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ブランディング本おすすめ16冊|あなたをブランドにする読書法

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このブログ「Mission Driven Brand」は、ブランディングやマーケティングにおける「できない、わからない」の解決を目指しているブログだ。

このブログを運営していると「おすすめのブランディング本を紹介して欲しい」という問い合わせを頂くことが多い。各解説記事でもおすすめ本を紹介しているが、今回はブランディング担当者であるあなたに向けておすすめできる「ブランド戦略本」をまとめて16冊紹介しよう。

しかし、もしあなたに時間の余裕があるなら、この記事を読む前に、まずは下記の解説記事をお読みいただくと良いだろう。

www.missiondrivenbrand.jp

 

この記事に辿り着いたあなたなら、何らかの理由で「ブランディング」に関する「知識」を得たいと思っているはずだ。

「知識」は、過去の先人達が生み出した「知恵」であり、有用であることは否定しない。しかしあなたにとってみれば「単なる先人からの借り物」に過ぎず、あなたオリジナルの「知恵」とはならない。

ただ単にブランディング関連の知識を「消費」するだけでは、その時はためになった気になるかもしれないが、結局は何も残らない。これは非常にもったいないことだ。

逆にブランディング本を「消費」ではなく「投資」と捉え、あなた自身の「思考能力」に結び付けることができれば、あなたの書籍代は「消費」から「投資」へと変わる。

上記の解説記事では、ビジネス本を「投資」と捉え、あなた自身の「思考の範囲」を広げ「知恵を生み出す思考能力」を身につけるための「読み方」を解説している。お読みいただいた方からは「良記事に出会えて感謝」というお褒めの言葉を頂戴している記事だ。

もし「ブランディング本」を手に取る前に上記の解説記事をお読みいただければ、あなたの読書は「消費の読書」から「投資の読書」へ変わり、あなた自身も変えていくことができるはずだ。

ブランディングおすすめ本:16冊

ブランディングおすすめ本-1:ブランド再生工場

単なる商品も、感情移入が伴うことで初めてブランドに変わる。

そしてどんなにロジカルな戦略も、人間的なエモーションの血を通わせることができなければ、人が動く原動力にはならない。

本書は「ブランド再生工場の見学案内」という形式で、身近な事例を取り上げながら「ブランドとは何か?」について解説している、初心者向けのブランディング入門書だ。

ブランドは抽象的な概念であるがゆえに、その解釈は人によって異なりがちだ。しかし、チームの中で「ブランド」に対する解釈が異なると、ブランディングは一貫性のない施策となってしまう。

本書は「ブランディング」を理解する上で最もわかりやすい入門書だ。もしあなたがブランディングの初心者なら、一読を勧めたい。

ブランディングおすすめ本-2:企業を高めるブランド戦略 

あなたは、アーカーやケラーの「ブランド理論書」を読んで「やはりブランド論は難しい」と感じたことはないだろうか?

本書は、そんな「ブランド戦略」を、初心者向けに解説してくれている学術的入門書だ。

しかし、入門書だからといって内容が薄いわけではない。「ブランドって何?」というそもそも論から、強いブランドの構築・維持などのブランドマネジメント方法、ひいては事例に至るまで「新書」とは思えないくらいカバー範囲は広く、内容は濃い。

日々、ブランディングやマーケティングの実務に没頭していると、つい「俯瞰視点」や「体系的な整理」がおろそかになる。

しかしどのような物事も、体系的に整理できて初めて、周囲にわかりやすく説明できるようになる。本書は、いまあなたが行っている様々なブランディング業務を体系立てて整理する上で、有用な指南書となるはずだ。

ブランディングおすすめ本-3:事例でわかる! ブランド戦略【実践】講座

どんなに優れたブランド戦略も「実践」に結びつけることができなければ、その成果はゼロだ。

本書は、事業会社出身のブランドコンサルタントが、ブランド戦略の「実践」を指南した解説書だ。

本書の著者は、味の素ゼネラルフーズ、マキシアム・ジャパン、ハーシージャパンなどでブランド・マネージャー、マーケティング・マネージャー、マーケティング・ディレクターを歴任し、豊富な実戦経験を持つ。

上記の企業はどれも、決してNo.1企業ではないが、そうであるがゆえにガリバーブランドとの戦い方や、その実践法は傾聴に値する。

単なる机上の理論に留まらない「現場」を意識した実践指南は、多くのマーケティング担当者にとって貴重な示唆となるはずだ。

ブランディングおすすめ本-4:グローバル企業に学ぶブランドマーケティング

日本企業は、ブランド戦略が苦手だといわれる。

もしそうなら、コカコーラやユニリーバなど、ブランディングに長けたグローバル企業の方法論から学ぶが早道だ。

本書は、様々なグローバル企業で経験を積んだ著者が、消費者調査や流通管理をはじめとしたブランド構築のポイントを、なんと90の項目にわけて解説してくれている本だ。

このブログを読んでいるほとんどの方は、日本の企業で働いていることだろう。
だからこそ、日々の職場では学びづらい、外資系企業ならでは方法論は有益なノウハウとなるはずだ。

ブランディングおすすめ本-5:ブランド戦略全書

本書は、ブランド戦略の全体像を研究者と実務家が多面的にまとめあげたブランディングの戦略本だ。

大学教授だけでなく調査の専門家や商標の専門家といった異なる立場の著者にからブランド戦略の解説がなされている。

ブランドという概念から最新のブランド戦略フレームワークまで、この一冊でブランド戦略の全体がわかる良書だ。

ブランディングおすすめ本-6:ブランド戦略・ケースブック 

いわゆるブランディングの戦略本は数多く出版されているが、本書は様々なブランド戦略の成功事例を扱った稀有な本だ。

本書で扱っている事例は、三ツ矢サイダー、BMW、パイオニアKURO、花キューピット、R25、フラット35、セブン銀行、由比桜えび/駿河湾桜えび、熱海、揖保乃糸など、企業のブランド戦略成功例だけでなく、リブランディングや地域ブランディングの成功例など多岐に渡る。

ブランド戦略は、ともすれば抽象的かつ概念的になりがちだが、もしあなたがブランド戦略の具体事例から学びを得たければ、本書は最もおすすめの一冊となる。

ブランディングおすすめ本-7:奈落の底からはい上がるブランド再生ストーリー

ブランディングに関する多くの知識を蓄えたところで、具体的な実戦手順がわからなければ躓いてしまう。

本書は、架空の生活用品メーカー「クリンビュー」の窮地から物語が始まり、ストーリー仕立てでブランディングのステップが展開されていく。そのためブランド理論だけでなく「実践局面」での方法論が、リアリティを伴ってイメージしやすいのが特徴だ。

本書の著者は、世界的ブランドデザイン会社である「ランドー・アソシエイツ」を経て、日本で「ブラビス・インターナショナル」を立ち上げたフミ・ササダ氏だ。
「明治ブルガリアヨーグルト」「キリン氷結」などブラビス・インターナショナルが手掛けたヒット商品は数多い。

フミ・ササダ氏本人が「ビジネス本としては面白く、小説としては勉強になりすぎる本を目指した」と語っている通り、楽しみながらブランディングを学べる一冊だ。

ブランディングおすすめ本-8:プラットフォームブランディング

本書は、ジャーナリストとブランドコンサルティング会社がタッグを組んで著した稀有な書籍だ。

ビジネスを取り巻く環境変化についてジャーナリストが解説し、あるべきブランド戦略、そしてブランドマネジメントまでをブランドコンサルタントが解説してくれている。

ブランディングやマーケティングは、多額の投資が必要であるにもかかわらず「ブラックボックス」になりやすい領域だ。そのため、ブランド戦略を推進する上で、関係する多くの部署との調整に手間取りがちだ。

本書は、そういった起こりうるブランディングの局面や落とし穴に対して現実的な処方箋も用意してくれている。

ブランド戦略は再現性のあるロジックであり、組織だった学習によって習得可能なスキルだ。本書はそのことを実感させてくれる一冊だ。

ブランディングおすすめ本-9:本当のブランド理念について語ろう

「敵は身内にある」といわれるように、ブランディングを実践していく上で、大きな壁になるのは社内組織だ。

本書はブランド本にはめずらしく「社会」と「組織」を結びつけながら、組織の実践的な動かし方を説いたブランディング本だ。

著者は「人々の生活をもっと良くするために働いているのだと思えれば、もっと仕事が意義あるものに変わり、もっと多くのものを生み出せるようになる」と説く。

ブランディングは、ともすれば「理想論」として語られがちだ。

しかし本書の著者であるジム・ステンゲルは、P&Gでグローバル・マーケティング責任者として、当時窮地に陥っていたP&Gを復活させた立役者であり、ブランディングが決して「理想論」や「机上の空論」でないことを教えてくれる。

本書は「自社商品を買っていただくお客様=ターゲット」として、あたかも「標的」と見なすこれまでのブランディングの考え方を大きく覆すブランド解説本でもある。

ブランディングに関わるあらゆる人に、ぜひ読んでほしい一冊だ。

ブランディングおすすめ本-10:サービスブランディング

現在、日本では経済価値の約7割がサービス業から生み出されているといわれる。しかし「モノのマーケティング」とは異なり「サービスマーケティング」には以下の難しさが存在する。

  1. サービスは形がない:無形性
    サービスはモノと異なり形がないために、見込み客は購入前にイメージが湧きづらい。
  2. サービスは、生産と消費が同時に起こる:同時性
    サービスでは、生産と同時に消費が起きる。つまり、常に「その場対応」となるため、サービス提供者からすればやり直しがきかない。
  3. サービスは残せない:消滅性
    サービスはモノとして形に残せないため、在庫による需給調整ができず、需給調整が難しい。
  4. サービスは品質にムラが出やすい:変動性
    サービスは、誰が提供するか、いつ提供するか等で品質にムラが出やすい。

こうしてみると、サービスマーケティングは商品マーケティングと比べて、極めて高度なマーケティングマネジメントが要求されることがお分かりいただけるはずだ。

本書は「ブランディング」の中でも「サービスのブランディング」に特化して解説している書籍だ。

本書の特筆すべき点は、サービスを「店舗×非契約型」「店舗×契約型」「無店舗×非契約型」「無店舗×契約型」に分け、それぞれのサービスブランディングの「勝ちパターン」が解説されている点だ。

また、事例も吉野家・河合塾・ティップネス・クラブツーリズム・一休.com・オイシックスなど多岐に渡っており、企業事例に当てはめながらサービスブランディングの方法論が理解できる点も秀逸だ。

近年「UX」あるいは「サービス・ドミナント・ロジック」という考え方が台頭していることからもわかるように「モノのサービス化」の重要性は日に日に増している。

もしあなたが「サービスに磨きをかけたブランディングを実現したい」と考えるなら、本書は必読に値する。

ブランディングおすすめ本-11:体験デザインブランディング

世の中の消費を語る文脈が「モノ」から「コト」へ変わった。

あなたがマーケティング担当者なら、このことに異論は挟まないはずだ。

本書は、生活者がブランドをより魅力的に感じる「コトのデザイン」である「ブランドエクスペリエンス(ブランド体験)」の創り方を解説した書籍だ。

「ブランディング」は、ともすれば「ブランド広告」を連想しがちだが、近年では「リアルなブランド体験」が、ソーシャルメディアやブログ等を介して広がっていく時代だ。例え広告でどれだけブランドイメージを上げても、リアルなブランド体験はブランドの全てを物語ってしまう。

本書は、既存の商品やサービスの捉え方を「体験」という視点で編集し直し、戦略、シナリオから、デザインに落とし込むまでの視点や手法を解説してくれている書籍だ。
更には、スターバックスや青山フラワーマーケット、ドン・キホーテなどのブランド体験事例が豊富に紹介されている。

どのタイミングに「ブランド体験のクライマックス」を持ってくるか、どのタイミングで生活者があっと驚くような「サプライズ」を提供できるか。

もし、あなたのブランドの、ブランド体験をドラマチックなものにし、より深く生活者の心に刻み込みたいなら、一読をお勧めする一冊だ。

ブランディングおすすめ本-12:生まれ変わるデザイン、持続と継続のためのブランド戦略ー老舗のデザイン・リニューアル事例から学ぶ、ビジネスのためのブランド・デザインマネジメント

多くのマーケティング担当者は、ブランディングとデザインを結び付けられずにいる。

しかし、デザインは顧客から見て真っ先に目に触れるものである以上、リターンを生む競争力の源泉だ。そして長期に渡ってそのブランドを象徴する資産にもなる。

本書は、ブランディングを行う上で必要となるブランドデザインマネジメントを体系的に解説してくれている書籍だ。本書を読めば、デザインが単なる「アート」や「センス」ではなく、問題解決の手段であることがわかる。

もしあなたがノンデザイナーだったとしても、本書を読めば「ブランドデザイン戦略」の思考プロセスと要諦が理解できるようになるはずだ。

ブランディングおすすめ本-13:グローバル・ブランディング

巷に「ブランディング」の書籍は数多く存在するものの「グローバルブランディング」に関する書籍は、驚くほど少ない。

本書は、そのような数少ない「グローバルブランディング」について解説してくれている書籍だ。グローバル市場で勝てるブランドを創るためのブランド戦略の方法論について、多くの示唆を与えてくれる。

この本の特筆すべき点は、アカデミックな視点で研究者が解説をするとともに、共著者である実務家が実践的なフレームワークを提示している点だ。

そのため、グローバルブランディングに取り組もうとしている実務家にとって、理論的にも実践的にも役立つ内容になっている。

グローバル市場で日本製品を眺めた時、日本製品は「製品では勝っているが、ブランドで負けている」とよく言われる。

もしあなたがグローバルマーケティングの任に就く実務家なら、本書は並み居るグローバルブランドに立ち向かうための、座右の書となってくれるはずだ。

ブランディングおすすめ本-14:ブランド論 無形の差別化を作る20の基本原則

ブランディングに携わる実務家にとって、デビッド・アーカーは避けて通れないはずだ。

いわゆる「アーカー本」には「ブランドエクイティ戦略」「ブランド優位の戦略」「ブランドポートフォリオ戦略」「ブランドリーダーシップ」の4冊が存在するが、その4冊のエッセンスを抜き出して、集大成として出版されたのが本書の「ブランド論」だ。

本書を読めば、ブランディング用語である「ブランドエクイティ」や「ブランドアイデンティティ」「ブランドパーソナリティ」など、ブランドに関わる理論やコンセプトが一通り理解できるはずだ。

更に、これまでのアーカー本は「翻訳がわかりにくい」「価格が高い」などの欠点があったが、本書は他のアーカー本と比べれば価格も手ごろで、訳も読みやすくなっている。

ブランドに関わる実務家が、一通りアカデミックなブランド論を学ぶには最適な一冊だ。

ブランディングおすすめ本-15:エッセンシャル戦略的ブランド・マネジメント第4版(ケビン.L.ケラー)

こちらは「もう一つのブランドエクイティ」である「ブランドエクイティピラミッド」を開発したケビン.L.ケラーによる書籍のエッセンシャル版だ。

正規版は8,000円を越える高価で分厚い書籍だが、こちらは日本の読者にとってより重要度の高い内容が抜粋されており、価格も半分以下だ。さらに事例もアップデートされている。

アーカーが「経営」という観点からブランド戦略にアプローチしているのに対して、ケラーはより「マーケティング実務」の観点からブランド戦略にアプローチしてい。

もしあなたが「ブランドマーケティングの実務的な視点」を重視したいなら、こちらもお勧めだ。

ブランディングおすすめ本-16:CSV経営戦略―本業での高収益と、社会の課題を同時に解決する

リーマンショックや様々な企業不祥事を経て「営利だけを追求する企業=悪」という風潮が広まっているのは、あなたも感じていることだろう。

エンロン事件やリーマンショックを経験した生活者は、行き過ぎた自由の弊害も市場が万能でないことも知っている。

CSVとはCreating Shared Valueの略で、日本語では「共通価値の創造」と訳される。いわば、社会的な問題解決を通して企業の利益を上げていこうとする考え方だ。

特筆すべきは、このCSVという考え方を提供しているのが、資本主義の権化とすらいわれるハーバード大学のマイケルポーター教授であることだ。

また、日本における第一人者も、元はマッキンゼー&カンパニーでディレクターを務めた一橋大学ビジネススクールの名和教授だ。

イギリスのEU離脱やトランプ現象などに見られるように、時代は徐々に「資本主義一辺倒」への反省から「社会的幸福重視」へと揺れ動いている。

その先の時代に向けて、あなたの企業やブランドはどうあるべきか?を考える、良いきっかけとなるはずだ。

 

終わりに

今回は「ブランディングおすすめ本16冊|あなたをブランドにする読書法」と題して、ブランディング・ブランド戦略関連の本を紹介した。

今後も、折に触れて「ロジカルで、かつ、直感的にわかるブランディングの解説」を続けていくつもりだ。(過去記事と今後の掲載予定はこちら

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