。なぜなら問題を引き起こしている根本原因は残り続けてしまうからだ。

真に有効な問題解決は、問題を引き起こしている根本原因を突き止め、根本原因に対して対策を講じることだ。

そして「目に見えている問題」から、それらを引き起こしている「目に見えない原因」を突き止める際に「原因と結果」の関係を整理する構造化スキルは必要不可欠となる。

構造化のメリット-2:問題の原因に対して適切な対処ができるようになる

構造化のメリット-3:問題解決の優先順位がつけやすくなる

構造化のメリットの3つ目は、問題解決の優先順位がつけやすくなることだ。

問題を引き起こしている根本原因は、必ずしも一つとは限らない。また、問題解決策も複数のプランが存在することは十分にありえる話だ。

一方で、どんなビジネス活動も投入できるリソース(資金・時間・人など)は有限なのだから、選択肢が複数ある場合には、それらを比較検討し最も有効な選択肢を選び取らなければならない。その際にも有効なのが構造化だ。

なぜなら、問題の根本原因や問題解決策を構造化することができれば、選択肢の一覧性が高くなるため、様々な問題解決策を横並びで分析し評価しやすくなるからだ。

構造化のメリット-3:問題解決の優先順位がつけやすくなる

構造化のメリット-4:情報共有やコミュニケーションがしやすくなる

構造化のメリットの4つ目は、情報共有やコミュニケーションがしやすくなることだ。

なぜなら、もしあなたが構造化スキルを身につければ「イシュー(議論の論点)」と「抽象度のレベル」を相手に合わせやすくなるからだ。

もし、イシュー(議論の論点)がずれてしまえば「そもそも何について議論をしているのか?」がかみ合わなくなるため、情報共有やコミュニケーションは難しくなる。

しかし、もしあなたが構造化スキルを身につけることができれば「相手は全体の中のどの部分のことを議論しようとしているのか?」というイシューを捉えることができるようになる。

構造化のメリット-4:情報共有やコミュニケーションがしやすくなる①

一方で、例え相手とイシューを揃えることができたとしても、相手が「戦略レベルの話をしているのか?」それとも「個別具体的な話をしているのか?」という「話の抽象度/具体度のレベル」を把握できなければ、やはり議論はかみ合わなくなる。

しかしこちらも構造化スキルを身につけることができれば、話の抽象度/具体度を正確に捉えて議論することができるようになる。

その結果、相手は「何について」「どのレベルの」議論をしているのか?が把握しやすくなるので、情報共有やコミュニケーションがスムーズにできるようになる。

構造化のメリット-4:情報共有やコミュニケーションがしやすくなる②

 

問題解決に必須の5つの構造化スキルと例

構造化の意味が理解できたら、続いては「問題解決に必須の5つの構造化スキル」を、例を交えて解説しよう。構造化スキルには、大きくわけて5つのスキルが存在する。

  • 全体を定義するスキル
  • 構成要素に分解する「切り口」を探すスキル
  • 切り口にそって構成要素に分解するスキル
  • 構成要素一つ一つの特徴を分析するスキル
  • 全体と部分の間で働くメカニズムを発見するスキル

以下、例を交えて解説しよう。

構造化スキルと例-1:全体を定義するスキル

物事を構造化する上で最も重要なのが「何を構造化するのか?」という「全体の定義」だ。

なぜなら構造化は「全体」を「構成要素」と「構成要素間の関係」に分解し整理する手法である以上、そもそもの前提である「全体の定義」を間違うと、そこから派生する「構成要素」も間違うことになる。

例えば、以下の図をご覧いただきたい。以下の図は「売上高」を構成要素に分解し構造化した例だ。

構造化に必要な要素と例-1:全体の定義②

この例の場合、もしグローバル企業なら「全体」である「売上高」の定義は「全世界での売上高」ということになる。一方で、もし国内のみで事業を行っている企業なら「売上高」の定義は「国内売上高」となる。

また、上記の例では「売上高」がいつからいつまでの売上高かが判然としない。鋭いあなたならすでに気づきと思うが「売上高」の定義が「年間の売上高」なのか「直近四半期の売上高」なのかによって、構成要素に分解した際の数値は大きく変わることになる。

構造化に必要な要素と例-1:全体の定義②

このように「全体の定義」が曖昧だと、構造化する「範囲」が曖昧になる。よって、物事を構造化していく際には、必ず「全体の範囲」を厳密に定義しよう。 

構造化スキルと例-2:構成要素に分解する「切り口」を探すスキル

構造化スキルの2つ目は、構成要素に分解する「切り口」を探すスキルだ。こちらも、まずは以下の図をご覧いただこう。

構造化に必要な要素と例-2:構成要素に分解する「切り口」

このように、物事は切り口があって初めて構成要素に分解できる。上記の図をご覧になれば、売上高は「商品別」という切り口で、

  • 国内の年間売上高=商品Aの売上高+商品Bの売上高

という構成要素に分解している。しかし、分解の切り口は一つだけとは限らない。続いて、以下の図をご覧いただきたい。

構造化に必要な要素と例-2:構成要素に分解する「切り口」②

こちらは、先ほどの「商品別」の切り口とは異なり「顧客別」という切り口で、

  • 国内の年間売上高=新規顧客売上高+リピート顧客売上高

という構成要素に分解している。さらに、以下の図をご覧いただこう。

構造化に必要な要素と例-2:構成要素に分解する「切り口」③

こちらは「市場」という切り口で、

  • 国内の年間売上高=市場規模+市場シェア

という構成要素に分解している。

このように「分解の切り口」は無数に存在する。そして無数に存在する切り口の中からどの切り口を選び取るかが、あなたの腕の見せ所となる。

「全体」を「構成要素」に分解するそもそもの目的は、構成要素のどこかに存在する「根本的な問題」を発見することだ。よって、全体を分解する際には「構成要素の質」に着目し、できるだけ「根本的な問題」が浮き彫りになる切り口を発見しよう。

構造化に必要な要素と例-2:構成要素に分解する「切り口」④

構造化スキルと例-3:切り口にそって構成要素に分解するスキル

構造化スキルの3つ目は、切り口にそって構成要素に分解するスキルだ。

全体と部分には、大きく分けて2つの「関係」が存在する。

  • 全体と部分の包含関係
  • 全体と部分の因果関係
全体と部分の包含関係

全体と部分の関係の1つ目は「包含関係」だ。「包含関係」とは「全体が部分の総和で成り立っている関係」であり、

  • 全体=構成要素+構成要素

となる関係を指す。例を挙げれば以下の図の通りだ。

全体と部分の包含関係

 このように「全体」を包含関係で分解していけば全体を成り立たせている構成要素の「ボリュームの違い」や「特徴の違い」 を浮き彫りにすることが可能になる。

全体と部分の因果関係

全体と部分の2つ目の関係は「因果関係」だ。「因果関係」とは「原因と結果の関係」であり、

  • 全体=構成要素×構成要素

となる関係を指す。例を挙げれば以下の図の通りだ。

全体と部分の因果関係

このように「全体」を因果関係で分解していけば、全体(=結果)に影響を与えている構成要素(=原因)を浮き彫りにすることが可能になる。

構造化スキルと例-4:構成要素一つ一つの特徴を分析するスキル

構造化スキルの4つ目は、構成要素一つ一つの特徴を分析するスキルだ。

まずは下記の図をご覧になって欲しい。この図では、

  • 国内の年間売上高=「商品Aの売上高と商品Bの売上高」という包含関係

で分解し、さらにそれぞれの商品に対して

  • 「受注件数と単価」「数と率」という因果関係

で分解している。

構造化の方法と例-4:構成要素一つ一つの特徴を吟味する

そして記載している矢印は、構成要素一つ一つの特徴を「前年比」という視点で分析し、

  • 前年比を上回っている構成要素:青い矢印
  • 前年比を下回っている構成要素:赤い矢印

で表現したものだ。こうして構成要素一つ一つの特徴を分析することで「国内の年間売上高」を構成する要素一つ一つに対して、その実態を明らかにすることが可能になる。

構造化スキルと例-5:全体と部分の間で働くメカニズムを発見するスキル

構造化スキルの最後は、全体と部分の間で働くメカニズムを発見するスキルだ。

別の言い方をすれば、構造化した結果を俯瞰で眺め、因果関係を特定し、どの構成要素間で「原因と結果の関係」になっているか?を発見するスキルともいえる。

構造化がきちんとできていれば、問題発生のメカニズムを解明し、その根本原因に手立てを講じることで、そこから派生する問題を根こそぎ解決することができる。

構造化の方法と例-5:全体と部分の間で働くメカニズムを発見する

構造化の5つの方法と例

最後に、構造化の方法について解説しよう。構造化の方法は、大きくわけて5つ存在する。

  • 要素分解による構造化
  • 因数分解による構造化
  • フレームワークによる構造化
  • 概念分解による構造化
  • プロセスによる構造化

以下、一つ一つ解説していこう。

構造化の方法-1:要素分解による構造化と例

構造化の方法の1つ目は「要素分解による構造化」だ。

「要素分解による構造化」とは、下記の例のように「全体」を定義した後に「全体と部分」が包含関係になるように分解していく方法だ。

構造化の方法-1:要素分解による構造化 Thanks for Miki&Jumpei

 「要素分解による構造化」のメリットは、全体と部分の規模感や、部分同士の規模感が比較しやすくなることだ。例えば上記の例の場合、

  • 30-40代既婚女性の中で、最も人口が多いのは「働いていて子供がいる人」であり、30-40代既婚女性の56%を占める
  • 30-40代既婚女性の中で、最も人口が少ないのは「働いておらず子供がいない人」であり、30-40代既婚女性の3%しかいない

などが直感的にわかる。また要素分解で構造化すると、各構成要素の特徴を浮き彫りにすることも可能になる。例えば、

  • 「30-40代既婚女性・働いていて子供がいる人」は、30-40代既婚女性の56%を占めるが、自社の市場シェアは7%しかない。
  • 「30-40代既婚女性・働いておらず子供がいない人」は、30-40代既婚女性の3%しかいないが、自社の市場シェアは16%と、比較的高い。

などだ。そして各構成要素の特徴が浮き彫りになれば、

  • なぜ自社商品は「30-40代既婚女性・働いていて子供がいる人」で市場シェアが低いのか?
  • なぜ自社商品は「30-40代既婚女性・働いておらず子供がいない人」の市場シェアが高いのか?

など、より深掘りした分析が可能になる。そしてその原因を解明できれば、次のアクションに結び付けやすくなる。

このように「全体と構成要素の規模感の比較」や「構成要素同士の規模感の比較」そして「各構成要素の特徴」を浮き彫りにしてくれるのが 「要素分解による構造化」だ。

構造化の方法-2:因数分解による構造化と例

構造化の方法の2つ目は「因数分解による構造化」だ。

「因数分解による構造化」とは、下記の例のように「全体」を定義した後に「全体と部分」が因果関係になるように分解していく方法だ。

構造化の方法-2:因数分解による構造化

前述した「要素分解による構造化」は「全体」を静的に捉えて構成要素に分解したが「因数分解による構造化」は「全体」を動的に捉えて「因果関係のメカニズム」を明らかにしてくれるのが特徴だ。

例えば上記の例は、

  • 「営業リーチ数」か「アポ獲得率」のどちらかが上がれば「アポイント数」が増える
  • 「アポイント数」か「商談率」のどちらかが上がれば「商談数」が増える
  • 「商談数」か「契約率」のどちらかが上がれば、最終ゴールである「契約数」が増える

という因果関係が成立している。

このように「因数分解による構造化」ができれば「原因と結果の関係」を明らかになるため「何に力を入れれば、成果をどう変えられるのか?」というアクションに結び付けやすくなる。

「因数分解による構造化」のコツは「全体」を「量×率」で分解していくことだ。なぜなら「量」は「資源の投量」を表し「率」は「成果に向けた工夫の度合い=質」を表すからだ。

構造化の方法-3:フレームワークによる構造化と例

この記事をお読みのあなたなら「3C」や「PEST」などのビジネスフレームワークは、すでに勉強済のことだろう。

「フレームワークによる構造化」とは、下記の例のように「全体」を定義した後に「ビジネスフレームワーク」を用いて構成要素に分解していく構造化の方法を指す。

構造化の方法-3:フレームワークによる構造化

ビジネスフレームワークは、それらを開発した先人たちの知恵であり、時代を越えた検証を経てなお活用されていることから、非常に有用性が高い。

また、構造化は「モレやダブリがないことが重要だ」と前述したが、多くのフレームワークがMECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive:モレなくダブリなく)であることもメリットだ。

ビジネスフレームワークは多岐に渡るため、必ずしもすべてを覚える必要はない。しかし主要なビジネスフレームワークをマスターしておけば、物事を構造化する際に、あなたを助けてくれるはずだ。

構造化の方法-4:概念分解による構造化と例

突然の質問で恐縮だが、あなたは「ブランド価値とは何か?」と聞かれて、どのように答えるだろうか?

ビジネスの世界には、わかったようでわかりにくい「概念的な言葉」が数多く存在する。例えば「ブランド」や「コンセプト」などが典型だ。

これらのように、高度に概念的な言葉はわかった気になりがちだが、いざ実務に落とそうとすると概念が曖昧過ぎて扱いずらかったり、多様な解釈ができるために周囲との認識がずれがちだ。

そのようなときに有用なのが「概念分解による構造化」だ。

「概念分解による構造化」とは、下記の例のように「全体」を定義した後に「概念から具体へと分解していく方法」を指す。

構造化の方法-4:概念分解による構造化

このように「曖昧な概念」は、構成要素に分解していくことでより具体的になっていくため、実務で扱いやすくなる。また「曖昧な概念」は多様な解釈を生みがちだが、こうして具体に分解していけば、その都度「概念のどの部分のことを指しているのか?」を明確にできるため、コミュニケーションの齟齬がなくなる。

もしあなたが「曖昧な概念」に出会ったら、とにかく「砕く」「分解する」という習慣をつけよう。そうすれば、これまで曖昧だった概念の輪郭が浮き彫りになり、実務で扱いやすくなるはずだ。

構造化の方法-4:プロセスによる構造化と例

構造化の方法の最後は「プロセスによる構造化」だ。

あなたは上司から頼まれごとをしたものの「何から手をつけていいかわからない」という経験をしたことがないだろうか?

「プロセスによる構造化」とは、下記の例のように「全体」を定義した後に「プロセス」に分解していく方法だ。

構造化の方法-4:プロセスによる構造化と例

このように、物事はプロセスに分解していくことでタスクが明確になっていく。そのため、取っつきやすくなり、スケジュールを引きやすくなるのがメリットだ。

また、物事をプロセスに分解すれば「どのプロセスが滞っているのか?」というボトルネックも明確にしやすくなるため、次回に向けた改善点を見える化しやすくなる。

更には、物事をプロセスに分解すれば「先のプロセス」が見通せるようになる。そして「先のプロセス」が見通せるようになれば「先々のために、今準備しておくことは何か?」「今後、どんなリスクがありそうか?」などを先読みし、事前にアクションが取れるようになる。

プロジェクトをリードする上での最大の武器は「先読み力」だ。「プロセスによる構造化」は、いったん習慣にすればあなたの「先読み力」を鍛えてくれるはずだ。

 

構造化関連の本|おすすめ書籍4冊

締めくくりに、あなたにおすすめできる「構造化関連の本」を紹介しよう。選定した基準は下記の通りだ。以下のどれかに当てはまるものをピックアップした。

  • k_birdが実際に読み、単純に「素晴らしかった」と思える構造化関連の本。
  • 実際に戦略立案実務や事例共有に役立っている構造化関連の書籍。
  • 長年に渡って読み継がれており、時代を越えても変わらない「本質」や「原理」が見出せる構造化関連の名著。

もちろん、すべて「なぜ読むべきなのか?」という解説付きだ。

構造化関連の本おすすめ書籍-1:ロジカルシンキング

本書は、ロジカルシンキングや構造化を学ぼうと思ったら誰もが通るベストセラーであり「ロジカルシンキングの名著」だ。

著者である照屋氏はマッキンゼーのエディターとして活動した経験を持っており、マッキンゼーを一躍有名にした書籍としても知られる。

本書は「ピラミッドストラクチャー」や「MECE」「So What?/Why So?」など、今では当たり前のように使われる構造化手法を、日本に普及させた名著と言ってよい。

この書籍は多くのビジネスパーソンにとって「ロジカルシンキングの登竜門」的位置づけと言って良いだろう。もし、あなたが「理解」を越えて「ロジカルシンキングを使いこなしたい」「構造化をマスターしたい」なら、ぜひ一読を勧めたい必読書だ。

構造化関連の本おすすめ書籍-2:入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法

ロジカルシンキングや構造化は、あなたの頭の中にあるだけでは意味がない。

ビジネスの現場では、レポーティングや業務メール、あるいは提案書など「自分の考え」を構造化して文章に落とす局面は多い。

本書は、ベストセラーとなったバーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」の翻訳者が著した、日本人向けのロジカルライティングの書籍だ。

ロジカルライティングは、ロジカルシンキングと異なり、常に「相手」を想定しなければならない。

本書の特筆すべき点は、ロジカルシンキングや構造化を「相手に合わせて」「文章に落とす」実行可能な方法論を、徹底的にわかりやすく解説してくれていることだ。

ビジネスとは、突き詰めれば人と人との間にある営みだ。

しかし「自分が伝えたいことをロジカルに伝える」ことはできても「相手が知りたいことロジカルに伝える」ことができる人は、そう多くない。

もし本書を手に取れば、あなたは「ロジカルシンキングや構造化を相手に伝わる形に変換する」スキルを身に付けることができるはずだ。

構造化関連の本おすすめ書籍-3:頭がいい人の「論理思考」の磨き方

本書は、延べ25万人を教えたグロービスの講師によるロジカルシンキングの「トレーニング本」だ。

本書の特徴は「帰納法」や「演繹法」あるいは「MECE」「ロジックツリー」などの構造化手法ついて、ロジカルシンキング入門者が「つい陥りがちな罠」も含めて解説している点だ。

さらには5つの例題を通して、紙面と「格闘」しながら具体的にロジカルシンキングを磨き上げるトレーニングができる点も特徴だ。

本書は、一通りロジカルシンキングが理解できるようになったあなたが、より高いレベルの構造化スキルを鍛え上げる際にぴったりの一冊だ。

構造化関連の本おすすめ書籍-4:知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

ロジカルシンキングには限界が存在する。それは推論を考える際の「切り口」の限界だ。

ロジカルシンキングを行う際には「構造化」を多用する。

構造化は、目の前にある「問題現象」を要素分解することで根本課題を見抜いたり、あるいは「問題解決」の打ち手の選択肢を広げていくときに使われることが多い。

しかし「要素分解」も「選択肢の拡大」も、その「切り口」次第で結論は変わる。そうなると、いかに「筋のよい切り口」を見出せるかが重要なカギとなるが「筋のよい切り口」は論理では導き出せない。

本書は「多面的な視点」を持ち、複眼的に様々な切り口から物事を見る重要性を説いた書籍だ。

もしあなたが構造化スキルの一つである「多面的」「複眼的」に考える思考技術を手に入れたいなら、一読をおすすめする。

その他の解説記事とおすすめ書籍

もしあなたが本解説以外にも関心があるのであれば、リンクを張っておくのでぜひ必要な記事を探していただきたい。

また、下記の記事ではより深く学びたい方におすすめ書籍を紹介している。ぜひご覧いただければ幸いだ。

終わりに

今後も、折に触れて「あなたをブランドにする思考法」の解説を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

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