このページに辿り着いたあなたなら「マーケティングリサーチや市場調査が学べるおすすめの本」を探していることだろう。
このブログ「Mission Driven Brand」は、外資系コンサルティングファームと広告会社の両方のキャリアを持つ筆者が、ブランディングやマーケティング・ビジネスにおける「できない、わからない」の課題解決を目指しているブログだ。
このブログを運営していると「おすすめの本を紹介して欲しい」という問い合わせを頂くことが多い。
各解説記事でもおすすめマーケティング本を紹介しているが、今回はブランディングやマーケティングに必須の「マーケティングリサーチ」に関する本を、入門書から専門書まで10冊紹介しよう。どれも、本ブログの筆者であるk_birdが「ぜひ読むべき」と考えるマーケティングリサーチ関連書籍だ。
1年で発刊されるビジネス書は、5,000冊を越えると言われる。しかし、その中で時代を越えて通用する書籍は、そう多くはない。そのような中から、今回はおすすめマーケティングリサーチ本を紹介していこう。
★「シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説
マーケティングリサーチの本を紹介する前に、拙著「推論の技術」を紹介させていただこう。
あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。
なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。
しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考の重要性は説くものの、肝心の「仮説思考の身につけ方」になると、
- 「センスが必要」
- 「経験の積み重ねが物を言う」
など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせている書籍が多い。
しかし本書は「仮説思考に必要な頭の使い方の手順」を、豊富な事例とともに徹底解説している。よって、その手順通りに頭を使えば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。
おかげさまで本書は5版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。
さらにAmazonレビューでも、
- 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
- 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
- 「一生もののスキルになるのは間違いない」
など有難い言葉を頂戴している。
もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。
マーケティングリサーチ本:おすすめ書籍10冊
マーケティングリサーチ本おすすめ書籍-1:ヒットをつくる「調べ方」の教科書
「どうすれば、ヒットする商品をつくれるのか?」
もしあなたがマーケッターなら、常に上記を問い続け、試行錯誤をしているはずだ。
本書は、電通マーケティング部門の新人が教わる「ヒットをつくるための調べ方」を解説した書籍だ。
本書の秀逸な点は「仮説の出し方」「定量・定性調査の方法」「3C分析の方法」などを「実際の事例を通して」学べる点だ。
また、語り口は軽快ながらも、実務上重要となる「母集団」「標本」「分析軸」など、主要な専門知識をカバーしているのもありがたい。
更には、リサーチ実務で使える40種類ものテンプレートや計算ツールが付録として用意されており「実践支援」が充実しているのも特徴だ。
もしあなたが本書を手に取れば、ヒットを作るために必要な「調べ方」を身につけ、適切な「ターゲットと「セールポイント」を絞り込めるようになるはずだ。
マーケティングリサーチ本おすすめ書籍-2:マーケティング・リサーチの基本
あらゆるブランディングやマーケティングは、消費者心理の理解から始まる。
消費者心理を理解する上で、実務上必ずマスターしておきたいのがマーケティングリサーチだ。
本書は定量調査・定性調査を含め、多種多様なマーケティングリサーチを目的別に解説した、いわばマーケティングリサーチの総合ガイドだ。
特筆すべき点は、従来型のリサーチだけでなく、インサイトリサーチやモバイルリサーチ、MROCなど、広範なリサーチ手法をカバーしてくれている点だ。
もし、あなたが一通りのマーケティングリサーチ手法を俯瞰しておきたいなら、最適な入門書だ。
マーケティングリサーチ本おすすめ書籍-3:マーケティングリサーチとデータ分析の基本
巷に存在するマーケティングリサーチの書籍は、統計やリサーチの専門家の立場から描かれていることが多く、初学者から見ればややアカデミックな印象だ。
そのような中、本書はインターネットリサーチ企業に所属する著者が、極めて実務的な視点でマーケティングリサーチのプロセスと手法を解説している書籍だ。
本書の特筆すべき点は、難しい専門用語を避け、初心者にわかりやすく、それでいてマーケティングリサーチをアクションに結びつけるポイントが解説されている点だ。
もしあなたがこれからマーケティングリサーチを始めたいなら「何が大事で、何をすべきなのか」が丁寧に解説されている本書は、良き教科書となってくれるはずだ。
マーケティングリサーチ本おすすめ書籍-4:マーケティングリサーチの論理と技法
例えマーケティングリサーチの概要を理解していたとしても、その実務や要諦を理解していなければ、質の高いマーケティングリサーチは行えない。
本書の特徴はマーケティングリサーチの実務が調査課題に沿って体系的に整理され、必要な実務知識を全て網羅していることだ。
本書は、マーケティングリサーチの実務家であるリサーチャーの中では、いわば「定番の参考書」となる。
k_birdから見ても、マーケティングリサーチの知識と技術の「本格的な学習」を目指す人々にとって、現在望みうる最良の書籍だ。
本書は、マーケティング担当者であれば一度は目を通しておきたい、マーケティングリサーチの名著だ。
マーケティングリサーチ本おすすめ書籍-5:開発マンが書いた調査の本
本書は、明治製菓で商品開発と市場調査に携わった筆者が「商品開発のための市場調査の使い方」を解説した書籍だ。
今や市場調査の本は数多くあるが、そのほとんどは「市場調査の知識・方法論」を解説したもので「商品開発の経験者が、商品開発のために描いた市場調査の本」は珍しい。それだけ、描かれている中身は希少性が高いと言える。
また「商品アイデア開発時の市場調査」「商品コンセプト立案時の調査」「製品開発時の調査」「ネーミング・パッケージ開発時の調査」「売上予測時の調査」など「どの局面で、どのような調査をすればよいか」が理解できるのもありがたい。
もしあなたが「商品開発のための市場調査」を学びたいなら、本書は必読だ。
マーケティングリサーチ本おすすめ書籍-6:統計学が最強の学問である
あなたは、ビジネスに関するデータをただ漫然と眺めてはいないだろうか?
本書は、データを扱う際の主要なスキルの一つである「統計学」を優しく解説している入門書だ。
昨今、ビッグデータやデータドリブンなど、あたかも「データが中心」とも誤認されかねない風潮が目立つが、どのようなデータや統計手法も「ビジネスに利益をもたらす意思決定につながるかどうか?」という視点で語られなければならない。
「統計学の本」といえば、あなたは「数式ばかりの小難しい書籍」として、身構えてしまうことだろう。
しかし本書が重視しているのは「数式そのもの」ではなく「数式の背景にあるロジック」だ。これらの「ロジック」を理解して初めて、統計学をビジネスに活用することが可能になる。
本書は、統計の背後にあるロジックや用語を、極めてフランクな語り口で解説してくれている。
統計学の本としては35万部を越える異例のベストセラーになったことからもわかる通り、統計に詳しくない人にもわかりやすい入門書となっている。
本書を読み終えた後は、これまで数字を見ながら「なんとなく」で決めていた事柄に対して「統計思考」で判断できるようになるはずだ。
マーケティングリサーチ本おすすめ書籍-7:新・涙なしの統計学
日本人が書いた統計の本は、生真面目な国民性からか正確さを期すがあまり、数式を用いて解説されているものが多い。
しかし、統計とは本来「計算」ではなく「ロジック」であり、そのロジックを数字で扱えるようにしたものが「数式」だ。計算は答えを出す上で必要不可欠なプロセスだが「なぜその計算をしているのか?」という考え方が理解できなければ、実務での応用は難しくなる。
本書は海外の統計書の翻訳版らしく、読み進めながら自然に統計学の「考え方」が理解できる隠れたベストセラー書籍だ。
本書の秀逸な点は、初学者に優しい、噛んで含めるような丁寧さだ。さらに自然に自分の頭で考えられるような解説スタイルを採っているため、読み進めるうちに「統計って、考え方自体はそんなに難しくないな」と感じさせてくれる書籍でもある。
もしあなたが「数式の前に、まずは統計理論のロジックは理解しておきたい」と感じるなら、本書を入り口にするのがおすすめだ。
マーケティングリサーチ本おすすめ書籍-8:武器としてのデータ分析力
本書の一番の特長は、ビジネスで多用する統計手法の大まかな意味を解説し、分析の流れを解説している点だ。
「統計」といえば「数学的で専門的な話」として敬遠するビジネスパーソンも多い。
しかし車の運転にクラッチの構造やエンジンの構造を知らなくてもいいように、統計もまた、数学的知識がなくても使いこなすことが可能だ。
本書は、問題解決で必須となる「事実の把握」にフォーカスし、数式ではなく「ロジック」を起点に統計を解説しながら、ビジネスへの応用を解説している書籍だ。
統計で重要なのは「数式を計算できる」ことではなく、背景にあるロジックを理解して「ビジネスに活かす」ことだ。
もしあなたが「統計は苦手だ」と感じているのなら、その苦手意識を払しょくしてくれる良書だ。
マーケティングリサーチ本おすすめ書籍-9:「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本
本書は、統計的な物の見方を身に付けた人が、統計思考を実務に落とす際に有用な書籍だ。
本書は、はじめてデータ分析をする新人が、データを集めて分析を行い、プレゼン資料を作成するまでの過程をストーリーを交えて紹介している。
また、回帰分析などのデータ分析手法について「Excelではどうすれば出来るのか」など、今日から使えるテクニックも満載だ。
本書が紹介している様々な局面でデータ分析&統計分析を活用してみることで、あなたはこれまでとは異なった、より付加価値の高い「予測」や「意志決定」ができるようになるはずだ。
マーケティングリサーチ本おすすめ書籍-10:マンガでわかる統計学 回帰分析編
本書は、物事や事象を予測する際に必須となる「回帰分析」について解説している書籍だ。
表紙画像をご覧になるとわかる通り、マンガを使って極めてわかりやすく「回帰分析」を解説してくれている。
「回帰分析」は、主に物事の予測の際に用いる統計解析手法だが、回帰分析の背後にあるロジックさえ理解できれば、その応用編となる「重回帰分析」や「数量化理論」に対しても、理解しやすくなるはずだ。
本書は、様々な数式が出てくるが、ある程度読み飛ばしてもある程度わかるように編集されている。
ぜひ、本書で「予測」や「回帰分析」の背後にあるロジックを理解して欲しい。
マーケティングリサーチ本おすすめ書籍-11:誰も教えてくれなかった因子分析―数式が絶対に出てこない因子分析入門
本書は、ターゲット理解に必須となる「因子分析」に解説してくれている書籍だ。
「因子分析」は、生活者をライフスタイルや価値観でセグメントするときには必須となる統計手法だ。
「数式が絶対に出てこない因子分析入門」とサブタイトルで歌われている通り、極めてわかりやすく「因子分析」が解説されている。
本書を読めば因子分析の背後にあるロジックが理解できるようになる。
あなたがデータサイエンティストを目指すのでない限り、マーケティング担当者として理解しておくべき多変量解析手法は「回帰分析」「因子分析」までで充分だ。
ぜひ、本書で「因子分析」の背後にあるロジックを理解して欲しい。
このブログから書籍化した本
★ブランディングの理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書」
ブランディングは、ややもすれば「デザインの話」「広告の話」「世界観の話」など、掴みどころのない抽象論に陥りがちだ。
しかしブランディングは「ブランド戦略」という言葉があるように、企業の成否を大きく左右する戦略のひとつだ。そして投資が伴う以上、一定の合理性と説明責任が求められる。決して、売上や利益から逃げてはならないのだ。
本書は、つい「感覚論」に陥りがちな「ブランディング」に対して「論理的な納得性」と「直感的な腹落ち感」の両面を追求した書籍だ。
「論理」が理解できなければ、ブランディングを体系的に理解することできず、再現性を生むことができない。
そして「直感的な腹落ち感」がなければ、ブランディングを実務に落とせず、成果をもたらすことができない。
本書は、広告代理店&外資系コンサルティングファームで培った「生の知見」と「体系的な解説」を通して、ブランディングの理論を実践へとつなげて解説している。
おかげさまで、本書はAmazon kindle売れ筋ランキング「消費者主義」ジャンルでベストセラー1位を獲得し、Amazonレビューでも、
- 「ふわっとしたブランディングの本が多い中で、異彩を放っている」
- 「事例も多いので実践のイメージが湧きやすい」
- 「海外企業の事例ばかりが紹介されている輸入本だとピンとこない、という方にお薦め」
など、ありがたい言葉を頂いている。
もし本書を手にとって頂ければ、ブランディングの専門用語はもちろん、実践の手順や実務の勘所が、一通り学べるはずだ。
kindle Unlimitedを契約されている方は無償で手に入れることができるので、気軽に手に取っていただきたい。
★ロジカルシンキングでは学べない「視点力」と「法則力」を身につける※無料のオーディオブック特典付
人は誰しも「視点」を通してしか物事を考えることができない。
別の言い方をすれば「そもそも何を考えるべきか?」という論点(=イシュー)は、視点が決めてしまうともいえる。
また、どんなに適切な視点を置いたとしても「ああなれば→こうなるだろう」という「予測のパターン(=法則)」が頭の中になければ、確かな仮説を導き出すことはできない。
本書はビジネス書から「視点」と「法則」を発見し、思考の質とスピードを上げていく独学術を解説した書籍だ。
1つの「視点」しか持てない人は、1つの論点しか設定することができない。当然、導き出せる仮説も1つだけだ。
しかし5つの「視点」を持てれば、5つの論点を設定できるようになる。その結果、5つの仮説を導き出すことができるようになるはずだ。
もしあなたが自由自在に「視点」を操ることができるようになれば、物事の多様な側面に気づき、次々と「新たな可能性」を拓くことができるようになる。
また、数多くの「法則」をストックしていけば、様々な現象に「法則」を当てはめることで「筋の良い仮説」を瞬時に導き出すことが可能になるはずだ。
おかげさまで、本書はThe21や日経、STUDY HACKERなど多くのメディアに取り上げていただき、発売3か月で海外の翻訳出版も決定した。Amazonレビューでも、
- 視点力や仮説思考、抽象化スキルが身に付く良書
- これまでの読書術の常識を次々と塗り替えている目からウロコの本
- まさに「モノの見方を変える方程式」
など、ありがたい言葉を頂戴している。
もしあなたが「フレームワーク」だけでは得られない「視点力」と「思考スピード」を身につけたいなら、ぜひ本書で紹介する読書法を実践して欲しい。
※無料のオーディオブック特典付
★8ジャンル57個の仕事術で「実践力」を身につける
どのようなビジネスも、実践が伴わなければ成果は出ない。しかし、いざ「実践力」を身につけようとしても、その分野は、
- 時間管理術
- 段取り術
- コミュニケーション術
- 資料作成術
- 会議術
- 学び術
- 思考術
- 発想術
など多分野に渡り、最低8冊分の読書時間と書籍代がかかってしまうのが難点だ。
しかし、本書「超効率ハック」は、8つの分野の仕事術の「重要ポイントだけ」を抜き出し、ギュッと1冊に凝縮した書籍だ。
さらに、本書は「訓練や習慣化が必要な作業テクニック」ではなく「行動を変えるための頭の使い方」の解説に力を入れているため「頭のスイッチを切り替える」だけですぐに実践できるのも特色だ。
おかげさまで、本書を題材にしたSchooのオンライン授業では「思考法ジャンル」で人気ランキング1位を頂いた(139講座中)。また、lifehackerやOggiなど数多くのメディアで取り上げていただき、Kindleでは「オペレーションズ部門」でベストセラー1位を獲得している。
Amazonレビューでも、
- 「思考と行動の質を上げるヒントが盛りだくさん」
- 「読んでみると、頑張りどころを間違えてたことに気付かされる」
- 「仕事が速い人はこれをやってたんだな、ということがよくわかった」
など、ありがたい言葉を頂戴しており嬉しい限りだ。
もしあなたが「短時間で網羅的に仕事術を学びたい」「根本から仕事の生産性を高めたい」と感じているのなら、ぜひ手に取ってみて欲しい。
★「シャープな仮説を生み出す頭の使い方」を徹底解説
冒頭でも紹介したが、再度こちらでも紹介させていただこう。
あらゆるビジネスは「仮説」こそが成否を握る。
なぜなら、仮説を生み出せなければ次の一手を見出しようがなく、検証のしようもなくなるからだ。つまり、ビジネスの成長は止まってしまうことになる。
しかし仮説思考の書籍の多くは、仮説思考の重要性は説くものの、肝心の「仮説思考の身につけ方」になると、
- 「センスが必要」
- 「経験の積み重ねが物を言う」
など「それを言ったらお終いよ」という結論で終わらせている書籍が多い。
しかし本書は「仮説思考に必要な頭の使い方の手順」を、豊富な事例とともに徹底解説している。よって、その手順通りに頭を使えば「センス」や「長年の経験」に頼ることなく、誰でも優れた仮説を導き出せるようになる。
おかげさまで本書は5版を重ね「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」にノミネートいただいた。NewsPicksやNIKKEI STYLE、lifehackerなど多くのメディアで取り上げていただき、中国や台湾、香港でも出版が決定している。
さらにAmazonレビューでも、
- 「ここ数年の仮説思考系の書籍で久々のヒット」
- 「自分オリジナルの武器にしていけそうな良書」
- 「一生もののスキルになるのは間違いない」
など有難い言葉を頂戴している。
もしあなたがシャープな仮説を導き出せるようになりたいなら、ぜひ本書を手にとってみて欲しい。
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終わりに
今後も、折に触れて「ロジカルで、かつ、直感的にわかる解説」を続けていくつもりだ。
しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。
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